青黒赤コントロール
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− | + | [[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]の[[禁止カード]]指定後に、[[青黒赤緑コントロール|4色レオヴォルド]]の後を継ぐようにして登場した。 | |
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2018年12月3日 (月) 15:37時点における版
青黒赤コントロール(Blue-Black-Red Control)は、青黒赤の3色で構成されるコントロールデッキ。
主に、青黒コントロールに赤をタッチして火力を投入する形で組まれる。もっとも、黒は単体除去に優れる色であるため無理に火力を足す必要は少ないので、どちらかというとその時期の強力な多色カードを活かすためにこのデッキカラーになることも多い。
カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期
基本セット2019参入後、破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravagerを中心に据えたミッドレンジデッキが登場した。
機知の勇者/Champion of Witsやニコル・ボーラスなどのクリーチャーでアドバンテージを取りつつ盤面を支え、ヴラスカの侮辱/Vraska's Contemptなどの除去呪文や打ち消し呪文で対戦相手の行動を対処し、最後はスカラベの神/The Scarab Godや変身したボーラスで勝負を決める。
基本的な構成は同環境の青黒ミッドレンジや前環境のグリクシス・エネルギーによく似ており、それらの流れを汲むデッキと言える。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリオーランド18 ベスト4 (参考)
- 使用者:Adam Fox
- フォーマット
カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期
同環境の青黒コントロールの亜種として、赤をタッチして火力などを採用したタイプが存在する。
またこれとは別に、グリクシス・エネルギー(Grixis Energy)と呼ばれるビート・コントロールデッキも存在する。主な活躍はイクサランの相克参入後。
コントロール(初期型)
- 備考
- プロツアー「イクサラン」 第40位、スタンダード部門7勝3敗 (参考/参考)
- 使用者:Shaheen Soorani
- フォーマット
Grixis Control [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 環境初期のコントロール型。
コントロール(イクサランの相克後)
- 備考
- グランプリメンフィス18 第9位 (参考)
- 使用者:Jonathan Penick
- フォーマット
Grixis Control [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- イクサランの相克参入後のコントロール型。
エネルギー型
- 備考
- グランプリメンフィス18 ベスト4 (参考)
- 使用者:Matthew Kling
- フォーマット
Grixis Energy [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- イクサランの相克参入後のグリクシス・エネルギーと呼ばれるタイプ。
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期
プロツアー「カラデシュ」で八十岡翔太が独自の青黒赤コントロールを使用し、優勝という結果を挙げた。
流電砲撃/Galvanic Bombardmentや光輝の炎/Radiant Flamesなどの火力呪文、否認/Negateや虚空の粉砕/Void Shatterなどの打ち消し呪文でゲームをコントロールしつつ、苦い真理/Painful Truthsや天才の片鱗/Glimmer of Geniusなどのドロー呪文で手札を補充する。黒のクリーチャー除去や手札破壊も少数採用される。
フィニッシャーは序盤のブロッカーを兼ねる氷の中の存在/Thing in the Ice、各種インスタント呪文を再利用できる奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkなど。
- 八十岡の活躍から「スタンダードで青系のコントロールが流行るのではないか?」と予想されることもあったが、結局その後の同スタンダードで流行することはなかった[1]。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「カラデシュ」 優勝 (参考/参考)
- 使用者:八十岡翔太
- フォーマット
青黒赤コントロール [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
前環境のグリクシスコントロール(Grixis Control)が引き続き存在している。
焦熱の衝動/Fiery Impulse、闇の掌握/Grasp of Darkness、破滅の道/Ruinous Pathなどで対戦相手のクリーチャーを除去しつつ、ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetのトークン生成能力によって盤面を制圧していく。さらに骨読み/Read the Bonesで手札を補充し、束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unboundやゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellersで墓地の呪文を使い回してアドバンテージを稼ぐ。
サンプルレシピ
- 備考
- フォーマット
Grixis Control [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期
この環境の青系コントロールとしては白青黒のエスパードラゴンが主流だったが、ゲートウォッチの誓いでゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetや炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecallerなどが登場したことにより、青黒赤3色のコントロールデッキが環境に姿を現すようになった。
手札破壊や打ち消しに加え、焦熱の衝動/Fiery Impulse、焙り焼き/Roast、チャンドラなどの火力、闇の掌握/Grasp of Darknessや残忍な切断/Murderous Cutなどのクリーチャー除去で対戦相手の行動を妨害しつつ、カリタスのトークン生成能力によって盤面を制圧していく。減った手札は苦い真理/Painful Truthsや時を越えた探索/Dig Through Timeで補充する。
フィニッシャーはカリタス、チャンドラ、さまよう噴気孔/Wandering Fumaroleなど。
- 採用されるカードは同環境のダークジェスカイによく似ている。比較すると、カマキリの乗り手/Mantis Riderやはじける破滅/Crackling Doomなどの白を含むカードを採用できない点ではあちらに劣るが、色事故のリスクはこちらの方が低い。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリパリ16 優勝 (参考)
- 使用者:Petr Sochůrek
- フォーマット
Grixis Control [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロックのスタンダードでは、イニストラードで復活したフラッシュバック呪文を活用したコントロールデッキが存在する。
基本は、大量の除去と打ち消し呪文で対戦相手をコントロールするオーソドックスなコントロールデッキである。
土地や清純のタリスマン/Pristine Talismanでマナ基盤を整えつつ、禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy・捨て身の狂乱/Desperate Ravingsといったドロー呪文や瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageでカード・アドバンテージを稼ぐ。フィニッシャーには業火のタイタン/Inferno Titanなどが採用される。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリオーランド12 準優勝 (参考)
- 使用者:Patrick Chapin
- フォーマット
UBR Control [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロックのスタンダードでは、青黒テゼレットに赤をタッチする形で組まれていた。
火力を採用することで小回りが利くだけでなく、天敵のCaw-Bladeにもサイドボードのアーティファクト破壊により優位に立つことができる。
アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期のスタンダードでは、グリクシス/Grixisになぞらえて、グリクシスコントロールと呼ばれる青黒赤のコントロールデッキが存在する。
残酷な根本原理/Cruel Ultimatumをエンドカードにした残酷コントロールの形で組まれることも多い。詳細は残酷コントロールのページを参照のこと。
時のらせんブロック構築
同じ環境の時のらせんブロック構築に存在する青黒コントロールに、虚空/Voidのため赤を足した虚空デッキが登場。
虚空/Void・滅び/Damnationなどのクリーチャー除去をベースに相手をコントロールするのが基本。未来予知で連合の秘宝/Coalition Relicが加わったことによりマナ基盤の安定性も高まった。
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期のスタンダードでの青黒赤コントロールは、青黒赤3色のグッドスタッフ系コントロールデッキ。
動きは同環境の太陽拳やトリコロールに近く、印鑑などのマナ加速から滅び/Damnationなどの重いパワーカードを連発する。
赤からの採用は、フィニッシャーのボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite・基本でない土地対策の砕岩を食うもの/Detritivoreなど。印鑑やショックランド、バウンスランドなどの存在によりマナ基盤の安定性も高い。
サンプルレシピ
- 備考
- オーストラリア選手権07 ベスト4 (参考)
- 使用者:Craig Chapman
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (9) | |
4 | 永劫の年代史家/Aeon Chronicler |
2 | ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite |
2 | 砕岩を食うもの/Detritivore |
1 | ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir |
呪文 (27) | |
4 | 地底街の手中/Clutch of the Undercity |
4 | 滅び/Damnation |
1 | 悪魔火/Demonfire |
2 | 根絶/Extirpate |
2 | 神秘の指導/Mystical Teachings |
4 | 差し戻し/Remand |
1 | 殺戮の契約/Slaughter Pact |
4 | 堕落の触手/Tendrils of Corruption |
3 | ディミーアの印鑑/Dimir Signet |
2 | イゼットの印鑑/Izzet Signet |
土地 (24) | |
3 | ディミーアの水路/Dimir Aqueduct |
4 | 偶像の石塚/Graven Cairns |
1 | ロノムの口/Mouth of Ronom |
1 | 冠雪の島/Snow-Covered Island |
1 | 冠雪の山/Snow-Covered Mountain |
2 | 冠雪の沼/Snow-Covered Swamp |
4 | トレイリア西部/Tolaria West |
3 | ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth |
1 | ウルザの工廠/Urza's Factory |
4 | 湿った墓/Watery Grave |
サイドボード | |
1 | 砕岩を食うもの/Detritivore |
4 | 十二足獣/Dodecapod |
2 | 根絶/Extirpate |
1 | 詩神の器/Muse Vessel |
3 | 殺戮の契約/Slaughter Pact |
3 | 突然の死/Sudden Death |
1 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
インベイジョン・ブロック+オデッセイ・ブロック期
インベイジョン・ブロック+オデッセイ・ブロック期のスタンダードでは、サイカトグに赤を加えたパイロトグが存在した。
赤を加えたことでクリーチャーへの対応力が上がるのが利点。ただし安定性で青黒の激動サイカトグに劣り、本家ほどの活躍はできなかった。
インベイジョン・ブロック構築
インベイジョン・ブロック構築では、Voidに青を加えたクローシスコントロールが存在した。
詳細はクローシスコントロールを参照のこと。
マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期のスタンダードでは、同時期の青黒コントロール(ネザーゴー・Probe-Goなど)に赤を加えたタイプが存在した。
赤を足す利点は火+氷/Fire+Ice、終止/Terminateなどの強力な多色カードを採用できる点である。全10種類のペインランドが揃っていたことによりマナ基盤の安定性も高い。
モダン
モダンのコントロールデッキとしては長く青白赤コントロールが主流であったが、運命再編から黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang、タルキール龍紀伝からコラガンの命令/Kolaghan's Commandを獲得したことで、青黒赤3色のコントロールデッキも環境に姿を表すようになった。
稲妻/Lightning Boltなどの火力、終止/Terminateなどの単体除去、マナ漏出/Mana Leakなどのカウンターで序盤を凌ぎ、中盤以降は謎めいた命令/Cryptic Command&コラガンの命令の2大命令、墓地のカードを再利用できる瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageやタシグルでアドバンテージを稼ぐのが基本戦略。最後はそれらの火力やクリーチャー、忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pitでライフを削り切る。
探査および瞬唱の魔道士とのシナジーを持つ血清の幻視/Serum Visionsや思考掃き/Thought Scourが使われることもあり、採用されるカードは同じデッキカラーのグリクシスデルバーによく似ている。比較すると、あちらが高速でライフを詰めるビートダウン色の強いデッキであるのに対し、こちらはより長期戦を意識したデッキであり、4マナ以上の重いカードも用いられる傾向にある。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリコペンハーゲン15 ベスト8 (参考)
- 使用者:Thiago Rodrigues
- フォーマット
Grixis Control [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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レガシー
レガシーにも、歴代の優秀な除去や手札破壊を集めたグリクシスコントロール/Grixis Controlが存在する。
悪意の大梟/Baleful Strixやトーラックへの賛歌/Hymn to Tourach、コラガンの命令/Kolaghan's Commandなどでアドバンテージをとりながらコントロールし、フィニッシャーのグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerへとつなぐ。最強の打ち消し呪文、意志の力/Force of Willがコントロール要素の根幹を担う。
死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanの禁止カード指定後に、4色レオヴォルドの後を継ぐようにして登場した。
- 構成も4色レオヴォルドから緑を抜いたようなものとなっている。
サンプルレシピ
Grixis Control [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ほとんど同じリストを使用した廣澤遊太もベスト8に入賞している。
ヴィンテージ
環境に多数存在する青系コントロールの一種として、青黒赤のものが存在する。
赤を足すことでダク・フェイデン/Dack Faydenや紅蓮破/Pyroblastなどが、黒を足すことでヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willや概念泥棒/Notion Thiefなどが採用できるようになっている。
サンプルレシピ
- 備考
- ヴィンテージ選手権15 準優勝 (参考)
- 使用者:Robert Greene
- フォーマット
Grixis Thieves(Vintage) [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 概念泥棒/Notion Thiefやダク・フェイデン/Dack Fayden(背景ストーリーで盗賊)を投入しているため、グリクシス・シーフ(Grixis Thieves)と呼ばれるタイプ。
- 公式記事Daily Deckの解説も参照。
脚注
- ↑ 『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.76 ISBN 9784798615776