カード名英語辞典

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2023年9月26日 (火) 19:50時点におけるKnl (トーク | 投稿記録)による版
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カード名の英名に関する表現についての解説です。翻訳に関する場合は誤訳/名訳を参照。

目次

類語・同意語

和名は同じまたは似ているが英名が違う単語群

悪人、悪党、悪漢

Blackguard
道徳のない卑劣な人間。ごろつき。語源は炊事場の下働きの男性。
Hoodlum
暴力団員、不良少年。語源は少年の泥棒を指した。
Hooligan
暴力沙汰や揉め事を起こす人間。フーリガン
Knave
詐欺師、ペテン師。頭の回る小悪党。語源は召し使いの少年を指す言葉。
Miscreant
良心に欠けた(人)、不道徳な(人)。語源は古仏語で「異端者」。
Rascal
悪さをする子供や小動物。わんぱく小僧。
Rogue
ならず者。放浪者、一匹狼、追いはぎ。
Ruffian
冷酷な(人)、信用できない(人)。
Scoundrel
名誉や美徳を持たない、下らない悪人。
Thug
狂暴な人間。雇われた犯罪者。語源はインドに存在した秘密犯罪組織 Thuggee(タギー)
Villain
広い意味での悪人。物語上の悪役。ヴィラン
Wicked
邪悪な(人)、不道徳な(人)。Witch(魔女)と同じ語源。

暗、闇、影

dark
『暗黒』。暗い、闇の、黒い。転じて、「秘した」「凶悪な」「深みのある」などの意味も。
Umbra
『暗影』。天文用語で、本影(直接の光が完全に遮断される、完全な陰)。
Penumbra
『陰影』。天文用語で、半影(完全な影ではない)。
Shadow
地面などに映った「形(影)」。
Shade
光が遮られて暗くなっている「空間(陰)」。
aphotic
(深海など光が届かず)無光の。常闇の。
Gloom
『憂鬱』、『薄暗がり』。
Duct
『暗渠(あんきょ)』。導管、送水管、ダクト。
Murk
霧などによる陰気な暗さ、暗がり、暗闇、暗黒。

dog
広義でネコ(食肉)目イヌ科の哺乳類全般を指す語。一般的にはその中でもイヌ属に当たる家畜化されたもの(厳密には a domestic dog)を指す。
hound
猟犬。人間が狩猟に用いるために訓練を施した犬を指す語。また犬種の内のハウンド種を指す場合もある。a domestic dog と区別して a field dog とされる。
cur
飼い主のない野外を彷徨する犬を指す語。また「なんの役にも立たない者」という意味を持たせる。同意の a stray dog よりも軽蔑的。
mongrel
異種間・異品種間の交配によって生じた個体。犬に対して用いることで雑種(犬)を指す。hybrid と違い劣化という意味合いが強い。
mutt
雑種犬。mongrelとほぼ同義だが「バカ犬」というニュアンスで、転じて「まぬけ」「うすのろ」といった罵倒語。muttonhead(羊頭)の略。
whelp
子犬のほか、やライオンなどの仔を指す。マジックにおいてはドラゴンの仔を意味することが多い。デュエルファイター刃のフェルプゥはこれに由来する。


thorn
植物全般のとげや針の総称。厳密にはサンザシの茨を指す。また「とげのある〜」といった言い回しにも用いられる。
また、ストーリーにおいて同名の地名がある。→Thorn
briar
主に野バラ(a wild rose)の類の茨を指す。brier とも書く。
bramble
主にクロイチゴの木(の茨)を指す。

運命

fate
マイナスの意味合いが強く、「逃れたくても逃れられない運命」と言うイメージの言葉。「死の運命」「行く末」「破滅」といった意味で捉えられる場合があることからもそれがうかがえる。
fortune
プラスの意味合いが強く、fateとは逆に、「幸運」「成功」という意味を持つ語。幸先の良い、前途が明るい運命を指す場合に使う。
destiny
fateやfortune に比べ、「神格的・超自然的」「天から与えられており、どうやっても変えることが出来ない運命」と言うイメージが強い言葉(fateと共に、現代英語では曖昧になっている場合も多い) 。
weird
占い師や信託などによって運命づけられる(支配される)ことを指す。

ガラクタ

bauble
価値が低く品質のよくない宝石や装飾品を指す。
junk
壊れたものや不要なもの、廃品を指す。

fog
視界のきかないほどの濃い霧のことを指す。
mist
fog より薄く湿り気の多い霧のことを指す。

荒野、荒原、荒地

waste
「不毛な」「荒廃した」という意味を持つ語。土地が痩せて土壌が衰弱している地を指す。
wilderness
「無人の地」「果てしない広がり」という意味を持つ語。雑然とした殺伐とした地のことをいう。パレスチナ南方および東方の荒野はこれに当たる。
heath
ヒースというのはツツジ科の低木のこと。イギリス北部やアイルランドの農耕に向かない痩せた土地に繁殖し、その群生地のことも heath と呼ばれるので荒野という意味も持つ。

強欲な、欲の深い

Covetous
『欲深い』。他人の資産や所有物への強い欲望Jealous(嫉妬)のニュアンスを含む。
Avaricious
『強欲な』。金銭や値打ち物への強迫的な欲望。ケチであるというニュアンスを含む。
Rapacious
『多欲な』。力や所有物への満たされることのない欲望、およびそれを露わにすること。倫理を逸脱して他者から力ずくで強奪するニュアンスを含む。

裂け目、地割れ、亀裂

rift
『裂け目』を表すカード名として最も多く使われている。
ストーリー用語の「時の裂け目/Time Rift」「次元の裂け目/planer rift」もこれである(時の裂け目から出現したキャラクター)。
「断絶」「仲たがい」、また「断層」「地溝」「浅瀬」との意味もあるが、断絶/Snap断層/Fault Lineシヴの地溝/Shivan Gorgeシヴの浅瀬/Shivan Reefなどはそれぞれ別の英単語が使われている。
breach
さまざまな意味がある。
ほかにも「違反」「不履行」、「裏切り」「絶交」「不和」「仲たがい」「断絶」、「砕け波」「寄せ波」、とさまざまな意味がある。
fracture
破砕、骨折、挫傷。割れ目、破れ目。
crevice
(狭く深い)裂け目、割れ目、隙間
chasm
(幅の広く深い)裂け目、深い淵、深淵。(感情や意見の)隔たり、亀裂。
fissure
亀裂、割れ目、裂け目、ひび、分裂
break
あまりにも多くの意味がある。名詞としての用途に限っても「裂け目」「小休止」「中断」「急変」「夜明け」「脱獄」「断絶」「分岐点」「急転回」「暴落」「失態」「幸運」など。
他はカード名を「break」で検索を参照。訳語も多種多様。

執政

Regent
摂政や関白。カード名ではドラゴンに多く、主に「執政」「主」と訳されるほか王の摂政、ケンバ/Kemba, Kha Regentのようなカードも。
Steward
執事、給仕、幹事、乗務員。女性形になるとスチュワーデス。カード名では「仕える者」「使用人」「世話役」と訳されるほか指輪物語:中つ国の伝承では「執政」とも。また神話の重鎮、ヴォーソス/Vorthos, Steward of Mythのようなカードも。
Archon
「執政官」と訳されることが多いが、職業ではなく「アルコン」という種族執政官を参照。陰謀団の執政官/Cabal Archonのみ人間クレリックで、本来の意味で使用されている。

勝利

Victory
「勝利」を意味する最も一般的な言葉。
Triumph
「完全な勝利」「大成功」「偉業」、あるいは「勝利や成功に伴う喜び」。発音は「トライアンフ」。
Triumphant
「勝利を収めた」「勝ち誇った」。
Win
「勝つ」。ルール用語の勝利はこれ。敗北を意味するloseと対になる。
Winner
「勝者」「受賞者」「勝ち馬」。

試練

Test
何かを試す行為全般を指す。「試練」のほか、学業における「試験」「テスト」、化学的な「試験」「検査」など。
Trial
testと同じく「試練」「試験」を意味するが、より形式張った表現。
Ordeal
「厳しい試練」「辛く苦しい経験」。testよりも形式張った表現。元々は過酷な試練に耐え抜いた者を無罪とする裁判法、「神判」「試罪法」を意味する言葉である。

竜巻

twister
「ねじれ」「歪み」という意味を持つ語。直径50メートル以内で寿命は数分程度の規模が小さい竜巻(つむじかぜ)を指す。
tornado
直径十数メートルから数百メートル瞬間最大風速が時に毎秒100メートルを超すような大型の竜巻を指す。アフリカで起こる旋風を伴った大雷雨もトルネード(tornado)と呼ぶ。
waterspout
海上や湖上で発生する水を巻き上げながら起こる竜巻のことを指す。
snow devil
雪原などで積雪を巻き上げながら起こる twister ほどの竜巻。巻き込まれると目前が吹雪に覆われ真っ白になりまるで悪魔(devil)に襲われているかのように視界がほぼ遮断される。

Grave
『墓』を意味する最も一般的な語で、死骸を葬った場所すべてを意味する。重大な、ゆゆしい、厳粛な、といった意味も。
訳は一定しておらずさまざま。
Crypt
『墓所』。語源はギリシャ語で「地下室」の意。穴蔵、納骨用の地下室、遺体安置所。
また、Crypticで「謎めいた」となる。
Graveyard
マジック領域の『墓地』を指す語はこれ。特に、教会の近くにあるものを指す。
Cemetery
こちらも『墓地』。だが、教会に属していない共同墓地を指す。
Catacomb
『地下墓地』。ローマの「カタコンベ」。
Tomb
『墳墓』。墓石のついたりっぱな墓。埋葬室、霊廟、墓標。
Entomb
埋葬する、葬る。「埋葬/Bury」との被りに配慮して、『納墓』という造語を当てている。
Hecatomb
(古代ギリシャ・ローマで神にささげられた)雄牛100頭のいけにえ。多数の犠牲、大虐殺。
Drownyard
Drownは「溺れ死ぬ」。Graveyardとかけた造語。
graf
オランダ語(とフランス語)で『墓』を意味する(音素、それはフレイバーの分子)。イニストラード・ブロックにて使われた。
Diregraf
日本語版、中国語版では『戦墓』と訳されている。造語。
direは「恐ろしい、悲惨な、ひどい」という意味の英語。もしくはフランス語では「言う」。何らかの言語で「戦」という意味があるのではないかと思われる。
他言語でも各々翻訳しているがフランス語版だけは「Diregraf」のまま。
ドイツ語版:Düstergrab
Düster「暗い」。
イタリア語版:Cimitero di Guerra
Guerra「戦争、戦闘」。
ポルトガル語版:Cemitério do Terror
Terror「恐怖、驚愕、脅威、困難」。
ロシア語版:Места Резни
Места「場所、土地」。
Резни「大虐殺」。
スペイン語版:tumbanefasta
nefasto「不吉な」。

Bee
ハナバチ類。ハチのうち、幼虫の餌として花粉や花の蜜を集めるものの総称。比較的丸っこく、毛に覆われたものが多い。ミツバチクマバチマルハナバチなど。
Wasp
狩りバチや寄生バチの仲間。ハチのうち、幼虫の餌として他の昆虫を狩る、あるいは他の昆虫の体内に直接卵を産みつけるものの総称。比較的細長く、特に胸部と腹部の接続部が細くくびれているものが多い。スズメバチアシナガバチジガバチなど。
Hornet
スズメバチ。詳細はカード名百科事典を参照。
Drone
元は「ミツバチの雄」を指す言葉だが、転じて「怠け者」や「無人機」などの意味でも使われる。ドローンも参照。

海蛇

Snake
ヘビ全般を指す最も一般的な言葉。
Boa
ボア。有鱗目ボア科のヘビの総称。詳細はカード名百科事典を参照。
Python
ニシキヘビ。有鱗目ニシキヘビ科のヘビの総称。詳細はカード名百科事典を参照。
Constrictor
ボア科やニシキヘビ科のヘビの俗称。直訳すると「締めつける者」で、これらのヘビが獲物に体を巻きつけ、締め上げて窒息死させることに由来する。
Viper
クサリヘビ。有鱗目クサリヘビ科のヘビの総称。日本語版カード名での定訳は「バイパー」。詳細はカード名百科事典を参照。
Serpent
snakeよりも文語的な言葉で、比較的大型のものを指す。なおクリーチャー・タイプ海蛇/Serpentは伝承上のシーサーペントのことであり、カード名でもこの意味で使われているものがある。

勇者

Champion
理想や他者のために戦う人物。試合の勝者。時期によってはチャンピオンと音訳される。キーワード能力覇権もこれ。
Valiant
危険な状況の中でも勇気を失わずに英雄的な行動に出るさま。またそうした人物。

らせん

ウルザズ・サーガ時のらせん/Time Spiralおよびミシュラのらせん/Mishra's Helixが初出だが、この時点ですでに訳語が被っている。

スパイラルとヘリックスの混同は英語でも見られるが、日本語とは逆に、本来ヘリックスであるものがスパイラルと呼ばれることが多い。たとえば、螺旋階段は英語ではspiral stairwayである(参考)。

Spiral
渦巻。2次元曲線。(蚊取り線香、アンモナイトの殻、ロールケーキなど)
Helix
螺旋。3次元曲線。(アサガオのつる、コイルばね、DNA、ねじ山など)

霊、魂

クリーチャー・タイプとしてはスピリットが主であるが、ほかにレイススペクターエレメンタルアバターなどである場合も。

Spirit
『精』、『霊』、『スピリット』、『魂』、『霊魂』、また『精霊』などとも。
Ghost
『幽霊』。
Geist
霊/Geist』。ドイツ語で精神(知力、理知、 神髄、思潮、気風、熱情、芸術志向、知的感受性、思想)を意味するが、転じて生命(精霊、幽霊、亡霊、幽鬼、妖精、妖魔、魔物、聖霊、守護神)などとも。
イニストラード・ブロックで初登場し、一気に数を増やした。
Poltergeist
『騒霊』、『ポルターガイスト』。
Apparition
『亡霊』。
Revenant
『亡霊』『帰還者』。
Eidolon
『幻霊』。
ディセンションサイクルとして登場し、その後テーロス・ブロックにて10枚増えた。
Soul
『魂』。
Oversoul
Ancestor
『祖』『先祖』。必ずしも霊ではない。『祖霊』と意訳されるほか、オタリア/Otariaの『祖神/The Ancestor』を指す場合も。
Karmic
『霊体』。
Astral
『霊体』。シャドーの項も参照。
Wraith
『悪霊』。レイス
Specter
『死霊』。スペクター。恐ろしいもの、不安のもと。心に浮かぶ恐ろしい幻影。語源はラテン語「見えるもの」の意。
Elemental
『精霊』。エレメンタル
Ancient
『古え』『古代』『古きもの』『年経た』との訳が多いが、エレメンタルである場合には『古霊』と訳されている。
Malignus
  • 害霊/Malignus。「悪い/malus」と「属/genus」を組み合わせたラテン語であり、「霊」はクリーチャー・タイプを汲んだ意訳。
Mausoleum
『霊廟』。
Vault
何割かが『大霊堂』と訳されている。ほかに「櫃」「縦穴」「蔵」「谷」「宝物庫」などとも訳されており、From the Vaultはこれ。動詞としては「跳躍する」という意味も。
Aether
『上天』(天空、青空)。『霊気』(エーテル)。Etherとも。語源はギリシャ語「天空上層の空気」の意。
Psionic
『心霊』『霊力』。

外来語

固有名詞でない和名と英名の読みが同じ単語。

動物

ワニ
クリーチャー・タイプとしてはかつてクロコダイルアリゲーターに分かれていたが、クロコダイルに統一された。
クロコダイル/Crocodile
クロコダイル科に属するワニ。口先が細く尖っており、横から見て一部の歯が見えるのが外見の特徴。熱感知器官を持っている。
アリゲーター/Alligator
アリゲーター科に属するワニ。口先が丸く幅があり、横から見て歯が見えないのが外見の特徴。
ガリアル/Gharial
ガビアル/Gavialとも。ガビアル科に属するワニだが、クロコダイル科ガビアル亜科とする説もある。口が細長いのが外見の特徴で、魚食に特化している。現実にはインドガビアル1種しかいない。

語源

英名の由来

windfall
語の構成はwind(風)+fall(落ちる)。直訳すると「風で落ちたもの」。
語源は木に成った果実(リンゴ)が不意に発した風により落下し手に入ったことから「思いがけない授かりもの」となる。日本の慣用句「棚から牡丹餅」と同意である。

参考

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