人間 (デッキ)
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{{Otheruses|[[デッキ]]|[[クリーチャー・タイプ]]|人間}} | {{Otheruses|[[デッキ]]|[[クリーチャー・タイプ]]|人間}} | ||
− | '''人間'''(''Humans'')は、[[人間]]を主体とした[[ | + | '''人間'''(''Humans'')は、[[人間]]を主体とした[[タイプ的]][[デッキ]]の総称。'''人間ビートダウン'''(''Human Aggro'')とも。 |
==概要== | ==概要== | ||
− | [[人間]]の[[クリーチャー・タイプ]]が登場して以降、後から[[オラクル]]変更されたものも含めて非常に多くの人間[[クリーチャー]] | + | [[人間]]の[[クリーチャー・タイプ]]が登場して以降、後から[[オラクル]]変更されたものも含めて非常に多くの人間[[クリーチャー]]が存在しているが([[各種カードランキング#クリーチャー・タイプを持つクリーチャー・カードの数]])、人間を参照する[[タイプ的カード]]はほとんど作られる事がなかったため、必然として[[タイプ的]][[シナジー]]を意識した形の[[デッキ]]もほぼ見られなかった。 |
− | しかし、[[イニストラード]]で主要[[種族]] | + | しかし、[[イニストラード]]で主要[[種族]]の一つとして取り上げられ、タイプ的カードもいくつか作られたことで姿を現すようになった。 |
− | * | + | *単にクリーチャー・タイプを統一するという意味でのタイプ的デッキ自体は、イニストラード以前も作られることもあった。[[トライバル・ウォーズ]]においては有力な選択肢の一つ。 |
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+ | ==[[イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期]]== | ||
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+ | [[エルドレインの森]]参入後、新カードと[[イニストラード:真夜中の狩り]]~[[機械兵団の進軍:決戦の後に]]で追加された優秀な人間クリーチャーを組み合わせた[[白ウィニー]]系の[[デッキ]]が登場した。 | ||
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+ | {{#card:Coppercoat Vanguard}} | ||
+ | {{#card:Spellbook Vendor}} | ||
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+ | [[徴兵士官/Recruitment Officer]]や[[輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar]]などの優秀なクリーチャーを[[銅纏いの先兵/Coppercoat Vanguard]]などで強化しながら戦う。[[クリーチャー]]主体であるため、[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]の影響を相手にだけ押し付けることができるのが強み。また、長期戦に持ち込まれても[[忠義の徳目/Virtue of Loyalty]]の[[全体強化]]で強引に[[ブロッカー]]を乗り越えやすい。 | ||
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+ | 上記の銅纏い・サリアに加え[[呪文書売り/Spellbook Vendor]]と自身が[[戦闘]]に参加せずとも優秀なクリーチャーが多く採用されているため、それらを使い回す手段として[[救出専門家/Extraction Specialist]]も採用される。 | ||
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+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2023(2023年9月16日~17日) 優勝 ([https://mtg-jp.com/coverage/japanopen2023/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[中道大輔]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イニストラード:真夜中の狩り]]~[[エルドレインの森]]) | ||
+ | {{#MagicFactory:df322243}} | ||
+ | *公式カバレージや[https://mtg.bigweb.co.jp/article/kiji/nakamichidaisuke/21 使用者によるデッキガイド]では「白単アグロ」とされているが、[[世界選手権23]]の[https://mtg-jp.com/coverage/mtgwc29th/info/0037245/ メタゲーム・ブレイクダウン]では同様のデッキ([https://mtg-jp.com/coverage/mtgwc29th/info/0037245/ 参考])が「白単人間」とされていたため、そちらの表記に従い人間 (デッキ)の項目に記載した。 | ||
+ | **ジャパンオープン2023においても、[https://melee.gg/Decklist/View/326160 MTG Melee]の登録名はMono-White Humansであり、[https://mtg-jp.com/coverage/japanopen2023/article/0037225/ ベスト8プロフィール]では白単アグロ(白単人間)と併記されている。 | ||
==戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期== | ==戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期== | ||
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*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリ東京16]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gptok16 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/gptok16/# 参考]) | **[[グランプリ東京16]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gptok16 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/gptok16/# 参考]) | ||
− | **使用者:[[ | + | **使用者:[[齋藤鷹也]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[タルキール龍紀伝]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影]]) | **[[スタンダード]]([[タルキール龍紀伝]]+[[マジック・オリジン]]+[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]+[[イニストラードを覆う影]]) | ||
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==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期== | ==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期== | ||
− | [[人間]]を主要[[ | + | [[人間]]を主要[[クリーチャー・タイプ]]とする[[イニストラード・ブロック]]は[[ローテーション]][[落ちる|落ち]]してしまったが、[[基本セット2014]]の[[ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancer]]は健在であり、これを用いた[[デッキ]]が[[環境]]の一角を占めている。 |
{{#card:Soldier of the Pantheon}} | {{#card:Soldier of the Pantheon}} | ||
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;白黒赤 | ;白黒赤 | ||
:ギルド門侵犯参入後に登場した、'''The Aristocrats'''と呼ばれる[[白黒赤]]のタイプ。様々な[[シナジー]]を取り入れた構成が特徴。 | :ギルド門侵犯参入後に登場した、'''The Aristocrats'''と呼ばれる[[白黒赤]]のタイプ。様々な[[シナジー]]を取り入れた構成が特徴。 | ||
− | :時期によって形に違いがあり、人間の[[ | + | :時期によって形に違いがあり、人間の[[タイプ的カード]]を用いない'''The Aristocrats: Act 2'''と呼ばれるバージョンも存在する。詳細は[[The Aristocrats]]を参照。 |
;白黒 | ;白黒 | ||
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[[アヴァシンの帰還]]で[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]が参入し、[[マナ基盤]]が安定したことで[[赤白|白赤]]タイプも登場した。[[稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler]]や[[嵐血の狂戦士/Stormblood Berserker]]などで[[クロック]]を重視した構成になる。汎用対策[[カード]]である[[士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts]]の存在も大きい。 | [[アヴァシンの帰還]]で[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]が参入し、[[マナ基盤]]が安定したことで[[赤白|白赤]]タイプも登場した。[[稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler]]や[[嵐血の狂戦士/Stormblood Berserker]]などで[[クロック]]を重視した構成になる。汎用対策[[カード]]である[[士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts]]の存在も大きい。 | ||
− | *[[忘却の輪/Oblivion Ring]]、[[悪鬼の狩人/Fiend Hunter]]、[[レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder]]といった多数の[[ | + | *[[忘却の輪/Oblivion Ring]]、[[悪鬼の狩人/Fiend Hunter]]、[[レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder]]といった多数の[[ナイトメア能力]]系除去により、[[ミラーマッチ]]では複雑な連鎖関係を組み上げてしまうことも。 |
===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
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{{#MagicFactory:df306071}} | {{#MagicFactory:df306071}} | ||
*[[タッチ]][[青]]のタイプ。[[打ち消す|カウンター]]不採用型で、[[青マナ]]を用いるのは[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]と[[ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt]]のみ。 | *[[タッチ]][[青]]のタイプ。[[打ち消す|カウンター]]不採用型で、[[青マナ]]を用いるのは[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]と[[ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt]]のみ。 | ||
+ | |||
+ | ==ヒストリック== | ||
+ | [[ヒストリック]][[環境]]にも存在する。 | ||
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+ | {{#card: Esper Sentinel}} | ||
+ | {{#card: Thalia, Guardian of Thraben}} | ||
+ | {{#card: Collected Company}} | ||
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+ | [[白単色デッキ|白単]]に[[集合した中隊/Collected Company]]のために[[緑]]を加えた構成を取る。 | ||
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+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[イニストラード・チャンピオンシップ]] 第7位([https://magic.gg/events/innistrad-championship 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/innchamps/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Christian Hauck]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[ヒストリック]](~[[イニストラード:真紅の契り]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory: df320904}} | ||
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+ | ==パイオニア== | ||
+ | [[パイオニア]][[環境]]にも存在する。 | ||
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+ | {{#card:Lurrus of the Dream-Den}} | ||
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+ | [[イコリア:巨獣の棲処]]参入後、[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]を[[相棒]]にした[[白黒]]主体の人間デッキが出現したが、相棒のルール変更により数を減らした。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Rally the Ranks}} | ||
+ | {{#card:Dire Tactics}} | ||
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+ | その後、[[イニストラード:真紅の契り]]の参入により[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]がパイオニアでも使用可能となると、サリアや[[帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter]]といった妨害能力持ちのクリーチャーを[[兵員の結集/Rally the Ranks]]による[[強化]]や[[不吉な戦術/Dire Tactics]]でバックアップする[[白黒]]の[[撹乱的アグロ]]の形で環境に出現した。こちらもルールスを相棒に据えている。 | ||
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+ | *[[パイオニア・チャレンジャーデッキ2022]]の[[オルゾフ・ヒューマンズ/Orzhov Humans (パイオニア・チャレンジャーデッキ2022)|オルゾフ・ヒューマンズ/Orzhov Humans]]もこのタイプが元になっている。 | ||
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+ | 2022年3月7日にルールスが[[禁止カード|禁止]]されたことにより白黒型は弱体化を余儀なくされ、次の2つの型に主流の座を譲る。 | ||
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+ | {{#card:Reflector Mage}} | ||
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+ | 一つは[[白]]を主軸に、[[パワーカード]]である[[反射魔道士/Reflector Mage]]と[[集合した中隊/Collected Company]]を採用するために[[青]]と[[緑]]を足した'''バント人間'''/''Bant Humans''。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Brave the Elements}} | ||
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+ | もう一つは[[色]]を[[白単色デッキ|白単色]]に絞り、[[精霊への挑戦/Brave the Elements]]を採用することで[[全体火力]]への耐性や突破力を与えた'''白単人間'''/''Mono White Humans''である。 | ||
+ | |||
+ | [[2022年]]春以降の[[メタゲーム]]上位に存在する[[緑単信心#パイオニア|緑単信心]]に対しては「相手の[[除去]]が少ない」「相手クリーチャーがほぼ全て[[緑]]であるため精霊への挑戦が刺さりやすい」「あちらの得意とする高マナ域での戦いにもつれ込む前に決着をつけられる」といった点で強く出られるため、白単は人間デッキの中では特に人気の型となっている。 | ||
+ | |||
+ | ===白黒=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[Magic Online]] Pioneer Super Qualifier - #12375119(2022/01/15) 3位([https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pioneer-super-qualifier-2022-01-1512375119 参考]) | ||
+ | **使用者:drevopolom | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[イニストラード:真紅の契り]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df321614}} | ||
+ | *[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]禁止前のリスト。 | ||
+ | ===緑白青=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[Magic Online]] Pioneer Challenge(2022/8/7) - 2位([https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pioneer-challenge-2022-08-0712453825 参考]) | ||
+ | **使用者:maxxattack | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[ニューカペナの街角]]) | ||
+ | {{#MagicFactory: df321615}} | ||
+ | ===白単=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プレイヤーズコンベンション愛知22|プレイヤーズコンベンションオープン 2022 supported by 日清食品]](2022/11/26~27) 5位([https://mtg-jp.com/coverage/pcaichi22/decklist/0036523/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[市原裕也]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[兄弟戦争]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory: df321616}} | ||
==モダン== | ==モダン== | ||
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{{#card:Kitesail Freebooter}} | {{#card:Kitesail Freebooter}} | ||
− | 優秀な[[ウィニー]][[クリーチャー]]擁する[[白]]を基礎カラーとする、[[多色]]型の[[ビートダウン]][[デッキ]]。[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]を始めとする優秀な[[ | + | 優秀な[[ウィニー]][[クリーチャー]]擁する[[白]]を基礎カラーとする、[[多色]]型の[[ビートダウン]][[デッキ]]。[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]を始めとする優秀な[[多色土地]]の存在と[[カラーパイ]]補強の観点から主に[[色の組み合わせ#3色の組み合わせ|3色]]以上で組まれ、使用クリーチャーの選出によっては[[色の組み合わせ#4色の組み合わせ|4色]]・[[白青黒赤緑|5色]]にも跨る。イクサラン参入以降は特にこの傾向が著しい(後述)。 |
序盤の[[教区の勇者/Champion of the Parish]]から[[展開]]を順次繋げていく事で、点と面の双方で大きな[[クロック]]を生み出し押し切るのが基本戦略。また、[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]や[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]といった[[ビート・コントロール|撹乱アグロ]]の要素も積極的に取り入れられる。 | 序盤の[[教区の勇者/Champion of the Parish]]から[[展開]]を順次繋げていく事で、点と面の双方で大きな[[クロック]]を生み出し押し切るのが基本戦略。また、[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]や[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]といった[[ビート・コントロール|撹乱アグロ]]の要素も積極的に取り入れられる。 | ||
− | [[フォーマット]][[リーガル]]な[[ | + | [[フォーマット]][[リーガル]]な[[タイプ的カード]]枚数こそ圧倒的だが、概要で触れた通り、タイプ的[[シナジー]]の整備が後発組だった事で、制定から長らく[[メタ外]]のマイナーな[[デッキタイプ]]であり続けた。タイプ的戦略の中核となるカードの絶対数に乏しいため、一例として人間以外の[[パワーカード]]([[復活の声/Voice of Resurgence]]や[[漁る軟泥/Scavenging Ooze]]など)によって撹乱要素を強化した[[ヘイトベアー]]、より展開力に優れた[[白黒トークン#モダン|白黒トークン]]といった既存デッキに比べて、[[デッキパワー]]の面で[[クリーチャー・タイプ]]を統一する旨味の少なさに悩まされていた事情がある。 |
+ | |||
+ | イニストラードを覆う影において、[[単体強化]]と[[全体強化]]の基本戦略に噛み合う[[サリアの副官/Thalia's Lieutenant]]を獲得した事でデッキの安定性が大幅に向上。ここに至るまでに登場していた[[反射魔道士/Reflector Mage]]や[[カマキリの乗り手/Mantis Rider]]などの優秀な人間を[[集合した中隊/Collected Company]]で取りまとめた'''カンパニー型'''が姿を現すようになり、[[環境]]に存在感を示し始める。 | ||
− | + | [[イクサラン]]では新たな[[マナ基盤]]として[[手付かずの領土/Unclaimed Territory]]、干渉や[[コンボ]]の妨害役兼[[アタッカー]]として使える[[帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter]]を獲得し、大きく強化された。とりわけ[[古代の聖塔/Ancient Ziggurat]]を併せた合計12枚の[[5色土地]]でマナ基盤を構築できるようになった点が大きく、各色にまたがる広大な[[カードプール]]を活用するためのボトルネック的な側面が解消された。これ以降は[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]を採用した'''バイアル型'''に主流が移り変わり、「'''5色人間(五色人間)'''」の呼称が定着している。多彩な妨害手段と高い打点を両立した構成から環境で最高峰のビートダウンと謳われる事も少なくなく、[[プロツアー「イクサランの相克」]]では使用者数最多でTOP8に3人を送り込み、[[グランプリフェニックス18]]では初の[[グランプリ]]優勝、[[グランプリシドニー18]]でもチーム優勝を果たすなど、長き雌伏を経て[[トップメタ]]の一角へと伸し上がった。[[ラヴニカの献身]]期のモダンでは、単に人間デッキを指すなら5色人間を指すというほど人間デッキとしてメジャー<ref>[https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0032167/ ヒューマンズ(モダン)] 岩SHOWの「デイリー・デッキ」(Daily MTG 2019.3.14)</ref>。 | |
− | [[ | + | [[基本セット2019]]では[[除去]]への耐久性を高めてくれる[[民兵のラッパ手/Militia Bugler]]を、[[ラヴニカのギルド]]では人間で無いながらも優秀な[[サイドボード]]要員となる[[秋の騎士/Knight of Autumn]]を獲得した。[[スピリット (デッキ)#モダン|バント・スピリット]]や[[アイアンワークス]]、[[青赤スペル|青赤フェニックス]]といった新勢力の台頭によって往時の勢いは幾分鳴りを潜めたが、依然として強デッキのひとつとして上位メタを張っている。 |
===イニストラードを覆う影以前=== | ===イニストラードを覆う影以前=== | ||
====白赤==== | ====白赤==== | ||
− | [[ソウルシスターズ]] | + | [[ソウルシスターズ]]に人間のタイプ的要素を組み込んだ'''ノリンシスターズ'''という亜種が存在する。 |
{{#card:Norin the Wary}} | {{#card:Norin the Wary}} | ||
{{#card:Soul Warden}} | {{#card:Soul Warden}} | ||
334行: | 426行: | ||
{{#MagicFactory:df318301}} | {{#MagicFactory:df318301}} | ||
*霊気の薬瓶を用いない、クリーチャー偏重型。 | *霊気の薬瓶を用いない、クリーチャー偏重型。 | ||
+ | |||
+ | ===イコリア:巨獣の棲処後=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Modern Super Qualifier #12138021 on 04/18/2020 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-super-qualifier-2020-04-19 参考]) | ||
+ | **使用者:sparr0t | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[イコリア:巨獣の棲処]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df319816}} | ||
+ | *[[イコリア:巨獣の棲処]]後のリスト。[[メインデッキ]]には新たな[[ロード (俗称)|ロード]]である[[ドラニスのクードロ将軍/General Kudro of Drannith]]が、[[サイドボード]]にはデッキをほとんど歪めず[[相棒]]となる[[湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring]]と、[[ドラニスの判事/Drannith Magistrate]]、[[ラバブリンクの冒険者/Lavabrink Venturer]]が採用されている。 | ||
+ | |||
+ | ==レガシー== | ||
+ | {{#card:Mother of Runes}} | ||
+ | {{#card:Recruiter of the Guard}} | ||
+ | |||
+ | [[イクサランの相克]]以降、[[レガシー]]でも少数だが見られるようになっている。 | ||
+ | |||
+ | [[デッキ]]構成は[[モダン]]のそれを、[[カードプール]]の更なる拡充によって[[マナ基盤]]・戦力の両面でアップグレードしたような形を取る。前者は[[カラカス/Karakas]]や[[不毛の大地/Wasteland]]、後者は[[ルーンの母/Mother of Runes]]や[[封じ込める僧侶/Containment Priest]]、[[聖域の僧院長/Sanctum Prelate]]及びそれらを[[サーチ]]できる[[護衛募集員/Recruiter of the Guard]]や[[帝国の徴募兵/Imperial Recruiter]]といった具合に、対応力・妨害力の観点でより強化されているのが特徴。 | ||
+ | |||
+ | *[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]を使った[[ビート・コントロール|撹乱アグロ]]という点や共通パーツの多さから、[[Death & Taxes]]との関連性も見出せる。こちらは[[多色]]の柔軟性と[[タイプ的]][[シナジー]]による高い打撃力を重視した型とも言えるか。 | ||
+ | |||
+ | ====白青黒赤緑==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[Magic Online]] Legacy Constructed League 5勝0敗 / レガシー (2018年11月2日)([https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0031395/ 参考]) | ||
+ | **使用者:PietroSas | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[レガシー]](~[[ラヴニカのギルド]]) | ||
+ | {{#MagicFactory:df318981}} | ||
+ | ==ヴィンテージ== | ||
+ | {{#card:Kambal, Consul of Allocation}} | ||
+ | {{#card:Scab-Clan Berserker}} | ||
+ | |||
+ | 完全に[[ローグ]]ながら、[[ヴィンテージ]]でも出没する事がある。 | ||
+ | |||
+ | [[タイプ的]][[シナジー]]の中核を担うのは[[アヴァブルックの町長/Mayor of Avabruck]]。また、[[SoloMoxen]]に定義される特殊な[[環境]]柄、他の[[フォーマット]]とは趣きを異にする一風変わった[[メインデッキ]]の[[デッキリスト|リスト]]も見所。 | ||
+ | |||
+ | ====緑白青黒==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[Magic Online]] Vintage Constructed League 5勝0敗 / ヴィンテージ (2017年12月29日)([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-vintage-constructed-league-2017-12-29]) | ||
+ | **使用者:NahHolmes | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[ヴィンテージ]](~[[イクサラン]]) | ||
+ | {{#MagicFactory:df318982}} | ||
+ | ====黒赤緑白==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[Magic Online]] Vintage Constructed League 5勝0敗 / ヴィンテージ (2017年2月9日)([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-vintage-constructed-league-2018-02-09]) | ||
+ | **使用者:Jogee | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[ヴィンテージ]](~[[イクサランの相克]]) | ||
+ | {{#MagicFactory:df318983}} | ||
+ | |||
+ | == 脚注 == | ||
+ | <references /> | ||
==参考== | ==参考== | ||
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[[Category:緑白青デッキ]] | [[Category:緑白青デッキ]] | ||
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− | [[Category: | + | [[Category:タイプ的デッキ]] |
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+ | [[Category:ヴィンテージデッキ]] |
2024年6月11日 (火) 23:22時点における最新版
人間(Humans)は、人間を主体としたタイプ的デッキの総称。人間ビートダウン(Human Aggro)とも。
[編集] 概要
人間のクリーチャー・タイプが登場して以降、後からオラクル変更されたものも含めて非常に多くの人間クリーチャーが存在しているが(各種カードランキング#クリーチャー・タイプを持つクリーチャー・カードの数)、人間を参照するタイプ的カードはほとんど作られる事がなかったため、必然としてタイプ的シナジーを意識した形のデッキもほぼ見られなかった。
しかし、イニストラードで主要種族の一つとして取り上げられ、タイプ的カードもいくつか作られたことで姿を現すようになった。
- 単にクリーチャー・タイプを統一するという意味でのタイプ的デッキ自体は、イニストラード以前も作られることもあった。トライバル・ウォーズにおいては有力な選択肢の一つ。
[編集] イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期
エルドレインの森参入後、新カードとイニストラード:真夜中の狩り~機械兵団の進軍:決戦の後にで追加された優秀な人間クリーチャーを組み合わせた白ウィニー系のデッキが登場した。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
あなたがコントロールしていてこれでないすべての人間(Human)は+1/+0の修整を受け護法(1)を持つ。(それが対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象になるたび、そのプレイヤーが(1)を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。)
2/2クリーチャー — 人間(Human) 農民(Peasant)
警戒
あなたのターンの戦闘の開始時に、(1)を支払ってもよい。そうしたとき、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。魔術師(Sorcerer)・役割(Role)トークン1つをそれについた状態で生成する。(あなたがコントロールしている役割がすでにそれについていたなら、その役割を墓地に置く。エンチャントしているクリーチャーは+1/+1の修整を受け「このクリーチャーが攻撃するたび、占術1を行う。」を持つ。)
徴兵士官/Recruitment Officerや輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Catharなどの優秀なクリーチャーを銅纏いの先兵/Coppercoat Vanguardなどで強化しながら戦う。クリーチャー主体であるため、スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenの影響を相手にだけ押し付けることができるのが強み。また、長期戦に持ち込まれても忠義の徳目/Virtue of Loyaltyの全体強化で強引にブロッカーを乗り越えやすい。
上記の銅纏い・サリアに加え呪文書売り/Spellbook Vendorと自身が戦闘に参加せずとも優秀なクリーチャーが多く採用されているため、それらを使い回す手段として救出専門家/Extraction Specialistも採用される。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- フォーマット
- 公式カバレージや使用者によるデッキガイドでは「白単アグロ」とされているが、世界選手権23のメタゲーム・ブレイクダウンでは同様のデッキ(参考)が「白単人間」とされていたため、そちらの表記に従い人間 (デッキ)の項目に記載した。
- ジャパンオープン2023においても、MTG Meleeの登録名はMono-White Humansであり、ベスト8プロフィールでは白単アグロ(白単人間)と併記されている。
[編集] 戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
アモンケット参入後は、督励と永遠の見守り/Always Watchingのシナジーを活かした白ウィニー系のデッキが登場した。新戦力の名誉ある門長/Honored Crop-Captainの存在から、赤白2色で組まれることが多い。
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
栄光半ばの修練者が攻撃するに際し、あなたはこれを督励してもよい。そうしたとき、ターン終了時まで、これは+1/+3の修整を受けるとともに絆魂を得る。(督励されたクリーチャーは、あなたの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。)
3/1スレイベンの検査官/Thraben Inspectorや探検隊の特使/Expedition Envoyなどの軽い人間を次々並べ、サリアの副官/Thalia's Lieutenantや永遠の見守り/Always Watchingで全体強化して戦う。中でも栄光半ばの修練者/Glory-Bound Initiateは、永遠の見守りの警戒付与によりデメリットなしで督励能力を使用することができる。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- StarCityGames.com Atlanta Open Weekend ベスト4 (参考)
- 使用者:Zach Stern
- フォーマット
WR Humans [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 赤白のタイプ。サイドボードの栄光をもたらすもの/Glorybringerも永遠の見守りとのシナジーを持つ。
[編集] 戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期
アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akrosや白蘭の騎士/Knight of the White Orchidなどのローテーション落ちにより白ウィニー系のデッキを組むのは難しくなってしまったが、カラデシュから優秀な赤の人間を獲得したことにより、均等赤白2色の形で環境に残り続けている。
クリーチャー — 人間(Human) 工匠(Artificer)
あなたがアーティファクトをコントロールしているかぎり、発明者の見習いは+1/+1の修整を受ける。
1/2クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
スレイベンの検査官が戦場に出たとき、調査を行う。(手掛かり(Clue)トークン1つを生成する。それは、「(2),このアーティファクトを生け贄に捧げる:カード1枚を引く。」を持つアーティファクトである。)
1/2スレイベンの検査官/Thraben Inspectorや町のゴシップ屋/Town Gossipmongerなどの軽い人間を並べてサリアの副官/Thalia's Lieutenantで全体強化する基本戦略は前環境と同じ。序盤の展開力は落ちたものの、密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter、ピア・ナラー/Pia Nalaar、ハンウィアー守備隊/Hanweir Garrisonなどの存在により、中盤以降は息切れしづらくなった。
密輸人の回転翼機や各種アーティファクト・トークンとのシナジーから、発明者の見習い/Inventor's Apprenticeも採用される。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「カラデシュ」 第86位、スタンダード部門7-3 (参考/参考)
- 使用者:Mattia De Colle
- フォーマット
RW Humans [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
イニストラードを覆う影でサリアの副官/Thalia's Lieutenantが登場したことにより、人間を中心とする白ウィニー系のデッキが再び環境に姿を現すようになった。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
サリアの副官が戦場に出たとき、あなたがコントロールする他の各人間(Human)の上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。
他の人間が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、サリアの副官の上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。
スレイベンの検査官/Thraben Inspector、アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akros、白蘭の騎士/Knight of the White Orchidなどの軽い人間を次々に展開し、サリアの副官や永遠の見守り/Always Watchingで全体強化して速やかに対戦相手のライフを削り切るのが基本戦略。除去としては主に石の宣告/Declaration in Stoneが使われる。
デッキカラーのバリエーションとしては以下のようなものがある。
- 白単
- 白単人間(Mono-White Humans)と呼ばれる白単色のタイプ。土地を切り詰め、1マナ域のクリーチャーを大量に採用した前のめりな構成になることが多い。
- 当初は土地を平地/Plainsだけにした純粋な白単色のものが主流だったが、やがてメインデッキに戦場の鍛冶場/Battlefield Forgeを4枚積みしておき、サイドボードから鋭い突端/Needle Spiresを投入するものが多くなった。
- 白青
- 白青人間(WU Humans)と呼ばれる白単タッチ青のタイプ。反射魔道士/Reflector Mageや打ち消し呪文(主にサイドボード)などが採用される。
- 白黒
- 白黒人間(WB Humans)と呼ばれる白単タッチ黒のタイプ。苦渋の破棄/Anguished Unmakingや乱脈な気孔/Shambling Ventなどが採用される。
- 白赤
- 白赤人間(WR Humans)と呼ばれる白単タッチ赤のタイプ。鋭い突端に加え、ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keepや無謀な奇襲隊/Reckless Bushwhackerが採用される。
- 白緑
- 白緑人間(WG Humans)と呼ばれる白単タッチ緑のタイプ。不屈の追跡者/Tireless Trackerやドロモカの命令/Dromoka's Commandなどが採用される。
- 緑白青
- バント人間(Bant Humans)と呼ばれる緑白青のタイプ。同環境のバント・カンパニーの亜種と言える。
- 1マナ域を多用する他のタイプとは異なり、デッキの中心となるのは反射魔道士や不屈の追跡者などの2~3マナ域のクリーチャーである。集合した中隊/Collected Companyとオジュタイの命令/Ojutai's Commandによりクリーチャーをインスタント・タイミングで展開できるため奇襲性が高く、ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifistや薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiterといった狼男も変身させやすい。
- 渡辺雄也がグランプリ東京16で初日全勝(最終成績は第10位)の結果を残したことで注目され、メタの一角となった。
[編集] 白単
- 備考
- グランプリトロント16 ベスト8 (参考)
- 使用者:Bradley Robinson
- フォーマット
Mono-White Humans [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白単色のタイプ。
[編集] 白青
- 備考
- プロツアー「イニストラードを覆う影」 第21位、スタンダード部門8-2 (参考/参考)
- 使用者:Michael Majors
- フォーマット
WU Humans [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白単タッチ青のタイプ。
[編集] 白黒
- 備考
- フォーマット
WB Humans [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白単タッチ黒のタイプ。
[編集] 白赤
- 備考
- グランプリミネアポリス16 準優勝 (参考)
- 使用者:高尾翔太
- フォーマット
WR Humans [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白単タッチ赤のタイプ。
[編集] 白緑
- 備考
- StarCityGames.com Standard Open Baltimore ベスト8 (参考)
- 使用者:Dwayne Graham
- フォーマット
WG Humans [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白単タッチ緑のタイプ。
[編集] 緑白青
- 備考
- 世界選手権16 優勝 (参考)
- 使用者:Brian Braun-Duin
- フォーマット
Bant Humans [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑白青のタイプ。
[編集] ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
人間を主要クリーチャー・タイプとするイニストラード・ブロックはローテーション落ちしてしまったが、基本セット2014のザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancerは健在であり、これを用いたデッキが環境の一角を占めている。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
プロテクション(多色)
対戦相手が多色の呪文を1つ唱えるたび、あなたは1点のライフを得る。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
ザスリッドの屍術師かあなたがコントロールする他の人間(Human)クリーチャーが1体死亡するたび、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体タップ状態で生成する。
2/2万神殿の兵士/Soldier of the Pantheonや放逐する僧侶/Banisher Priestなどの白の人間を中心としたものが主流。白タッチ黒のウィニータイプと、白青黒のミッドレンジタイプの2つが特に大きな活躍を見せている。また、苛まれし英雄/Tormented Heroやモーギスの匪賊/Mogis's Marauderなどの黒の人間を中心とした黒赤のタイプも結果を残している。
詳細は白ウィニー/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期、白青黒ビートダウン、黒赤ビートダウンを参照。
[編集] イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
ローテーションによりミラディンの十字軍/Mirran Crusader、清浄の名誉/Honor of the Pureなどの強力なパーツを失ったものの、教区の勇者/Champion of the Parishを中心とする基本構造は健在であり、引き続き活躍する。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
他の人間(Human)があなたのコントロール下で戦場に出るたび、教区の勇者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
結魂(このクリーチャーか他のまだ組になっていないクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはそれらを組にしてもよい。それらのクリーチャーは、あなたがその両方をコントロールし続けているかぎり組である。)
銀刃の聖騎士が他のクリーチャーと組になっているかぎり、両方のクリーチャーは二段攻撃を持つ。
デッキのバリエーションは以下のように様々。採用されるクリーチャーも教区の勇者以外は多種多様で、人間でないクリーチャーが用いられることも多い。
- 白青
- 白青人間(WU Humans)と呼ばれる白タッチ青のタイプ。スタンダード前環境の初期に活躍した白青人間の後継に当たる。
- 白のクリーチャーが中心で、特に銀刃の聖騎士/Silverblade Paladinと荘厳な大天使/Sublime Archangelが組み合わさった時の高い爆発力で知られる。青を足す最大の動機は前環境と同じく聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftであるが、ラヴニカへの回帰で登場したリーヴの空騎士/Lyev Skyknightを使えるようになることも大きい。
- ローテーション直後に台頭するも、メタの変遷に伴い衰退した。
- 緑白
- 緑白人間(GW Humans)と呼ばれる緑白のタイプ。主にイニストラード・ブロック構築で活躍していた緑白人間の発展形。
- アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrimのマナ加速からクリーチャーを並べてアヴァブルックの町長/Mayor of Avabruckで全体強化し、怨恨/Rancorで回避能力持ちや二段攻撃持ちなど要所要所を単体強化しながら戦う。
- 白青型と並び、環境初期における人間デッキの主流となっていたが、ギルド門侵犯参入後は数を減らしている。
- 赤緑白
- ナヤ人間(Naya Humans)と呼ばれる赤緑白のタイプ。当初は高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsや修復の天使/Restoration Angelを用いるミッドレンジの形で組まれていた。
- ギルド門侵犯参入後にはNaya Blitzと呼ばれる極端に低マナ域に寄せたタイプが登場した。詳細はNaya Blitzを参照。
- 白黒赤
- ギルド門侵犯参入後に登場した、The Aristocratsと呼ばれる白黒赤のタイプ。様々なシナジーを取り入れた構成が特徴。
- 時期によって形に違いがあり、人間のタイプ的カードを用いないThe Aristocrats: Act 2と呼ばれるバージョンも存在する。詳細はThe Aristocratsを参照。
- 白黒
- 基本セット2014参入後に登場した白黒のタイプ。ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancerを搭載し、町民の結集/Gather the Townsfolkや未練ある魂/Lingering Soulsなどでトークン戦術を取る。
またビートダウンタイプとは異なった形のものとして、人間リアニメイト(Human Reanimator)と呼ばれる栄光の目覚めの天使/Angel of Glory's Riseを活用したリアニメイト型のデッキも存在する。詳細は人間リアニメイトを参照。
[編集] 白青
- 備考
- グランプリボーフム12 第12位 (参考)
- 使用者:Jonas Wienand
- フォーマット
WU Humans [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白タッチ青のタイプ。
[編集] 緑白
- 備考
- グランプリチャールストン12 ベスト4 (参考)
- 使用者:Peter Kelly
- フォーマット
GW Humans [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑白のタイプ。
[編集] 白黒
- 備考
- グランプリカルガリー13 27位、初日9-0 (参考)
- 使用者:Travis Towns
- フォーマット
WB-Humans [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白黒のタイプ。
[編集] イニストラード・ブロック構築
イニストラード・ブロック構築でも活躍するアーキタイプである。白赤または白緑の構成が主流。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
他の人間(Human)があなたのコントロール下で戦場に出るたび、教区の勇者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1土地
魂の洞窟が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
(T):(◇)を加える。
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。このマナは、その選ばれたタイプのクリーチャー呪文を唱えるためにしか支払えず、その呪文は打ち消されない。
動きはスタンダードと同様のウィニー型で、大量のクリーチャーとトークンからのビートダウンで相手を圧殺する。教区の勇者/Champion of the Parishに始まる展開力は環境随一。またクリーチャー・タイプを統一することで、強力な基本でない土地である魂の洞窟/Cavern of Soulsを最大限に活用できるのも魅力だといえる。
白赤のデッキは、除去として火力を採用できるのみならず最後の一押しとして地獄乗り/Hellriderを選べるという利点もあるため、スピードに特に優れている。
白緑のものは、マナ・クリーチャーのアヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrimや、全体強化手段としてアヴァブルックの町長/Mayor of Avabruckを採用できるというメリットがある。
[編集] 白緑
- 備考
- プロツアー「アヴァシンの帰還」 ベスト8 (参考/参考)
- 使用者:Denniz Rachid
- フォーマット
WG Humans [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 白赤
- 備考
- グランプリアナハイム12 準優勝 (参考)
- 使用者:Paul Rietzl
- フォーマット
WR Humans [14] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- こちらは白赤のデッキ。
[編集] ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
イニストラード登場直後より、白ウィニータイプのものが活躍している。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
他の人間(Human)があなたのコントロール下で戦場に出るたび、教区の勇者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1クリーチャーは白の人間が中心。宿命の旅人/Doomed Travelerや先兵の精鋭/Elite Vanguardなどの軽量人間からスタートし、ミラディンの十字軍/Mirran Crusaderや刃砦の英雄/Hero of Bladeholdなどの強力な人間へと繋げていくことで、教区の勇者/Champion of the Parishを成長させながら数を並べ、清浄の名誉/Honor of the Pureの全体強化によって押し切る。
青をタッチして聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftやムーアランドの憑依地/Moorland Hauntを用いるタイプが主流である。様々な面から除去に強く、加えて爆発力もある強力なビートダウンデッキとして、メタゲームの一角を担っている。特にミラディンの十字軍or聖トラフトの霊+天使の運命/Angelic Destinyの組み合わせはコンボとも呼べるほどの威力。
アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrimやアヴァブルックの町長/Mayor of Avabruckを用いた緑白タイプも少数存在する。また闇の隆盛参入後は白黒のものも登場した。詳細は白黒トークン参照。
アヴァシンの帰還で魂の洞窟/Cavern of Soulsが参入し、マナ基盤が安定したことで白赤タイプも登場した。稲妻のやっかいもの/Lightning Maulerや嵐血の狂戦士/Stormblood Berserkerなどでクロックを重視した構成になる。汎用対策カードである士気溢れる徴集兵/Zealous Conscriptsの存在も大きい。
- 忘却の輪/Oblivion Ring、悪鬼の狩人/Fiend Hunter、レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warderといった多数のナイトメア能力系除去により、ミラーマッチでは複雑な連鎖関係を組み上げてしまうことも。
[編集] サンプルレシピ
WU Humans [15] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タッチ青のタイプ。カウンター不採用型で、青マナを用いるのは聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftとムーアランドの憑依地/Moorland Hauntのみ。
[編集] ヒストリック
アーティファクト クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
各ターンで対戦相手1人が初めてクリーチャーでない呪文を唱えるたび、そのプレイヤーが(X)を支払わないかぎり、あなたはカード1枚を引く。Xは、エスパーの歩哨のパワーに等しい。
1/1伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
先制攻撃
クリーチャーでない呪文を唱えるためのコストは(1)多くなる。
インスタント
あなたのライブラリーの一番上から6枚のカードを見る。その中から、マナ総量が3以下のクリーチャー・カードを最大2枚まで戦場に出す。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
白単に集合した中隊/Collected Companyのために緑を加えた構成を取る。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- イニストラード・チャンピオンシップ 第7位(参考/参考)
- 使用者:Christian Hauck
- フォーマット
Selesnya Humans [16] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] パイオニア
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) ナイトメア(Nightmare)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれマナ総量が2以下であること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
絆魂
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からマナ総量が2以下のパーマネント呪文を1つ唱えてもよい。
イコリア:巨獣の棲処参入後、夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denを相棒にした白黒主体の人間デッキが出現したが、相棒のルール変更により数を減らした。
エンチャント
兵員の結集が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプ1つを選ぶ。
あなたがコントロールしていて、その選ばれたタイプであるすべてのクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。あなたが人間(Human)をコントロールしていないなら、あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを失う。
その後、イニストラード:真紅の契りの参入によりスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenがパイオニアでも使用可能となると、サリアや帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooterといった妨害能力持ちのクリーチャーを兵員の結集/Rally the Ranksによる強化や不吉な戦術/Dire Tacticsでバックアップする白黒の撹乱的アグロの形で環境に出現した。こちらもルールスを相棒に据えている。
- パイオニア・チャレンジャーデッキ2022のオルゾフ・ヒューマンズ/Orzhov Humansもこのタイプが元になっている。
2022年3月7日にルールスが禁止されたことにより白黒型は弱体化を余儀なくされ、次の2つの型に主流の座を譲る。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
反射魔道士が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。あなたの次のターンまで、そのクリーチャーのオーナーはそれと同じ名前を持つ呪文を唱えられない。
2/3一つは白を主軸に、パワーカードである反射魔道士/Reflector Mageと集合した中隊/Collected Companyを採用するために青と緑を足したバント人間/Bant Humans。
もう一つは色を白単色に絞り、精霊への挑戦/Brave the Elementsを採用することで全体火力への耐性や突破力を与えた白単人間/Mono White Humansである。
2022年春以降のメタゲーム上位に存在する緑単信心に対しては「相手の除去が少ない」「相手クリーチャーがほぼ全て緑であるため精霊への挑戦が刺さりやすい」「あちらの得意とする高マナ域での戦いにもつれ込む前に決着をつけられる」といった点で強く出られるため、白単は人間デッキの中では特に人気の型となっている。
[編集] 白黒
- 備考
- Magic Online Pioneer Super Qualifier - #12375119(2022/01/15) 3位(参考)
- 使用者:drevopolom
- フォーマット
Orzov Humans(Lurrus) [17] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den禁止前のリスト。
[編集] 緑白青
- 備考
- Magic Online Pioneer Challenge(2022/8/7) - 2位(参考)
- 使用者:maxxattack
- フォーマット
Bant Human [18] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 白単
Mono White Human [19] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] モダン
モダン環境にも存在する。特に環境で見られるようになったのは、イニストラードを覆う影以降。
土地
手付かずの領土が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプ1つを選ぶ。
(T):(◇)を加える。
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。このマナは、その選ばれたタイプのクリーチャー呪文を唱えるためにのみ使用できる。
クリーチャー — 人間(Human) 海賊(Pirate)
飛行
帆凧の掠め盗りが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を選ぶ。帆凧の掠め盗りが戦場を離れるまで、そのカードを追放する。
優秀なウィニークリーチャー擁する白を基礎カラーとする、多色型のビートダウンデッキ。魂の洞窟/Cavern of Soulsを始めとする優秀な多色土地の存在とカラーパイ補強の観点から主に3色以上で組まれ、使用クリーチャーの選出によっては4色・5色にも跨る。イクサラン参入以降は特にこの傾向が著しい(後述)。
序盤の教区の勇者/Champion of the Parishから展開を順次繋げていく事で、点と面の双方で大きなクロックを生み出し押し切るのが基本戦略。また、スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenや翻弄する魔道士/Meddling Mageといった撹乱アグロの要素も積極的に取り入れられる。
フォーマットリーガルなタイプ的カード枚数こそ圧倒的だが、概要で触れた通り、タイプ的シナジーの整備が後発組だった事で、制定から長らくメタ外のマイナーなデッキタイプであり続けた。タイプ的戦略の中核となるカードの絶対数に乏しいため、一例として人間以外のパワーカード(復活の声/Voice of Resurgenceや漁る軟泥/Scavenging Oozeなど)によって撹乱要素を強化したヘイトベアー、より展開力に優れた白黒トークンといった既存デッキに比べて、デッキパワーの面でクリーチャー・タイプを統一する旨味の少なさに悩まされていた事情がある。
イニストラードを覆う影において、単体強化と全体強化の基本戦略に噛み合うサリアの副官/Thalia's Lieutenantを獲得した事でデッキの安定性が大幅に向上。ここに至るまでに登場していた反射魔道士/Reflector Mageやカマキリの乗り手/Mantis Riderなどの優秀な人間を集合した中隊/Collected Companyで取りまとめたカンパニー型が姿を現すようになり、環境に存在感を示し始める。
イクサランでは新たなマナ基盤として手付かずの領土/Unclaimed Territory、干渉やコンボの妨害役兼アタッカーとして使える帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooterを獲得し、大きく強化された。とりわけ古代の聖塔/Ancient Zigguratを併せた合計12枚の5色土地でマナ基盤を構築できるようになった点が大きく、各色にまたがる広大なカードプールを活用するためのボトルネック的な側面が解消された。これ以降は霊気の薬瓶/Aether Vialを採用したバイアル型に主流が移り変わり、「5色人間(五色人間)」の呼称が定着している。多彩な妨害手段と高い打点を両立した構成から環境で最高峰のビートダウンと謳われる事も少なくなく、プロツアー「イクサランの相克」では使用者数最多でTOP8に3人を送り込み、グランプリフェニックス18では初のグランプリ優勝、グランプリシドニー18でもチーム優勝を果たすなど、長き雌伏を経てトップメタの一角へと伸し上がった。ラヴニカの献身期のモダンでは、単に人間デッキを指すなら5色人間を指すというほど人間デッキとしてメジャー[1]。
基本セット2019では除去への耐久性を高めてくれる民兵のラッパ手/Militia Buglerを、ラヴニカのギルドでは人間で無いながらも優秀なサイドボード要員となる秋の騎士/Knight of Autumnを獲得した。バント・スピリットやアイアンワークス、青赤フェニックスといった新勢力の台頭によって往時の勢いは幾分鳴りを潜めたが、依然として強デッキのひとつとして上位メタを張っている。
[編集] イニストラードを覆う影以前
[編集] 白赤
ソウルシスターズに人間のタイプ的要素を組み込んだノリンシスターズという亜種が存在する。
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
プレイヤー1人が呪文を唱えるか、クリーチャー1体が攻撃したとき、二の足踏みのノリンを追放する。次の終了ステップの開始時に、それをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
2/1詳細はソウルシスターズを参照。
[編集] 白緑
PosMonAut 白緑ビートダウン [20] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 白青黒赤緑
MELTIIN 多色ビートダウン/Multi Color Aggro [21] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] イニストラードを覆う影以降
[編集] 白青緑
- 備考
- グランプリバーミンガム17 ベスト8(参考)
- 使用者:Ivan De Castro Sanchez
- フォーマット
「ヒューマン・ナイトフォール」 [22] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 緑白青黒
- 備考
- グランプリラスベガス17 第19位 (参考)
- 使用者:Ray Gordon
- フォーマット
RAY GORDON 人間ビートダウン [23] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 白青黒赤緑
zaelphur 人間ビートダウン [24] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 中隊を用いない、Zoo系統のアグロ。
[編集] イクサラン以降
[編集] 薬瓶型
- 備考
- グランプリフェニックス18 優勝 (参考)
- 使用者:Steve Locke
- フォーマット
5C Humans [25] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 非薬瓶型
PietroSas - 「5色人間」 [26] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 霊気の薬瓶を用いない、クリーチャー偏重型。
[編集] イコリア:巨獣の棲処後
5C Humans [27] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- イコリア:巨獣の棲処後のリスト。メインデッキには新たなロードであるドラニスのクードロ将軍/General Kudro of Drannithが、サイドボードにはデッキをほとんど歪めず相棒となる湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspringと、ドラニスの判事/Drannith Magistrate、ラバブリンクの冒険者/Lavabrink Venturerが採用されている。
[編集] レガシー
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
(T):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、あなたが選んだ1色の色に対するプロテクションを得る。
1/1クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
護衛募集員が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからタフネスが2以下のクリーチャー・カード1枚を探し、それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
1/1イクサランの相克以降、レガシーでも少数だが見られるようになっている。
デッキ構成はモダンのそれを、カードプールの更なる拡充によってマナ基盤・戦力の両面でアップグレードしたような形を取る。前者はカラカス/Karakasや不毛の大地/Wasteland、後者はルーンの母/Mother of Runesや封じ込める僧侶/Containment Priest、聖域の僧院長/Sanctum Prelate及びそれらをサーチできる護衛募集員/Recruiter of the Guardや帝国の徴募兵/Imperial Recruiterといった具合に、対応力・妨害力の観点でより強化されているのが特徴。
- 霊気の薬瓶/Aether Vialを使った撹乱アグロという点や共通パーツの多さから、Death & Taxesとの関連性も見出せる。こちらは多色の柔軟性とタイプ的シナジーによる高い打撃力を重視した型とも言えるか。
[編集] 白青黒赤緑
- 備考
- Magic Online Legacy Constructed League 5勝0敗 / レガシー (2018年11月2日)(参考)
- 使用者:PietroSas
- フォーマット
yosoyez - 「5色人間」 [28] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ヴィンテージ
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
対戦相手がクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
2/3クリーチャー — 人間(Human) 狂戦士(Berserker)
速攻
高名1(このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えたとき、これが高名でない場合、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。これは高名になる。)
対戦相手がクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、瘡蓋族の狂戦士が高名である場合、瘡蓋族の狂戦士はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。
タイプ的シナジーの中核を担うのはアヴァブルックの町長/Mayor of Avabruck。また、SoloMoxenに定義される特殊な環境柄、他のフォーマットとは趣きを異にする一風変わったメインデッキのリストも見所。
[編集] 緑白青黒
- 備考
- Magic Online Vintage Constructed League 5勝0敗 / ヴィンテージ (2017年12月29日)([29])
- 使用者:NahHolmes
- フォーマット
NahHolmes「HumanAggro」 [30] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 黒赤緑白
- 備考
- Magic Online Vintage Constructed League 5勝0敗 / ヴィンテージ (2017年2月9日)([31])
- 使用者:Jogee
- フォーマット
Jogee「HumanAggro」 [32] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 脚注
- ↑ ヒューマンズ(モダン) 岩SHOWの「デイリー・デッキ」(Daily MTG 2019.3.14)