プレインズウォーカー
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プレインズウォーカー(Planeswalker)は、
- マジックのストーリーにおいて、強大な魔力を持った存在。:プレインズウォーカー/Planeswalkerを参照。
- 上記の存在を表したカード・タイプ。本項で解説する。
- Magic Online認定フォーマットの1つ。:プレインズウォーカー (Magic Onlineフォーマット)を参照。
- 非公式フォーマットの1つ。:プレインズウォーカー (フォーマット)を参照。
- ウルザズ・サーガを題材にした小説。:Planeswalkerを参照。
ここでは2.について解説する。
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解説
伝説のプレインズウォーカー — アジャニ(Ajani)
[+1]:あなたは2点のライフを得る。
[-1]:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。それらのクリーチャーは、ターン終了時まで警戒を得る。
[-6]:白のアバター(Avatar)・クリーチャー・トークンを1体生成する。それは「このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたのライフの総量に等しい。」を持つ。
ローウィンから新たに追加されたカード・タイプ(パーマネント・タイプ)。プレイヤーと同等のプレインズウォーカー/Planeswalkerであるキャラクターを表している。アラーラの断片ブロックからストーリー、ゲーム環境、広報などマジック:ザ・ギャザリングを象徴するものとして扱われるようになった。
忠誠度という(プレイヤーで言うところのライフに当たる)値を持ち、それを足し引きすることで各キャラクターが得意とする魔法を表した忠誠度能力を使うことができる。
カード枠は他のカード・タイプと全く異なる物が用いられ、イラストに描かれたプレインズウォーカーがイラストの枠から(わずかではあるが)はみ出ている物が半数を超えている(カード画像)。
- なお、イラストが枠からはみ出しているのはアン・カードでは日常茶飯事だが、アン・カード以外では極めて珍しい。
- フレイバー・テキストを除く文章欄に初めて登場したのは、未来予知のフューチャーシフト、タルモゴイフ/Tarmogoyfの注釈文である。
- カード・タイプが追加されたのは、ミラージュでマナ・ソースが追加されて以来実に11年ぶり(なおマナ・ソースはすでに廃止されている)。1997年に登場したヴァンガードから数えても10年ぶりである。同時に登場した部族も同様。
ルール
優先権を持つプレイヤーは、自分のメイン・フェイズで、スタックが空の間、プレインズウォーカー・カードを手札から唱えることができる。プレインズウォーカー呪文が解決されるとき、そのコントローラーは、それを自分のコントロール下で、右下に書いてある忠誠度に等しい数の忠誠カウンターが置かれた状態で戦場に出す。
すべてのプレインズウォーカー・カードは特殊タイプ「伝説の」を持っており、レジェンド・ルールの適用を受ける。イクサランより前に印刷されたプレインズウォーカー・カードには伝説と書かれていないが、オラクルの変更によって伝説の特殊タイプを持っている。
プレインズウォーカー・タイプ
プレインズウォーカーとしてのサブタイプはプレインズウォーカー・タイプと呼ばれる。これはクリーチャー・タイプとは異なる。これ自体にルール上の意味はないが、他から参照されることがある。
- かつてはプレインズウォーカー・タイプを参照するルールが存在した。詳細はプレインズウォーカーの唯一性ルールの項を参照。
忠誠度
プレインズウォーカーは忠誠度という独自の特性を持ち、カードの右下に記載されている数値がその初期値である。プレインズウォーカーは戦場に出るに際し、その数値と同数の忠誠カウンターが置かれた状態で戦場に出る。戦場にある間はその上に乗っている忠誠カウンターの数が忠誠度である。状況起因処理の1つとして、忠誠度が0であるプレインズウォーカーは、そのオーナーの墓地に置かれる。
詳しいルールは忠誠度の項目を参照。
忠誠度能力
プレインズウォーカーは忠誠度能力と呼ばれる、忠誠シンボルをコストに含む起動型能力を持っている。忠誠度能力には通常の起動型能力とは異なる特別なルールが存在する。
詳しいルールは忠誠度能力の項目を参照。
戦闘やダメージに関するルール
プレインズウォーカーと戦闘やダメージに関するルールは以下の通りである。
- プレインズウォーカーはクリーチャーではない。それ自身は攻撃にもブロックにも参加できない。
- プレインズウォーカーにダメージが与えられた場合、その値に等しい数の忠誠カウンターが取り除かれる。その結果、忠誠カウンターが0個になったならば、状況起因処理により墓地に置かれる。
- プレインズウォーカーをコントロールするプレイヤーに攻撃をする場合、攻撃側はプレインズウォーカーかプレイヤーのどちらを攻撃するかを選ぶ。戦闘に関しては通常通りの処理を行うが、ブロックされなかった場合は「選んだ攻撃先へ戦闘ダメージを割り振る」ことになる。
- プレインズウォーカーが攻撃されているとき、そのプレインズウォーカーが戦場を離れたり、コントローラーが変わったりした場合、そのプレインズウォーカーは戦闘から取り除かれる。しかし、それを攻撃しているクリーチャーは依然として攻撃クリーチャーのままである。この場合、それら攻撃クリーチャーはブロック・クリーチャーに戦闘ダメージを与えるが、攻撃していたプレインズウォーカーがいないため、それに与えるはずだったダメージは発生しない。
カード・タイプの変化
プレインズウォーカーに関するルールの一部はプレインズウォーカーというカード・タイプに紐づいており、プレインズウォーカーでなくなると適用されなくなる。
- プレインズウォーカーでなくなると、それは対戦相手のクリーチャーから攻撃されなくなる。
- プレインズウォーカーでなくなると、忠誠カウンターが置かれていない状態(忠誠度が0)でも、墓地に置かれない。
- 戦場に出るときに最初からプレインズウォーカーでない状態で出る場合、「初期忠誠度に等しい忠誠カウンターが置かれて戦場に出る」能力も持たないため、忠誠カウンターが置かれずに戦場に出る。
- プレインズウォーカーでなくなっても、忠誠度能力は通常通り忠誠カウンターを置いたり取り除いたりして起動できる。ただし、コストがマイナスである忠誠度能力は通常通りその分の忠誠カウンターを取り除けなければ起動できない。
- 忠誠度能力を参照する効果には、「プレインズウォーカーの忠誠度能力」と指定しているもの(獅子のカルス/Carth the Lionなど)と、そうでないもの(反復する反響/Repeated Reverberationなど)がある。プレインズウォーカーでなくなった場合、前者は適用されなくなるが、後者は適用される。
プレインズウォーカーが何らかの効果により、同時にクリーチャーでもある状態になった場合、それにはプレインズウォーカーとクリーチャーの両方のルールが適用される。
- そのパーマネントにダメージが与えられたとき、そのパーマネントはクリーチャーとしてその点数のダメージを負うと同時に、プレインズウォーカーとしてその点数の忠誠カウンターを取り除く。
- 忠誠カウンターが残っていても、致死ダメージを負った状態になったら死亡する。その逆も同じである。
- そのパーマネントはクリーチャーでもあるので、それで攻撃やブロックができる。
- 特に、そのパーマネントへ攻撃してきているクリーチャーを、そのパーマネント自身でブロックすることもできる。このとき、ブロックした場合は戦闘ダメージ・ステップにそのパーマネントは攻撃クリーチャーへパワー分の戦闘ダメージを与えるが、ブロックしなかった場合はそれは戦闘に参加していないので、攻撃クリーチャーに戦闘ダメージを与えない。
旧ルール
マジック:ザ・ギャザリングに後から追加された全く新しいルールを持つカード・タイプであり、そのルールは登場後から何度か変更されている。その都度デッキ構築やプレイングに少なくない影響を及ぼしてきた。
プレインズウォーカーの唯一性ルール(廃止)
プレインズウォーカーが初めて登場したときのルールでは、戦場に共通のプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーが2体以上存在した場合、そのすべてがオーナーの墓地に置かれる。これは状況起因処理である。
2013年7月の基本セット2014発売に伴うルール変更により、レジェンド・ルールと同じく、1人のプレイヤーが共通のプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーを2体以上コントロールしている場合、そのプレイヤーがその中から選んだ1体だけ戦場に残り、残りはオーナーの墓地に置かれるように変更された。
2017年9月のイクサラン発売に伴うルール変更とオラクル変更により、プレインズウォーカーの唯一性ルールは廃止され、すべてのプレインズウォーカーは「伝説の」特殊タイプを持つようになった。
プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)
初めて登場したときのルールでは、プレインズウォーカーへ戦闘ダメージ以外のダメージを与えるためには、専用のルールによってプレイヤーからプレインズウォーカーにダメージを移し替える手順が必要だった。プレイヤーへ混乱を招くとして、2018年4月のドミナリア発売に伴う総合ルール変更により廃止された。
この変更によって、「プレイヤー(対戦相手)1人を対象とする」ダメージを与える能力やダメージを軽減する能力の対象先は、「プレイヤー(対戦相手)1人かプレインズウォーカー1体を対象とする」に変更された。一方、激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierceを除いて、「対象のプレイヤーの情報を参照して与えるダメージ量が決まる」ものと「対象を取らずダメージを与える」ものはこのエラッタを受けないため、プレインズウォーカーへダメージを与えられなくなった。
プレインズウォーカーへのダメージの移し替えルール廃止前のルール、および挙動が変化したカード等については、移し変え効果#プレインズウォーカーへのダメージの移し変えルールを参照。
ストーリー
マジックのプレイヤーはプレインズウォーカー/Planeswalkerという設定である。プレインズウォーカーを唱えるということは、そのプレインズウォーカーに協力を要請するということであり、プレインズウォーカーをコントロールしているということは、一緒に戦っているということである。
- 戦闘やダメージに関するルールも、この設定に準じたものになっている。彼らは基本的にあなたの要求に従い力を貸してくれるが、対戦相手がそのプレインズウォーカーを直接狙ってきた場合でもなければ、わざわざあなたの身代わりになってはくれないのである。
- 逆に、あなたの意思であなたがプレインズウォーカーの身代わりになることもできないので、そもそもプレインズウォーカー同士が身を護ること自体が難しいのかもしれない。
- 例外的に、戦闘のみでならあなたの身代わりのように攻撃を引き受けてくれる能力を持つ者もいる。(→ギデオン・ジュラ/Gideon Juraなど)
- 忠誠度能力と忠誠度に関して、Mark Rosewaterは自身のコラムで以下のように解説している[1]。
- プラスの忠誠度能力は、そのプレインズウォーカーにとって簡単で楽しいことなので、それを楽しんでそこに残ろうとする(=忠誠度が上昇する)。
- マイナスの忠誠度能力は、困難で労力がいる任務なので、プレインズウォークして去ろうという気分になる(=忠誠度が減少する)。
- 忠誠度が0になったプレインズウォーカーは墓地に置かれるが、それは彼らが死んだことを意味するのではなく、それ以上プレイヤーを助けるつもりがなくなっただけである(ゲーム的には死亡として扱う)。
- 時のらせんブロック以前のプレインズウォーカーは神の如き力を持っており、カード1枚の能力として表現するには不適切であったため、カード化されなかった。しかし、大修復/The Mendingによってプレインズウォーカーが大きく力を失ったため、カード化することが可能になった。
プレインズウォーカーのデザイン
マジックの顔役となる存在のため、プレインズウォーカーのデザインには厳しい制約が課せられている。
- 稀少度
- プレインズウォーカーの稀少度は、ほぼ全て神話レアで統一されている。以下にその例外を記す。
- ローウィン - 神話レアが導入される以前のカード・セットであったため、ローウィン収録のプレインズウォーカーはいずれもレアである。なお、後年に再録された際は神話レアとして再録されている(基本セット2010など)。
- 灯争大戦 - プレインズウォーカーをテーマに据えたエキスパンションであり、神話レアに加え、レアおよびアンコモンのプレインズウォーカーが収録されている。
- 基本セット2020 - チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarがクローズアップされており、神話レアに加え、レアおよびアンコモンのチャンドラが収録されている。
- ファイレクシア:完全なる統一 - 神話レアに新ファイレクシア/New Phyrexiaによって完成化したプレインズウォーカー5人が、レアに完成化を免れたプレインズウォーカー5人の計10枚が収録された。
- 収録枚数
- 基本的に、各基本セットにはプレインズウォーカーが各色1枚の計5枚(多色カードか無色カードとして6枚目のプレインズウォーカーが収録される場合もある)、エキスパンションか新規カードを含めた特殊セットには2~3枚のプレインズウォーカーが収録される。特殊セットでも、ブースターパックではなく構築済みデッキの販売形式を持つ統率者戦用セットなどでは4~5枚のプレインズウォーカーが収録されることがある。プレインズウォーカーは収録セットだけでなく、スタンダード全体の環境を考慮に入れて色や性能のバランスが考慮されることになる。
- 灯争大戦では、過去最多の37枚(BOX特典カードを含む)ものプレインズウォーカー・カードが一度に収録された。
- カードデザイン
- プレインズウォーカーのデザインは色だけでなくそのキャラクターによっても制限される。開発部は各キャラクターの同一性を維持するため、各キャラクターがやっていいことと、やってはいけないことのリストを保持している[3]。これは基本セット2013の闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realmsが非常に不評だったことに起因している[4][5]。
- 誕生以降プレインズウォーカーは忠誠度能力以外の能力を持たず、起動コストが忠誠度小プラス、小マイナス、起動に時間がかかる代わりに勝利に直結するような極大な効果を持つ大マイナスの3つの忠誠度を持つデザインとなっていた。小プラスや小マイナスを持たない狂乱のサルカン/Sarkhan the Madや遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant、自身の取り扱いに関する能力を持つ情け知らずのガラク/Garruk Relentlessや石術師、ナヒリ/Nahiri, the Lithomancerなどの例外はあれ基本の型は守られてきた。灯争大戦以降は、大マイナスのコストが軽くなるぶん効果もお手頃なものであったり、忠誠度能力が2つ以下しかないプレインズウォーカーもデザインされるようになっている。
- セット固有のメカニズム
- 当初、プレインズウォーカーにはセット固有のメカニズム(常磐木でないメカニズム)を使わないという原則があった(情け知らずのガラク/Garruk Relentlessなど、例外は認められる)。これは、プレインズウォーカーにその次元/Planeよりも大きな存在であるという雰囲気を持たせるためである。後にこの方針は変更され、王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns(食物)、太陽の宿敵、エルズペス/Elspeth, Sun's Nemesis(脱出)、鏡映魔道士、ジェイス/Jace, Mirror Mage(キッカー)など、逆にセット固有のメカニズムが積極的に使われるようになった。これは、見た目よりもずっと狭いプレインズウォーカーのデザイン空間を広げるためである[6]。
- プレインズウォーカーへ言及したカード
- ルール文章で特にプレインズウォーカーに言及しているカードも稀少度が高く設定されることが多い。これは「複雑なカードほど稀少度を高くする」というデザイン方針による。また「プレインズウォーカーに直接手出しするのは特別なことである」というフレイバー性も含んでいる[7][8]。
- ドミナリアでのダメージの移し替えルールの変更に伴うテンプレート変更により、ダメージ(主に本体火力)や軽減の効果を扱うカードにおいては稀少度に関係なくプレインズウォーカーへの言及が見られるようになった(例:溶岩の斧/Lava Axe)。灯争大戦では立ち上がる民衆/Rising Populaceのように、ダメージや軽減に限らずプレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードが多数登場した。またその後も焦熱の竜火/Scorching Dragonfireやとどめの一撃/Finishing Blowなど、除去に関してはクリーチャーと同等に扱うカードがコモンに登場するようになっている。
- 日本語版では「任意の対象」の対訳が存在しない都合上、プレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードがさらに多く見られる(例:ショック/Shock)。詳細は任意の対象の項を参照。
- プレインズウォーカーデッキ
- プレインズウォーカーはマジックの華とも言えるものであり、特別なものであることを意図する一方、初心者プレイヤーの手に行き渡らないことは問題であった。それを解決するため、カラデシュからはプレインズウォーカーデッキが発売されることとなった。プレインズウォーカーデッキのプレインズウォーカーは初心者が好きになるような派手な強さを持つ一方、トーナメントで必須にはならないようにデザインされ、前述のスタンダード環境のバランスの制約を受けない[9][10]。
その他
- すべてのプレインズウォーカー・カードは他のタイプを持たない。例えば黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmaneはレオニン/Leonin(猫族)という設定だが猫のクリーチャー・タイプを持たないし、求道者テゼレット/Tezzeret the Seekerはエーテリウム/Etheriumを含んだ人間だがエーテリウム生物の特徴であるアーティファクトのカード・タイプを持たない。
- 「伝説の部族・プレインズウォーカー ― 猫・アジャニ」だと語感が悪いことや、他のカード・タイプに関連する様々なシナジーが生まれると悪用手段が増えてしまうため、カードパワーの調整が困難になることが理由として挙げられている[11][12]。
- 背景ストーリーにおける「プレインズウォーカーとして目覚めることで、次元/Planeの制約から解放され、多元宇宙/Multiverseの理を学べる神話的存在になる」という設定も反映されている[13]。
- なんらかの効果によって他のカード・タイプを得ることはありうる。ギデオン・ジュラ/Gideon Juraなどは自身の忠誠度能力でクリーチャー化するし、液鋼の塗膜/Liquimetal Coatingでアーティファクト化したりもできる。
- 背景ストーリーにおいて、「主役」と呼べる人物(達)はブロックごとに異なる場合が多かったが、マジック・オリジンから灯争大戦までの背景ストーリーではギデオン・ジュラ/Gideon Jura、ジェイス・ベレレン/Jace Beleren、リリアナ・ヴェス/Liliana Vess、チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar、ニッサ・レヴェイン/Nissa Revaneの5人(後のゲートウォッチ/The Gatewatch)が主役を務めた。ゲートウォッチ/The Gatewatchも参照。
- 英語では発音が同じ平地(Plain)と間違えないように。Plainswalkerでは平地渡り(をする者)になりフレイバーが台無しである。
- 2009年のエイプリルフールでは、Nicol Bolas, Plains+Walkerなるカード画像が披露された。
- ダンジョンズ&ドラゴンズとのコラボレーション・セット、フォーゴトン・レルム探訪においてもプレインズウォーカー・カードは収録され、背景設定上プレインズウォーカーではないプレインズウォーカー・カードが登場することとなった。開発部はプレインズウォーカー・カードは現在のマジックに不可欠であるという前提の上で、ゲーム内でプレインズウォーカー・カードとして扱うものに他の呼び名をつけるべきかどうかについて時間をかけて話し合った。結論として、他の知財をマジックに持ち込むということはマジックの用語を採用することであり、フレイバーの再現よりゲームの用語として明瞭であるべきとなった[14]。
脚注
- ↑ Odds & Ends: War of the Spark/こぼれ話:『灯争大戦』(Making Magic 2019年5月13日 Mark Rosewater著)
- ↑ Fate-ful Stories, Part 2/運命的な話 その2(Making Magic 2015年1月19日 Mark Rosewater著)
- ↑ Designing Rivals of Ixalan Planeswalkers/『イクサランの相克』のプレインズウォーカーをデザインする(Play Design 2018年1月19日 Melissa DeTora著)
- ↑ Storming the Gatecrash, Part 1/ギルド門侵犯の嵐 その1(Making Magic 2013年1月21日 Mark Rosewater著)
- ↑ Magic 2015 Wrap-Up/よくわかる『基本セット2015』(Latest Developments 2014年7月4日 Sam Stoddard著)
- ↑ More Zendikar Rising Stars/さらなる『ゼンディカーの夜明け』の明星(Making Magic 2020年9月21日 Mark Rosewater著)
- ↑ Card Day's Night/ラヴニカがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!(Making Magic 2012年9月24日 Mark Rosewater著) - 戦慄掘り/Dreadboreの項目
- ↑ Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 1 /テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1(Making Magic 2013年9月23日 Mark Rosewater著) - 英雄の破滅/Hero's Downfallの項目
- ↑ Ramp of Approval/試供品の次は (Making Magic 2016年5月16日 Mark Rosewater著)
- ↑ Starting with Kaladesh, we're going to have those...(Blogatog 2016年6月1日)
- ↑ Cards of Alara(Making Magic 2008年9月26日 Mark Rosewater著)
- ↑ An Angel's Eye View of Bant(Savor of Flavor 2008年10月8日 Doug Beyer著)
- ↑ Odds & Ends: Amonkhet, Part 2/こぼれ話:『アモンケット』 その2(Making Magic 2017年5月29日 Mark Rosewater著)
- ↑ ダンジョンズ・アンド・デザインズ その1(Making Magic 2021年7月5日)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 3 カード・タイプ
- 306 プレインズウォーカー
- 306.1 優先権を持つプレイヤーは、自分のメイン・フェイズで、スタックが空の間、プレインズウォーカー・カードを手札から唱えることができる。プレインズウォーカーを呪文として唱える場合、スタックを用いる(rule 601〔呪文を唱えること〕参照)。
- 306.2 プレインズウォーカー・呪文が解決された時、そのコントローラーはそれを自分のコントロール下で戦場に出す。
- 306.3 プレインズウォーカーのサブタイプは必ず1単語であり、「プレインズウォーカー ─ ジェイス/Planeswalker ─ Jace」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。プレインズウォーカーのサブタイプは「プレインズウォーカー・タイプ/planeswalker type」と呼ばれる。プレインズウォーカーには複数のサブタイプがあることもありうる。プレインズウォーカー・タイプの一覧は、rule 205.3j 参照。
- 306.4 以前は、プレインズウォーカーは同じプレインズウォーカー・タイプを持つ複数のプレインズウォーカーを1人のプレイヤーがコントロールできないようにする「プレインズウォーカーの唯一性ルール」に従っていた。このルールは取り除かれ、この変更以前に印刷されたプレインズウォーカー・カードはオラクルで訂正され、「伝説の」の特殊タイプを持つようになった。他の伝説の パーマネント同様、それらも「レジェンド・ルール」に従う(rule 704.5j 参照)。
- 306.5 「忠誠度/Loyalty」は、プレインズウォーカーにのみ存在する特性である。
- 306.5a 戦場に出ていないプレインズウォーカー・カードの忠誠度は、その右下角に記載されている数字に等しい。
- 306.5b プレインズウォーカーは、「このパーマネントは、記載された忠誠数に等しい数の忠誠カウンターが乗った状態で戦場に出る。」という固有の能力を持つ。この能力は置換効果を生み出す(rule 614.1c 参照)。
- 306.5c 戦場に出ているプレインズウォーカーの忠誠度は、その上にある忠誠カウンターの数に等しい。
- 306.5d プレインズウォーカーは、数個の忠誠度能力を持つ。それらはそのコストに忠誠度シンボルを含む起動型能力である。忠誠度能力には、「プレイヤーは自分がコントロールしているパーマネントの忠誠度能力を、自分のメイン・フェイズの間、スタックが空で、優先権を持っていて、そのターンにそのパーマネントの忠誠度能力をどれも起動していない場合にのみ起動できる。」という特殊なルールが適用される。rule 606〔忠誠度能力〕参照。
- 306.6 プレインズウォーカーは攻撃されることがある(rule 508〔攻撃クリーチャー指定ステップ〕参照)。
- 306.7 以前は、プレインズウォーカーはプレイヤーに、対戦相手に与える戦闘ダメージでないダメージを、その代わりに 対戦相手のコントロールしているプレインズウォーカーに与えるという移し替え効果に従っていた。このルールは取り除かれ、特定のカードはオラクルで訂正を受け、直接プレインズウォーカーにダメージを与えるようになった。
- 306.8 プレインズウォーカーがダメージを受けた場合、そのプレインズウォーカーからその量の忠誠カウンターを取り除く。
- 306.9 プレインズウォーカーの忠誠度が0である場合、そのオーナーの墓地に置かれる(これは状況起因処理である。rule 704 参照)。
- 306 プレインズウォーカー