親和 (デッキ)

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{{#card:Seat of the Synod}}
 
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おもに[[金属ガエル/Frogmite]]、[[マイアの処罰者/Myr Enforcer]]、[[物読み/Thoughtcast]]などの[[親和]]([[アーティファクト]])持ちと、[[アーティファクト・土地]]等による基盤となる[[軽い|軽量]][[アーティファクト]]群、そして主力としてこれらの[[展開]]を最大限使い倒す[[カード]]群で構成される。主力となるカードはタイプによって異なってくる。
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おもに[[金属ガエル/Frogmite]]、[[マイアの処罰者/Myr Enforcer]]、[[物読み/Thoughtcast]]などの[[親和]]([[アーティファクト]])持ちと、[[アーティファクト・土地]]に代表される親和の基盤となる[[軽い|軽量]]アーティファクト群、そして主力としてこれらの[[展開]]を最大限使い倒す[[カード]]群で構成される。主力となるカードは[[デッキタイプ]]によって異なってくる。
  
 
[[ウルザ・ブロック]]期以来の大量の[[禁止カード]]指定の原因となった悪名高い[[デッキ]]であるが、弱点も多く、それを突かれると一気に瓦解してしまう部分がある。ざっと挙げてみても
 
[[ウルザ・ブロック]]期以来の大量の[[禁止カード]]指定の原因となった悪名高い[[デッキ]]であるが、弱点も多く、それを突かれると一気に瓦解してしまう部分がある。ざっと挙げてみても
  
 
*1枚の対アーティファクト・カードで完封されてしまう可能性
 
*1枚の対アーティファクト・カードで完封されてしまう可能性
*[[マナ基盤]]が攻められやすい、また[[色事故]]も起きやすい
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*[[マナ基盤]]が攻められやすく、また[[色事故]]も起きやすい
 
*序盤の展開と[[シナジー]]を重視した結果、[[カードパワー]]が低いカードが多いため、[[トップデッキ]]勝負に弱い
 
*序盤の展開と[[シナジー]]を重視した結果、[[カードパワー]]が低いカードが多いため、[[トップデッキ]]勝負に弱い
  
 
などといったものがある。
 
などといったものがある。
  
それでもその圧倒的な速度と展開力は魅力であり、[[アーティファクト]]を主力とする[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]としては古えの[[5/3]]や[[MUD]]などと並び、代表格といえる。
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それでもその圧倒的な速度と展開力は魅力であり、アーティファクトを主力とする[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]としては古えの[[5/3]]や[[MUD]]などと並び、代表格といえる。
  
 
==ミラディン・ブロック期==
 
==ミラディン・ブロック期==
[[ミラディン・ブロック]]期の[[スタンダード]]の当初は、[[青単色デッキ|青単]]で[[構築]]され[[ブルードスター/Broodstar]]を投入する[[ブルード親和]]が主流だった。
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[[ミラディン・ブロック]]期の[[スタンダード]]の当初は、[[青単色デッキ|青単]]で[[構築]]され[[ブルードスター/Broodstar]]を投入する'''[[ブルード親和]]'''が主流だった。
  
 
{{#card:Broodstar}}
 
{{#card:Broodstar}}
  
その後[[グレ神話]]など多くの亜種が登場し、特に[[ダークスティール]]以降は[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を主力に据えた、[[電結親和]]とその亜種である[[薬瓶親和]]が[[メタゲーム]]のド真ん中を突っ走った。
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その後[[グレ神話]]など多くの亜種が登場し、特に[[ダークスティール]]以降は[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を主力に据えた、'''[[電結親和]]'''とその亜種である'''[[薬瓶親和]]'''が[[メタゲーム]]の中心となった。
  
 
{{#card:Arcbound Ravager}}
 
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親和の持つ爆発的な[[展開]]力に加え、
 
親和の持つ爆発的な[[展開]]力に加え、
  
*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]と[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]により[[除去]]での対処がし辛い
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*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]と[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]により[[除去]]での対処が困難
*[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]の様な軸をずらした攻撃手段があるため攻撃を止め難い
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*[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]の様な軸をずらした攻め手があるため、攻勢を維持しやすい
 
*上記の頭蓋骨絞めや[[物読み/Thoughtcast]]、[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]]などの[[引く|ドロー]]手段により息切れもしにくい
 
*上記の頭蓋骨絞めや[[物読み/Thoughtcast]]、[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]]などの[[引く|ドロー]]手段により息切れもしにくい
  
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あまりにも強力だったため徹底的に[[メタる|メタられ]]、いくつかの[[アンチデッキ]]も生み出されたほど。[[カード・プール]]の狭い[[ブロック構築]]ではよりそれが顕著であった。
 
あまりにも強力だったため徹底的に[[メタる|メタられ]]、いくつかの[[アンチデッキ]]も生み出されたほど。[[カード・プール]]の狭い[[ブロック構築]]ではよりそれが顕著であった。
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誕生と共に徹底的に目の敵にされながら、常に[[スタンダード]]を支配し続けた親和。だがそれがあだとなり、その命脈も遂に絶たれることになる。
 
誕生と共に徹底的に目の敵にされながら、常に[[スタンダード]]を支配し続けた親和。だがそれがあだとなり、その命脈も遂に絶たれることになる。
  
2005年3月20日をもって、[[スタンダード]]で[[ミラディン・ブロック]]に含まれる全ての[[アーティファクト・土地]]群と、主力である[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]、[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]が[[禁止カード]]になる。これにより、親和はキーパーツをことごとく失い、スタンダードから退場することになった。
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[[2005年]]3月20日をもって、[[スタンダード]]で[[ミラディン・ブロック]]に含まれる全ての[[アーティファクト・土地]]群と、主力である[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]、[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]が[[禁止カード]]になる。これにより、親和はキーパーツをことごとく失い、スタンダードから退場することになった。
  
*さらに2006年3月20日、これら8枚と[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]は[[ミラディン・ブロック構築]]でも禁止される。最新ブロックでないブロック構築において、禁止カードが出されたのは異例のことである。
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*さらに[[2006年]]3月20日、これら8枚と[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]は[[ミラディン・ブロック構築]]でも禁止される。最新ブロックでないブロック構築において、禁止カードが出されたのは異例のことである。
**禁止後のスタンダードでは[[メタゲーム]]の間隙を縫うように、親和持ちの[[クリーチャー]]と頭蓋囲いで殴り倒すデッキが少数登場したが、結局大成しなかった(→[[磁石親和]])。
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**禁止後のスタンダードではメタゲームの間隙を縫うように、親和持ちの[[クリーチャー]]と頭蓋囲いで[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]するデッキが少数登場したが、結局大成しなかった(→[[磁石親和]])。
  
 
==エクステンデッド==
 
==エクステンデッド==
[[エクステンデッド]]では、[[スタンダード]]初期の頃と本質的に変わらず。[[彩色の星/Chromatic Star]]や[[テラリオン/Terrarion]]などの優秀な[[マナフィルター]]が採用される。
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[[エクステンデッド]]での親和は、スタンダード初期のそれと本質的に変わっていない。[[彩色の星/Chromatic Star]]や[[テラリオン/Terrarion]]などの優秀な[[マナフィルター]]が採用される。
  
[[ローテーション]]以前のテンペスト期は非常に[[メタゲーム|メタ]]が多様であり、またよく回っていたため、安定性と応用を効かせ易い[[薬瓶親和]]型が好まれた。
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[[ローテーション]]以前の[[テンペスト]]期は非常に[[メタゲーム|メタ]]が多様であり、またよく巡回・変遷していたため、安定性と応用を効かせ易い'''[[薬瓶親和#エクステンデッド版|薬瓶親和]]'''型が好まれた。
  
 
{{#card:AEther Vial}}
 
{{#card:AEther Vial}}
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当初はそれほど注目されていなかったが、[[Pierre Canali]]が[[プロツアーコロンバス04]]を[[タッチ]][[白]]の薬瓶親和で制したことにより、エクステンデッドにも親和あり、とその力を見せつけた。
 
当初はそれほど注目されていなかったが、[[Pierre Canali]]が[[プロツアーコロンバス04]]を[[タッチ]][[白]]の薬瓶親和で制したことにより、エクステンデッドにも親和あり、とその力を見せつけた。
  
これにより一躍[[メタゲーム]]に踊り出たものの、[[スタンダード]]と違い[[溶融/Meltdown]]や[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]、[[魔力流出/Energy Flux]]などの即投了級なカードも多かったため、それ以降はメタを読みながらの戦いであった。
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これにより一躍[[メタゲーム]]に踊り出たものの、スタンダードと違い[[溶融/Meltdown]]や[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]、[[魔力流出/Energy Flux]]などの即[[投了]]級なカードも多かったため、それ以降はメタを読みながらの戦いであった。
  
  
[[ローテーション]]後の新エクステンデッド[[環境]]でも、主力である[[ミラディン・ブロック]]は残り、その力は健在であるかに見えたが、2005年9月20日より[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]と[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]が禁止となり、薬瓶型は消滅。そのため、打撃戦1本で戦うことを余儀なくされた。
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[[ローテーション]]後の新エクステンデッド[[環境]]でも、主力である[[ミラディン・ブロック]]は残り、その力は健在であるかに見えたが、2005年9月20日より[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]と[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]が禁止となり、薬瓶型は消滅。そのため、ビートダウン一本で戦うことを余儀なくされた。
  
 
この時期は[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りのメタだったことから、[[メインデッキ]]から[[真髄の針/Pithing Needle]]を採用したものが多い。
 
この時期は[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りのメタだったことから、[[メインデッキ]]から[[真髄の針/Pithing Needle]]を採用したものが多い。
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{{#card:Master of Etherium}}
 
  
 
===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
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*[[未来予知]]参入後のもの。[[アタッカー]]に[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が採用されている。[[アーティファクト]]を[[生け贄に捧げる]]手段が豊富なため巨大化しやすく、[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]などの「対親和カード」の影響も受けずにすむ。
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*[[未来予知]]参入後のもの。アタッカーに[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が採用されている。アーティファクトを[[生け贄に捧げる]]手段が豊富なため巨大化しやすく、[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]などの「対親和カード」の影響も受けずにすむ。
  
 
==モダン==
 
==モダン==
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*「ハサミタルモ親和バーン」と呼ばれる。親和というよりも[[バーン]]に近い戦術を取り、[[対戦相手]]の[[ライフ]]を[[削る]]ことを強く意識している。
 
*「ハサミタルモ親和バーン」と呼ばれる。親和というよりも[[バーン]]に近い戦術を取り、[[対戦相手]]の[[ライフ]]を[[削る]]ことを強く意識している。
 
**デッキ名に「親和」とあるが、通常の親和デッキとの共通カードは多いものの英語版の記事内のデッキ名通り'''[[親和]]を持つカードが1枚もない'''。
 
**デッキ名に「親和」とあるが、通常の親和デッキとの共通カードは多いものの英語版の記事内のデッキ名通り'''[[親和]]を持つカードが1枚もない'''。
*メインだけで4色、サイドも含めれば5色の構成。
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*メインデッキだけで4色、[[サイドボード]]も含めれば5色の構成。
 
*使用者へのインタビュー記事も参照(→[http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpkob14/deck-tech-yuusei-gotous-no-affinity-2014-08-23 参考1]/[http://coverage.mtg-jp.com/gpkob14/article/011120/ 参考2])。
 
*使用者へのインタビュー記事も参照(→[http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpkob14/deck-tech-yuusei-gotous-no-affinity-2014-08-23 参考1]/[http://coverage.mtg-jp.com/gpkob14/article/011120/ 参考2])。
  
 
==レガシー==
 
==レガシー==
[[レガシー]]にも開始期から存在している。
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[[レガシー]]にもフォーマット制定当初から存在している。
  
 
{{#card:Atog}}
 
{{#card:Atog}}
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[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]がないため息切れを起こしやすく、そのためスピードに特化する傾向にある。[[フィフス・ドーン]]以降標準搭載されるようになった[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]はもちろんのこと、[[爆片破/Shrapnel Blast]]をはじめ、[[エイトグ/Atog]]や[[投げ飛ばし/Fling]]を投入して爆発力を高める構成のものが多い。
 
[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]がないため息切れを起こしやすく、そのためスピードに特化する傾向にある。[[フィフス・ドーン]]以降標準搭載されるようになった[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]はもちろんのこと、[[爆片破/Shrapnel Blast]]をはじめ、[[エイトグ/Atog]]や[[投げ飛ばし/Fling]]を投入して爆発力を高める構成のものが多い。
  
また少数ながら、[[青]]の[[カード]]を多く採用して[[Force of Will]]を使用可能にした、俗に'''AfFOWnity'''などと表記されるタイプも存在する。Force of Will以外は、追加の[[引く|ドロー]]に[[知識の渇望/Thirst for Knowledge]]、[[ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought]]と[[もみ消し/Stifle]]や[[幻視の魔除け/Vision Charm]]とのコンボ、青い親和持ちである[[厳粛な空護り/Somber Hoverguard]]などが採用される。
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また少数ながら、[[青]]の[[カード]]を多く採用して[[Force of Will]]を使用可能にした、俗に'''AfFOWnity'''などと表記されるタイプも存在する。Force of Will以外は、追加の[[引く|ドロー]]に[[知識の渇望/Thirst for Knowledge]]、[[ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought]]と[[もみ消し/Stifle]]や[[幻視の魔除け/Vision Charm]]との[[コンボ]]、青い親和持ちである[[厳粛な空護り/Somber Hoverguard]]などが採用される。
  
レガシー開始からしばらくの間は強化されることが無かった。しかし[[ローウィン]]で[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]を獲得し展開力と色マナの安定度を高めた[[太鼓親和]]が登場し、レガシーにおいての親和の基本形となる。
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レガシー開始からしばらくの間は強化されることが無かった。しかし[[ローウィン]]で[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]を獲得し展開力と[[色マナ]]の安定度を高めた'''[[太鼓親和]]'''が登場し、レガシーにおいての親和の基本形となる。
  
 
{{#card:Springleaf Drum}}
 
{{#card:Springleaf Drum}}
  
その後は[[アラーラの断片]]から[[エーテリウムの達人/Master of Etherium]]と[[エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist]]を加えた程度だったが、[[アーティファクト]]をテーマにした[[ミラディンの傷跡]]で[[オパールのモックス/Mox Opal]]、[[刻まれた勇者/Etched Champion]]、[[メムナイト/Memnite]]と、[[金属術]]系のものを始めとした有用なカードを次々に獲得する。
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その後は[[アラーラの断片]]から[[エーテリウムの達人/Master of Etherium]]と[[エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist]]を加えた程度だったが、[[アーティファクト]]をテーマにした[[ミラディンの傷跡ブロック]]で[[オパールのモックス/Mox Opal]]、[[刻まれた勇者/Etched Champion]]、[[メムナイト/Memnite]]と、[[金属術]]系のものを始めとした有用なカードを次々に獲得する。
  
 
{{#card:Mox Opal}}
 
{{#card:Mox Opal}}
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レガシーは[[コンボ]]を除き[[クリーチャー]]主体のデッキが多いため、[[ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarch]]が用いられることが多い。他にも[[感電破/Galvanic Blast]]で最後の数点を削れるようにしたり、[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]で[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]を水増ししつつ応用力を高めたりといった構成が見られる。
 
レガシーは[[コンボ]]を除き[[クリーチャー]]主体のデッキが多いため、[[ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarch]]が用いられることが多い。他にも[[感電破/Galvanic Blast]]で最後の数点を削れるようにしたり、[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]で[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]を水増ししつつ応用力を高めたりといった構成が見られる。
  
メタが混沌としているレガシーの性質上、かつての[[エクステンデッド]]ほど強烈に対策されることは少ない。しかし、対策自体もエクステンデッドより簡単に出来るため、その点で風当たりは強い。
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メタが混沌としているレガシーの性質上、かつての[[エクステンデッド]]ほど強烈に対策されることは少ない。しかし、対策自体もエクステンデッドより容易であるため、その点で風当たりは強い。
  
 
==ヴィンテージ==
 
==ヴィンテージ==
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{{#card:Erayo, Soratami Ascendant}}
 
{{#card:Erayo, Soratami Ascendant}}
  
[[メタゲーム]]により頭蓋骨絞めが[[サイドボード|サイド]]アウトされているものも少数だが存在し、そちらは[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を最大限に生かす構成で、[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]と[[電結のとげ刺し/Arcbound Stinger]]が4枚ずつ投入されている。親和デッキにおいては[[Mox]]が[[アーティファクト・土地]]の上位互換のように機能し、Mox他[[軽い]][[マナ・アーティファクト]]との相性は抜群である。
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[[メタゲーム]]により頭蓋骨絞めが[[サイドボード|サイド]]アウトされているものも少数だが存在し、そちらは[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を最大限に生かす構成で、[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]と[[電結のとげ刺し/Arcbound Stinger]]が4枚ずつ投入されている。親和デッキにおいては[[Mox]]が[[アーティファクト・土地]]の[[上位互換]]のように機能し、Mox他[[軽い]][[マナ・アーティファクト]]との相性は抜群である。
  
また、[[仕組まれた爆薬/Engineered Explosives]]を多数搭載し、速度を稼ぐと共に[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]能力を高めたものも多い。この[[環境]]には親和にとって致命的なパーマネントが多いため、それへの対策も兼ねられている。
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また、[[仕組まれた爆薬/Engineered Explosives]]を多数搭載し、速度を稼ぐと共に[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]力を高めたものも多い。この[[環境]]には親和にとって致命的な[[パーマネント]]が多いため、それへの対策も兼ねられている。
  
それでもアーティファクトへの風当たりが厳しいことに変わりは無く、絶対数は多いとは言えず、さらに減少している。
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それでもアーティファクトへの風当たりが厳しいことに変わりは無く、絶対数は多いとは言えず、さらに減少傾向にある。
  
 
==Pauper==
 
==Pauper==
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しばらくはそれ以上強化されることがなかったが、2010年の末頃、[[ミラディンの傷跡]]で[[金属術]]カードを、[[Masters Edition 4]]で[[エイトグ/Atog]]を得たことで強化された。
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しばらくはそれ以上強化されることがなかったが、[[2010年]]の末頃、[[ミラディンの傷跡]]で[[金属術]]カードを、[[Masters Edition 4]]で[[エイトグ/Atog]]を得たことで強化された。
  
 
{{#card:Carapace Forger}}
 
{{#card:Carapace Forger}}
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親和デッキではアーティファクト・土地により金属術の達成が容易であり、[[甲殻の鍛冶工/Carapace Forger]]は実質2マナ4/4の[[ファッティ]]、[[感電破/Galvanic Blast]]は実質1マナ4点火力として機能する。金属術カードの中でもこの2枚の影響が特に強く、ほとんどのデッキに採用されている。また、これまで[[Magic Online]]ではアンコモンでしか収録されていなかったエイトグがMasters Edition 4でコモンで収録されたことで、大霊堂の信奉者と組み合わせた[[グレ神話]]の動きが可能になり、攻撃力が一気に高まった。
 
親和デッキではアーティファクト・土地により金属術の達成が容易であり、[[甲殻の鍛冶工/Carapace Forger]]は実質2マナ4/4の[[ファッティ]]、[[感電破/Galvanic Blast]]は実質1マナ4点火力として機能する。金属術カードの中でもこの2枚の影響が特に強く、ほとんどのデッキに採用されている。また、これまで[[Magic Online]]ではアンコモンでしか収録されていなかったエイトグがMasters Edition 4でコモンで収録されたことで、大霊堂の信奉者と組み合わせた[[グレ神話]]の動きが可能になり、攻撃力が一気に高まった。
  
その他[[ミラディンの傷跡ブロック]]で、ファッティと相性の良い[[飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb]]、追加のアタッカーとして[[オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser]]などの選択肢を得た。(ただしミラディンの傷跡ブロックには、[[鋼の妨害/Steel Sabotage]]、[[ファングレンの匪賊/Fangren Marauder]]などのアンチアーティファクトカードも同時に収録されているため、対策もされやすくなっている。)
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その他[[ミラディンの傷跡ブロック]]で、ファッティと相性の良い[[飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb]]、追加のアタッカーとして[[オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser]]などの選択肢を得た(ただしミラディンの傷跡ブロックには、[[鋼の妨害/Steel Sabotage]]、[[ファングレンの匪賊/Fangren Marauder]]などのアンチアーティファクトカードも同時に収録されているため、対策もされやすくなっている)。
  
 
これらの強化により再びメタの前線に復帰した。
 
これらの強化により再びメタの前線に復帰した。
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{{#MagicFactory:df312248}}
 
{{#MagicFactory:df312248}}
  
*[[赤緑白青]]の4cバージョン。
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*[[赤緑白青]]の4色バージョン。
  
 
==代表的な親和デッキ==
 
==代表的な親和デッキ==

2014年12月2日 (火) 03:30時点における版

親和(Affinity)は、キーワード能力親和アーティファクト)を持つカードを多く投入することにより、高速展開を可能にした速攻デッキ

目次

概要


Frogmite / 金属ガエル (4)
アーティファクト クリーチャー — カエル(Frog)

親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)

2/2


Thoughtcast / 物読み (4)(青)
ソーサリー

親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
カードを2枚引く。



Seat of the Synod / 教議会の座席
アーティファクト 土地

(T):(青)を加える。


おもに金属ガエル/Frogmiteマイアの処罰者/Myr Enforcer物読み/Thoughtcastなどの親和アーティファクト)持ちと、アーティファクト・土地に代表される親和の基盤となる軽量アーティファクト群、そして主力としてこれらの展開を最大限使い倒すカード群で構成される。主力となるカードはデッキタイプによって異なってくる。

ウルザ・ブロック期以来の大量の禁止カード指定の原因となった悪名高いデッキであるが、弱点も多く、それを突かれると一気に瓦解してしまう部分がある。ざっと挙げてみても

などといったものがある。

それでもその圧倒的な速度と展開力は魅力であり、アーティファクトを主力とするビートダウンデッキとしては古えの5/3MUDなどと並び、代表格といえる。

ミラディン・ブロック期

ミラディン・ブロック期のスタンダードの当初は、青単構築されブルードスター/Broodstarを投入するブルード親和が主流だった。


Broodstar / ブルードスター (8)(青)(青)
クリーチャー — ビースト(Beast)

親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
飛行
ブルードスターのパワーとタフネスは、あなたがコントロールするアーティファクトの数に等しい。

*/*

その後グレ神話など多くの亜種が登場し、特にダークスティール以降は電結の荒廃者/Arcbound Ravagerを主力に据えた、電結親和とその亜種である薬瓶親和メタゲームの中心となった。


Arcbound Ravager / 電結の荒廃者 (2)
アーティファクト クリーチャー — ビースト(Beast)

アーティファクト1つを生け贄に捧げる:電結の荒廃者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
接合1(このクリーチャーは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。これが死亡したとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはこれの+1/+1カウンターをすべてそれの上に置いてもよい。)

0/0


Disciple of the Vault / 大霊堂の信奉者 (黒)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)

アーティファクトが1つ戦場からいずれかの墓地に置かれるたび、対戦相手1人を対象とする。あなたは「そのプレイヤーは1点のライフを失う」ことを選んでもよい。

1/1


Skullclamp / 頭蓋骨絞め (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)

装備しているクリーチャーは+1/-1の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが死亡するたび、カードを2枚引く。
装備(1)((1):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。このカードはつけられていない状態で戦場に出て、クリーチャーが戦場を離れても戦場に残る。)


親和の持つ爆発的な展開力に加え、

といった特徴を持つ、非常に強力なデッキとなった。

間もなくキーカードの1つである頭蓋骨絞めを禁止カード指定により失ったものの、直近のフィフス・ドーンで得た頭蓋囲い/Cranial Platingが後釜としてそのスロットに入り込む。これにより多少の安定性は失ったものの、代わりに圧倒的な爆発力を手に入れ、依然として凶悪なままメタゲームの頂点に君臨し続けた。


Cranial Plating / 頭蓋囲い (2)
アーティファクト — 装備品(Equipment)

装備しているクリーチャーは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき+1/+0の修整を受ける。
(黒)(黒):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それに頭蓋囲いをつける。
装備(1)


あまりにも強力だったため徹底的にメタられ、いくつかのアンチデッキも生み出されたほど。カード・プールの狭いブロック構築ではよりそれが顕著であった。

誕生と共に徹底的に目の敵にされながら、常にスタンダードを支配し続けた親和。だがそれがあだとなり、その命脈も遂に絶たれることになる。

2005年3月20日をもって、スタンダードミラディン・ブロックに含まれる全てのアーティファクト・土地群と、主力である電結の荒廃者/Arcbound Ravager大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault禁止カードになる。これにより、親和はキーパーツをことごとく失い、スタンダードから退場することになった。

エクステンデッド

エクステンデッドでの親和は、スタンダード初期のそれと本質的に変わっていない。彩色の星/Chromatic Starテラリオン/Terrarionなどの優秀なマナフィルターが採用される。

ローテーション以前のテンペスト期は非常にメタが多様であり、またよく巡回・変遷していたため、安定性と応用を効かせ易い薬瓶親和型が好まれた。


AEther Vial / 霊気の薬瓶 (1)
アーティファクト

あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。


当初はそれほど注目されていなかったが、Pierre Canaliプロツアーコロンバス04タッチの薬瓶親和で制したことにより、エクステンデッドにも親和あり、とその力を見せつけた。

これにより一躍メタゲームに踊り出たものの、スタンダードと違い溶融/Meltdown破滅的な行為/Pernicious Deed魔力流出/Energy Fluxなどの即投了級なカードも多かったため、それ以降はメタを読みながらの戦いであった。


ローテーション後の新エクステンデッド環境でも、主力であるミラディン・ブロックは残り、その力は健在であるかに見えたが、2005年9月20日より霊気の薬瓶/AEther Vial大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultが禁止となり、薬瓶型は消滅。そのため、ビートダウン一本で戦うことを余儀なくされた。

この時期はコントロール寄りのメタだったことから、メインデッキから真髄の針/Pithing Needleを採用したものが多い。


Pithing Needle / 真髄の針 (1)
アーティファクト

真髄の針が戦場に出るに際し、カードの名前1つを選ぶ。
その選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。


神河救済以降は上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendantによるソフトロックを掛けるエラヨウ親和も登場した。

ただ神河ブロック以後にも戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wageなど、いわゆる「対親和カード」が多く登場したこともあって、支配力はいまひとつといったところであった。


ローウィン以降はバネ葉の太鼓/Springleaf Drumを採用し、最序盤の展開力を重視するようになる(→太鼓親和)。また、アラーラの断片では強力なアタッカーとなるエーテリウムの達人/Master of Etheriumを獲得し、再びメタゲームの前線に現れた。


Master of Etherium / エーテリウムの達人 (2)(青)
アーティファクト クリーチャー — ヴィダルケン(Vedalken) ウィザード(Wizard)

エーテリウムの達人のパワーとタフネスはそれぞれ、あなたがコントロールするアーティファクトの総数に等しい。
あなたがコントロールする他のアーティファクト・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。

*/*

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (23)
4 電結の荒廃者/Arcbound Ravager
4 電結の働き手/Arcbound Worker
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
4 金属ガエル/Frogmite
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
3 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (18)
4 物読み/Thoughtcast
4 彩色の星/Chromatic Star
4 頭蓋囲い/Cranial Plating
3 真髄の針/Pithing Needle
3 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
土地 (19)
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
1 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
2 空僻地/Glimmervoid
4 教議会の座席/Seat of the Synod
4 伝承の樹/Tree of Tales
4 囁きの大霊堂/Vault of Whispers
サイドボード
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
3 原基の印章/Seal of Primordium
3 燻し/Smother
3 呪文嵌め/Spell Snare
1 タルモゴイフ/Tarmogoyf
1 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt

モダン

モダンでは、設立当初からダークスティールの城塞/Darksteel Citadelを除くアーティファクト・土地禁止という厳しい規制を受けているが、それでもなお高いデッキパワーを誇る。


Memnite / メムナイト (0)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)

1/1


Mox Opal / オパールのモックス (0)
伝説のアーティファクト

金属術 ― (T):好きな色1色のマナ1点を加える。あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているときにのみ起動できる。


アーティファクト数の不足は、メムナイト/Memnite羽ばたき飛行機械/Ornithopterオパールのモックス/Mox Opalといった0マナのアーティファクトで補っている。

空いた土地スロットをカバーするのは、ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus空僻地/Glimmervoidと、他の環境ではアーティファクト・土地が優先されるため枚数を割きにくかった次点候補たち。多色地形が必要な場合は速度を殺さないアンタップインのものを使うのが基本。

その他のパーツはレガシーや旧エクステンデッドの親和とほぼ同じ。ただしコストを軽減しづらいマイアの処罰者/Myr Enforcerは不採用になりがちである。

タルモゴイフ/Tarmogoyfを加えたタルモ親和や、アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifactを加えたハサミ親和などの派生デッキもある。

  • 近年は親和要員が物読みくらい、場合によっては0枚という構成も見られる。公式サイトなどではRobotsというデッキ名で呼ばれることも多くなった。

サンプルレシピ1

親和 [1]
土地 (14)
4 山/Mountain
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
3 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
3 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
クリーチャー (28)
4 メムナイト/Memnite
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 信号の邪魔者/Signal Pest
4 大霊堂のスカージ/Vault Skirge
4 電結の荒廃者/Arcbound Ravager
4 エイトグ/Atog
4 金属ガエル/Frogmite
呪文 (18)
4 オパールのモックス/Mox Opal
3 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
4 感電破/Galvanic Blast
2 投げ飛ばし/Fling
1 爆片破/Shrapnel Blast
4 頭蓋囲い/Cranial Plating
サイドボード (15)
3 刻まれた勇者/Etched Champion
1 月の大魔術師/Magus of the Moon
3 倦怠の宝珠/Torpor Orb
4 血染めの月/Blood Moon
4 精神壊しの罠/Mindbreak Trap


  • 最序盤の爆発力を重視した赤単色のバージョン。


サンプルレシピ2

No Affinity [2]
土地 (14)
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
4 空僻地/Glimmervoid
2 マナの合流点/Mana Confluence
クリーチャー (16)
4 メムナイト/Memnite
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
4 大霊堂のスカージ/Vault Skirge
呪文 (30)
4 オパールのモックス/Mox Opal
4 彩色の星/Chromatic Star
4 感電破/Galvanic Blast
4 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
2 思考囲い/Thoughtseize
4 頭蓋囲い/Cranial Plating
4 アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact
4 爆片破/Shrapnel Blast
サイドボード (15)
2 摩耗+損耗/Wear+Tear
2 流刑への道/Path to Exile
2 陽光の呪文爆弾/Sunbeam Spellbomb
1 思考囲い/Thoughtseize
2 古えの遺恨/Ancient Grudge
2 呪文滑り/Spellskite
2 鞭打ち炎/Whipflare
2 エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor


  • 「ハサミタルモ親和バーン」と呼ばれる。親和というよりもバーンに近い戦術を取り、対戦相手ライフ削ることを強く意識している。
    • デッキ名に「親和」とあるが、通常の親和デッキとの共通カードは多いものの英語版の記事内のデッキ名通り親和を持つカードが1枚もない
  • メインデッキだけで4色、サイドボードも含めれば5色の構成。
  • 使用者へのインタビュー記事も参照(→参考1/参考2)。

レガシー

レガシーにもフォーマット制定当初から存在している。


Atog / エイトグ (1)(赤)
クリーチャー — エイトグ(Atog)

アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:ターン終了時まで、エイトグは+2/+2の修整を受ける。

1/2


Fling / 投げ飛ばし (1)(赤)
インスタント

この呪文を唱えるための追加コストとして、クリーチャー1体を生け贄に捧げる。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。投げ飛ばしはそれに、その生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい点数のダメージを与える。


頭蓋骨絞め/Skullclampがないため息切れを起こしやすく、そのためスピードに特化する傾向にある。フィフス・ドーン以降標準搭載されるようになった頭蓋囲い/Cranial Platingはもちろんのこと、爆片破/Shrapnel Blastをはじめ、エイトグ/Atog投げ飛ばし/Flingを投入して爆発力を高める構成のものが多い。

また少数ながら、カードを多く採用してForce of Willを使用可能にした、俗にAfFOWnityなどと表記されるタイプも存在する。Force of Will以外は、追加のドロー知識の渇望/Thirst for Knowledgeファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnoughtもみ消し/Stifle幻視の魔除け/Vision Charmとのコンボ、青い親和持ちである厳粛な空護り/Somber Hoverguardなどが採用される。

レガシー開始からしばらくの間は強化されることが無かった。しかしローウィンバネ葉の太鼓/Springleaf Drumを獲得し展開力と色マナの安定度を高めた太鼓親和が登場し、レガシーにおいての親和の基本形となる。


Springleaf Drum / バネ葉の太鼓 (1)
アーティファクト

(T),あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを1体タップする:好きな色1色のマナ1点を加える。


その後はアラーラの断片からエーテリウムの達人/Master of Etheriumエーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonistを加えた程度だったが、アーティファクトをテーマにしたミラディンの傷跡ブロックオパールのモックス/Mox Opal刻まれた勇者/Etched Championメムナイト/Memniteと、金属術系のものを始めとした有用なカードを次々に獲得する。


Mox Opal / オパールのモックス (0)
伝説のアーティファクト

金属術 ― (T):好きな色1色のマナ1点を加える。あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているときにのみ起動できる。


これらによって安定性と速度を同時に高めることに成功し、中には往年の主力だった電結の荒廃者/Arcbound Ravagerが削られるタイプすら出てきた。

レガシーはコンボを除きクリーチャー主体のデッキが多いため、ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarchが用いられることが多い。他にも感電破/Galvanic Blastで最後の数点を削れるようにしたり、石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic頭蓋囲い/Cranial Platingを水増ししつつ応用力を高めたりといった構成が見られる。

メタが混沌としているレガシーの性質上、かつてのエクステンデッドほど強烈に対策されることは少ない。しかし、対策自体もエクステンデッドより容易であるため、その点で風当たりは強い。

ヴィンテージ

ヴィンテージでは、頭蓋骨絞め/Skullclampを最大限に生かした構成が特長。必ずと言って良いほどマイアの苦役者/Myr Servitorが4枚採用されている。また、エラヨウ親和が主流であると言って良い。


Skullclamp / 頭蓋骨絞め (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)

装備しているクリーチャーは+1/-1の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが死亡するたび、カードを2枚引く。
装備(1)((1):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。このカードはつけられていない状態で戦場に出て、クリーチャーが戦場を離れても戦場に残る。)



Myr Servitor / マイアの苦役者 (1)
アーティファクト クリーチャー — マイア(Myr)

あなたのアップキープの開始時に、マイアの苦役者が戦場に出ている場合、各プレイヤーは自分の墓地にある名前が《マイアの苦役者/Myr Servitor》であるすべてのカードを戦場に戻す。

1/1


Erayo, Soratami Ascendant / 上位の空民、エラヨウ (1)(青)
伝説のクリーチャー — ムーンフォーク(Moonfolk) モンク(Monk)

飛行
いずれかのターンに4つ目の呪文が唱えられるたび、上位の空民、エラヨウを反転する。

1/1
Erayo's Essence / エラヨウの本質 (1)(青)
伝説のエンチャント

対戦相手1人が各ターンの最初の呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。


メタゲームにより頭蓋骨絞めがサイドアウトされているものも少数だが存在し、そちらは電結の荒廃者/Arcbound Ravagerを最大限に生かす構成で、羽ばたき飛行機械/Ornithopter電結のとげ刺し/Arcbound Stingerが4枚ずつ投入されている。親和デッキにおいてはMoxアーティファクト・土地上位互換のように機能し、Mox他軽いマナ・アーティファクトとの相性は抜群である。

また、仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesを多数搭載し、速度を稼ぐと共にコントロール力を高めたものも多い。この環境には親和にとって致命的なパーマネントが多いため、それへの対策も兼ねられている。

それでもアーティファクトへの風当たりが厳しいことに変わりは無く、絶対数は多いとは言えず、さらに減少傾向にある。

Pauper

親和持ちのカードはコモンにも多いため、Pauperでも充分に成立する。なお頭蓋囲い/Cranial Plating禁止カードである。


Somber Hoverguard / 厳粛な空護り (5)(青)
クリーチャー — ドローン(Drone)

親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
飛行

3/2


Krark-Clan Shaman / クラーク族のシャーマン (赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) シャーマン(Shaman)

アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:クラーク族のシャーマンは、すべての飛行を持たないクリーチャーに1点のダメージを与える。

1/1

太鼓親和と同じように、バネ葉の太鼓/Springleaf Drum彩色の星/Chromatic Starを並べて一気に親和持ちのクリーチャーを展開する。アタッカーとして厳粛な空護り/Somber Hoverguardが採用され、また、クリーチャーサイズが直接アドバンテージに繋がりやすいことから水銀のビヒモス/Quicksilver Behemothまで投入された。

特筆すべき点としては、Pauperに存在する数少ない全体除去であるクラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shamanを採用することができ、さらにクラーク族のシャーマン自身が大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultとのギミックフィニッシャーにもなれることが挙げられる。

その他の部分は様々なタイプがあり、親和カードと相性の良い流れ込む知識/Rush of Knowledge、展開力を更に高める水蓮の花びら/Lotus Petal、親和に貢献できる除去黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb、追加のアタッカーとして霞の悪鬼/Glaze Fiendなどが選択され採用された。また、多色デッキである上にマナフィルターを多く採用することから、各色の対策カードをサイドボードに積むことができる。

開始当初はメタゲームの一角を担い、その後も常に一定数存在してきた。


しばらくはそれ以上強化されることがなかったが、2010年の末頃、ミラディンの傷跡金属術カードを、Masters Edition 4エイトグ/Atogを得たことで強化された。


Carapace Forger / 甲殻の鍛冶工 (1)(緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) 工匠(Artificer)

金属術 ― 甲殻の鍛冶工は、あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているかぎり+2/+2の修整を受ける。

2/2


Galvanic Blast / 感電破 (赤)
インスタント

クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。感電破はそれに2点のダメージを与える。
金属術 ― あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているなら、感電破は代わりに4点のダメージを与える。



Atog / エイトグ (1)(赤)
クリーチャー — エイトグ(Atog)

アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:ターン終了時まで、エイトグは+2/+2の修整を受ける。

1/2

親和デッキではアーティファクト・土地により金属術の達成が容易であり、甲殻の鍛冶工/Carapace Forgerは実質2マナ4/4のファッティ感電破/Galvanic Blastは実質1マナ4点火力として機能する。金属術カードの中でもこの2枚の影響が特に強く、ほとんどのデッキに採用されている。また、これまでMagic Onlineではアンコモンでしか収録されていなかったエイトグがMasters Edition 4でコモンで収録されたことで、大霊堂の信奉者と組み合わせたグレ神話の動きが可能になり、攻撃力が一気に高まった。

その他ミラディンの傷跡ブロックで、ファッティと相性の良い飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb、追加のアタッカーとしてオーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaserなどの選択肢を得た(ただしミラディンの傷跡ブロックには、鋼の妨害/Steel Sabotageファングレンの匪賊/Fangren Marauderなどのアンチアーティファクトカードも同時に収録されているため、対策もされやすくなっている)。

これらの強化により再びメタの前線に復帰した。

サンプルレシピ

4c Affinity(Pauper) [3]
土地 (16)
4 古えの居住地/Ancient Den
4 大焼炉/Great Furnace
4 教議会の座席/Seat of the Synod
4 伝承の樹/Tree of Tales
クリーチャー (19)
4 エイトグ/Atog
3 オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser
4 甲殻の鍛冶工/Carapace Forger
4 金属ガエル/Frogmite
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
呪文 (25)
4 物読み/Thoughtcast
4 感電破/Galvanic Blast
4 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
4 彩色の星/Chromatic Star
4 皮剥ぎの鞘/Flayer Husk
2 危険な研究/Perilous Research
1 テラリオン/Terrarion
1 予言のプリズム/Prophetic Prism
1 怨恨/Rancor
サイドボード (15)
4 紅蓮破/Pyroblast
3 古えの遺恨/Ancient Grudge
3 水流破/Hydroblast
2 アルマジロの外套/Armadillo Cloak
2 電謀/Electrickery
1 オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser


代表的な親和デッキ

参考

MOBILE