エルフ (デッキ)
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エルフ(Elf/Elves)は、エルフを主体とした部族デッキの総称。
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概要
小型で展開しやすいエルフを大量に、それも高速で戦場に並べ、その物量とマナ・アドバンテージで対戦相手を圧倒する。これだけ大量のクリーチャーとマナを同時に確保できるデッキは少なく、緑ならではということで病みつきになる人も多い。
エルフ達は基本的に小粒でありカードパワーで押し切るのが難しいため、全体強化手段か別途フィニッシャーを用意するのが普通である。また、展開力に非常に長けるがゆえに、全体除去に脆いのも共通した弱点である。
特にオンスロート・ブロック以降は、ブロック構築からエターナルまで、幅広い場面で見られるデッキタイプとなった。
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
優秀なエルフが複数登場したことで、スタンダードでも復権を果たす。
ラノワールのエルフ/Llanowar Elves・東屋のエルフ/Arbor Elf・ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeakerといったマナ・エルフを高速で並べて猛烈にマナ・ブースト、獣相のシャーマン/Fauna Shamanで必要なエルフをサーチし、エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid等で全体強化して一気に押し切る。
暴走の先導/Lead the Stampedeでハンド・アドバンテージを確保して息切れを防ぎ、獣相のシャーマンとシナジーする復讐蔦/Vengevineを採用して全体除去への耐性を向上させている。
その他の部分はデッキによって様々。エルドラージの碑/Eldrazi Monumentをエンドカードにしてエルドラージの碑に寄せたもの、エルフによる加速に加えて原始のタイタン/Primeval Titanなどを採用しエルドラージ召喚を可能にしたエルドラージ・ランプとのハイブリッドデッキ(このタイプはエルドラージに引っ掛けてエルフドラージと呼ばれる)などのバリエーションが存在する。
サンプルレシピ
- 備考
- フランス選手権11 ベスト8 (参考)
- 使用者:Thierry Ramboa
- フォーマット
ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
エルフが主要部族に選ばれたこともあり、同環境の黒緑ビートダウンの中にエルフを中心にしたものが登場した。
詳細は黒緑エルフを参照のこと。
また、それとは別路線で、遺産のドルイド/Heritage Druidの爆発力を活かした親和エルフも登場、こちらも一定の戦果をあげている。
オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
ミラディン・ブロック期のスタンダードでは、史上最悪の装備品として名高い頭蓋骨絞め/Skullclampと組み、エルフ&ネイルが登場する。
オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期
オンスロート期のスタンダードでは、オンスロート・ブロックの部族支援によって強化され、トーナメントレベルとなる。この頃のデッキはエルフ・ビートと呼ばれる。
エクステンデッド
ローウィン=シャドウムーア・ブロック~ミラディンの傷跡ブロック期
もともと優秀なエルフを多く擁するカードプールではあったが、特にミラディン包囲戦で暴走の先導/Lead the Stampedeというアドバンテージ手段を得たことで大きく強化され、メタゲームの上位にまで躍進した。
ラノワールのエルフ/Llanowar Elves、東屋のエルフ/Arbor Elfなどのマナ・クリーチャーからエルフの大ドルイド/Elvish Archdruid、ジョラーガの戦呼び/Joraga Warcallerといった様々なロードを展開、強化された大量のエルフ達で速やかに勝負を決めるエルフらしいエルフ。
親和エルフからは遺産のドルイド/Heritage Druid+イラクサの歩哨/Nettle Sentinelコンビが受け継がれている。また献身のドルイド/Devoted Druid2体と背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leaderによる無限マナ・無限強化コンボが搭載されることも。
その爆発力は環境随一だが、全体除去に非常に弱く、マッチ2ゲーム目以降は苦しい戦いを強いられることが多い。グランプリ神戸11では参加者数4位を誇るも、2日目に駒を進めたデッキはごくわずかであった。
オンスロート・ブロック~アラーラの断片ブロック期
モーニングタイド期のスタンダードではローグデッキのひとつに過ぎなかった親和エルフが劇的に強化され、プロツアーベルリン08では上位を独占している。
テンペスト・ブロック~オンスロート・ブロック期
ラノワールのエルフ/Llanowar Elvesやラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissaryを並べ、ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleなどによる潤沢なマナを背景に、相手を圧倒するタイプが主流。
エルフとガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleを使用する事から、クレイドルエルフと呼ばれる事が多い。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリニューオーリンズ03 ベスト4 (参考)
- 使用者:Diego Ostrovich
- フォーマット
メインデッキ (60) | サイドボード | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (25) | 3 | 繁殖力/Fecundity | |
4 | ラノワールのエルフ/Llanowar Elves | 1 | エルフの抒情詩人/Elvish Lyrist |
4 | 極楽鳥/Birds of Paradise | 1 | 黄塵地帯/Dust Bowl |
3 | 錯乱した隠遁者/Deranged Hermit | 3 | 束縛/Bind |
1 | エルフの抒情詩人/Elvish Lyrist | 1 | ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle |
3 | 貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth | 1 | 起源/Genesis |
4 | ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary | 1 | マスティコア/Masticore |
3 | スカイシュラウドの密猟者/Skyshroud Poacher | 1 | 帰化/Naturalize |
3 | マスティコア/Masticore | 1 | スパイクの飼育係/Spike Feeder |
呪文 (12) | 1 | 系図の石版/Slate of Ancestry | |
4 | 獣群の呼び声/Call of the Herd | 1 | ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan |
4 | 生ける願い/Living Wish | ||
2 | 帰化/Naturalize | ||
2 | 系図の石版/Slate of Ancestry | ||
土地 (23) | |||
2 | 黄塵地帯/Dust Bowl | ||
18 | 森/Forest | ||
3 | ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle |
- マナエルフやガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleからマスティコア/Masticoreなどを高速展開する構成になっている。
- サイドボードの多くは生ける願い/Living Wishからのシルバーバレット用に割かれている。
- このデッキについてはWotCのコラム「Deck Tech: Elves!」も参照のこと。
レガシー
オンスロート以降の強力なエルフをはじめとして、クウィリーオン・レインジャー/Quirion RangerやFyndhorn Elvesを「追加のラノワールのエルフ/Llanowar Elves」として採用しているものが一般的。大量のマナ加速から、エルフを次々に展開し、全体強化によって押し潰す戦略が基本となる。
弱点としては、相変わらずのリセット耐性の低さや、宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator擁するゴブリンと違い、スロットを除去に割きづらいことが挙げられる。加速手段として大量のエルフを用いることも、他の呪文にスロットを割けない一因である。
近年では、様々なタイプに派生が進んでいる。そのいずれも、エルフの弱点である単調さや、「マナはあるが、ロードがいなくて殴るに殴れない」といった状況を打破するための手段として研究が進んでいる。アタッカーとして有用なエルフを多く用いた、一種のストンピィと見ることができるタイプや、大量のクリーチャーを用いることを利用し適者生存/Survival of the Fittestを搭載したタイプなどが登場している。
- 適者生存を搭載したタイプは、柔軟性を高めるため3色程度に色を増やしていることが多い。エルフ以外のクリーチャーとして、サバイバル系デッキの定番、ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabobや憤怒/Angerに加え、サイドボードには月の大魔術師/Magus of the Moon、ガドック・ティーグ/Gaddock Teegなどを搭載することで柔軟性が増す。また鏡の精体/Mirror Entityとワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbioteとティタニアの僧侶/Priest of Titaniaによる無限パンプアップのギミックを搭載することもある。しかし、適者生存は2011/01/01よりレガシーの禁止カードに指定されてしまった。
- 旧エクステンデッドと同様垣間見る自然/Glimpse of Natureを採用したチェイン・コンボ型の親和エルフも活躍している。詳細は親和エルフのページを参照のこと。
サンプルレシピ(初期)
- 備考
- デッキ名:Elves!
- レガシー選手権05 第13位 (参考 by Zvi Mowshowitz)
- 使用者:Willie Gregory-Bkorkiund
- フォーマット
メインデッキ (60) | サイドボード | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (43) | 4 | 繁殖力/Fecundity | |
4 | ラノワールのエルフ/Llanowar Elves | 4 | ヴィリジアンの盲信者/Viridian Zealot |
4 | クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger | 4 | 津波/Tsunami |
4 | ティタニアの僧侶/Priest of Titania | 3 | エルフの抒情詩人/Elvish Lyrist |
4 | 血統のシャーマン/Bloodline Shaman | ||
4 | ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote | ||
4 | 部族の腕力魔道士/Tribal Forcemage | ||
4 | 森の伝書使/Sylvan Messenger | ||
4 | 宝石の手の徘徊者/Gempalm Strider | ||
4 | 深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow | ||
4 | Fyndhorn Elves | ||
3 | エルフのチャンピオン/Elvish Champion | ||
呪文 (0) | |||
土地 (17) | |||
2 | 樹木茂る山麓/Wooded Foothills | ||
2 | 吹きさらしの荒野/Windswept Heath | ||
9 | 森/Forest | ||
4 | ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle |
サンプルレシピ(イーブンタイド後)
- 備考
- レガシー選手権08 ベスト8
- 使用者:Brad Herwy
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (41) | |
1 | 鉤爪の統率者/Caller of the Claw |
1 | カメレオンの巨像/Chameleon Colossus |
3 | Fyndhorn Elves |
4 | 遺産のドルイド/Heritage Druid |
4 | 傲慢な完全者/Imperious Perfect |
3 | ラノワールのエルフ/Llanowar Elves |
4 | イラクサの歩哨/Nettle Sentinel |
3 | クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger |
3 | スカイシュラウドの精鋭/Skyshroud Elite |
4 | 森の伝書使/Sylvan Messenger |
3 | ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald |
4 | 狼骨のシャーマン/Wolf-Skull Shaman |
4 | レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher |
プレインズウォーカー (2) | |
2 | 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker |
土地 (17) | |
7 | 森/Forest |
2 | ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle |
4 | 吹きさらしの荒野/Windswept Heath |
4 | 樹木茂る山麓/Wooded Foothills |
サイドボード | |
4 | クローサの掌握/Krosan Grip |
3 | 真髄の針/Pithing Needle |
4 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
4 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
- スカイシュラウドの精鋭/Skyshroud Eliteをはじめ、イラクサの歩哨/Nettle Sentinelやレンの地の克服者/Wren's Run Vanquisherなどにより、従来のシステムクリーチャーを多用する構成から、純粋な殴り合いにも若干耐性のある構成をとっている。また、ワイアウッドの伝令/Wirewood Heraldからのカメレオンの巨像/Chameleon Colossusなどのギミックも特徴的。
Pauper
マナ加速用のエルフはコモンに多いことから、Pauperでも一定数見られる。
アンコモンの遺産のドルイド/Heritage Druidこそ使用不可であるが、樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers+イラクサの歩哨/Nettle Sentinelの組み合わせは健在。クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger+ティタニアの僧侶/Priest of Titaniaの組み合わせもあるのでマナは有り余るほど出る。そのマナからリス・アラナの狩りの達人/Lys Alana Huntmasterやラノワールの歩哨/Llanowar Sentinelなどによる大量展開を行い数で圧殺する。バーンなどが相手なら幸運を祈る者/Wellwisherも事実上の勝ち手段となり得るだろう。また除去として豊富なマナを生かせるヴィリジアンの長弓/Viridian Longbowを、ドロー手段として青をタッチして遠くの旋律/Distant Melodyを採用している。
弱点はやはり全体除去。Pauperは全体除去の少ない環境であるが、電謀/Electrickeryのようなタフネス1のクリーチャーを狙い撃ちにするカードはそれなりにあり、タフネス1を多用するこのデッキにとっては致命傷になるので飛行対策も兼ねて蜘蛛糸の鎧/Spidersilk Armorを採用することもある。それでも墓所のネズミ/Crypt Ratsあたりはどうしようもないので、なかなかトップメタまで上り詰めるまでは至らないようだ。
サンプルレシピ(タッチ青)
Pauper Elves [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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サンプルレシピ(緑単)
Elves(Pauper) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- こちらはそれ以上に少なくなんと土地10枚。