キーワード能力
提供:MTG Wiki
キーワード能力/Keyword Abilityは、カードが持つ能力のうち、ルール文章が長いものやよく使われるものを、短いキーワードでまとめたものを指す。速攻やトランプルなどがある。
目次 |
解説
能力語とは異なり、キーワード能力はそれ単体でルール上の意味を持つ。例えば、能力語である暴勇は「暴勇」とだけ書いてあっても、それに続くルール文章がなければ何の意味もないが、キーワード能力である飛行は「飛行」とだけ文章欄に書いてあっても意味を持つ。その機能を注釈文により説明していることもある。
複数の能力が一語のキーワードでまとめられたものもあり、その場合もルールに従って、個別の能力ごとに分けて処理する。この個別の能力の性質により、起動型能力、誘発型能力、常在型能力、呪文能力のいずれかに分類される。
ブロック毎に新しくでき、そのブロック内でのみ使われるキーワード能力も多い。その中には復活を果たしたサイクリングや、二段攻撃のように複数のブロックにまたがって使われるようになったものもいくつかある。
インベイジョン・ブロックの頃までは、1ブロックにつき1~2つ程度の追加であったが、現在では、類似カードを一括りにしやすいなどの理由で積極的にキーワード化しており、頻繁に登場している(能力語が作られたのも同じような理由である)。一部のクリーチャー・タイプさながらに、ある特定のサイクルのカードのみが有するキーワード能力も存在する(→献身、歴伝、秘匿)。
- 昔は直接文章として書かれていたものがキーワード化されたものや、防衛のように壁のルールから移されてきたものもある。これらは該当する能力を持っていた過去のカードもオラクルでその能力を持つように変更されている。
- 一方でキーワード能力でなくなったものも存在している。通常の文章になった生息条件や実存、能力語になったスレッショルドや刻印、特殊タイプになった雪かぶり(現在は氷雪)、キーワード処理になった占術など。
- キーワード能力は、あるルールを短い言葉にしているものだが、「そのルールそのものが文章欄に書かれている」とはみなされない。例えば、畏怖はルールの中に「黒」という色を表す言葉が存在しているが、これを幻覚/Mind Bendなどの文章変更効果により書き換えることはできない。
- 新しく追加されたキーワード能力は注釈文つきで表記される傾向にあるため、記述スペースの節約という点では本末転倒であることも。ただしはじける子嚢/Saproling Burstなど、カードのその他の能力の記述が長い時には注釈文は省かれる。
- ブロックごとにキーワード能力を追加することを決めたのはレジェンド以降であり、その第1弾がランページであった。
- 時のらせんブロックではタイムシフトを含め、新規キーワードが16個、再登場のキーワードが17個もある。これにより「第10版+コールドスナップ+時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック」のスタンダードでは合計58個という過去最大個数のキーワード能力が同時に存在していた。
- オンスロート以降、キーワード能力は基本的に二字熟語で訳されている。
キーワード能力一覧
起動型能力
誘発型能力
- 戦闘時 - 側面攻撃 / ランページ / 挑発 / 武士道 / 激情 / 有毒 / 賛美 / 滅殺 / 喊声
- アップキープ開始時 - 累加アップキープ / エコー / 消散 / 歴伝 / 消失
- スタック上の呪文 - ストーム / 墓地ストーム / 複製 / 波及 / 共謀 / 続唱
- 墓地に置かれたとき - 接合 / 転生 / 憑依 / 復活 / 頑強 / 不死
- 遅延誘発型能力を生成 - 歴伝 / 蘇生 / 反復
- その他 - マッドネス / 移植 / 待機 / 覇権 / 想起 / 秘匿 / 生体武器 / 奇跡 / 結魂 / 進化 / 強請
常在型能力
- 回避能力 - 飛行 / 威嚇 / 畏怖 / 土地渡り / シャドー / 馬術 / (プロテクション)
- 戦闘関連 - (接死) / 防衛 / 先制攻撃 / 二段攻撃 / 到達 / トランプル / 警戒 / バンド / 解鎖
- ダメージ関連 - 接死 / 絆魂 / (プロテクション) / 吸収 / 萎縮 / 感染
- スタック上の呪文 - バイバック / キッカー(多重キッカー) / 親和 / 双呪 / 召集 / 複製 / 刹那 / 探査 / 想起 / 徘徊 / 共謀 / 反復 / 超過 / 暗号
- 戦場に出る際 - 消散 / 増幅 / 接合 / 烈日 / 狂喜 / 移植 / 消失 / 秘匿 / 貪食 / 解鎖
- 特殊なプレイ - フラッシュバック / 変異 / 献身 / 回顧 / 融合
- その他 - エンチャント / 速攻 / 瞬速 / 被覆 / 呪禁 / プロテクション / フェイジング / マッドネス / 変異 / 連繋 / 発掘 / 待機 / 多相 / Lvシンボル / 族霊鎧 / 暗号
呪文能力
CR順一覧
CR702.2~702.19は常磐木キーワードをアルファベット順に並べたもの、CR702.20以降はブロック固有のキーワード能力や、かつての常磐木キーワードを登場順に並べたものとなっている。
- アンヒンジドなど、特例での再登場は考慮していない。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.1 ほとんどの能力は、カードのルール・テキストに何をするかがそのまま書かれている。しかし、頻出の能力や定義するのにあまりにも多くの場所を必要とするような能力が存在するので、オブジェクトにはその能力の名前を「キーワード」として記載するだけにとどめる。しばしば、注釈文で意味が要約されていることがある。
- 702.1a 効果が「[[[キーワード能力]]]コスト/[keyword ability] cost」に言及している場合、そのキーワードの可変のコストだけを示す。
- 702.1b オブジェクトに、そのオブジェクトの特性その他ゲームの局面に関する情報に基づいてその能力内に含まれる変数を定義できるキーワード能力を得させる効果が存在する。それらの能力において、その変数の値は常時再評価する。
- 702.1c キーワード能力などを列記し、「についても同様である/the same is true for」とする効果が存在する。それらのキーワード能力に変種があってその効果がそのキーワードやそれに対応するキーワード・カウンターをオブジェクトやプレイヤーに与えている場合、その効果はそのキーワードの該当する変種を与える。
- 702.1d 「[[[キーワード能力]]]を持つ/with [keyword ability]」「that has [keyword ability]」オブジェクトに言及する効果が存在する。これは、「[[[キーワード能力]]]能力を持つ」オブジェクト、と同義である。
- 702.1 ほとんどの能力は、カードのルール・テキストに何をするかがそのまま書かれている。しかし、頻出の能力や定義するのにあまりにも多くの場所を必要とするような能力が存在するので、オブジェクトにはその能力の名前を「キーワード」として記載するだけにとどめる。しばしば、注釈文で意味が要約されていることがある。
- 702 キーワード能力