霊気/Aether
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霊気/Aetherは次元/Planeと次元の間を埋める物質(extraplanar stuff)である。
多元宇宙/Multiverseに広がる霊気に満ちた無限の空間をプレインズウォーカー/Planeswalkerは久遠の闇/Blind Eternitiesと呼ぶ。召喚呪文はクリーチャーを霊気経由で引っ張ってきて実体化させる魔法とされる[1][2]。
カラデシュ/Kaladeshやイクァターナ/Iquatanaなど、大気中の霊気が特に濃密な次元も存在する。
この物質から生み出されたクリーチャーとして霊基体/Aetherbornが存在する。
[編集] 用語
英語では長らく合字の「Æ(単体では「ash」と読む)」を用いて「Æther」と表記されてきたが、カラデシュ・ブロック以降は合字を用いず「Aether」と表記されることになった。理由としては翻訳などの場面で合字が障害になっていたことが挙げられている[3]。これに伴い、2016年をもって既存のカード名の「Æther」はすべて「Aether」にエラッタされた[4]。当時の方針により銀枠のYet Another Aether Vortexのみ修正されていなかったが、Unstable発売に伴う銀枠カードのオラクル更新の際、こちらも修正された。
「æther」「aether」は英単語「ether」と同じ言葉で、日本語でいう「エーテル」のこと。これは元々、古代ギリシャで天空の上層にあるとされた輝く大気を指す言葉であり、アリストテレスによって天界を満たす第五元素として確立された。物理学用語の「エーテル」や化学物質の「エーテル」の語源でもある。
- 公式の発音は通常の英単語と同じ「イーサー」である[2][5]。日本語訳ではエーテリウム/Etheriumやエーテリッチ/Aether-Lichのように、「aether」「ether」をあえて「エーテル」と読んでいる例もあるので注意。
- 第5版以降は「上天」とも訳されたが後に「霊気」が定訳となった。辞書的には上天も霊気もaetherの訳としては間違っていない。
- カード名にも登場する「ethereal」は「ether」の形容詞形である。ただし、マジックにおいて「aether」が次元間物質の意味で使われる一方、「ethereal」は標準英語と同じく「intangible(実体がない、無形である、触れられない)」または「celestial(天空の、天界の)」くらいの意味合いしか持たない(カード名の日本語訳では「天上」または「天空」)[2]。
- ちなみに、同様に正規表記では「Æon」となる「Aeon」については、なぜか2016年まで「Æ」が用いられたことはなかった。
[編集] 脚注
- ↑ Ask Wizards(2004年4月14日 Brady Dommermuth著)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 Ask Wizards(2007年1月3日 Brady Dommermuth著)
- ↑ The May 16, 2016 Update(2016年5月16日 Blake Rasmussen著)
- ↑ Kaladesh Update Bulletin(2016年9月30日 Eli Shiffrin著)
- ↑ Odds & Ends: Aether Revolt, Part 2/こぼれ話:『霊気紛争』 その2(Making Magic 2017年2月13日 Mark Rosewater著)