強情なベイロス/Obstinate Baloth
提供:MTG Wiki
クリーチャー — ビースト(Beast)
強情なベイロスが戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
対戦相手がコントロールしている呪文や能力によってあなたが強情なベイロスを捨てるなら、これをあなたの墓地に置く代わりに戦場に出す。
4マナ4/4、ETBで4点回復とロクソドンの教主/Loxodon Hierarchを思い起こさせる性能に加え、十二足獣/Dodecapod風の手札破壊対策能力まで付いている優秀なビースト。
基本セット2011登場時のスタンダードでは緑を含む多くのデッキでサイドボード要員として活躍した。ジャンドの荒廃稲妻/Blightningへの対策となるほか、普通に唱えて戦場に出すだけでもアグロデッキを大幅に減速させダメージレースで優位に立てる点が評価された。
その後は長らく本流のセットに顔を出さなかったが、兄弟戦争ではアンコモンに希少度を落としながらも再録された。直前に再録されたヴェールのリリアナ/Liliana of the Veilの+1忠誠度能力で捨てさせられた後に戦場に出て、返しで4点の忠誠度を削り切れるという点から明確なメタカードとして働く。しかし再録直後の環境ではリリアナの採用率はそれほど支配的にならず、黒いデッキでより高い採用率を誇る黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypseには一方的に負けるスタッツであることから評価は高くなかった。禁止改訂およびエルドレインの森参入以降はリリアナや赤単アグロが増加し、ローテーション直後は手札破壊戦略に重心を置くデッキが増えたため、このカードがサイドボードやメインデッキに採用されるケースも増えつつある。
モダンでもヴェールのリリアナは一定の採用率を誇っていたカードであり、このカードも緑を含むデッキのサイドボードに、時にはメインデッキから採用されることがあったが、環境の高速化・クリーチャーの質の向上に伴い次第に姿を見せなくなっていった。
- 手札破壊対策能力は置換効果のため小悪疫/Smallpox系の効果には注意。手札を捨てる処理を置換して戦場に出した場合、他に自分のクリーチャーがいないとこのカード自身を生け贄に捧げなければならない。
- 4点ライフが回復できる4マナ4/4の緑のベイロスとしては貪欲なるベイロス/Ravenous Balothが存在する。あちらの能力で強情なベイロスを生け贄に捧げれば、総計8点のライフを回復する事ができる。