湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring
提供:MTG Wiki
(本体がソーサリーの当事者カードもあったので訂正) |
|||
(16人の利用者による、間の23版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Jegantha, the Wellspring}} | {{#card:Jegantha, the Wellspring}} | ||
− | [[赤緑]][[混成カード|混成]]の[[伝説の]][[エレメンタル]]・[[大鹿]]。[[デッキ]]の各[[カード]]に同じ[[マナ・シンボル]]が並んでいないなら[[相棒]]にできる。 | + | [[赤緑]][[混成カード|混成]]の[[伝説の]][[エレメンタル]]・[[大鹿]]。[[デッキ]]の各[[カード]]の[[マナ・コスト]]に同じ[[マナ・シンボル]]が並んでいないなら[[相棒]]にできる。 |
− | + | 相棒の条件は、基本的には「デッキに[[ダブルシンボル]]以上のカードを入れてはならない」というもの(正確な[[ルール]]は下記参照)。[[単色デッキ]]でこの条件を満たすのは厳しく、[[多色デッキ]]でもほとんどの[[全体除去]]や[[ハード・カウンター]]を使用できなくなってしまう。しかしながら一切構成を歪めずに採用できる場合もあり、デッキを選ぶ条件と言える。赤か緑を含む多色であれば意外と何も考えず投入出来たりする場合もあるため、一度デッキを見直してみると緊急時の8枚目の手札として活躍してくれる事も。 | |
+ | |||
+ | [[起動型能力]]は一度に5点もの[[マナ]]を生み出せるが、使用制限により実際に5マナすべてを使い切るのは難しい。[[ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn]]や[[不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim]]のような[[白青黒赤緑|5色]]の[[コスト]]を持つカードと併用するか、実質2マナ程度を生み出すものと割り切って使うかのどちらかになるだろう。[[太陽の拳/Fist of Suns]]があればあらゆる呪文をこれのみで融通できるため、そのような構築も良いだろう。ただし、能力を起動すると5/5もの[[サイズ]]を持つ自身を[[タップ]]状態にしてしまうため、使いどころには注意したい。 | ||
+ | |||
+ | [[スタンダード]]では、無理なく相棒条件を満たせる[[イゼット・フェニックス]]などで採用される。[[グルール・アドベンチャー]]や[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|ラクドス・サクリファイス]]でも採用される場合があり、[[ローテーション]]後も同様。 | ||
+ | |||
+ | [[モダン]]では[[5色ニヴ=ミゼット#モダン|5色ニヴ=ミゼット]]において、[[至高の評決/Supreme Verdict]]などを諦めて採用される場合がある。また[[人間 (デッキ)#モダン|5色人間]]においても、[[マナフラッド]]受け兼[[血染めの月/Blood Moon]]対策として採用される。 | ||
+ | |||
+ | [[レガシー]]でも[[Delver-Go]]に採用された。[[メインデッキ]]では[[意志の力/Force of Will]]の存在から条件に合わず使用できないが、[[サイドボード]]後に対[[コンボ]]以外の意志の力が不要でクリーチャー戦を仕掛けてくる相手に対しては強力な戦力となる。また、[[血染めの月/Blood Moon]]に対する無理のない解答として、一定の存在感を持つ。この場合は相棒により確実に引き込める点が明確な強みとなる。5色のマナすべてを使いきれるような構成なら、重要度はさらに跳ね上がる。 | ||
+ | |||
+ | その他、[[虚空の杯/Chalice of the Void]]を使用しない型の[[12post]]、[[Maverick]]や[[Nic Fit]]等の多色デッキでも条件は容易に達成できるため、[[エターナル]][[環境]]でも高いポテンシャルを見せつけている。 | ||
+ | |||
+ | *史上初の伝説の大鹿。 | ||
+ | *ルール文章で[[不特定マナ]]に言及する初のカード。 | ||
+ | *[[5色デッキ]]をサポートする役割にありながら、起動型能力は過去の5色向け[[メカニズム]]である[[烈日]]や[[収斂]]といまいち噛み合わない。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
===相棒の条件=== | ===相棒の条件=== | ||
− | *同じ[[ | + | *同じ[[不特定マナ]]・[[マナ・シンボル|シンボル]]が並んでいてもデッキに加えることはできない。[[X|(X)]]が並ぶ[[歩行バリスタ/Walking Ballista]]や[[燃焼/Conflagrate]]などがこれに当たる。不特定マナ・シンボルでも、(X)(4)の[[激浪の複製機/Riptide Replicator]]のように数字が違えばそれは違うシンボルと見なされる。 |
*[[分割カード]]はその両方を合わせたマナ・コストを持つことに注意。 | *[[分割カード]]はその両方を合わせたマナ・コストを持つことに注意。 | ||
− | **[[供給+需要/Supply+Demand]]のマナ・コストは(X)(緑)(白)(1)(白)(青)であり、(白) | + | **例1:[[供給+需要/Supply+Demand]]のマナ・コストは(X)(緑)(白)+(1)(白)(青)であり、(白)が2つ含まれているためデッキに入れることはできない。 |
− | **[[悪意+敵意/Spite+Malice]]のマナ・コストは(3)(青)(3)(黒)であり、(3) | + | **例2:[[悪意+敵意/Spite+Malice]]のマナ・コストは(3)(青)+(3)(黒)であり、(3)が2つ含まれているためデッキに入れることはできない。 |
− | **[[発見+発散/Discovery+Dispersal]]のマナ・コストは(1)(青/黒)(3)(青)(黒)であり、[[単色]]のマナ・シンボルと[[混成マナ・シンボル]]は別種のマナ・シンボルなのでデッキに入れることができる。 | + | **例3:[[発見+発散/Discovery+Dispersal]]のマナ・コストは(1)(青/黒)+(3)(青)(黒)であり、[[単色]]のマナ・シンボルと[[混成マナ・シンボル]]は別種のマナ・シンボルなのでデッキに入れることができる。 |
− | *[[当事者カード]] | + | *[[当事者カード]]は[[出来事]]でない側のマナ・コストだけを参照する。 |
+ | *[[両面カード]]は[[第1面]]のマナ・コストだけを参照する。 | ||
+ | *[[試作カード]]は試作でない側のマナ・コストだけを参照する。 | ||
+ | |||
===起動型能力=== | ===起動型能力=== | ||
*不特定マナ・コストとは、(1)や(2)、(X)のように数字かXで表されるコストである。 | *不特定マナ・コストとは、(1)や(2)、(X)のように数字かXで表されるコストである。 | ||
31行: | 48行: | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:イコリア:巨獣の棲処]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:イコリア:巨獣の棲処]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:多元宇宙の伝説]] - [[レア]] | ||
__NOTOC__ | __NOTOC__ |
2023年11月27日 (月) 12:31時点における最新版
伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental) 大鹿(Elk)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに、マナ・コストに同じマナ・シンボルを2つ以上含むカードが入っていないこと。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
(T):(白)(青)(黒)(赤)(緑)を加える。このマナは、不特定マナのコストを支払うために使用することはできない。
赤緑混成の伝説のエレメンタル・大鹿。デッキの各カードのマナ・コストに同じマナ・シンボルが並んでいないなら相棒にできる。
相棒の条件は、基本的には「デッキにダブルシンボル以上のカードを入れてはならない」というもの(正確なルールは下記参照)。単色デッキでこの条件を満たすのは厳しく、多色デッキでもほとんどの全体除去やハード・カウンターを使用できなくなってしまう。しかしながら一切構成を歪めずに採用できる場合もあり、デッキを選ぶ条件と言える。赤か緑を含む多色であれば意外と何も考えず投入出来たりする場合もあるため、一度デッキを見直してみると緊急時の8枚目の手札として活躍してくれる事も。
起動型能力は一度に5点ものマナを生み出せるが、使用制限により実際に5マナすべてを使い切るのは難しい。ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Rebornや不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrimのような5色のコストを持つカードと併用するか、実質2マナ程度を生み出すものと割り切って使うかのどちらかになるだろう。太陽の拳/Fist of Sunsがあればあらゆる呪文をこれのみで融通できるため、そのような構築も良いだろう。ただし、能力を起動すると5/5ものサイズを持つ自身をタップ状態にしてしまうため、使いどころには注意したい。
スタンダードでは、無理なく相棒条件を満たせるイゼット・フェニックスなどで採用される。グルール・アドベンチャーやラクドス・サクリファイスでも採用される場合があり、ローテーション後も同様。
モダンでは5色ニヴ=ミゼットにおいて、至高の評決/Supreme Verdictなどを諦めて採用される場合がある。また5色人間においても、マナフラッド受け兼血染めの月/Blood Moon対策として採用される。
レガシーでもDelver-Goに採用された。メインデッキでは意志の力/Force of Willの存在から条件に合わず使用できないが、サイドボード後に対コンボ以外の意志の力が不要でクリーチャー戦を仕掛けてくる相手に対しては強力な戦力となる。また、血染めの月/Blood Moonに対する無理のない解答として、一定の存在感を持つ。この場合は相棒により確実に引き込める点が明確な強みとなる。5色のマナすべてを使いきれるような構成なら、重要度はさらに跳ね上がる。
その他、虚空の杯/Chalice of the Voidを使用しない型の12post、MaverickやNic Fit等の多色デッキでも条件は容易に達成できるため、エターナル環境でも高いポテンシャルを見せつけている。
[編集] ルール
[編集] 相棒の条件
- 同じ不特定マナ・シンボルが並んでいてもデッキに加えることはできない。(X)が並ぶ歩行バリスタ/Walking Ballistaや燃焼/Conflagrateなどがこれに当たる。不特定マナ・シンボルでも、(X)(4)の激浪の複製機/Riptide Replicatorのように数字が違えばそれは違うシンボルと見なされる。
- 分割カードはその両方を合わせたマナ・コストを持つことに注意。
- 例1:供給+需要/Supply+Demandのマナ・コストは(X)(緑)(白)+(1)(白)(青)であり、(白)が2つ含まれているためデッキに入れることはできない。
- 例2:悪意+敵意/Spite+Maliceのマナ・コストは(3)(青)+(3)(黒)であり、(3)が2つ含まれているためデッキに入れることはできない。
- 例3:発見+発散/Discovery+Dispersalのマナ・コストは(1)(青/黒)+(3)(青)(黒)であり、単色のマナ・シンボルと混成マナ・シンボルは別種のマナ・シンボルなのでデッキに入れることができる。
- 当事者カードは出来事でない側のマナ・コストだけを参照する。
- 両面カードは第1面のマナ・コストだけを参照する。
- 試作カードは試作でない側のマナ・コストだけを参照する。
[編集] 起動型能力
- 不特定マナ・コストとは、(1)や(2)、(X)のように数字かXで表されるコストである。
- 呪文を唱えるためのコストに限らず、起動コストや誘発型能力の解決時に支払うコスト、変異コストほか特別な処理に支払うコストでも、そこにある不特定マナ・コストはジェガンサから生み出すマナで支払うことはできない。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
イコリア:巨獣の棲処の相棒クリーチャーサイクル。混成カードの伝説のクリーチャーで、それぞれ異なる条件の相棒能力を持つ。稀少度はレア。
- 空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad(白青)
- 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den(白黒)
- 深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depths(青黒)
- 呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser(青赤)
- 獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer(黒赤)
- 集めるもの、ウモーリ/Umori, the Collector(黒緑)
- 湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring(赤緑)
- 黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker(赤白)
- 孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard(緑白)
- 巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage(緑青)
[編集] ストーリー
ジェガンサ/Jeganthaはイコリア/Ikoriaに棲む、大鹿の姿をしたエレメンタルの怪物(イラスト)。
ジェガンサは具現化したマナだ。この怪物はどうやら、自らの周囲で唱えられた如何なる魔法も増幅してしまうようだ。ビビアン/Vivienが使った単なる拡大呪文は、甲虫を真の巨獣へと変えてしまった[1]。