選定された平和の番人/Anointed Peacekeeper
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Anointed Peacekeeper / 選定された平和の番人 (2)(白)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
警戒
選定された平和の番人が戦場に出るに際し、対戦相手1人の手札を見て、その後、カードの名前1つを選ぶ。
対戦相手がその選ばれた名前を持つ呪文を唱えるためのコストは(2)多くなる。
その選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力を起動するためのコストは、それがマナ能力でないかぎり(2)多くなる。
選ばれた名前のカードを唱えたり起動したりすることに課税する人間・クレリック。
翻弄する魔道士/Meddling Mageと魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglassを足したようなカードで、コスト増加しかしない分拘束力は弱めなものの、事前に手札を見ることができるため「空振り」の心配が無いのが特徴。また、プレインズウォーカーに対しては唱える時と忠誠度能力を起動するときで二重課税をかけられるため、大きくテンポを削げる。3マナ3/3警戒と戦闘力も優秀で、対戦相手がもたついている内に押し切る撹乱的アグロ戦略に向いている。
[編集] 精鋭呪文縛りとの比較
白のピーピング付きコスト増加カードとして、入れ替わりでスタンダードを去った精鋭呪文縛り/Elite Spellbinderを彷彿とさせる点が多い。比較すると以下のような長所・短所がある。
- 長所
- 戦場に出たときの誘発型能力(当Wikiにおける「ETB」)ではなく戦場に出る際にカードを選ぶため、能力に対応してカードを使われることがない。
- タフネスが高く除去されにくい。
- 1枚で同名カード複数枚に影響できる。
- 手札に無いカードも指定できるためトップデッキに対して強い。
- 複数の選定された平和の番人で同じカード名を指定することで、コスト増加の重ねがけが可能。
- 起動型能力にも影響する。ゆえに、あちらと異なり既に戦場に出たカードや魂力土地にも対処できる。
- 短所
- これが戦場を離れるとコスト増加が解ける。
- 飛行を持たない分攻撃を通しにくく、フライヤーをブロックできない。
- 指定したカードは手札に残るため、ルーターなどで利用されることがある。
- ドラニスの判事/Drannith Magistrateのような、手札以外から唱えることを参照するカードとの相互作用がない。
- 3番目の能力は自分にも影響するため、ミラーマッチでは不利に働くことがある。
[編集] ルール
- カード名の指定に関するルールは名前#名前の指定の項を参照。
- カード名の指定は強制である。
- 手札を見てカード名を選ぶのは戦場に出る際の常在型能力(置換効果)であり、スタックに積まれない。選定された平和の番人(や、それを戦場に出す呪文や能力)が解決されてから選ばれたパーマネントの起動型能力を起動できるタイミングは存在しない。
- 既にスタックにある呪文や能力には影響しない。
- 誘発型能力や常在型能力には影響しない。起動型能力の書式については当該項目を参照。
- 呪文のコピーをスタックに置くことはカードを唱えることではないので、この効果の制約を受けることはない。
- 呪文のコスト増加は対戦相手にのみ影響するが、起動型能力のコスト増加は自分も影響を受ける。
[編集] その他
- 登場時のスタンダードで同居する放浪皇/The Wandering Emperorに対し有利である。他のプレインズウォーカー同様に二重課税をかけられるだけでなく、事前に存在を確認することであちらの強みである奇襲性を削ぐことにも繋がる。警戒を持つためあちらの-2能力で除去されることも基本的に無い。
- 英語名を見ての通り、名前は選定された/平和の番人で区切る。平和の在り方を選定するようなディストピアじみた存在ではないと思われる。