基本セット2019
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基本セット2019/Core Set 2019 | |
シンボル | M19 |
略号 | M19 |
発売日 | 2018年7月13日 |
セット枚数 | 全280+39種類 |
基本セット2019/Core Set 2019は、18番目の基本セット。2018年7月13日発売。キャッチコピーは「好みのスタイルでプレイしよう/Play your way」。
目次 |
[編集] 概要
マジック・オリジンより3年の時を経て復活した基本セット。
基本セット2010~マジック・オリジンまでの基本セットは初心者と経験者の双方を満足させようとした結果、初心者には複雑すぎ経験者には魅力がないものとなってしまい、存在意義の問題があるとして廃止された[1]。だが実際廃止してみるとエキスパンションに再録カードを収録する難しさや、カードデザインがエキスパンションの世界観に縛られるなど問題点が顕在化した。基本セット2019は「最高の入門用ブースター商品」を目標とし、対象者を新規プレイヤー側に振り切ったものとなっている[2]。通常のセットよりバニラクリーチャーが多く収録されていたり、シャッフルや格闘など他セットでは当たり前に使われているメカニズムが極力排除されていたりする。一方で経験者向けにスタンダードを補完・調整するためのカードやモダンなどより古いフォーマット向けのカードも含まれている。新世界秩序に則り、これらは主に新規プレイヤーへの影響が薄いレアや神話レアに割り振られている[3]。
背景ストーリーはニコル・ボーラス/Nicol Bolasのオリジンに注目し、ボーラス自身を含むレジェンドのエルダー・ドラゴン・サイクルのリメイクがされたほか、収録されたプレインズウォーカーもボーラスに縁が深い者達である。基本セットにプレインズウォーカーが収録されるようになって以降、ジェイスやチャンドラが収録されなかった基本セットはこれが初。
使用されているキーワード能力は常磐木のみ[4]。2010~オリジンのように再録メカニズムは存在しないが、両面カードが1枚のみ収録される。
廃止されたクリーチャー・タイプであった卵が復活した。
- コレクター番号281以降の、プレインズウォーカーデッキ、ウェルカム・デッキ、BOX特典カード、Gift Pack2018用の番外カードが存在する。それらはブースターパックには封入されないが基本セット2019の一部として扱われ、基本セット2019が使用可能なフォーマットで使用できる。
- ブースターパックの基本土地のスロットには、基本土地、タップインデュアルランド、破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravagerのチェックリスト・カードのいずれかが封入される(変則的な稀少度)。通常ブースタードラフトでは基本土地のスロットのカードは除外してピックが始まるが、基本セット2019では基本土地のスロットのカードは残したまま、必ず15枚の状態でドラフトが開始される。なお、グランプリ千葉18からの各グランプリでのブースタードラフトでは、15枚目にチェックリスト・カード以外で通常のパックから出る確率に則ったカードが加えられてドラフトする。
- 当初はドミナリアに続く小型セットが発売される予定であったが、このセットに置き換わる形で開発中止になった。詳細はSaladを参照。
[編集] ルールの変更
Core Set 2019 Comprehensive Rules Changes(英語)も参照。ここでは挙動の変更を伴う改定のみ示す。
- トークンのオーナーは、それを生成したプレイヤーとすることとした。それ以前はトークンが戦場に出たときのコントローラーであった。
- 生成するプレイヤーがそのままで、コントローラーが変わる場合に問題となる(狡猾な巾着切り/Crafty Cutpurseなど)。
- 呪文を唱えられるかをチェックすることは、スタックに置くときとコストを決定するときの二段階で行われるが、これらの分担が見直された。唱えるの記事を参照。
- 複数のプレイヤーが同時に占術を行う場合の手順が明確化され、「全員が同時にライブラリーのカードを見る」→「ライブラリーにカードを置く方法をAPNAP順で決める」→「全員が同時にライブラリーにカードをに置く」とされた。
[編集] イベント
2018年6月30日、7月1日に開催される。一新された5種類のウェルカム・デッキが無料でもらえるほか、どぶ潜み/Guttersnipeのプロモーション・カードが配布される。
2018年7月7日、8日(日本の一部地域には7月9~12日[8])に開催される。参加した各プレイヤーはプレリリース・パックを受け取り、40枚以上のシールドデッキを作り対戦する。プレリリース・パックには
- 基本セット2019のブースターパックx6
- プレリリース・カードx1枚(基本セット2019に収録された、全てのレアおよび神話レアからランダムで1枚)
- ストーリー・インサート/シールドデッキ制作のポイントが書かれたペーパー
- エキスパンション・シンボルが刻まれた20面スピンダウン・ライフカウンター1個
が含まれる。
また、プレリリースに参加したプレイヤーのみ、当日に予約した商品とBOX特典カードを受け取れる事ができる(もちろんこれらのカードはプレリリースでは使用できない)。
2018年7月14日、15日に行われる。プロモーション・カードとして冒涜された墓所/Desecrated Tombが配布される。
2018年7月16日より行われるマジック・リーグでは、聖遺の塔/Reliquary Towerのプロモーション・カードが配布される。
2018年7月21日より行われる。賞品パックの基本土地はAlayna Dannerによる新規イラストとなる。
『マジック25周年記念プロツアー』と称して2018年8月2日~4日に開催。
2018年9月15日、16日に開催される。
[編集] 構築済みデッキ
[編集] プレインズウォーカーデッキ
- 賢明な助言者、アジャニ/Ajani, Wise Counselor (プレインズウォーカーデッキ)
- 残酷な機械技師、テゼレット/Tezzeret, Cruel Machinist (プレインズウォーカーデッキ)
- 屍術師、リリアナ/Liliana, the Necromancer (プレインズウォーカーデッキ)
- 龍魂、サルカン/Sarkhan, Dragonsoul (プレインズウォーカーデッキ)
- アーク弓のビビアン/Vivien of the Arkbow (プレインズウォーカーデッキ)
[編集] パッケージ・イラスト
いずれもプレインズウォーカーデッキのパッケージにも使用されている販促用イラストが用いられている。
[編集] 主な開発スタッフ
- 展望デザイン・チーム - Ethan Fleischer(リード)、Doug Beyer、Bryan Hawley、ackie Lee、Dave Marsee、Ken Nagle、Yoni Skolnik、
- セット・デザイン・チーム - Ethan Fleischer(リード)、Corey Bowen、Aaron Forsythe、Ben Hayes、Mark Heggen、Adam Prosak、Yoni Skolnik
[編集] 公式特集ページ
[編集] 製品情報
- 『基本セット2019』(マジック英語公式日本語版 セット特設サイト)
- 『基本セット2019』カードイメージギャラリー(Card Image Gallery 2018年6月12日)
- 『Core Set 2019』発売日変更のお知らせ(News 2018年1月15日)
- 『基本セット2019』のパッケージ、各種プロモなど(Card Preview 2018年6月11日)
- 『基本セット2019』プレインズウォーカーデッキ・デッキリスト(Card Preview 2018年6月15日)
- Core Set 2019 Release Notes/『基本セット2019』リリースノート(Feature 2018年6月22日)
- Core Set 2019 Update Bulletin(News 2018年7月6日) - 基本セット2019発売に伴う総合ルール&オラクル更新
[編集] 開発コラム
Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。
- 基本に到る(Making Magic 2018年6月18日)
- カードの中で その1(Making Magic 2018年6月25日)
- カードの中で その2(Making Magic 2018年7月2日)
- こぼれ話:『基本セット2019』(Making Magic 2018年7月30日)
- もっとこぼれ話:『基本セット2019』(Making Magic 2018年8月6日)
- こぼれ話:『基本セット2019』の再来(Making Magic 2018年8月13日)
- デザイン演説2018(Making Magic 2018年8月20日)
Play Design - プレイ・デザイン・チームによるコラム。
- Mファイル『基本セット2019』編・白青黒(Play Design 2018年7月13日)
- Mファイル『基本セット2019』編・赤緑・多色・アーティファクト(Play Design 2018年7月20日)
- 第一印象:『基本セット2019』フューチャー・フューチャー・リーグ(Play Design 2018年8月3日)
その他。
- Elvish Clancaller(Card Preview 2018年6月18日)
- 『基本セット2019』を作り出す(Card Preview 2018年6月19日)
- Omniscience(Card Preview 2018年6月19日)
- Knightly(Card Preview 2018年6月20日)
- シングルカード・ストラテジー(Card Preview 2018年6月21日)
- Cats Rule(Card Preview 2018年6月21日)
- Core Exercises(How to Play Limited 2018年6月26日)
- 『基本セット2019』プレリリース入門(Feature 2018年7月3日)
- Core Set 2019 First Picks(How to Play Limited 2018年7月10日)
[編集] 背景設定
- Chronicle of Bolas: The Twins/ボーラス年代記:双子と双子(Magic Story 2018年6月13日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: The First Lesson/ボーラス年代記:最初の教え(Magic Story 2018年6月20日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: Things Unseen/ボーラス年代記:見えざるもの(Magic Story 2018年6月27日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: Whispers of Treachery/ボーラス年代記:不実の囁き(Magic Story 2018年7月11日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: Blood and Fire/ボーラス年代記:炎と血(Magic Story 2018年7月18日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: A Familiar Stranger/ボーラス年代記:心安い異邦人(Magic Story 2018年8月1日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: Perspectives/ボーラス年代記:もう一つの視点(Magic Story 2018年8月8日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: The Unwritten Now/ボーラス年代記:書かれざる現在(Magic Story 2018年8月15日 Kate Elliott著)
- Unbowed, Part 1/屈さぬ者 その1(Magic Story 2018年8月29日 Cassandra Khaw著)
- Unbowed, Part 2/屈さぬ者 その2(Magic Story 2018年9月5日 Cassandra Khaw著)
- Unbowed, Part 3/屈さぬ者 その3(Magic Story 2018年9月7日 Cassandra Khaw著)
[編集] 広報
- 2018年6月20日号~『基本セット2019』の新カードをプレビュー!~(週刊マジックニュース 2018年6月20日)
- 今週末開催!『基本セット2019』プレリリース&オープンデュエルに参加しよう!(2018年7月2日)
[編集] 脚注
- ↑ 変身(Making Magic 2014年8月25日)
- ↑ 変身2.0(Making Magic 2016年6月12日)
- ↑ 基本に到る(Making Magic 2018年6月18日)
- ↑ 『基本セット2019』を作り出す(2018年6月19日)
- ↑ マジック:ザ・ギャザリング英語公式Twitter(2018年7月6日)
- ↑ マジック:ザ・ギャザリング英語公式Twitter(2018年7月11日)
- ↑ カーンにチャンドラ、ニコルも登場!? パズル&ドラゴンズ×マジックコラボ、6月25日(月)より始動!(こちらマジック広報室!! 2018年6月25日)
- ↑ マジック日本公式Twitter(2018年7月9日)
[編集] 参考
- カードリスト(Wisdom Guild)
- カード個別評価:基本セット2019
- カードセット一覧
- カラデシュ・ブロック(カラデシュ - 霊気紛争) - アモンケット・ブロック(アモンケット - 破滅の刻)
- イクサラン・ブロック(イクサラン - イクサランの相克) - ドミナリア - 基本セット2019
- ラヴニカのギルド - ラヴニカの献身 - 灯争大戦 - 基本セット2020