リアニメイト
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*これ以外にも同大会には[[高橋純也]]製作の新型[[ナルコブリッジ#時のらせんブロック+ローウィン・ブロック期|ナルコブリッジ]]が登場し、こちらもベスト8進出者を一名輩出している。 | *これ以外にも同大会には[[高橋純也]]製作の新型[[ナルコブリッジ#時のらせんブロック+ローウィン・ブロック期|ナルコブリッジ]]が登場し、こちらもベスト8進出者を一名輩出している。 | ||
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2008年6月14日 (土) 18:07時点における版
目次 |
リアニメイト (Reanimater/Reanimation)
墓地からクリーチャー(希に、他のパーマネント)を直接場に出すこと。またはそのような呪文や能力、デッキの総称。 アニメイト、リアニ、リアニメイターとも呼ばれる。 語源は英語の「Re=再び」「Animate=魂を吹き込む」から。再活性/Reanimateと言うそのまんまなカードもある。
リアニメイトの魅力は、クリーチャーのマナ・コストと色を完全に無視しながら比較的早い段階で場に出せる事にある。 普通「出れば強いけど重くて使えない」と見向きもされないクリーチャーを使えるのだ。 古えの動く死体/Animate Deadしか無かった頃から存在するデッキタイプだが、実戦的なデッキへと仕上がっていったのは、ウェザーライトにて生き埋め/Buried Aliveが出てきてから。 弱点の多いデッキだが、早いターンから大型クリーチャーで殴れる快感に取り憑かれた者は多い。
(色が合わないなどで)手札からプレイする事が不可能なクリーチャーが使われる事も多いので、バウンスに非常に弱い。 逆に墓地に落ちてもリアニメイト手段が残っていれば何度でも場に出す事ができるので、カウンターや除去には若干耐性がある。
このジャンルの主なデッキには
- 通常のファッティを呼ぶタイプ
- 大量のクリーチャーを一気に呼び出すタイプ
- コントロールデッキ
- 瞬殺コンボタイプ
- クリーチャーではなく、エンチャントやアーティファクトをリアニメイトするタイプ
- ビートダウン
などがある。詳細はデッキ集の項目を参照のこと。
時のらせんブロック+ローウィン・ブロック期
The Finals07で優勝し復活を果たす。使用者は藤田修で、ほぼ同じデッキを使用した黒田正城もベスト8に入った。
主にマーフォークの物あさり/Merfolk Looterなどのルーターで手札を回転させ、戦慄の復活/Dread Returnなどで釣るのが基本。 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath・ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite辺りがリアニメイト対象になる。
その場しのぎの人形/Makeshift Mannequinでボガーダンのヘルカイトを使いまわすシナジーが採用されており、 マネキンコントロール同様想起持ちクリーチャー再利用エンジンも搭載される。
また、共鳴者であるウーナのうろつく者/Oona's Prowlerや難問のスフィンクス/Vexing Sphinxからのダメージクロックにより序盤からプレッシャーをかけることも可能であるため非常にビート要素が抜きん出ている。
サイドボード後は思考囲い/Thoughtseizeで墓地対策カードやカウンターに対処する。
- The Finals07の段階ではメタ外だったため墓地対策がほとんど存在しなかったのも大きかったようだ。
- これ以外にも同大会には高橋純也製作の新型ナルコブリッジが登場し、こちらもベスト8進出者を一名輩出している。
- リアニメイトの性質上バウンスに弱い。モーニングタイド参入後はヒバリブリンク隆盛により裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskateが幅を利かせるようになり衰退した。
サンプルレシピ
aligen="center" | LEFT: | |
メインデッキ (60) | ||
クリーチャー (29) | ||
4 | ウーナのうろつく者/Oona's Prowler | |
4 | マーフォークの物あさり/Merfolk Looter | |
4 | 結ばれた奪い取り/Bonded Fetch | |
4 | 難問のスフィンクス/Vexing Sphinx | |
4 | 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath | |
4 | ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite | |
3 | 熟考漂い/Mulldrifter | |
2 | 叫び大口/Shriekmaw | |
呪文 (8) | ||
4 | その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin | |
4 | 戦慄の復活/Dread Return | |
土地 (23) | ||
6 | 沼/Swamp | |
3 | 島/Island | |
2 | フェアリーの集会場/Faerie Conclave | |
1 | ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth | |
3 | 人里離れた谷間/Secluded Glen | |
4 | 地底の大河/Underground River | |
4 | 涙の川/River of Tears | |
サイドボード | ||
2 | 叫び大口/Shriekmaw | |
3 | 根絶/Extirpate | |
3 | 滅び/Damnation | |
4 | 思考囲い/Thoughtseize | |
1 | 墓忍び/Tombstalker | |
2 | リリアナ・ヴェス/Liliana Vess |
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
神河ブロックの退場で伝説のドラゴンを失ったが、時のらせんで怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathが再録されたため太陽拳は健在。 小悪疫/Smallpoxを使用するソーラーポックスも登場する。
- Whisper(card,"Smallpox");
また、時のらせんでの蘇生/Resurrectionの再録を受けて、黒を使用しない構成も可能となった。 ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteを使用したトリコロールタイプのデッキ、昇竜拳が代表的。
未来予知参入後は発掘デッキにナルコメーバ/Narcomoebaなどを入れたナルコブリッジが活躍した。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
しばらくなりを潜めていたリアニメイトデッキだが、神河ブロックで墓地に落ちたときに能力が誘発する伝説のドラゴン、ギルドパクトで強力なcipを持つ絶望の天使/Angel of Despair等を得、これらを債務者の弔鐘/Debtors' Knellで立ち上げ場を制圧する白黒コントロール・誰がために鐘は鳴るが登場。
- Whisper(card,"Debtors' Knell");
- Whisper(card,"Angel of Despair");
墓地に素早くファッティを送る手段に乏しく、ゾンビ化/Zombifyは殆ど使われない。
これに青のドロー兼墓地増強を加え、債務者の弔鐘/Debtors' Knellに替わってゾンビ化/Zombifyによる高速リアニメイトを実現したものがヤマコン(特に太陽拳)である。
- Whisper(card,"Compulsive Research");
- Whisper(card,"Zombify");
また日本選手権06ではよりリアニメイトに特化したリアルジャパニメイション というタイプも登場した。
- Whisper(card,"Protean Hulk");
オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期
オデッセイ・ブロックが墓地をテーマとしており、次のオンスロート・ブロックでクリーチャーの陣容が整ったことも相俟って、リアニメイトは各フォーマットで第一線級のデッキとなった。
1つはファッティ高速召喚で速攻をかけるデッキ。
代表的なデッキとしては、エンドレスリアニメイトなど。
もう1つは、オンスロートで強化された部族デッキに総帥の召集/Patriarch's Biddingを組み込んだもの。
ゴブリンを使うゴブリン召集やゾンビを利用するゾンビ召集など、様々な環境で大きな力を見せた。
ウルザ・ブロック期
この時期のリアニメイトはかなり特殊であり、通常のクリーチャーではなくエンチャントをリアニメイトする補充デッキが登場する。
特にウルザ〜マスクス期のパララクス補充は当時のスタンダードを席巻するほどの力を誇った。
テンペスト・ブロック期
テンペスト・ブロックで強力なリアニメイトカードが数多く登場したため注目を集める。 この時期は、ファッティをマナ・コストを踏み倒して高速召喚するタイプではなく、大量蘇生の生ける屍/Living Deathや使い回せる繰り返す悪夢/Recurring Nightmareで187クリーチャーにより場をコントロールするタイプが登場した。→ナチュラルデス、ナイトメア・サバイバル
それ以外にも、再活性/Reanimateを使った通常の高速型(ゴジラ、ミニオンシュートなど)も現れた。
ミラージュ・ブロック期
この時期には主に二種類のデッキが存在する。 1つは、生き埋め/Buried Aliveと自力で墓地から復活できる灰燼のグール/Ashen Ghoul、冥界の影/Nether Shadowを何度も再利用するベリード・アライブ。
もう1つは、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasを葬送の魔除け/Funeral Charmと浅すぎる墓穴/Shallow Graveで1ターン目に相手に打ち込む、ニコル・シュートという名の凶悪なコンボ・デッキ。
アイスエイジ・ブロック期
当時サイズが最大のクリーチャーだったPolar Krakenを用いたクラーケンバーンが登場。 Polar Krakenは累加アップキープにより維持が大変なため、1〜2回殴った後でBurnt Offeringでマナに換えて火の玉/FireballなどのX火力を打って勝負を決める。
理論上3ターンキルが可能という魅力があり、リアニメイトの人気と認知度を高めるのに一役買った。
黎明期
初期のリアニメイトは動く死体/Animate Deadが主に使われる。 トリスケリオン/Triskelionの使い回しによるアドバンテージを軸にしたコントロールデッキが主流だった。
Animate Mixと呼ばれる黒白のデッキが中心で、 釣るためにトリスケリオンの3発目で、それを自爆させるようなプレイングがあった。
またタッチ黒のバーンで、使用済みボール・ライトニング/Ball Lightningを釣り、 動く死体を5点の本体火力として使うデッキも存在した。 このデッキにもトリスケリオンが搭載される事が多い。
またシンプルに巨大クリーチャーを釣るタイプも存在し、 先攻ドローありだった時代は、ドローしてそのままターンを終わらせディスカードした後、次のターン釣り上げるといったことも行われた。 先攻ドローなしになってからは自ら後攻を選ぶことで同様のことをしていた。
エクステンデッド(ローテーション後)
ローテーションで再活性/Reanimateや死体発掘/Exhumeなどの主力リアニメイトカードを失い、一時期勢力は急激に衰退。
しかしラヴニカ:ギルドの都の新メカニズム・発掘に自力でリアニメイトできるイチョリッド/Ichoridを組み合わせたフリゴリッドが登場、メタの中心を担うことになる。
また一部では、再活性/Reanimateなどを生+死/Life+Deathで代用する古典的なリアニメイトデッキも使用されている。
旧エクステンデッド(ローテーション前)
リアニメイトはオデッセイ以降エクステンデッドでも強力なアーキタイプとして君臨することとなった。
まずは、納墓/Entomb→再活性/Reanimateの黄金パターンを有するベンツォが環境を席巻。
初期にはゾンビの横行/Zombie InfestationとKrovikan Horrorを合わせたゾンビ・トークン量産エンジンが搭載され、ワイルドゾンビやゾンビプリズンへと派生していった。
また縫合グール/Sutured Ghoul登場後は、隠遁ドルイド/Hermit Druidをパートナーに据えたアングリーハーミット2が驚異的な瞬殺力を見せつけた。
納墓/Entombや隠遁ドルイド/Hermit Druidが禁止カードになった後は、入念な研究/Careful Studyや実物提示教育/Show and Tellのために青を足した高速型(→*1)、また縫合グール/Sutured Ghoul型は生き埋め/Buried Aliveとクローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraperをパートナーに据えたアングリーグール等が登場した。
また、ミラディンで超重量級のアーティファクトが数多く登場したため、それらをゴブリンの溶接工/Goblin Welderでリアニメイトするデッキもあらわれた。→ティンカースタックス、ウェルダー・リアニメイト
後期型
- 備考
- プロツアーコロンバス04ベスト4(参考)
- 使用者:Gadiel Szleifer
- フォーマット
aligen="center" | LEFT: | |
メインデッキ (60) | ||
クリーチャー (11) | ||
4 | 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath | |
4 | 朽ちゆくインプ/Putrid Imp | |
3 | 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing | |
呪文 (33) | ||
4 | 吸血の教示者/Vampiric Tutor | |
4 | 入念な研究/Careful Study | |
4 | 死体発掘/Exhume | |
3 | 強迫/Duress | |
4 | 渦まく知識/Brainstorm | |
4 | 金属モックス/Chrome Mox | |
4 | 再活性/Reanimate | |
1 | 実物提示教育/Show and Tell | |
1 | 不快な夢/Sickening Dreams | |
4 | 陰謀団式療法/Cabal Therapy | |
土地 (16) | ||
4 | 地底の大河/Underground River | |
4 | 汚染された三角州/Polluted Delta | |
6 | 沼/Swamp | |
2 | 島/Island | |
サイドボード | ||
4 | 燻し/Smother | |
3 | ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator | |
2 | 金粉のドレイク/Gilded Drake | |
2 | 実物提示教育/Show and Tell | |
1 | 残響する真実/Echoing Truth | |
1 | 頭蓋の摘出/Cranial Extraction | |
1 | 魔力流出/Energy Flux | |
1 | エネルギー・フィールド/Energy Field |
中期型
- 備考
- プロツアーヒューストン02準優勝(参考)
- 使用者:Rob Dougherty
- フォーマット
aligen="center" | LEFT: | |
メインデッキ (60) | ||
クリーチャー (9) | ||
2 | 顔なしの解体者/Faceless Butcher | |
1 | 新緑の魔力/Verdant Force | |
1 | 土喰い巨獣/Petradon | |
1 | 共生のワーム/Symbiotic Wurm | |
1 | 戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful | |
1 | 幻影のニショーバ/Phantom Nishoba | |
1 | 要塞の監督官/Stronghold Taskmaster | |
1 | 冥界のスピリット/Nether Spirit | |
呪文 (28) | ||
4 | 納墓/Entomb | |
4 | 吸血の教示者/Vampiric Tutor | |
4 | 死体発掘/Exhume | |
4 | 陰謀団式療法/Cabal Therapy | |
4 | 最後の儀式/Last Rites | |
4 | 強迫/Duress | |
4 | 再活性/Reanimate | |
土地 (23) | ||
19 | 沼/Swamp | |
4 | 裏切り者の都/City of Traitors | |
サイドボード | ||
4 | 悪魔の布告/Diabolic Edict | |
1 | 木裂獣/Woodripper | |
2 | 次元の狭間/Planar Void | |
1 | アーボーグのシャンブラー/Urborg Shambler | |
2 | 仕組まれた疫病/Engineered Plague | |
3 | ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator | |
2 | 顔なしの解体者/Faceless Butcher |
ヴィンテージ
ヴィンテージにおいても、リアニメイトは有力なデッキの一角である。 ドローとディスカードを両立させるBazaar of Baghdadの存在が大きい。
1つは、世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragonのナイトメア能力を逆手に取った無限コンボデッキ、ワールドゴージャー。
もう1つは、ゴブリンの溶接工/Goblin Welderで強力なコントロール力を持つアーティファクトを使い回すコントロールデッキ、スタックスである。