黒ウィニー
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黒ウィニー(Black Weenie)は、黒メインのウィニーデッキの総称。
[編集] 概要
白と同じく、黒も小型クリーチャーの質は優秀。かつては黒には暗黒の儀式/Dark Ritualが存在したため、白ウィニーよりも重めのクリーチャーも投入された。
黒という色の特性上、黒のカードでは除去されにくいため、黒コントロールに強い。また手札破壊や除去などの要素が入れられるため、デッキの柔軟性が高く、コントロール全般、特にパーミッションに強い。また、黒得意のスーサイド要素を利用したデッキも存在する(→スーサイドブラック)。
反面、黒はエンチャントやアーティファクトを割れないため、黒の防御円/Circle of Protection: Black1枚に完封されてしまうこともある。また十字軍/Crusadeや栄光の頌歌/Glorious Anthemを擁する白とは対照的に、第6版以降は有能な全体強化エンチャントに恵まれなかったため白ウィニーに圧倒されてしまっていた。
[編集] ラヴニカのギルド~基本セット2021期
エルドレインの王権参入後、ロークスワインの元首、アヤーラ/Ayara, First of Locthwainを中心に据えた黒単色のアグロデッキが登場したが、大きな成果を上げることはできなかった。
その後、イコリア:巨獣の棲処から多数のカードを獲得し、獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercerを相棒に据えた黒単アグロが環境に姿を現すようになった。
どぶ骨/Gutterbones、漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion、囁く兵団/Whisper Squadなどのクリーチャーを並べ、紋章旗/Heraldic Bannerで全体強化。さらに紋章旗によるマナ加速からオボシュを繰り出し、戦闘ダメージを2倍にして勝負を決める。
[編集] サンプルレシピ
[編集] 初期型
- エルドレインの王権参入後の、サクリファイスのギミックを取り入れたタイプ。忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Godsやロークスワインの元首、アヤーラ/Ayara, First of Locthwainでどぶ骨/Gutterbonesやオルゾフの処罰者/Orzhov Enforcerを生け贄に捧げ、真夜中の死神/Midnight Reaperの能力を誘発させる。
[編集] イコリア:巨獣の棲処後
Mono-Black Obosh [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- イコリア:巨獣の棲処参入後の、獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercerを相棒に据えたタイプ。
[編集] カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期
前環境の黒ウィニーはゾンビデッキが主だったがイニストラードを覆う影ブロックが落ちた事により主要クリーチャー・タイプであるゾンビの数が少なくなり、黒赤アグロから赤を抜いたような形の黒単機体と呼ばれる黒ウィニーにシフトしていった。
展開としてはオーソドックスな黒ウィニーであり、戦慄の放浪者/Dread Wandererなどの軽量級クリーチャーを展開して殴りつつホネツツキ/Bone Pickerや機体に繋げていく。
[編集] サンプルレシピ
Mono Black [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] テーロス・ブロック構築
黒単色のビートダウンないしビート・コントロール系のデッキが環境初期から存在している。
黒のクリーチャーによるビートダウンを思考囲い/Thoughtseizeや各種単体除去でサポートするという方針は共通しているが、デッキの形は時期によって大きく異なる。
初期は軽量アタッカーの選択肢が乏しく、運命の工作員/Agent of the Fatesと授与カードの組み合わせによってアドバンテージを稼ぎながらライフを削り、最後はアスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodelや忌まわしき首領/Abhorrent Overlordなどの信心カードに繋げる重い構成のものが主流だった。このタイプについての詳細は黒単信心を参照。
神々の軍勢参入後は、優秀な授与カードである悪意に満ちた蘇りし者/Spiteful Returnedと責め苦の伝令/Herald of Torment、単体強化との相性が良い苦痛の予見者/Pain Seerの登場により、アグロ寄りの構成のものが主流となる。デッキパワーも大きく上がり、一時トップメタとなるなど活躍した。
ニクスへの旅参入後は節くれの傷皮持ち/Gnarled Scarhideや饗宴の主/Master of the Feastを獲得したことで、さらに前のめりな構成のものが増加。プロツアー「ニクスへの旅」では使用率3位(参考/翻訳)となった。
[編集] サンプルレシピ(神々の軍勢後)
Mono-Black Aggro [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 神々の軍勢参入後のタイプ。
[編集] サンプルレシピ(ニクスへの旅後)
- 備考
- グランプリマンチェスター14 ベスト4 (参考)
- 使用者:Sebastian Knörr
- フォーマット
Mono-Black Aggro [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ニクスへの旅参入後のタイプ。
[編集] ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
この環境の黒単色デッキとしてはコントロール要素の強いミッドレンジである黒単信心が主流だが、それとは別にアグロ寄りのものも存在している。
1マナパワー2のラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler・苛まれし英雄/Tormented Heroをはじめとする軽量アタッカーを単体除去や手札破壊でサポートし、最後はモーギスの匪賊/Mogis's Marauderで押し切る。
環境初期におけるこのタイプのデッキは黒赤の形で組まれることが多かったが(黒赤ビートダウン参照)、神々の軍勢参入後は苦痛の予見者/Pain Seerや責め苦の伝令/Herald of Tormentの登場により、黒単色のものも活躍できるようになった。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリシンシナティ14 ベスト4 (参考)
- 使用者:Clyde Martin
- フォーマット
Mono-Black Aggro [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] イニストラード・ブロック期
イニストラード・ブロックで主要種族として取り上げられたゾンビを使用したビートダウンが存在する。
ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期のゾンビウィニーは黒単+青または黒単+赤の構成で、ウィニーよりの構成が基本となる。
イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期のゾンビデッキはミッドレンジ系の黒赤タイプが多くなったが、低マナ域の比重が高い黒赤や黒緑の構成も存在している。
[編集] ゼンディカー・ブロック期
ゼンディカーで強化された吸血鬼を使用した吸血鬼デッキが存在する。
[編集] 時のらせんブロック構築
優良シャドークリーチャーを帰ってきた不吉の月/Bad Moonでサポートする。
墓地対策に萎縮した卑劣漢/Withered Wretch、対コントロールにサングロファージ/Sangrophage、対ビートダウンに突然の俗化/Sudden Spoilingとなかなかいいものが揃っている。奈落のしもべ/Liege of the Pitのおかげでサイズ負けもある程度克服できる。堕落の触手/Tendrils of Corruptionの採用でダメージレースに強いのが特徴。
相変わらずエンチャント、アーティファクトに触れないが、環境に強烈な対黒エンチャントがないのが救い。手札破壊にも呆然/Stuporなどいいものがあるが、アンチ手札破壊的存在の十二足獣/Dodecapod・クァーグノス/Quagnothのおかげで採用の見極めが難しい。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーヴァレンシア07・ナポリ予選
- 使用者:Davide Grimaldi
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (28) | |
4 | ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer |
4 | 冥界の裏切り者/Nether Traitor |
4 | 奈落の守り手/Pit Keeper |
4 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
4 | 奈落のしもべ/Liege of the Pit |
4 | 魂の収集家/Soul Collector |
4 | 掻き乱す恐怖/Roiling Horror |
呪文 (8) | |
4 | 時間の恐喝/Temporal Extortion |
4 | 不吉の月/Bad Moon |
土地 (24) | |
24 | 沼/Swamp |
サイドボード | |
3 | 深淵の大魔術師/Magus of the Abyss |
4 | 突然の死/Sudden Death |
4 | 堕落の触手/Tendrils of Corruption |
4 | 小悪疫/Smallpox |
[編集] 神河ブロック構築
環境最強の装備品、梅澤の十手/Umezawa's Jitteを活用する。
梅澤の十手を活かすウィニーは白ウィニーが中心であったが、けちコントロールがメタの主流となると、それに対抗するため開発された。
手札破壊や頭蓋の摘出/Cranial Extractionなどの妨害要素を採用している。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリソルトレイクシティ05 準優勝 (参考)
- 使用者:Karl Briem
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (19) | |
3 | 血塗られた悪姥/Wicked Akuba |
4 | 鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat |
4 | 鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber |
4 | 残虐の手/Hand of Cruelty |
2 | 剃刀顎の鬼/Razorjaw Oni |
2 | 鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni |
呪文 (18) | |
3 | 英雄の死/Hero's Demise |
4 | 精神の槍/Psychic Spear |
4 | 困窮/Distress |
3 | 真髄の針/Pithing Needle |
4 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
土地 (23) | |
21 | 沼/Swamp |
1 | 死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death's Storehouse |
1 | 烏羅未の墳墓/Tomb of Urami |
サイドボード | |
3 | 万力鎖/Manriki-Gusari |
2 | 肉体の奪取/Rend Flesh |
2 | 撲滅/Eradicate |
3 | 不快な群れ/Sickening Shoal |
1 | 剃刀顎の鬼/Razorjaw Oni |
3 | 竹沼への沈み込み/Sink into Takenuma |
1 | 血塗られた悪姥/Wicked Akuba |
[編集] オンスロート・ブロック期
オンスロート・ブロックのタイプ的強化の流れに沿って、ゾンビやクレリックなどの黒ビートダウンデッキが登場する。
また、総帥の召集/Patriarch's Biddingによるリアニメイトを使用したゾンビ召集も登場。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- フランス選手権03 優勝 (参考)
- 使用者:Stephane Damizet
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (27) | |
3 | 腐敗を導く者/Shepherd of Rot |
4 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
4 | ナントゥーコの影/Nantuko Shade |
3 | 催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend |
2 | 要塞の暗殺者/Stronghold Assassin |
4 | 陰謀団の執政官/Cabal Archon |
4 | 腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator |
3 | 墓生まれの詩神/Graveborn Muse |
呪文 (9) | |
2 | 定員過剰の墓地/Oversold Cemetery |
4 | 燻し/Smother |
3 | 堕落/Corrupt |
土地 (24) | |
23 | 沼/Swamp |
1 | 邪悪な岩屋/Unholy Grotto |
サイドボード | |
3 | 陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion |
3 | 死を食うもの/Mortivore |
2 | チェイナーの布告/Chainer's Edict |
2 | 迫害/Persecute |
2 | もぎとり/Mutilate |
3 | 強迫/Duress |
[編集] ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期
暗黒の儀式/Dark Ritualでマナ加速して大型のスーサイドクリーチャーを戦場に出し、よじれた実験/Twisted Experimentで強化するツイスト・ブラックが登場。ウィニーとは若干動きが異なる。
また、マスクス・ブロックの傭兵のリクルート能力を生かすマーセナリーも登場。
[編集] テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
黒シャドーウィニーに、スーサイド要素を入れたスーサイドブラックが登場。
特に憎悪/Hatredを入れたヘイトレッドは圧倒的な速度を誇った。
[編集] ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期
アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期に引き続き、5CBが活躍。
また、テンペストのシャドーを軸とした黒シャドーウィニーが登場した。
しかし、本格的な始動は次のブロックからであった。
[編集] ミラージュ・ブロック構築
システムクリーチャーを多数採用した黒単色のビートダウンデッキが存在した。
ETB能力を持つネクラタル/Nekrataalなどを採用することで、アドバンテージを獲得しつつクリーチャーを展開していくことができる。最後は生命吸収/Drain Lifeのドレインでトドメを刺す。黒お家芸の手札破壊も採用できるため、スピードでは純粋なビートダウンに劣るものの安定性は高い。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリトロント97 ベスト4
- 使用者:Tony Tsai
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (34) | |
3 | 墳墓の食屍鬼/Barrow Ghoul |
2 | 青褪めた騎士/Cadaverous Knight |
3 | 墓所のネズミ/Crypt Rats |
4 | 墜ちたるアスカーリ/Fallen Askari |
3 | 隠された恐怖/Hidden Horror |
1 | 悪戯なポルターガイスト/Mischievous Poltergeist |
3 | ネクロエイトグ/Necratog |
4 | ネクラタル/Nekrataal |
3 | 下水ネズミ/Sewer Rats |
4 | 卑屈な幽霊/Skulking Ghost |
3 | アーボーグ・ストーカー/Urborg Stalker |
1 | ガロウブレイド/Gallowbraid |
呪文 (3) | |
2 | 生命吸収/Drain Life |
1 | 冥府への貢ぎ物/Infernal Tribute |
土地 (23) | |
18 | 沼/Swamp |
1 | 七曲がりの峡谷/Winding Canyons |
4 | 流砂/Quicksand |
サイドボード | |
1 | 闇への追放/Dark Banishing |
2 | 生命吸収/Drain Life |
2 | 弱体化/Enfeeblement |
3 | 絶望の荒野/Forsaken Wastes |
2 | ネクロマンシー/Necromancy |
3 | 試練の石/Touchstone |
2 | アーボーグの報復/Urborg Justice |
- 製作者本人によるテキスト(→こちら)も参照のこと。
[編集] アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期
トップメタのカウンターポストに対抗するために香港型黒ウィニーとよばれるデッキが作られ、一時期メタの頂点にのぼりつめた。
また、基本セットの真鍮の都/City of Brassに加え、ビジョンズで知られざる楽園/Undiscovered Paradise、ウェザーライトの宝石鉱山/Gemstone Mineを得たことで5色デッキの構築が容易になり、黒のウィニークリーチャーを軸に、各色の優秀な呪文を投入した5CBが登場した。
さらに、アイスエイジとウェザーライトが使えた僅かな期間ではあったが、生き埋め/Buried Aliveを使うベリード・アライブも登場、同じくカウンターポストなどに善戦した。
[編集] 初期
基本セットの黒騎士/Black Knightを始め、Order of the Ebon Hand、ストロームガルドの騎士/Knight of Stromgaldの3種12体の騎士を中核とした12Knights。
不吉の月/Bad Moonもまだ健在のころである。
ハンド・アドバンテージを稼ぐため、最強のドローエンジンことネクロポーテンス/Necropotenceを使用する場合も多い。→ネクロウィニー
ネクロディスクなどはウィニーではないが、ネクロポーテンス/Necropotenceを使用することでウィニー並みにクリーチャーを引くことができたのである。
[編集] パイオニア
パイオニア環境でも成立する。
漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legionや屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scroungerなどの優秀なウィニークリーチャーを、思考囲い/Thoughtseizeや致命的な一押し/Fatal Pushでバックアップする。変わり谷/Mutavaultとロークスワイン城/Castle Locthwainという強力な土地を擁するため、長期戦・消耗戦にも強い。
密輸人の回転翼機/Smuggler's Copterが禁止カードに指定され弱体化したものの、それでもTier1の地位にある。プレイヤーズツアーブリュッセル20では使用率1位[1]、プレイヤーズツアー名古屋20では使用率2位となった[2]。
[編集] サンプルレシピ
[編集] 初期型
Mono-Black Aggro [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter禁止前のリスト。相性の良い夜市の見張り/Night Market Lookoutが採用されている。
[編集] 密輸人の回転翼機禁止後
- 備考
- プレイヤーズツアーブリュッセル20 ベスト8(参考)
- 使用者:Zhang Zhiyang
- フォーマット
Mono-Black Aggro [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 密輸人の回転翼機禁止後のリスト。
[編集] レガシー
闇の腹心/Dark Confidantの強力なアドバンテージ能力と、強迫/Duress、思考囲い/Thoughtseize、トーラックへの賛歌/Hymn to Tourachなどの手札破壊要素がデッキの骨格をなす。
カーノファージ/Carnophageや肉占い/Sarcomancyといった1マナ2/2クリーチャーを採用するタイプや、Order of the Ebon Hand、ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusaderといった騎士を中心に据えるタイプ、ナントゥーコの影/Nantuko Shade、惑乱の死霊/Hypnotic Specterといったコントロール要素の強いタイプなど、構成は様々。
暗黒の儀式/Dark Ritualが使えることを活かし、疫病スリヴァー/Plague Sliverやファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negatorのような大型のスーサイドクリーチャーを投入したタイプもよく見られる。→スーサイドブラック
未来予知登場以降は、墓忍び/Tombstalkerが比較的高速かつ容易に召喚できることが判明し、大型クリーチャーの枠は墓忍びが占めているケースが多い。
また、黒には強力なメタカードが多く存在するため、それらを採用しやすいのも強みである。特に、萎縮した卑劣漢/Withered Wretchはタルモゴイフ/Tarmogoyfが幅を利かせるようになってからは、メインで採用されることが多くなった。仕組まれた疫病/Engineered Plagueや虚空の力線/Leyline of the Voidといったメタ系エンチャントが採用できることも重要である。
- 追加色がタッチされることも多い。
- 白をタッチする場合は、剣を鍬に/Swords to Plowsharesなどが採用される。コントロール要素が強い場合には、ピキュラ黒と呼ばれることもある。
- 赤をタッチする場合は、稲妻/Lightning Boltなどの火力が採用される。→Red Death
- 緑をタッチするものは、特に未来予知登場以降に多く見られるようになり、ほぼタルモゴイフのために追加される形になっている。→Eva Green
[編集] サンプルレシピ(タッチ白)
- 備考
- グランプリコロンバス07 ベスト8 (参考)
- 使用者:Michael Belfatto
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (20) | |
2 | 墓所を歩くもの/Crypt Creeper |
4 | 闇の腹心/Dark Confidant |
4 | 残虐の手/Hand of Cruelty |
2 | 惑乱の死霊/Hypnotic Specter |
3 | Order of the Ebon Hand |
3 | 疫病スリヴァー/Plague Sliver |
2 | ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader |
呪文 (17) | |
3 | Contagion |
4 | トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach |
4 | 強迫/Duress |
4 | 剣を鍬に/Swords to Plowshares |
2 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
土地 (23) | |
3 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
1 | 溢れかえる岸辺/Flooded Strand |
1 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
3 | Scrubland |
14 | 沼/Swamp |
1 | Underground Sea |
サイドボード | |
3 | 仕組まれた疫病/Engineered Plague |
2 | 根絶/Extirpate |
4 | 虚空の力線/Leyline of the Void |
3 | 真髄の針/Pithing Needle |
2 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
1 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
- 白がタッチされ剣を鍬に/Swords to Plowsharesが入れられている。
- ハルクフラッシュ全盛の大会であるため、メインデッキに墓所を歩くもの/Crypt Creeper、サイドボードに虚空の力線/Leyline of the Void・トーモッドの墓所/Tormod's Cryptという徹底的な墓地対策が施されている。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリコロンバス07 ベスト8 (参考)
- 使用者:Bill Stark
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (16) | |
4 | カーノファージ/Carnophage |
4 | Order of the Ebon Hand |
4 | ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader |
4 | ナントゥーコの影/Nantuko Shade |
呪文 (24) | |
4 | トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach |
4 | 暴露/Unmask |
4 | 強迫/Duress |
4 | 暗黒の儀式/Dark Ritual |
4 | 肉占い/Sarcomancy |
4 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
土地 (20) | |
16 | 沼/Swamp |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
3 | 呪われた巻物/Cursed Scroll |
4 | 虚空の力線/Leyline of the Void |
4 | 血清の粉末/Serum Powder |
4 | 仕組まれた疫病/Engineered Plague |
- 前述の通りハルクフラッシュ全盛であるため、初期手札に虚空の力線/Leyline of the Voidが来る確率を上げるために、血清の粉末/Serum Powderがサイドボードに入っている。
[編集] パウパー
パウパーの黒単デッキは黒コントロールが主流だが、ウィニーも少数存在する。
基本的な動きは、攻撃が通った場合2点以上のダメージを与えられる軽量クリーチャーを、暗黒の儀式/Dark Ritualの助けも借りつつ展開して殴り切る形である。
この他にも、グール呼びの詠唱/Ghoulcaller's Chantを採用しクリーチャーをゾンビにまとめたゾンビデッキや、屍肉喰らい/Carrion Feederと葬儀甲虫/Mortician Beetleをメインアタッカーとして用いる黒単サクリファイス、ライフロス呪文を採用した黒単バーンなどがある。
[編集] 初期型
Mono-Black Aggro(Pauper) [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] カラデシュ後
Mono-Black Aggro(Pauper) [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 1マナ域でありながらデメリットを持たない夜市の見張り/Night Market Lookout獲得後のリスト。
- 横並びと相性がいい忌呪の金切り声/Foul-Tongue Shriekが採用される。
[編集] 脚注
- ↑ Players Tour Brussels Day 1 Pioneer Metagame(Competitive Gaming 2020年1月31日 Tobi Henke著)
- ↑ プレイヤーズツアー・名古屋2020 1日目メタゲームブレイクダウン ~開拓者たちの選択~(EVENT COVERAGE 2020年2月1日 小山和志著)