白青黒ビートダウン
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*クリーチャーの[[ETB]]能力、[[明滅]]能力による[[シナジー]]が重視されている。翻弄する魔道士や[[疫病を仕組むもの/Plague Engineer]]も明滅によって柔軟に指定し直すことができる。 | *クリーチャーの[[ETB]]能力、[[明滅]]能力による[[シナジー]]が重視されている。翻弄する魔道士や[[疫病を仕組むもの/Plague Engineer]]も明滅によって柔軟に指定し直すことができる。 | ||
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+ | **Legacy Last Chance on 11/25/2024 優勝([https://www.mtgo.com/decklist/legacy-last-chance-2024-11-2512706797 参考]) | ||
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==脚注== | ==脚注== | ||
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2025年2月8日 (土) 19:18時点における最新版
白青黒ビートダウン(White-Blue-Black Aggro)は、その名の通り白青黒3色で構成されるビートダウンの総称。
[編集] 概要
コントロール色の強いデッキカラーであり(→青白黒コントロールも参照)、ビートダウンとして組まれることは稀な部類に入る。白・黒のウィニー・クリーチャーに青のカウンターや黒の手札破壊などを織り交ぜたビート・コントロールないしクロック・パーミッションの形態をとるのが普通である。
この色にはハンド・アドバンテージや柔軟なコントロール要素を持つウィニーが複数存在するため(闇の腹心/Dark Confidantや翻弄する魔道士/Meddling Mageはその代表例)、特にエターナルではそれらを活用するためにこのデッキカラーを選ぶ場合も多い。
[編集] 団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期
ファウンデーションズ後に青黒系セルフバウンスデッキが養育するピクシー/Nurturing Pixieなどのために白を加えた、エスパー・ピクシー(Esper Pixie)と呼ばれる撹乱的アグロがメタゲームに浮上してきた。
[編集] イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期
イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期で一度は環境から消滅したエスパー・ミッドレンジ(Esper Midrange)だが、エルドレインの森参入とローテーション期間の変更が合わさり復活を果たした。
敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprenticeや下水王、駆け抜け侯/Lord Skitter, Sewer Kingなど2~3マナ域のクリーチャーを、婚礼の発表/Wedding Announcementや策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seerなどでバックアップしていく戦法が主体である。忠義の徳目/Virtue of Loyaltyは軽量クリーチャー・強化手段の両方を兼ねられるため相性が良い。
他には打ち消しや除去も多く、また放浪皇/The Wandering Emperorや黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypseのような重めのフィニッシャーもあり、結果としてアグロ・ミッドレンジ・コントロールと様々なゲームプランを建てられる臨機応変さが強みである。
- 同時期のスタンダードに存在するエスパー・レジェンズと比較し、やや遅めのゲームレンジを目指すことが多い。
- 環境での立ち位置
環境の変化や新カードによる強化が合わさり、世界選手権23では使用率トップとなった[1]。決勝戦ではエスパー・レジェンズに敗れたものの、それでもトップ8にも3名を送り込んでいた。
イクサラン:失われし洞窟追加後はラフィーンの前座の2マナ域として除去されにくく後続の強化ができる地底のスクーナー船/Subterranean Schooner、手札破壊を兼ねる大洞窟のコウモリ/Deep-Cavern Batが追加されさらに強化された。ティシャーナの潮縛り/Tishana's Tidebinderや分派の説教者/Preacher of the Schismも採用される事が多い。
カルロフ邸殺人事件追加後はかき消し/Make Disappearを喝破/No More Liesに入れ替えて強化された。一方、環境にドメイン・ランプや世界魂ランプといった相性の悪いランプデッキが増加したことで、より前のめりなクロック・パーミッションであるディミーア・ミッドレンジにシェアを奪われ気味になっている。
サンダー・ジャンクションの無法者追加後は腐食の荒馬/Caustic Broncoの登場による持久戦能力の向上、秘密の中庭/Concealed Courtyardがリーガルになったことによる序盤のマナベース安定化といった強化を受け、元々デッキの対応力が高いことも相まって再びメタゲームで存在感を見せている。
[編集] サンプルリスト
[編集] サンプルリスト(イクサラン:失われし洞窟後)
エスパー・ミッドレンジ [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] サンプルリスト(サンダー・ジャンクションの無法者後)
Esper Midrange(OTJ) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期
ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期から引き続き、エスパー・ミッドレンジ(Esper Midrange)が活躍している。
策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer、婚礼の発表/Wedding Announcement、放浪皇/The Wandering Emperorを主軸に、2マナ域は敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprenticeやしつこい負け犬/Tenacious Underdog、4マナ域以降は黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse、夜明けの空、猗旺/Ao, the Dawn Skyといった除去耐性を備えたクリーチャー達で攻める。
また、スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenを採用した型も存在するが、これはエスパー・レジェンズ(Esper Legends)と呼ばれ別アーキタイプ扱いされることが多い。詳細はエスパー・レジェンズを参照。
- 環境での立ち位置
エスパー・ミッドレンジは環境開始当初はジャパンオープン2022で優勝。世界選手権22でもトップメタとなりトップ4に3人を送り込むが、グリクシス・ミッドレンジに敗北。徐々にトップメタから滑り落ちていき、ファイレクシア:完全なる統一期にはエスパー・レジェンズが主流となった。
その後、2023年5月29日の禁止改定でグリクシス・ミッドレンジは衰退。リソース戦において圧倒的なそれが退場したことで白青黒の主流はコントロールデッキへと移り変わっていった。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
エスパー・ミッドレンジ [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期
神河:輝ける世界期からエスパー・ミッドレンジ(Esper Midrange)が存在していたが(→青白黒コントロール#ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期)、ニューカペナの街角でビートダウン寄りの新戦力を入手するとより攻撃的な構成に変わっていった。
光輝王の野心家/Luminarch Aspirant、しつこい負け犬/Tenacious Underdogといった軽いクロックを設置し、それらの攻撃を起点に策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seerなどの優秀な3マナパーマネントでアドバンテージを取っていく。しつこい負け犬の奇襲や各種プレインズウォーカーの存在により、長期戦にも対応可能。
特徴として、核となる3マナ域がラフィーン(クリーチャー)、婚礼の発表/Wedding Announcement(エンチャント)、漆月魁渡/Kaito Shizuki(プレインズウォーカー)とカード・タイプがばらけており、多角的な攻めが可能になっている点が挙げられる。これらは除去耐性持ちであったりトークンを生成できたりと除去1枚では対処が難しいのもポイント。
ニューカペナの街角参入直後はメタゲーム上の立ち位置が良くニューカペナ・チャンピオンシップでも活躍した。しかし上記の3マナパーマネント群はクリーチャーの攻撃を参照するため、「2マナのクリーチャーを処理されると動きが大きく鈍る」という弱点を突かれ立場が悪化。Magic Onlineなどでは除去も打ち消しも多いジェスカイ日向などに押され数を減らす。
上記の弱点を改善するためにインスタント・タイミングの展開手段を増やしたタイプは、エスパー・フィッシュに派生した。
- 攻撃をもとにアドバンテージを取るという性質から、先攻・後攻で強さが変動しやすい。特にミラーマッチにおいて顕著であり、レイ・オヴ・エンフィーブルメント/Ray of Enfeeblementなど先攻後攻の関係をひっくり返せる対応札が重要視される。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
Esper Midrange [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- Simon Nielsen本人による解説動画も参照[2]。
[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期
ラヴニカの献身で神聖なる泉/Hallowed Fountainと神無き祭殿/Godless Shrine、および多数の戦力を獲得したことでエスパー・ミッドレンジ(Esper Midrange)が登場した。第1管区の勇士/Hero of Precinct Oneをキーカードとしたものはエスパー・ヒーロー(Esper Hero)あるいはエスパー・マルチカラー(Esper Multicolor)などと呼称される。
登場当初はあまり大きな結果を残せなかったものの、灯争大戦参入後は大幅に強化され、メタの一角となった。
詳細はエスパー・ヒーローを参照。
[編集] 戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
同環境のマルドゥ機体・ジェスカイ機体や白青フラッシュの派生として、エスパー機体(Esper Vehicles)と呼ばれる白青タッチ黒のクロック・パーミッションデッキが登場した。
模範的な造り手/Toolcraft Exemplarや栄光半ばの修練者/Glory-Bound Initiateなどの軽量クリーチャー、キランの真意号/Heart of Kiranなどの機体、ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarでビートダウンを行い、対戦相手の行動は呪文捕らえ/Spell Quellerや金属の叱責/Metallic Rebukeで妨害する。
黒をタッチする最大の目的は屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger。このカードを含む多数のアーティファクトにより、模範的な造り手の自己強化能力や金属の叱責の即席を活かしやすい構成になっている。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリマニラ17 準優勝 (参考)
- 使用者:Qi Wentao
- フォーマット
Esper Vehicles [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
エスパーミッドレンジ(Esper Midrange)などの名で呼ばれる白青黒のミッドレンジデッキが存在する。
序盤は万神殿の兵士/Soldier of the Pantheonなどの軽量クリーチャーと各種除去呪文で盤面を支え、最後は幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Councilでゲームを決める。ベースは白黒だが、青を足したことで優秀なクリーチャーであるリーヴの空騎士/Lyev Skyknightや、テーロス・ブロックの神や群れネズミ/Pack Ratなどの厄介なパーマネントを対処できる拘留の宝球/Detention Sphereを使えるようになっている。
元は高尾翔太がデザインしたオリジナルデッキで、グランプリ静岡13においてメタ外から準優勝という成果を上げたことでその強さが知れ渡り、環境の一角となった。この頃は人間クリーチャーとのシナジーを持つザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancerが採用されており、エスパー人間(Esper Humans)の名で呼ばれることも多かった。
その後神々の軍勢からはオレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskosや都市国家の神、エファラ/Ephara, God of the Polisを獲得し、強化された。
[編集] サンプルレシピ(初期型)
Esper Midrange [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] サンプルレシピ(神々の軍勢後)
Esper Midrange [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
闇の隆盛参入後のスタンダードで、青白のDelver-Bladeに未練ある魂/Lingering Soulsのために黒を足しスピリットのタイプ的シナジーを加えた白青黒スピリットが登場した。
[編集] アラーラの断片ブロック構築
アラーラの断片ブロック構築では、白青黒エスパーカラーのアーティファクト系ビートダウンデッキ、エスパービートダウンが登場した。
ジャンドコントロールに強いとされ、プロツアーホノルル09でもベスト8に二人を輩出している。詳細はエスパービートダウンを参照。
[編集] 神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
ラヴニカ:ギルドの都参入後のスタンダードでは、白・黒のウィニー・クリーチャーを青のカウンターで守るクロック・パーミッションの一種、スノウ・ストンピィが登場した。
紅蓮地獄/Pyroclasmなどの軽量除去に弱いという欠点があったため、ギルドパクト参入後は青赤緑のシー・ストンピィへと変化していく。
[編集] エターナル
闇の腹心/Dark Confidantなどのアドバンテージ・ウィニーや嵐景学院の弟子/Stormscape Apprenticeなどのボードコントロールを持つものを利用するためにこのデッキカラーになることが多い。
時は流れ、2020年頃からレガシーで霊気の薬瓶/Aether Vialを利用して妨害クリーチャーを展開するビート・コントロールデッキが登場している。デッキ名はこの重要なアーティファクトからエスパーバイアル/Esper Vialと呼ばれる。
「霊気の薬瓶から妨害クリーチャーを展開する攪乱的アグロ」というコンセプトはDeath & Taxesに近く、かつて青をタッチしたDeath & Taxesも存在したが、エスパーバイアルは更にこれを推し進めている。青と黒が足されたことで悪意の大梟/Baleful Strixや翻弄する魔道士/Meddling Mageといった優秀な妨害・アドバンテージクリーチャーを採用することが可能になっており、また打ち消しや各フォーマットで存在感を示す時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerも投入することから、白いアグロでよく見られるスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenは採用されない。
[編集] サンプルリスト(エスパーバイアル)
[編集] 60枚型
Esper Vial [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- クリーチャーのETB能力、明滅能力によるシナジーが重視されている。翻弄する魔道士や疫病を仕組むもの/Plague Engineerも明滅によって柔軟に指定し直すことができる。
[編集] 80枚型
Esper Vial 80(Legacy) [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ETB持ちと相性がいい空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomadを相棒として採用したリスト。
[編集] 脚注
- ↑ Magic World Championship XXIX Metagame Breakdown/第29回マジック世界選手権 メタゲームブレイクダウン(magic.gg 2023年9月22日 Frank Karsten著)
- ↑ My New Capenna Championship decks! Esper in standard and GW Humans in Historic(Youtube 英語 ヒストリックのセレズニア人間の解説も付属)