取り消し/Cancel
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2023年9月19日 (火) 14:40時点における版
対抗呪文/Counterspellの修正版である確定カウンター呪文。
単純に1マナ重くなった点以外は対抗呪文と同じであり、その下位互換である。しかし大抵の呪文を1枚で打ち消せる万能さは対抗呪文と変わらず、後述の通りトーナメントでも充分な活躍を見せる。
ただしやや重いため、特に2回打ち消しをしようとすると、残さなければいけないマナの負担が重くのしかかる。メタが絞られている場合は本質の散乱/Essence Scatterや否認/Negateなどの対象が限定されたかわりに軽量化されたカウンターが使われる。もちろん併用されることも多い。
時のらせんでの初登場時には、対抗呪文はもとより入れ替わりでスタンダードから退場した邪魔/Hinderと比較されてしまい評価が低かったが、実際には青赤氷雪コントロールやピクルス、Dralnu du Louvreなど様々な青系デッキに投入されて活躍した。また、そのシンプルさから、基本セット再録を前提とした収録と予測するプレイヤーも多く、予想通り第10版に再録された。
かつて対抗呪文がそうであったように、時のらせん以降における確定カウンターのデザインにおける基準になっており、取り消し自身が定期的に再録されるほか、ブロックごとの個性を持った上位互換もたびたび登場している(#関連カード参照)。それら上位互換の存在から構築では採用されなくなって久しいが、リミテッドでは手軽に確保できる打ち消し呪文として変わらず活躍を続けている。
- 時のらせんと第10版のイラストは第4版までの対抗呪文のイラストに似ている。イラストレーターも同じMark Pooleである。
- 公式コラム[1]で「呪文1つを対象とし、それを打ち消す」の適正なマナ・コストについてのアンケートが行われ(選択肢は青マナ2つ含む2マナ、3マナ、4マナの3つ)、その結果[2]、対抗呪文が健在の間でも29%が3マナが適正と答えている。
- 時のらせんでの登場後、定期的に再録されたことで長い間スタンダードに存在し続けたが、タルキール覇王譚での再録以降しばらく再録がなく、タルキール覇王譚がスタンダードを去った2016年4月で初登場から9年半経って初めてスタンダード落ちとなった。アモンケットでの再録により1年ぶりにスタンダードに再登場。
関連カード
主な亜種
- 果敢な弟子/Daring Apprentice - クリーチャー。タップ+生け贄に捧げると取り消しの効果。取り消しより前に登場。(ミラージュ)
- 邪魔/Hinder - 打ち消した呪文をライブラリーの一番上か一番下に置く。取り消しより前に登場。(神河物語)
- 呪文丸め/Spell Crumple - 一番上には置けないが、このカード自体も一番下に置く様になった邪魔。(統率者)
- 妖精の計略/Faerie Trickery - 部族・インスタント。フェアリー呪文は対象にとれない。打ち消した呪文を追放する。(ローウィン)
- 夢の破れ目/Dream Fracture - 打ち消した呪文のコントローラーに1ドロー、この呪文のコントローラーにも1ドロー。(イーブンタイド)
- 失跡/Disappearing Act - パーマネントを手札に戻す追加コストが付いた下位互換。(カラデシュ)
上位互換
- 対抗呪文/Counterspell - 2マナ。打ち消し呪文の元祖。(リミテッド・エディション)
- マナ吸収/Mana Drain - 2マナ。次の自分のメイン・フェイズに一定のマナを得る。取り消しだけでなく対抗呪文よりも上位互換である。(レジェンド)
- 雲散霧消/Dissipate - 打ち消した呪文を追放する。取り消しより前に登場し、取り消し登場後も再録されている。(ミラージュ)
- 虚空の粉砕/Void Shatter - 打ち消した呪文を追放する。欠色付き。(ゲートウォッチの誓い)
- 禁止/Forbid - 「バイバック-カードを2枚捨てる」付き。取り消しより前に登場。(エクソダス)
- 冷静な反論/Stoic Rebuttal - 金属術の達成で1マナ軽くなる。(ミラディンの傷跡)
- 解消/Dissolve - 追加で占術1を行う。(テーロス)
- 風への散乱/Scatter to the Winds - 覚醒3-(4)(青)(青) 付き。(戦乱のゼンディカー)
- 集中破り/Broken Concentration - マッドネス(3)(青)付き。(イニストラードを覆う影)
- 不許可/Disallow - 起動型能力、誘発型能力も打ち消せる。(霊気紛争)
- 提督の命令/Admiral's Order - 強襲を達成していれば(青)で唱えられる。(イクサランの相克)
- 魔術師の反駁/Wizard's Retort - ウィザードをコントロールしていれば(1)軽くなる。(ドミナリア)
- 悪意ある妨害/Sinister Sabotage - 追加で諜報1を行う。(ラヴニカのギルド)
- 思考崩壊/Thought Collapse - 追加でライブラリー破壊を行う。(ラヴニカの献身)
- 無礼の罰/Didn't Say Please - 思考崩壊の同型再版。(エルドレインの王権)
- 中和/Neutralize - サイクリング(2)付き。(イコリア:巨獣の棲処)
- 呪文消し/Spell Snuff - 窮地で1枚ドロー。(モダンホライゾン)
- 襲来の予測/Saw It Coming - 予顕していれば(1)(青)で唱えられる。(カルドハイム)
- 君は悪党の住処を見つけた/You Find the Villains' Lair - ルーターのモードが選べる。(フォーゴトン・レルム探訪)
- 洗い落とし/Wash Away - 手札以外から唱えた呪文限定だが、切除で取り消しと同等になる。(イニストラード:真紅の契り)
- 攪乱プロトコル/Disruption Protocol - 2マナ。追加コストとしてアーティファクト1つをタップするか(1)を支払う。(神河:輝ける世界)
- ベインの備え/Bane's Contingency - 打ち消したのがあなたの統率者を対象としている呪文なら、占術2と1ドローが付く。(統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い)
- アーテイの嘲笑/Ertai's Scorn - 対戦相手が2回以上呪文を唱えたターンは(青)軽くなる。(団結のドミナリア)
- 不完全を拒絶せよ/Reject Imperfection - 対象にした呪文のマナ総量が3以下なら増殖を行う。(ファイレクシア:完全なる統一)
- 氷封/Ice Out - 協約するとコストが(1)軽くなる。(エルドレインの森)
参考
- ↑ Counterspell Conundrum(2002年4月19日)
- ↑ Of Polls and Pies(Latest Developments 2002年4月26日 Randy Buehler著)
- Cancellation - 歴代の取り消しのイラスト(Arcana 2012年11月1日 Monty Ashley著)
- 確定カウンターカード
- カード個別評価:イクサラン - コモン
- カード個別評価:アモンケット - コモン
- カード個別評価:タルキール覇王譚 - コモン
- カード個別評価:ラヴニカへの回帰 - コモン
- カード個別評価:ゼンディカー - コモン
- カード個別評価:アラーラの断片 - コモン
- カード個別評価:時のらせん - コモン
- カード個別評価:基本セット2021 - コモン
- カード個別評価:基本セット2019 - コモン
- カード個別評価:基本セット2015 - コモン(番外カード)
- カード個別評価:基本セット2014 - コモン
- カード個別評価:基本セット2012 - コモン
- カード個別評価:基本セット2011 - コモン
- カード個別評価:基本セット2010 - コモン
- カード個別評価:第10版 - コモン