怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath
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伝説のクリーチャー — 天使(Angel)
飛行、先制攻撃、警戒、トランプル、速攻、プロテクション(黒)、プロテクション(赤)
6/6オンスロート・ブロックを代表する伝説のクリーチャーの1つで、触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchableのライバルでもある天使。6つものキーワード能力を備え、戦闘能力は極めて高い。
プロテクションによって黒や赤の除去がほぼ効かない上、先制攻撃付きの6/6なので戦闘で破壊するのも困難。全体除去でもない限りはなかなか墓地送りにできない。攻撃時には飛行に加えたトランプルでチャンプブロックすら許さず、警戒があるので防御も万全である。出ればあっという間に戦場を制圧できるだろう。
コスト・パフォーマンスが高いとはいえ、トリプルシンボルの8マナという度を越えた重さであり、普通のデッキではまず唱えられない。マナ・コストを踏み倒して使われることが多く、リアニメイトやオースなどには、夜のスピリット/Spirit of the Nightなどと並んで頻繁に採用されていた。また、ベジテーションのような素出しに耐えうるだけの豊富なマナ基盤を持つデッキや白コントロールのようなゲームが長引く低速なデッキでは投入されることもある。
現在はエターナルとモダンでしか使えないが、エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria、大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobiteなどのさらに強力な大型クリーチャーが次々と登場したことでトーナメント・シーンでの出番は激減してしまった。それでもなおファンの多いカードである。
[編集] 収録
- 時のらせんでタイムシフトカードとして再録。能力がキーワードのみになったが、元々キーワード能力が多いため、印刷されたルール・テキストは稲妻の天使/Lightning Angelほどスッキリしない。文字数を食うプロテクションを2つも持っているのが最大の原因だろうか(現在では2つのプロテクションは1つにまとめられている)。
- ディヴァインvsデモニックにChippyによる新規イラストで収録された。
- From the Vault:AngelsにTerese Nielsenによる新規イラストで収録された。マスターズ25thと統率者2020でもこのイラストで収録された。
[編集] 関連カード
- 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath
- 憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury
- イクシドールの理想、アクローマ/Akroma, Vision of Ixidor
[編集] 時のらせんブロック
時のらせんブロックではブロック全体でアクローマがフィーチャーされており、次元の混乱と未来予知でそれぞれ関連カードが作られている。
- 憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury - 平行世界のアクローマ。赤になり、このカードと同様に7つの能力を持つ。(次元の混乱)
- アクローマの記念碑/Akroma's Memorial - 自分のクリーチャー全体に、このカードが持つ7つの能力を与える伝説のアーティファクト。(未来予知)
[編集] ストーリー
アクローマ/Akromaを参照。
[編集] その他
- 流し台型デザインの代表格として知られる。
- キーワード能力の追加により、「攻撃に参加してもタップしない」の代わりに「警戒」を得ることになった。アンヒンジドのOld Fogeyを除けば、マジックで最多のキーワード能力(のみ)を持つクリーチャーである。
- 待機明けで速攻を得るクリーチャーを除けば、速攻を持つ唯一の白単色クリーチャーでもある(基本セット2019現在)。
- パワーはエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria(ゼンディカー)、タフネスは浄火の大天使/Empyrial Archangel(アラーラの断片)が登場するまで、銀の熾天使/Silver Seraphと並んで最も高い天使であった。
- 夜のスピリットよりもデメリットでない能力が増えているにもかかわらず、マナ総量は軽くなっている。これは色の違いと言うよりも、ミラージュの頃に比べてクリーチャーが強くなったことに根拠を求められる場合が多い。
- レジェンド・ルール変更に一役買ったクリーチャー。オンスロート・ブロック構築などでこれを出すデッキのミラーマッチが度々発生し、先に出した方の勝利が確定してしまうという痛々しい事態が問題視されたからだそうだ。
- WotC公式サイトで2006年3月に開催された、伝説のクリーチャー64体による投票イベント「You Decide!」で優勝している。タイムシフトで再録されたのはこの投票結果によるものである[1]。この投票の決勝がエイプリル・フール直前であったのは意図的なものだったそうである(→精神隷属器/Mindslaver)。
- 投票時にはこの企画の意図を隠すため「勝者の特集を掲載する」としており、実際その通りに特集も組まれた。さらにブロック全体に広げることを思いつき、憤怒の天使アクローマとアクローマの記念碑を加えて3枚サイクルとなった。[2]
- この投票には再録禁止カードであるスリヴァーの女王/Sliver Queenなどが参加しているが、これらが優勝した時にどうするつもりだったのかは語られていない。一方でニコル・ボーラス/Nicol Bolasなど1回戦で敗れている6枚のカードが再録されており、「優勝しなかったカードは再録しない」というわけでもなかったようである。
- このカードのフレイバー・テキストに魅入られたプレイヤーは多く、他のリメイク版でも再現されている。
"No rest. No mercy. No matter what."
休息も慈悲も与えぬ。何があってもだ。
[編集] 脚注
- ↑ 1.0 1.1 Preserving the Coolness of Legends(Latest Developments 2006年11月17日 Aaron Forsythe著)
- ↑ Every Card Has a Story/カードに物語あり(Making Magic 2018年2月26日 Mark Rosewater著)
[編集] 参考
- Wallpaper of the Week: Akroma, Angel of Wrath(Arcana 2006年6月16日) - レギオン版の壁紙
- 壁紙(2560x1600)(Complete List of Wallpapers 他サイズはそちらを参照) - ディヴァインvsデモニック版の壁紙
- トリプルシンボルカード
- カード個別評価:時のらせんタイムシフト
- カード個別評価:レギオン - レア
- カード個別評価:マスターズ25th - 神話レア
- Secret Lair Drop Series: Artist Series: Livia Prima
- From the Vault:Angels