キーワード能力
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複数の能力が一語のキーワードでまとめられたものもあり、その場合もルールに従って、個別の能力ごとに分けて処理する。この個別の能力の性質により、[[起動型能力]]、[[誘発型能力]]、[[常在型能力]]、[[呪文能力]]のいずれかに分類される。 | 複数の能力が一語のキーワードでまとめられたものもあり、その場合もルールに従って、個別の能力ごとに分けて処理する。この個別の能力の性質により、[[起動型能力]]、[[誘発型能力]]、[[常在型能力]]、[[呪文能力]]のいずれかに分類される。 | ||
− | キーワード能力は[[ブロック (総称)|ブロック]] | + | キーワード能力は[[ブロック (総称)|ブロック]]毎に新しく制定され、そのブロック内でのみ使われることが大半である。中には[[サイクリング]]のように後のブロックで復活を果たすものや、[[二段攻撃]]のように[[常磐木]]能力として多くのブロックにおいて使われるようになったものも存在する。 |
− | [[インベイジョン・ブロック]]の頃までは、1ブロックにつき1~2つ程度の追加であったが、現在では、類似カードを一括りにしやすいなどの理由で積極的にキーワード化しており、頻繁に登場している(能力語が作られたのも同じような理由である)。一部の[[クリーチャー・タイプ]]さながらに、ある特定の[[サイクル]]のカードのみが有するキーワード能力も存在する(→[[献身]]、[[歴伝]]、[[秘匿]] | + | [[インベイジョン・ブロック]]の頃までは、1ブロックにつき1~2つ程度の追加であったが、現在では、類似カードを一括りにしやすいなどの理由で積極的にキーワード化しており、頻繁に登場している(能力語が作られたのも同じような理由である)。一部の[[クリーチャー・タイプ]]さながらに、ある特定の[[サイクル]]のカードのみが有するキーワード能力も存在する(→[[献身]]、[[歴伝]]、[[秘匿]]など)。 |
− | * | + | *かつては通常の文章として書かれていた能力がキーワード化されたものや、[[防衛]]のように[[壁]]のルールから移されてきたものもある。これらは該当する能力を持っていた過去のカードも[[オラクル]]でその能力を持つように変更されている。 |
**具体的には[[速攻]]([[第6版]])、[[畏怖]]([[オンスロート]])、[[警戒]]([[神河物語]])、[[防衛]](神河物語)、[[瞬速]]([[時のらせん]])、[[到達]]、[[被覆]](2つとも[[未来予知]])、[[呪禁]]([[統率者 (カードセット)|統率者]])、[[破壊不能]]([[基本セット2014]])が該当する。 | **具体的には[[速攻]]([[第6版]])、[[畏怖]]([[オンスロート]])、[[警戒]]([[神河物語]])、[[防衛]](神河物語)、[[瞬速]]([[時のらせん]])、[[到達]]、[[被覆]](2つとも[[未来予知]])、[[呪禁]]([[統率者 (カードセット)|統率者]])、[[破壊不能]]([[基本セット2014]])が該当する。 | ||
***[[接死]]と[[絆魂]]はそれぞれ[[バジリスク能力]]と[[魂の絆能力]]のキーワード化であったが、[[基本セット2010]]で機能が変更され、キーワード能力に変更されたカードは元の文章に戻された。また、一時期[[累加アップキープ]]を用いて表記されていた[[サイクロン/Cyclone]]も、これと同時期に、キーワード能力を用いない文章に戻された。 | ***[[接死]]と[[絆魂]]はそれぞれ[[バジリスク能力]]と[[魂の絆能力]]のキーワード化であったが、[[基本セット2010]]で機能が変更され、キーワード能力に変更されたカードは元の文章に戻された。また、一時期[[累加アップキープ]]を用いて表記されていた[[サイクロン/Cyclone]]も、これと同時期に、キーワード能力を用いない文章に戻された。 | ||
*一方でキーワード能力でなくなったものも存在している。通常の文章になった[[生息条件]]や[[実存]]、能力語になった[[スレッショルド]]や[[刻印]]、[[特殊タイプ]]になった[[雪かぶり]](現在は[[氷雪]])、[[キーワード処理]]になった[[占術]]など。 | *一方でキーワード能力でなくなったものも存在している。通常の文章になった[[生息条件]]や[[実存]]、能力語になった[[スレッショルド]]や[[刻印]]、[[特殊タイプ]]になった[[雪かぶり]](現在は[[氷雪]])、[[キーワード処理]]になった[[占術]]など。 | ||
− | **[[再生]]や[[占術]] | + | **[[再生]]や[[占術]]は、かつてはキーワード能力であったが、現在は「再生する」「占術Nを行う」の書式で用いられるキーワード処理である。ただし占術は、「クリーチャー」などの目的語を取らないなどの事情により、現在でもただ単に「占術N」と書かれている場合もある。 |
*キーワード能力は、あるルールを短い言葉にしているものだが、「そのルールそのものが[[文章欄]]に書かれている」とはみなされない。例えば、畏怖はルールの中に「[[黒]]」という[[色]]を表す言葉が存在しているが、これを[[幻覚/Mind Bend]]などの[[文章変更効果]]により書き換えることはできない。 | *キーワード能力は、あるルールを短い言葉にしているものだが、「そのルールそのものが[[文章欄]]に書かれている」とはみなされない。例えば、畏怖はルールの中に「[[黒]]」という[[色]]を表す言葉が存在しているが、これを[[幻覚/Mind Bend]]などの[[文章変更効果]]により書き換えることはできない。 | ||
*新しく追加されたキーワード能力は注釈文つきで表記される傾向にあるため、記述スペースの節約という点では本末転倒であることも。ただし[[はじける子嚢/Saproling Burst]]など、カードのその他の能力の記述が長い時には注釈文は省かれる。 | *新しく追加されたキーワード能力は注釈文つきで表記される傾向にあるため、記述スペースの節約という点では本末転倒であることも。ただし[[はじける子嚢/Saproling Burst]]など、カードのその他の能力の記述が長い時には注釈文は省かれる。 |
2013年10月8日 (火) 06:08時点における版
キーワード能力/Keyword Abilityは、カードが持つ能力のうち、ルール文章が長いものやよく使われるものを、短いキーワードでまとめたものを指す。
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解説
キーワード能力はそれ単体でルール上の意味を持つ。例えば飛行は「飛行」とだけ文章欄に書いてあっても意味を持つ。対して、能力語は例えば文章欄に「暴勇」とだけ書いてあっても、それに続くルール文章がなければ何の意味もない。
キーワード能力は、その機能を注釈文により説明していることもある。
複数の能力が一語のキーワードでまとめられたものもあり、その場合もルールに従って、個別の能力ごとに分けて処理する。この個別の能力の性質により、起動型能力、誘発型能力、常在型能力、呪文能力のいずれかに分類される。
キーワード能力はブロック毎に新しく制定され、そのブロック内でのみ使われることが大半である。中にはサイクリングのように後のブロックで復活を果たすものや、二段攻撃のように常磐木能力として多くのブロックにおいて使われるようになったものも存在する。
インベイジョン・ブロックの頃までは、1ブロックにつき1~2つ程度の追加であったが、現在では、類似カードを一括りにしやすいなどの理由で積極的にキーワード化しており、頻繁に登場している(能力語が作られたのも同じような理由である)。一部のクリーチャー・タイプさながらに、ある特定のサイクルのカードのみが有するキーワード能力も存在する(→献身、歴伝、秘匿など)。
- かつては通常の文章として書かれていた能力がキーワード化されたものや、防衛のように壁のルールから移されてきたものもある。これらは該当する能力を持っていた過去のカードもオラクルでその能力を持つように変更されている。
- 一方でキーワード能力でなくなったものも存在している。通常の文章になった生息条件や実存、能力語になったスレッショルドや刻印、特殊タイプになった雪かぶり(現在は氷雪)、キーワード処理になった占術など。
- キーワード能力は、あるルールを短い言葉にしているものだが、「そのルールそのものが文章欄に書かれている」とはみなされない。例えば、畏怖はルールの中に「黒」という色を表す言葉が存在しているが、これを幻覚/Mind Bendなどの文章変更効果により書き換えることはできない。
- 新しく追加されたキーワード能力は注釈文つきで表記される傾向にあるため、記述スペースの節約という点では本末転倒であることも。ただしはじける子嚢/Saproling Burstなど、カードのその他の能力の記述が長い時には注釈文は省かれる。
- ブロックごとにキーワード能力を追加することを決めたのはレジェンド以降であり、その第1弾がランページであった。
- 時のらせんブロックではタイムシフトを含め、新規キーワードが16個、再登場のキーワードが17個もある。これにより「第10版+コールドスナップ+時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック」のスタンダードでは合計58個という過去最大個数のキーワード能力が同時に存在していた。
- オンスロート以降、キーワード能力は基本的に二字熟語で訳されている。
キーワード能力一覧
起動型能力
誘発型能力
- 戦闘時 - 側面攻撃 / ランページ / 挑発 / 武士道 / 激情 / 有毒 / 賛美 / 滅殺 / 喊声
- アップキープ開始時 - 累加アップキープ / エコー / 消散 / 歴伝 / 消失
- スタック上の呪文 - ストーム / 墓地ストーム / 複製 / 波及 / 共謀 / 続唱
- 墓地に置かれたとき - 接合 / 転生 / 憑依 / 復活 / 頑強 / 不死
- 遅延誘発型能力を生成 - 歴伝 / 蘇生 / 反復
- その他 - マッドネス / 移植 / 待機 / 覇権 / 想起 / 秘匿 / 生体武器 / 奇跡 / 結魂 / 進化 / 強請
常在型能力
- 回避能力 - 飛行 / 威嚇 / 畏怖 / 土地渡り / シャドー / 馬術 / (プロテクション)
- 戦闘関連 - (接死) / 防衛 / 先制攻撃 / 二段攻撃 / 到達 / トランプル / 警戒 / バンド / 解鎖
- ダメージ関連 - 接死 / (破壊不能) / 絆魂 / (プロテクション) / 吸収 / 萎縮 / 感染
- スタック上の呪文 - バイバック / キッカー(多重キッカー) / 親和 / 双呪 / 召集 / 複製 / 刹那 / 探査 / 想起 / 徘徊 / 共謀 / 反復 / 超過 / 暗号 / 授与
- 戦場に出る際 - 消散 / 増幅 / 接合 / 烈日 / 狂喜 / 移植 / 消失 / 秘匿 / 貪食 / 解鎖
- 特殊なプレイ - フラッシュバック / 変異 / 献身 / 回顧 / 融合 / 授与
- その他 - エンチャント / 速攻 / 破壊不能 / 瞬速 / 被覆 / 呪禁 / プロテクション / フェイジング / マッドネス / 変異 / 連繋 / 発掘 / 待機 / 多相 / Lvシンボル / 族霊鎧 / 暗号 / 授与
呪文能力
CR順一覧
CR702.2~702.20は常磐木キーワードをアルファベット順に並べたもの、CR702.21以降はブロック固有のキーワード能力や、かつての常磐木キーワードを登場順に並べたものとなっている。
- アンヒンジドなど、特例での再登場は考慮していない。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.1 ほとんどの能力は、カードのルール・テキストに何をするかがそのまま書かれている。しかし、頻出の能力や定義するのにあまりにも多くの場所を必要とするような能力が存在するので、オブジェクトにはその能力の名前を「キーワード」として記載するだけにとどめる。しばしば、注釈文で意味が要約されていることがある。
- 702.1a 効果が「[[[キーワード能力]]]コスト/[keyword ability] cost」に言及している場合、そのキーワードの可変のコストだけを示す。
- 702.1b オブジェクトに、そのオブジェクトの特性その他ゲームの局面に関する情報に基づいてその能力内に含まれる変数を定義できるキーワード能力を得させる効果が存在する。それらの能力において、その変数の値は常時再評価する。
- 702.1c キーワード能力などを列記し、「についても同様である/the same is true for」とする効果が存在する。それらのキーワード能力に変種があってその効果がそのキーワードやそれに対応するキーワード・カウンターをオブジェクトやプレイヤーに与えている場合、その効果はそのキーワードの該当する変種を与える。
- 702.1d 「[[[キーワード能力]]]を持つ/with [keyword ability]」「that has [keyword ability]」オブジェクトに言及する効果が存在する。これは、「[[[キーワード能力]]]能力を持つ」オブジェクト、と同義である。
- 702.1 ほとんどの能力は、カードのルール・テキストに何をするかがそのまま書かれている。しかし、頻出の能力や定義するのにあまりにも多くの場所を必要とするような能力が存在するので、オブジェクトにはその能力の名前を「キーワード」として記載するだけにとどめる。しばしば、注釈文で意味が要約されていることがある。
- 702 キーワード能力