リアニメイト

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リアニメイト(Reanimater / Reanimation)は、墓地からクリーチャー(まれに、他のパーマネント)を直接戦場に出すこと。または、そのような呪文能力デッキの総称。アニメイトリアニリアニメイターとも呼ばれる。語源は英語の「Re(再び)」「Animate(魂を吹き込む)」から。再活性/Reanimateというそのまんまなカードもある。

目次

概要

リアニメイトの魅力は、クリーチャーマナ・コストを完全に無視しながら比較的早い段階で戦場に出せることにある。普通「出れば強いけど重くて使えない」と見向きもされないクリーチャーを使えるというわけである。

古えの動く死体/Animate Deadしか無かった頃から存在するデッキタイプだが、実戦的なデッキへと仕上がっていったのは、ウェザーライトにて生き埋め/Buried Aliveが出てきてから。弱点の多いデッキだが、早いターンから大型クリーチャーで殴れる快感に取り憑かれた者は多い。

(色が合わないなどで)手札から唱えることが不可能なクリーチャーが使われることも多いので、バウンスに非常に弱い。逆に墓地に落ちてもリアニメイト手段が残っていれば何度でも戦場に出すことができるので、カウンター除去には若干耐性がある。

リアニメイト防止

一部の強力なカードは、リアニメイトによって容易に戦場に出すことを防ぐために、墓地にカードを残さないようにする能力を備えている場合がある。そのような能力を、俗にリアニメイト防止策(anti-reanimation clause)と呼ぶ。

リアニメイト防止策は、主に以下の2パターンがある。

誘発型能力によるリアニメイト防止
元いた領域を問わず墓地に置かれることで誘発し、その解決時に効果としてライブラリーに戻すパターン。真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truthなど、自身だけでなく墓地のカードすべてを戻すものもある。
このパターンの場合、もみ消し/Stifleなどで能力を打ち消したり、イクスリッドの看守/Yixlid Jailerで能力を失わせたりすることによって墓地に残せるほか、その能力がスタックに置かれている間は墓地にあるため、インスタント・タイミングのリアニメイト呪文・能力があればリアニメイトが可能である。
これを持つカード
セラのアバター/Serra Avatar清純/Purity狡知/Guile戦慄/Dread敵愾/Hostility活力/Vigor真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre世界棘のワーム/Worldspine Wurm
常在型能力によるリアニメイト防止
「墓地に置かれる」ことを「そのカードを公開し、ライブラリーに加えて切り直す」に置き換える置換効果を生成するパターン。
誘発型能力ではなく、また墓地に存在する期間が存在しないので、もみ消しなどで打ち消すことはできず、インスタント・タイミングでのリアニメイトも不可能である。墓地に置かれる前に能力を失わせることで墓地に残すことはできるが、エルドラージ覚醒現在、戦場・墓地以外の領域にあるカードの能力を失わせるカードは存在せず、墓地に置くには一度戦場を経由する必要があるため、リアニメイトに利用するのは非常に難しい。
  • イクスリッドの看守/Yixlid Jailerではこの能力を妨害することはできない。置換効果は、それが置換するべきイベントが起こる直前の段階で有効かどうかを見るからである。つまり、墓地に置かれるというイベントの直前=まだ以前の領域にある段階で能力を失わせないと意味が無い。
  • 虚空の力線/Leyline of the Voidなどの「墓地に置かれる場合、代わりに追放する」の置換効果の影響下でこの能力を持つカードが戦場やスタックから墓地に置かれる場合、そのカードのコントローラーがライブラリーに戻すか追放するかを選択することができる。戦場・スタック以外から墓地に置かれる場合はオーナーが選ぶ。置換効果の項目を参照。
これを持つカード
レガシーの兵器/Legacy Weaponダークスティールの巨像/Darksteel Colossus大祖始/Progenitus荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus

どの領域からもライブラリーに戻る性質から、リアニメイト防止策を持つカードはライブラリーアウト防止として用いられる場合もある(キメラ、対ライブラリー破壊など)。また、ライブラリーから直接出すタイプのデッキ(Pro Bantなど)にとってはメリットにもなり得る。

主なデッキ

このジャンルの主なデッキには以下のタイプが存在する。

詳細はデッキ集の項目を参照のこと。

イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期

環境Fritesギミックを受け継ぐ、堀葬の儀式/Unburial Ritesによるリアニメイトデッキが登場。黒緑白の3色、またはこれにを加えた4色で組まれる。



デッキの中心はスラーグ牙/Thragtusk素出しとリアニメイトを繰り返してスラーグ牙を何度も使い回し、これをアタッカーとして押し切るか、あるいは時間を稼いだ上でより重いフィニッシャーに繋げる。忌まわしい回収/Grisly Salvageなどのライブラリーを掘り進める呪文により、この特定のカードに依存する戦略にある程度の安定性を持たせることに成功している。

採用されるフィニッシャーは強力な除去能力を持ち、スラーグ牙をさらに使い回すこともできる静穏の天使/Angel of Serenityや、他のクリーチャー、特に未練ある魂/Lingering Soulsと組んだときの爆発力が高い孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemothなど。

ギルド門侵犯以降は、特に黒緑白のJunk Reanimatorの活躍が目立つ。赤が入らないことで信仰無き物あさり/Faithless Lootingを採用できなくなったが、その分マナ・クリーチャーを採用することで素早くスラーグ牙や堀葬の儀式に繋げられるようになっている。

また亜種として、人間に寄せて栄光の目覚めの天使/Angel of Glory's Riseのリアニメイトを狙うタイプ(→人間リアニメイト)、速攻CIP能力との相性がよい降霊術/Seanceを追加のリアニメイト手段として用いるものも存在する。

サンプルレシピ(黒赤緑白)

4C Reanimator [1]
土地 (23)
4 血の墓所/Blood Crypt
3 断崖の避難所/Clifftop Retreat
4 草むした墓/Overgrown Tomb
2 根縛りの岩山/Rootbound Crag
1 処刑者の要塞/Slayers' Stronghold
3 陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove
4 寺院の庭/Temple Garden
2 森林の墓地/Woodland Cemetery
クリーチャー (14)
1 酸のスライム/Acidic Slime
4 静穏の天使/Angel of Serenity
3 ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer
1 孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth
1 グリセルブランド/Griselbrand
4 スラーグ牙/Thragtusk
呪文 (23)
2 戦慄掘り/Dreadbore
4 信仰無き物あさり/Faithless Looting
4 忌まわしい回収/Grisly Salvage
3 未練ある魂/Lingering Souls
4 根囲い/Mulch
1 忘却の輪/Oblivion Ring
1 血統の切断/Sever the Bloodline
4 掘葬の儀式/Unburial Rites
サイドボード (15)
1 突然の衰微/Abrupt Decay
1 ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer
1 孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth
2 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
3 強迫/Duress
1 ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars
2 轟く激震/Rolling Temblor
1 血統の切断/Sever the Bloodline
2 殺戮遊戯/Slaughter Games
1 士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts


サンプルレシピ(黒緑白)

Junk Reanimator [2]
土地 (23)
2 魂の洞窟/Cavern of Souls
3 森/Forest
1 神無き祭殿/Godless Shrine
4 草むした墓/Overgrown Tomb
4 陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove
4 寺院の庭/Temple Garden
1 大天使の霊堂/Vault of the Archangel
4 森林の墓地/Woodland Cemetery
クリーチャー (24)
3 静穏の天使/Angel of Serenity
3 東屋のエルフ/Arbor Elf
4 アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim
4 ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer
2 孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth
4 修復の天使/Restoration Angel
4 スラーグ牙/Thragtusk
呪文 (13)
4 忌まわしい回収/Grisly Salvage
2 未練ある魂/Lingering Souls
3 根囲い/Mulch
4 掘葬の儀式/Unburial Rites
サイドボード (15)
4 突然の衰微/Abrupt Decay
4 酸のスライム/Acidic Slime
2 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
2 原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter
2 ロウクスの信仰癒し人/Rhox Faithmender
1 血統の切断/Sever the Bloodline


イニストラード・ブロック構築

アヴァシンの帰還で強力な大型クリーチャーが多数登場したことで、堀葬の儀式/Unburial Ritesを用いたリアニメイトデッキメタゲームの一角を占めるまでになった。



構成はスタンダードFritesに似ており、根囲い/Mulch信仰無き物あさり/Faithless Lootingを軸とした赤緑タッチ白黒の形を取る。フィニッシャーとしてよく採用されるのはグリセルブランド/Griselbrand黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnightなど。

またこれに加え、栄光の目覚めの天使/Angel of Glory's Riseを用いた人間デッキも活躍している。詳細は人間リアニメイトを参照。

ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期

イニストラード・ブロック墓地が大きくフィーチャーされたことで、墓地活用を重視した様々なデッキが組まれるようになった。特に堀葬の儀式/Unburial Ritesを用いたリアニメイト戦略は環境に大きな影響を与えている。


ローテーション直後には、青白黒コントロール禁忌の錬金術/Forbidden Alchemyで墓地を肥やし堀葬の儀式でフィニッシャー釣るギミックを搭載した太陽拳が登場。

また、闇の隆盛参入後はFritesと呼ばれる純正のリアニメイトデッキも活躍している。闇の隆盛で加わった信仰無き物あさり/Faithless Looting追跡者の本能/Tracker's Instincts根囲い/Mulchライブラリーを掘り進め、堀葬の儀式でリアニメイトする。

詳細は各項目を参照。

アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期

エルドラージ覚醒で自己再生能力を持つ復讐蔦/Vengevineが登場、これを利用したビートダウンがいくつか生まれた。



特に基本セット2011で相性抜群の獣相のシャーマン/Fauna Shamanが加わったことが大きい。バントアグロナヤビートダウンにこのギミックが採用されたほか、面晶体のカニ/Hedron Crabなどにより墓地利用に特化したドレッジ・ヴァインなどのデッキも存在する。


時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

強力なフィニッシャーリアニメイトカードの追加されたローウィン後のスタンダードにおいて、The Finals07で優勝し復活を果たす。使用者は藤田修で、ほぼ同じデッキを使用した黒田正城もベスト8に入った。



主にマーフォークの物あさり/Merfolk Looterなどのルーター手札を回転させ、戦慄の復活/Dread Returnなどで釣るのが基本。怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite辺りがリアニメイト対象になる。

その場しのぎの人形/Makeshift Mannequinでボガーダンのヘルカイトを使いまわすシナジーが採用されており、マネキンコントロール同様想起持ちクリーチャー再利用エンジンも搭載される。

また、共鳴者であるウーナのうろつく者/Oona's Prowler難問のスフィンクス/Vexing Sphinxからのダメージクロックにより序盤からプレッシャーをかけることも可能であるため非常にビートダウン要素が抜きん出ている。

サイドボード後は思考囲い/Thoughtseizeで墓地対策カードやカウンターに対処する。

サンプルレシピ

リアニメイト [3]
土地 (23)
6 沼/Swamp
3 島/Island
2 フェアリーの集会場/Faerie Conclave
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
3 人里離れた谷間/Secluded Glen
4 地底の大河/Underground River
4 涙の川/River of Tears
クリーチャー (29)
4 ウーナのうろつく者/Oona's Prowler
4 マーフォークの物あさり/Merfolk Looter
4 結ばれた奪い取り/Bonded Fetch
4 難問のスフィンクス/Vexing Sphinx
4 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath
4 ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite
3 熟考漂い/Mulldrifter
2 叫び大口/Shriekmaw
呪文 (8)
4 その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin
4 戦慄の復活/Dread Return
サイドボード (15)
2 叫び大口/Shriekmaw
3 根絶/Extirpate
3 滅び/Damnation
4 思考囲い/Thoughtseize
1 墓忍び/Tombstalker
2 リリアナ・ヴェス/Liliana Vess


ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期

ラヴニカ・ブロック時のらせんブロック期のスタンダードでは、神河ブロックの退場で伝説のドラゴンを失ったが、時のらせん怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath再録されたため太陽拳は健在。小悪疫/Smallpoxを使用するソーラーポックスも登場する。


また、時のらせんでの蘇生/Resurrection再録を受けて、黒を使用しない構成も可能となった。ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteを使用したトリコロールタイプのデッキ、昇竜拳が代表的。


未来予知参入後は発掘デッキナルコメーバ/Narcomoebaなどを入れたナルコブリッジが活躍した。


神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期

スタンダードではしばらくなりを潜めていたリアニメイトデッキだが、神河ブロック墓地に落ちたときに能力が誘発する伝説のドラゴンギルドパクトで強力なCIP能力を持つ絶望の天使/Angel of Despairなどを得、これらを債務者の弔鐘/Debtors' Knellで立ち上げ戦場を制圧する白黒コントロール誰がために鐘は鳴るが登場。



墓地に素早くファッティを送る手段に乏しく、ゾンビ化/Zombifyは殆ど使われない。

これにドロー墓地増強を加え、債務者の弔鐘/Debtors' Knellに替わってゾンビ化/Zombifyによる高速リアニメイトを実現したものがヤマコン(特に太陽拳)である。



また日本選手権06ではよりリアニメイトに特化したリアルジャパニメイションというタイプも登場した。


オンスロート・ブロック期

オンスロートで強化された部族デッキ総帥の召集/Patriarch's Biddingを組み込んだものが登場。


ゴブリンを使うゴブリン召集ゾンビを利用するゾンビ召集などが当時のスタンダードオンスロート・ブロック構築で活躍した。

オデッセイ・ブロック期

墓地をテーマにしたオデッセイ・ブロックの登場で日の目を見る。



納墓/Entomb生き埋め/Buried Aliveファッティを墓地に送りゾンビ化/Zombifyで釣る典型的な構成である。

この時期の代表的なデッキリストWorld Championship Decks 2003を参照。また、エンドレスリアニメイトなどのバリエーションもある。

ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期

この時期のリアニメイトはかなり特殊であり、通常のクリーチャーではなくエンチャントをリアニメイトする補充デッキが登場する。


特にパララクス・エンチャントと組み合わされたパララクス補充は当時のスタンダードを席巻するほどの力を誇った。

テンペスト・ブロック期

テンペスト・ブロックで強力なリアニメイトカードが数多く登場したため注目を集める。この時期は、ファッティマナ・コストを踏み倒して高速召喚するタイプではなく、大量蘇生の生ける屍/Living Deathや使い回せる繰り返す悪夢/Recurring Nightmare187クリーチャーにより戦場をコントロールするタイプが登場した(→リビングデスナイトメア・サバイバル)。



それ以外にも、再活性/Reanimateを使った通常の高速型(ゴジラミニオンシュートなど)や生ける屍/Living Deathを利用した瞬殺コンボデッキ(ターボリビングデス波動機リアニメイト)も登場した。

ミラージュ・ブロック期

ミラージュ・ブロック期には主に2種類のデッキが存在する。

1つは、生き埋め/Buried Aliveと自力で墓地から復活できる灰燼のグール/Ashen Ghoul冥界の影/Nether Shadowを何度も再利用するベリード・アライブ



もう1つは、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas葬送の魔除け/Funeral Charm浅すぎる墓穴/Shallow Graveで1ターン目に対戦相手に撃ち込む、ニコル・シュートという名の凶悪なコンボデッキ


アイスエイジ・ブロック期

アイスエイジ・ブロック期では、当時サイズが最大のクリーチャーだったPolar Krakenを用いたクラーケンバーンが登場。Polar Krakenは累加アップキープにより維持が大変なため、1〜2回殴った後でBurnt Offeringマナに換えて火の玉/FireballなどのX火力を唱えて勝負を決める。



理論上3ターンキルが可能という魅力があり、リアニメイトの人気と認知度を高めるのに一役買った。

黎明期

初期のリアニメイトは動く死体/Animate Deadが主に使われる。トリスケリオン/Triskelionの使い回しによるアドバンテージを軸にしたコントロールデッキが主流だった。



Animate Mixと呼ばれる白黒のデッキが中心で、釣るためにトリスケリオンの3発目で、それを自爆させるようなプレイングがあった。

またタッチ黒のバーンで、使用済みボール・ライトニング/Ball Lightningを釣り、動く死体を5点の本体火力として使うデッキも存在した。このデッキにもトリスケリオンが搭載される事が多い。

またシンプルに巨大クリーチャーを釣るタイプも存在し、先攻ドローありだった時代は、ドローしてそのままターンを終わらせ余剰カードを捨てた後、次のターン釣り上げるといったことも行われた。先攻ドローなしになってからは、自ら後攻を選ぶことで同様のことをしていた。

エクステンデッド(ラヴニカ:ギルドの都後)

エクステンデッドでは、ローテーション再活性/Reanimate死体発掘/Exhumeなどの主力リアニメイトカードを失い、一時期勢力は急激に衰退。

しかしラヴニカ:ギルドの都の新メカニズム・発掘に自力でリアニメイトできるイチョリッド/Ichoridを組み合わせたフリゴリッドが登場、メタの中心を担うことになる。



また一部では、再活性/Reanimateなどを生+死/Life+Deathで代用する古典的なリアニメイトデッキも使用されている。


エクステンデッド(オデッセイ後)

リアニメイトはオデッセイ参入以降、エクステンデッドでも強力なアーキタイプとして君臨することとなった。

まずは、納墓/Entomb再活性/Reanimateの黄金パターンを有するベンツォ環境を席巻。



初期にはゾンビの横行/Zombie InfestationKrovikan Horrorを合わせたゾンビトークン量産エンジンが搭載され、ワイルドゾンビゾンビプリズンへと派生していった。

また縫合グール/Sutured Ghoul登場後は、隠遁ドルイド/Hermit Druidをパートナーに据えたアングリーハーミット2が驚異的な瞬殺力を見せつけた。


納墓/Entomb隠遁ドルイド/Hermit Druid禁止カードになった後は、入念な研究/Careful Study実物提示教育/Show and Tellのためにを足した高速型(→*1)、また縫合グール/Sutured Ghoul型は生き埋め/Buried Aliveクローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraperをパートナーに据えたアングリーグールなどが登場した。

また、ミラディンで超重量級のアーティファクトが数多く登場したため、それらをゴブリンの溶接工/Goblin Welderでリアニメイトするデッキもあらわれた(→ティンカースタックスウェルダー・リアニメイト)。


後期型

リアニメイト [4]
土地 (16)
4 地底の大河/Underground River
4 汚染された三角州/Polluted Delta
6 沼/Swamp
2 島/Island
クリーチャー (11)
4 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath
4 朽ちゆくインプ/Putrid Imp
3 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing
呪文 (33)
4 吸血の教示者/Vampiric Tutor
4 入念な研究/Careful Study
4 死体発掘/Exhume
3 強迫/Duress
4 渦まく知識/Brainstorm
4 金属モックス/Chrome Mox
4 再活性/Reanimate
1 実物提示教育/Show and Tell
1 不快な夢/Sickening Dreams
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
サイドボード (15)
4 燻し/Smother
3 ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator
2 金粉のドレイク/Gilded Drake
2 実物提示教育/Show and Tell
1 残響する真実/Echoing Truth
1 頭蓋の摘出/Cranial Extraction
1 魔力流出/Energy Flux
1 エネルギー・フィールド/Energy Field


中期型

リアニメイト [5]
土地 (23)
19 沼/Swamp
4 裏切り者の都/City of Traitors
クリーチャー (9)
2 顔なしの解体者/Faceless Butcher
1 新緑の魔力/Verdant Force
1 土喰い巨獣/Petradon
1 共生のワーム/Symbiotic Wurm
1 戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful
1 幻影のニショーバ/Phantom Nishoba
1 要塞の監督官/Stronghold Taskmaster
1 冥界のスピリット/Nether Spirit
呪文 (28)
4 納墓/Entomb
4 吸血の教示者/Vampiric Tutor
4 死体発掘/Exhume
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
4 最後の儀式/Last Rites
4 強迫/Duress
4 再活性/Reanimate
サイドボード (15)
4 悪魔の布告/Diabolic Edict
1 木裂獣/Woodripper
2 次元の狭間/Planar Void
1 アーボーグのシャンブラー/Urborg Shambler
2 仕組まれた疫病/Engineered Plague
3 ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator
2 顔なしの解体者/Faceless Butcher


エクステンデッド(デュアルランド期)

デュアルランド時代のエクステンデッドにもいくつかのデッキが存在した。

ひとつは、適者生存/Survival of the Fittest繰り返す悪夢/Recurring Nightmareシナジー187クリーチャーを使いまわすナイトメア・サバイバル



動きはテンペスト・ブロック期のものと変わらないが、メルカディアン・マスクスで相性抜群のゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabobを獲得、さらに凶悪化している。

もうひとつははじける子嚢/Saproling Burst伏魔殿/Pandemoniumの2枚を補充/Replenishで揃える補充デッキの一種、パンデバースト


しかし、これらはいずれもキーカード適者生存/Survival of the Fittest補充/Replenish)が禁止カードに指定されてしまい、エクステンデッドからの退場を余儀なくされた。

モダン

当初は死せる生/Living Endサイクリングを軸にした死せる生が代表。


各種コンボパーツ野生のナカティル/Wild Nacatl禁止指定により環境が低速化してからは、堀葬の儀式/Unburial Ritesによるリアニメイト戦略も姿を見せるようになった。



主なフィニッシャーエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobiteなど。けちな贈り物/Gifts Ungivenで堀葬の儀式とフィニッシャーの2枚だけを選ぶことにより、確実に両方を墓地に落とすことができる。青白トロンなどのけちコントロールにおいて勝ち手段を務めるだけでなく、手軽な瞬殺ギミックであることから、白青を含むデッキアグレッシブ・サイドボーディングとして採用されることもしばしば。

またグリセルブランド/Griselbrandの登場後は、フィニッシャーの居座りではなく高速召喚を目的とした御霊の復讐/Goryo's Vengeance型のデッキも現れた。追加の踏み倒し手段として裂け目の突破/Through the Breachが併用されることが多い。

レガシー

発掘を使用したフリゴリッドが長期に渡って活躍を続けている。



また、2009年10月に納墓/Entomb禁止解除されたため、オーソドックスなファッティ高速召喚型も活躍するようになった。



基本的な動きは旧エクステンデッドのものとほぼ同じ。納墓や入念な研究/Careful Studyフィニッシャー墓地に落とし、再活性/Reanimate死体発掘/Exhume動く死体/Animate Deadでリアニメイトする。

初期は神秘の教示者/Mystical Tutorにより高い安定性と柔軟性を得ていたが、これが禁止されたことで一時勢いを落としていた。その後大量ドロー能力を持つ核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augurが登場、リアニメイトの二の矢とピッチカウンターを常に構え続ける戦略によって復権を果たす。さらにより速効性の高いグリセルブランド/Griselbrandが登場し、この戦略を継承する形で再びメタゲームの上位に食い込むようになっている。

その他のフィニッシャー候補は様々で、除去コンボを封じるエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria展開済みの盤面を止める鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite魅力的な執政官/Blazing Archon、万能パーマネント対策となる絶望の天使/Angel of Despair潮吹きの暴君/Tidespout Tyrantなどから数枚を採用し、状況に応じてシルバーバレットする。

初期型

Reanimater [6]
土地 (16)
2 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
2 島/Island
4 汚染された三角州/Polluted Delta
2 沼/Swamp
4 Underground Sea
2 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (7)
1 魅力的な執政官/Blazing Archon
1 浄火の大天使/Empyrial Archangel
2 墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan
2 エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria
1 鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind
呪文 (37)
4 渦まく知識/Brainstorm
4 入念な研究/Careful Study
1 暗黒の儀式/Dark Ritual
4 目くらまし/Daze
1 残響する真実/Echoing Truth
4 納墓/Entomb
4 死体発掘/Exhume
4 意志の力/Force of Will
4 神秘の教示者/Mystical Tutor
4 再活性/Reanimate
1 実物提示教育/Show and Tell
2 思考囲い/Thoughtseize
サイドボード (15)
1 動く死体/Animate Dead
1 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
1 残響する真実/Echoing Truth
1 ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall
1 エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria
1 誤った指図/Misdirection
2 非業の死/Perish
1 実物提示教育/Show and Tell
3 呪文貫き/Spell Pierce
1 鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind
1 拭い捨て/Wipe Away
1 森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus


  • 神秘の教示者禁止前のタイプ。

アヴァシンの帰還後

Reanimator [7]
土地 (18)
2 島/Island
2 霧深い雨林/Misty Rainforest
4 汚染された三角州/Polluted Delta
2 沸騰する小湖/Scalding Tarn
2 沼/Swamp
4 Underground Sea
2 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (7)
1 絶望の天使/Angel of Despair
1 魅力的な執政官/Blazing Archon
4 グリセルブランド/Griselbrand
1 エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria
呪文 (35)
4 動く死体/Animate Dead
4 渦まく知識/Brainstorm
4 入念な研究/Careful Study
4 目くらまし/Daze
4 納墓/Entomb
1 死体発掘/Exhume
4 意志の力/Force of Will
3 思案/Ponder
4 再活性/Reanimate
3 思考囲い/Thoughtseize
サイドボード (15)
2 古えの墳墓/Ancient Tomb
2 棺の追放/Coffin Purge
1 呪われたトーテム像/Cursed Totem
2 残響する真実/Echoing Truth
1 金粉のドレイク/Gilded Drake
4 実物提示教育/Show and Tell
3 水没/Submerge


ヴィンテージ

ヴィンテージにおいても、リアニメイトは有力なデッキの一角である。ドローディスカードを両立させるBazaar of Baghdadの存在が大きい。

1つは、世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragonナイトメア能力を逆手に取った無限コンボデッキ、ワールドゴージャー


もう1つは、ゴブリンの溶接工/Goblin Welderで強力なコントロール力を持つアーティファクトを使い回すコントロールデッキスタックスである。


これ以外にも様々なデッキが存在しており、ヴィンテージでは墓地対策は必須とされる。

参考

MOBILE