白黒トークン
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2017年8月25日 (金) 02:14時点における版
白黒トークン(White-Black Tokens)とは、クリーチャー・トークンを多用する白黒デッキの総称。
元来はアラーラの断片参入後のスタンダードで活躍したビートダウンを指していたが、イニストラード・ブロック参入後にも同じような動きをするデッキが組まれるようになったため、そちらもそう呼ばれるようになった。
目次 |
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
アモンケットで選定された行進/Anointed Processionが登場したことにより、これを中心とするトークンデッキが少数ながら環境に姿を見せるようになった。
致命的な一押し/Fatal Pushや苦渋の破棄/Anguished Unmakingなどの除去、不朽持ちのチャンプブロックで序盤を凌いだら、デッキのキーカードである選定された行進を設置。秘密の備蓄品/Hidden Stockpileやゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarが生成するトークンの数を倍にして盤面を制圧する。特に選定の司祭/Anointer Priestと選定された行進のシナジーは強烈で、不朽で2体のコピー・トークンを生成することで莫大な量のライフを得られるようになる。
初出はプロツアー「アモンケット」でSam Blackが使用した白黒緑のタイプだが、後に白黒2色のタイプも登場した。
白黒緑
- 備考
- プロツアー「アモンケット」 第52位、スタンダード部門6勝4敗 (参考/参考)
- 使用者:Sam Black
- フォーマット
- アブザン・トークン(Abzan Tokens)と呼ばれる白黒緑のタイプ。緑のカードとしては地下墓地の選別者/Catacomb Sifterや謎の石の儀式/Cryptolith Riteなどが採用されている。
白黒
- 備考
- グランプリデンバー17 第53位 (参考)
- 使用者:Alex Sittner
- フォーマット
WB Tokens [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 破滅の刻参入後の白黒2色のタイプ。永遠を持つ陽光鞭の勇者/Sunscourge Championが新たに採用されている。
タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期
戦乱のゼンディカーでゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarが登場したことにより、白黒を中心とするトークンデッキが組まれるようになった。
搭載歩行機械/Hangarback Walkerや荒野の確保/Secure the Wastesで頭数を並べ、トークン生成手段も兼ねるゼンディカーの同盟者、ギデオンや真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitorでそれらを全体強化して戦う。対戦相手の危険なクリーチャーは絹包み/Silkwrapや残忍な切断/Murderous Cutで対処する。
ベースは白黒だが、バトルランドとフェッチランドおよび白蘭の騎士/Knight of the White Orchidの組み合わせにより色を増やすのが容易であるため、3色の構成にしたものが多い。
タッチ青
- 備考
- グランプリインディアナポリス15 準優勝 (参考)
- 使用者:Raymond Perez, Jr.
- フォーマット
Esper Tokens [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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タッチ緑
- 備考
- グランプリインディアナポリス15 第12位 (参考)
- 使用者:Bob Culp
- フォーマット
Abzan Tokens [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タッチ緑のタイプ。
イニストラード・ブロック構築
闇の隆盛での未練ある魂/Lingering Soulsなどの登場によって成立。カードプールの狭いブロック構築ではあまりに強力すぎるデッキとなってしまい、瞬く間に環境を支配した。
町民の結集/Gather the Townsfolk、深夜の出没/Midnight Haunting、未練ある魂などでトークンを並べ、無形の美徳/Intangible Virtueでそれらを強化して戦う。この環境のビートダウンにとって多数の2/2(飛行)警戒を相手にダメージレースを制するのは難しく、全体除去という対抗手段を持つコントロールすらも苦戦を強いられる。
純正2色のものは少ない。大きく分けて以下の2つのタイプが存在する。
- 白黒タッチ緑
- メインカラーの白に加え、黒を濃くしたタイプ。血統の切断/Sever the Bloodlineを初めとしたクリーチャー除去、血統の守り手/Bloodline Keeperやイニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistradなどの継続的トークン生産手段が採用される。
- 緑をタッチする最大の目的は、トークン同系の無形の美徳・アンチトークンデッキの死の支配の呪い/Curse of Death's Hold両方の対策を兼ねる天啓の光/Ray of Revelation。他にもガヴォニーの居住区/Gavony Townshipや情け知らずのガラク/Garruk Relentlessが使われることもある。
- 赤白タッチ黒
- メインカラーの白に加え、赤を濃くしたタイプ。火力や、数を並べる戦略と相性の良い地獄乗り/Hellrider・農民の結集/Rally the Peasantsの存在から終盤の決定力が高いのがウリ。
- イニストラード単独環境のトップメタであった白赤人間の流れを汲んでおり、教区の勇者/Champion of the Parishと各種人間クリーチャーを用いるバージョンも多い。
その高い環境支配率ゆえ、コントロールは対トークンに特化した全体除去重視の構成となり、多くのデッキがメインデッキからエンチャント除去を投入する、ビートダウンさえも冒涜の行動/Blasphemous Actを用意する、などの事態まで起こるようになってしまった。そのため、闇の隆盛参入からわずか2ヶ月で未練ある魂と無形の美徳が禁止カードに指定。トークンを主軸としたデッキ構築は難しくなり、白赤人間などのデッキにその面影を残すこととなった。
白黒タッチ緑
WBg Tokens [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 白黒タッチ緑のタイプ。
赤白タッチ黒
RWb Tokens [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 赤白タッチ黒のタイプ。黒マナを要求するカードは未練ある魂のみ。
ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
イニストラードの参入でトークン戦略が復活し、闇の隆盛でデッキタイプに合致したカードが複数登場したことにより頭角を現す。
動きは緑白トークンとほぼ同様で、トークン生成カードと全体強化手段で構成される。
特に闇の隆盛で白黒に、優秀なトークン生成手段である未練ある魂/Lingering Soulsと、トークン生成と全体強化を両立する新プレインズウォーカーのイニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistradが加わったことでデッキの完成度が高くなり、トークン系デッキとしては緑白トークンに代わって主流となっている。
- 教区の勇者/Champion of the Parishを採用したタイプのものは人間デッキに分類されることがある。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリリール12 ベスト4 (参考)
- 使用者:Tom Valkeneers
- フォーマット
WB Tokens [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期
最初は、ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期のスタンダードで活躍した。
黒赤トークンの派生として登場したデッキだが、動きとしてはキスキンに近い。幽体の行列/Spectral Processionや苦花/Bitterblossomなどのトークン生成カードと黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmaneなどの全体強化が主な構成となっている。
キスキンとの違いは思考囲い/Thoughtseizeや潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Scullerなどの強力な手札破壊と常にクロックを増やし続ける苦花を積むことができる点である。
手札破壊や多様な除去を採用できることから柔軟性が高い。また、単体除去に強く、全体除去でもカード・アドバンテージを稼がれないため、通常のビートダウンをメタったコントロールデッキとの相性が良い。そのため、世界選手権08のスタンダード部門では青黒フェアリーに次いで使用者が多かった(参考)。
安定性の低さとクリーチャーの線の細さが弱点。トークンの生成、全体強化、手札破壊という各パーツを上手く引ける場合には強力だが、どれかに偏ってしまうと相手に押し切られてしまいやすい。また、マナ基盤がタイトであり、理想的と言われる思考囲い→潮の虚ろの漕ぎ手→幽体の行列という流れを実現するには土地のドローも上手くかみ合わなくてはならない。さらに、苦花や思考囲い、そしてタイトなマナ基盤を支えるペインランドと自分のライフをリソースにすることが非常が多く、かみ合わなかった場合の脆さを高めている。そのため、器用貧乏なデッキと評されることも多い。
アラーラ再誕でデッキのコンセプトによくかみ合った盲信的迫害/Zealous Persecutionを獲得した。ミラーマッチや赤白ヒバリとのマッチで非常に有効な上、白黒トークンにとって癌だった静月の騎兵/Stillmoon Cavalierを除去できる為、デッキの死角が埋められる形になり、アラーラ再誕参入後は赤白ヒバリよりもメタゲームで上位に位置している。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー京都09 準優勝(初日全勝) (参考)
- 使用者:Luis Scott-Vargas
- フォーマット
PT京都09 白黒トークン [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- コンフラックス参入後のもの。構成は異なるが、Matteo Orsini Jonesも白黒トークンを使用してベスト8に入賞している。
- タップインの秘儀の聖域/Arcane Sanctumを4枚採用することで安定性を高め、1ターン目に唱えづらくなった思考囲い/Thoughtseizeは不採用になっている。
モダン
以前より、幽体の行列/Spectral Processionを中心とする白系トークンデッキが少数ながら存在していたが、色は白単色、白青、白緑など様々で、必ずしも白黒のものが多数派ではなかった。闇の隆盛でデッキタイプに合致したパワーカード・未練ある魂/Lingering Soulsを獲得したことで、白黒タイプが主流になるとともに、メタゲームに姿を見せるようになっている。
デッキ構成は元祖スタンダード版のものによく似ており、そのアップデートバージョンといったところ。手札破壊とクリーチャー除去で対戦相手の行動を制限しながら、トークンを並べ全体強化して攻撃、風立ての高地/Windbrisk Heightsによってさらに戦線を補強する。中でも複数の役割を兼ねる優秀な白黒カード、潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Scullerと盲信的迫害/Zealous Persecutionの存在は大きい。
- スタンダード時代からの相棒である苦花/Bitterblossomはフォーマット制定当初から禁止カードであったが、のちに2014年2月7日に解除された。
サンプルレシピ
WB Tokens [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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