古えの遺恨/Ancient Grudge
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インスタント
アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
フラッシュバック(緑)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
フラッシュバックを持つ粉砕/Shatterの亜種であり、上位互換。
シンプルな見た目通り、使いやすい優良呪文である。競合相手は多いが、軽いインスタントなので隙が無く、またフラッシュバックによりカード・アドバンテージを得られるなど大きな長所があり、使用頻度は高い。
基本的には赤緑を含むデッキで使用されるが、テクニックとして以下の様な使い方もある。
- 赤を含まないデッキで、発掘などの墓地肥やしエンジンや物静かな思索/Quiet Speculationからのサーチなど、フラッシュバックのみでの使用を前提とする。
- 緑を含まないデッキで、これのフラッシュバックのためだけに1枚だけ緑絡みのショックランドやデュアルランドを採用し、必要に応じてフェッチランドでサーチする。
スタンダードにおいては、時のらせん時代はラヴニカ・ブロックの印鑑、イニストラード時代はミラディンの傷跡ブロックの強力なアーティファクト群といった格好の標的があったため、グルール・ビートやケッシグ・ランプなどの赤緑デッキのサイドボードによく採用されていた。またモダン、レガシー、ヴィンテージといった環境においてもアーティファクト(親和やMUDなど)対策の基本カードと言える地位を築いている。
- 対になるカードとして、エンチャントを破壊する天啓の光/Ray of Revelationがジャッジメントに収録されている。こちらも2マナインスタントで、同じ(緑)のフラッシュバックコストを持つ。イニストラード・ブロックでは両方再録された。
- 同じくフラッシュバック持ち粉砕であるぶち壊し/Bash to Bitsと比べて、緑マナが要求されるとは言え大幅に軽く、しかもコモンである。性能の向上がよくわかる。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
時のらせんの、フラッシュバック・コストに友好色の色マナを要求するインスタントのサイクル。
- 一瞬の瞬き/Momentary Blink
- 神秘の指導/Mystical Teachings
- 絞殺の煤/Strangling Soot
- 古えの遺恨/Ancient Grudge
- 狩りの興奮/Thrill of the Hunt
イニストラードのフラッシュバックに友好色のマナを要求する呪文のサイクル。いずれもコモン。古えの遺恨のみ再録。
- 戦慄の感覚/Feeling of Dread
- 禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy
- 夜の衝突/Bump in the Night
- 古えの遺恨/Ancient Grudge
- 旅の準備/Travel Preparations
闇の隆盛のフラッシュバックに友好色のマナを要求する呪文のサイクル。いずれもコモン。天啓の光のみ再録。
- 天啓の光/Ray of Revelation
- 救助の手/Saving Grasp
- 海墓の刈り取り/Reap the Seagraf
- 不死の火/Fires of Undeath
- 野生の飢え/Wild Hunger
イニストラードのサイクルはカラー・ホイールの右隣の色のマナを、闇の隆盛のサイクルは左隣の色のマナを要求する。
[編集] ストーリー
いずれも、何らかのアーティファクトに対する「古えの遺恨」が描かれている。
[編集] 時のらせん
ヤヴィマヤ/Yavimayaの時の裂け目/Riftは、兄弟戦争/Brothers' Warを終結させたウルザの殲滅破/Urza's Ruinous Blastによるものである。ヤヴィマヤに再び訪れた危機は、ファイレクシア/Phyrexiaの次元/Plane侵略だった。何かとアーティファクトと因縁のあるヤヴィマヤの怒りがアーティファクト破壊能力として表されている(イラスト)。
時の裂け目は、ヤヴィマヤに過去の敵を思い起こさせ、その火に新たな燃料を満たす。
[編集] イニストラード
狼男/Werewolfが、アヴァシン教会/The Church of Avacynの紋章を破壊している(イラスト)。
狼男が嫌うものがあるとすれば、それは首飾りだろう――特に、教会のシンボルであるアヴァシンの首飾りだ。
[編集] Secret Lair Drop Series: Every Dog Has Its Day
古い鏡の中にいる「獰猛な生物/the ferocious creature」と対峙するシェルビー/Shelby(イラスト、日本語訳は私訳)。
Shelby locked eyes with the ferocious creature as the glass began to crack. With one more lunge, she would break through and confront her nemesis at last.
シェルビーは、ひび割れだしたガラスのごとき獰猛な生物と目が合った。彼女はもう一度突進し、無理やり突破すると、ついに宿敵と対面した。
- おそらくは生涯に何度も目が合っては戦いを繰り広げていた敵と、ついに決着をつけて満足な顔を浮かべているであろうシェルビー。彼女の「nemesis(宿敵、もしくは罰を下す女神)」はその様子を見ていったいどうするだろうか。