感染 (デッキ)

提供:MTG Wiki

2024年1月26日 (金) 04:01時点におけるYukikaze (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索

感染(Infect)は、ミラディンの傷跡ブロックの新キーワード能力である感染を主体とした、毒カウンターによる勝利を狙うデッキミラディンの傷跡ブロック構築スタンダード環境からモダンレガシーパウパーといった様々な環境で存在する。ファイレクシア:完全なる統一で登場した毒性を主体とした毒カウンター勝利デッキについてもここで解説する。

ミラディンの傷跡ではアーティファクト・クリーチャーだけが感染を持っていたため、基本的には黒か緑を中心として作られた。ミラディン包囲戦新たなるファイレクシアでは他のにも感染を持つクリーチャーが登場した他、墨蛾の生息地/Inkmoth Nexusといった色に関係なく使える優秀なカードも登場したため、他の色を加えるタイプも見られるようになった。

目次

概要

感染を持つクリーチャー攻撃を各種呪文でバックアップし、速やかに10個の毒カウンター対戦相手に与えて勝利条件を満たすことを狙う。

通常のビートダウンデッキとの最も大きな違いは、対戦相手に攻撃が通ったとき、パワーのプラス修整を実質的に倍の数値でカウントできることであり、何らかのサイズ強化手段が好んで用いられる傾向にある。そのため装備品を採用する場合も、他のデッキで採用されるような安定性が高いものやアドバンテージが稼げるものに限らず、強化効率を重視したものもよく使われる。

通常のビートダウンが苦手とする絆魂などのライフ回復手段に強い一方、ファイレクシア・マナなどのライフをコストとするカードを低リスクで使わせてしまう、本体火力を併用しづらいといったデメリットがある。

黒の感染デッキは、クリーチャー除去手札破壊などで道をこじ開け、高スペックの感染クリーチャーの攻撃を通す構成。特に優秀なファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader以外では、軽さを重視するタイプと、ファイレクシアの槽母/Phyrexian Vatmother荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragonといった大型クリーチャーを用いるタイプがある。

黒単色のものの他、青黒クロック・パーミッション型、あるいは青黒コントロールに近づけた型も存在する。また、ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolasが強化手段を務めることも。

緑の感染デッキは、1、2マナの感染クリーチャーを展開して巨大化/Giant Growth系の単体強化呪文を連打する構成であり、アドバンテージを捨ててスピードに特化する。を足して突撃のストロボ/Assault Strobeを採用することも多い。最速2ターンキルも可能(例えばぎらつかせのエルフ/Glistener Elf地うねり/Groundswell+突撃のストロボ)なほどの爆発力を誇るが、安定性は低く、序盤に決めきれないと脆い。また、を足してひずみの一撃/Distortion Strikeや軽量カウンターを加える構成もあり、その場合はグランビルを彷彿とさせる。基本セット2013怨恨/Rancorおよび戦の大聖堂/Cathedral of Warが登場したことから、この緑のタイプが短期間ながら活躍した。

モダン以下の環境でも緑を中心とした瞬殺型のデッキが組まれることが多い。スタンダードよりも優れた強化性能を持つカードが多く、特に猛火の群れ/Blazing Shoalはモダンで禁止カードに指定されたほどの性能を誇る。

パウパーでは多色土地の貧弱さから、緑単色で組まれることがほとんど。激励/Invigorateや怨恨といった感染と相性のいいカードがコモンに多く存在することもあって、激励禁止前はトップメタの一角を占めていた。

また、増殖を利用して毒カウンターを増やし、わずかな毒から一気に毒死に持ち込む型も存在する。

ファイレクシア:完全なる統一毒性が登場し、スタンダードで12年ぶりに毒カウンターでの勝利を狙うデッキが再登場した。与える毒は固定値のため感染の黒に近いスタイルのデッキがメインとなった。ただ敬慕される腐敗僧/Venerated Rotpriestは強化や相手の除去が毒カウンターを与える手段になるためこれを利用した1ターンキルもできる。敬慕される腐敗僧は既存の感染デッキにも採用され強化した。

スタンダード(イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期)

イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期のスタンダードでも、緑白青バント・トキシック(Bant Toxic)と呼ばれるデッキが存在している。


消えゆく希望/Fading Hope血清の罠/Serum Snareブロッカーを排除して這い回る合唱者/Crawling Chorus顎骨の決闘者/Jawbone Duelistの攻撃を通していく。渦巻く霧の行進/March of Swirling Mistはブロッカー排除だけでなく、敬慕される腐敗僧/Venerated Rotpriestとのコンボで一挙に毒カウンターを与える手段として機能する。

前期のスタンダードのカードのみで構成されているがイクサラン:失われし洞窟参入後に登場し、当初は地雷デッキとしてメタゲームの一角に存在するに過ぎなかったが、トップメタドメイン・ランプに対抗しうるアグロデッキとして、一週間で勝率を2倍に伸ばすなど躍進を見せた[1]

サンプルリスト

バント・トキシック [1]
土地 (22)
4 金属海の沿岸/Seachrome Coast
4 種子中枢/The Seedcore
3 ミレックス/Mirrex
3 剃刀境の茂み/Razorverge Thicket
2 アダーカー荒原/Adarkar Wastes
2 ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast
1 皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire
1 島/Island
1 天上都市、大田原/Otawara, Soaring City
1 平地/Plains
クリーチャー (17)
4 這い回る合唱者/Crawling Chorus
4 離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite
4 敬慕される腐敗僧/Venerated Rotpriest
3 顎骨の決闘者/Jawbone Duelist
2 別館の歩哨/Annex Sentry
呪文 (21)
4 渦巻く霧の行進/March of Swirling Mist
4 血清の罠/Serum Snare
3 スクレルヴの巣/Skrelv's Hive
3 実験的占い/Experimental Augury
3 消えゆく希望/Fading Hope
3 終焉よ来たれ/Bring the Ending
1 ダニの突撃/Charge of the Mites
サイドボード (15)
4 痛烈な一撃/Knockout Blow
3 否認/Negate
2 邪悪を打ち砕く/Destroy Evil
2 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
2 別館の歩哨/Annex Sentry
1 ダニの突撃/Charge of the Mites
1 スクレルヴの巣/Skrelv's Hive


スタンダード(イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期)

イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期のスタンダードで、ファイレクシア:完全なる統一毒性増殖といった毒カウンターを与える手段が登場したため、毒カウンターによる勝利を狙うデッキが登場した。



詳細はセレズニア・ポイズンを参照。

ミラディンの傷跡ブロック構築

ミラディンの傷跡ブロック構築で活躍したのは黒単色軽量型で、このタイプがプロツアー名古屋11でベスト8に入った。



定番のファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader墨蛾の生息地/Inkmoth Nexusに加えて疫病のとげ刺し/Plague Stingerなどの軽量感染クリーチャーを採用、四肢切断/Dismemberなどの除去ブロッカーを排除しつつピストン式大槌/Piston Sledgeなどの装備品パワーを底上げし速やかに対戦相手を毒殺することを狙う。

サンプルレシピ

Mono-Black Infect [2]
土地 (23)
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
19 沼/Swamp
クリーチャー (16)
4 胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr
4 ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader
4 疫病のとげ刺し/Plague Stinger
4 囁く死霊/Whispering Specter
呪文 (21)
3 蔑み/Despise
4 四肢切断/Dismember
2 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 変異原性の成長/Mutagenic Growth
4 ピストン式大槌/Piston Sledge
4 悪性の傷/Virulent Wound
サイドボード (15)
2 喉首狙い/Go for the Throat
4 闇の掌握/Grasp of Darkness
3 骨髄の破片/Marrow Shards
2 迫撃鞘/Mortarpod
4 ファイレクシアの槽母/Phyrexian Vatmother


スタンダード(ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期)

スタンダードの変遷#ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期世界選手権11終了後のThe Finals11で、2種類の感染デッキがベスト8に入った。

一つは青黒クロック・パーミッションに近い形をとり、岡田尚也氏が使用して見事優勝を飾った。→*1



ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusaderに加えてブロックされない荒廃の工作員/Blighted Agentを採用、マナ漏出/Mana Leakなどのカウンター除去でバックアップする。

もう一つはプレインズウォーカーボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolasをフィーチャーした黒単タッチ型。こちらは大段豪史氏が使用し、ベスト4に入っている。→*2



墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus疫病のマイア/Plague Myrなどの軽量感染アーティファクト・クリーチャーを主力とし、ボーラスの工作員、テゼレットで強化することを狙う。

青黒型

UB Infest [3]
土地 (23)
6 島/Island
5 沼/Swamp
4 闇滑りの岸/Darkslick Shores
4 水没した地下墓地/Drowned Catacomb
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
クリーチャー (8)
4 荒廃の工作員/Blighted Agent
4 ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader
呪文 (29)
2 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
2 変異原性の成長/Mutagenic Growth
4 思案/Ponder
4 悪性の傷/Virulent Wound
4 マナ漏出/Mana Leak
2 破滅の刃/Doom Blade
4 禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy
2 堕落した良心/Corrupted Conscience
3 ルーン唱えの長槍/Runechanter's Pike
2 饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine
サイドボード (15)
2 ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker
2 ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine
1 変異原性の成長/Mutagenic Growth
3 蔑み/Despise
3 漸増爆弾/Ratchet Bomb
3 否認/Negate
1 堕落した良心/Corrupted Conscience


黒単型

Bu Infest [4]
土地 (25)
10 沼/Swamp
3 島/Island
4 闇滑りの岸/Darkslick Shores
4 水没した地下墓地/Drowned Catacomb
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
クリーチャー (15)
4 疫病のマイア/Plague Myr
4 屍百足/Necropede
4 ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader
3 ファイレクシアの槽母/Phyrexian Vatmother
呪文 (20)
4 悪性の傷/Virulent Wound
3 喉首狙い/Go for the Throat
1 破滅の刃/Doom Blade
3 ゲスの玉座/Throne of Geth
2 伝染病の留め金/Contagion Clasp
3 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
4 ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas
サイドボード (15)
2 危険なマイア/Perilous Myr
1 ファイレクシアの槽母/Phyrexian Vatmother
1 肉体のねじ切り/Wring Flesh
3 虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
3 堕落した決意/Corrupted Resolve
1 伝染病の留め金/Contagion Clasp
3 転倒の磁石/Tumble Magnet
1 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil


モダン

モダンではフォーマット制定直後に、猛火の群れ/Blazing Shoalによって一気に打点を上げる瞬殺コンボタイプが開発された。



ドラゴンの嵐/Dragonstorm等をコストに猛火の群れの爆発力を引き出し、1ターン目の墨蛾の生息地/Inkmoth Nexusから最速2ターンキルも可能とする。デッキのその他の部分は、コンボパーツ手札に揃えるサーチドローと妨害排除のカウンターから構成されている。

モダン開幕戦のプロツアーフィラデルフィア11でベスト8入りして話題となったが、すぐさまキーカードの猛火の群れが禁止カードに指定されてしまい、構築不可能となった。

その後は目立った実績が無かったものの、プロツアー「ラヴニカへの回帰」でベスト8を輩出し注目を集めた。スタンダードにおける緑の感染デッキをベースに、ドローやカウンター、回避能力持ちを加えて緑青緑青黒の構成を取ることが多い。

初期型

青単感染 [5]
土地 (19)
8 島/Island
1 湿った墓/Watery Grave
2 トレイリア西部/Tolaria West
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
クリーチャー (5)
4 荒廃の工作員/Blighted Agent
1 大祖始/Progenitus
呪文 (36)
1 否定の契約/Pact of Negation
1 召喚士の契約/Summoner's Pact
2 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 思案/Ponder
4 定業/Preordain
4 ドラゴンの嵐/Dragonstorm
4 呪文貫き/Spell Pierce
4 交錯の混乱/Muddle the Mixture
4 深遠の覗き見/Peer Through Depths
1 応じ返し/Snapback
4 猛火の群れ/Blazing Shoal
3 撹乱する群れ/Disrupting Shoal
サイドボード (15)
4 呪文滑り/Spellskite
3 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
1 殺戮の契約/Slaughter Pact
2 剥奪/Deprive
1 残響する真実/Echoing Truth
1 計略縛り/Trickbind
1 四肢切断/Dismember
2 ジェイス・ベレレン/Jace Beleren


緑青型

GU Infect [6]
土地 (19)
2 繁殖池/Breeding Pool
2 森/Forest
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
1 島/Island
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
2 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (14)
4 荒廃の工作員/Blighted Agent
4 ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf
2 胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr
4 貴族の教主/Noble Hierarch
呪文 (27)
2 使徒の祝福/Apostle's Blessing
3 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 地うねり/Groundswell
4 古きクローサの力/Might of Old Krosa
3 怨恨/Rancor
3 血清の幻視/Serum Visions
4 手練/Sleight of Hand
4 巨森の蔦/Vines of Vastwood
サイドボード (15)
3 忍び寄る腐食/Creeping Corrosion
2 四肢切断/Dismember
2 否認/Negate
4 呪文貫き/Spell Pierce
4 呪文滑り/Spellskite


  • 猛火の群れ禁止後の緑青タイプ。

緑青黒型

Sultai Infect(Modern) [7]
土地 (20)
2 繁殖池/Breeding Pool
2 森/Forest
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
2 草むした墓/Overgrown Tomb
2 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (16)
4 荒廃の工作員/Blighted Agent
4 ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf
4 貴族の教主/Noble Hierarch
4 疫病のとげ刺し/Plague Stinger
呪文 (24)
3 使徒の祝福/Apostle's Blessing
1 ひずみの一撃/Distortion Strike
4 地うねり/Groundswell
3 古きクローサの力/Might of Old Krosa
4 変異原性の成長/Mutagenic Growth
1 捕食者の一撃/Predator's Strike
4 怨恨/Rancor
4 巨森の蔦/Vines of Vastwood
サイドボード (15)
2 突然の衰微/Abrupt Decay
3 四肢切断/Dismember
3 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
4 自然の要求/Nature's Claim
2 呪文滑り/Spellskite
1 野生の抵抗/Wild Defiance


  • 猛火の群れ禁止後の緑青黒タイプ。

レガシー

クリーチャーの基盤は変わってないものの、歴代の優良強化呪文を多数引っさげた超速攻型デッキが中心。



ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus憎悪/Hatred暗黒の儀式/Dark Ritualといった有力カードを合わせた中心のヘイトレッド型、もしくは墨蛾の生息地やぎらつかせのエルフ/Glistener Elf狂暴化/Berserk激励/Invigorateなどで一気に補強する中心のタイプが基本となる。

それらの要素両方を取り入れた極めてアグレッシブな黒緑タイプも存在したが、いずれにせよ安定性が低い上に自分より速いコンボデッキが苦手なため、後年はクロックパーミッションとして動き、機を見て一時強化呪文で一気に勝負を決める緑青のタイプが主流となっている。

ただし緑青タイプは感染クリーチャーのタフネスが低いのが弱点であり、簡単に1点ダメージを飛ばせるような環境だと対処に手札を割かれすぎるため活躍が望めなくなる。特に2021年6月のオラクルで感染クリーチャー全てにファイレクシアンクリーチャー・タイプが追加されたため、部族対策の疫病を仕組むもの/Plague Engineer等で大打撃を受けやすくなり、弱体化した。

  • 根強いファンが多かったようで、大きな実績は少ないが、(体感的に)「どの大会を見てもひとりはいる」というレポートもあった。

青緑型

UG Infect [8]
土地 (20)
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
4 Tropical Island
1 森/Forest
1 不毛の大地/Wasteland
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
クリーチャー (12)
4 ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf
4 荒廃の工作員/Blighted Agent
4 貴族の教主/Noble Hierarch
呪文 (28)
1 宝船の巡航/Treasure Cruise
3 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
3 目くらまし/Daze
3 意志の力/Force of Will
2 呪文貫き/Spell Pierce
4 渦まく知識/Brainstorm
4 激励/Invigorate
3 巨森の蔦/Vines of Vastwood
1 強大化/Become Immense
2 輪作/Crop Rotation
2 狂暴化/Berserk
サイドボード (15)
1 不毛の大地/Wasteland
1 意志の力/Force of Will
1 呪文貫き/Spell Pierce
2 クローサの掌握/Krosan Grip
1 呪文滑り/Spellskite
1 森の知恵/Sylvan Library
1 水没/Submerge
1 自然の要求/Nature's Claim
2 水流破/Hydroblast
1 青霊破/Blue Elemental Blast
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
1 屍百足/Necropede
1 ボジューカの沼/Bojuka Bog


パウパー

感染クリーチャー強化の相性の良さに着目し、パウパーでは爆発力のあるビートダウン・コンボデッキとして活躍していた。



緑単色で構成するのが主流であり、の感染クリーチャーをタッチしたタイプも存在する。最速で2ターンキルも狙える爆発的な攻撃力が魅力である。このデッキをメタゲームの上位に押し上げたのは地うねり/Groundswell激励/Invigorateのような効率のいい軽量強化呪文の存在である。特に激励は毒カウンターの性質上代替コストである相手のライフ回復を無視できるため、実質的に0マナでクリーチャーを+4/+4強化できる凶悪なカードとしてこのデッキの根幹を担っていた。

クリーチャーの線そのものは細いため、強化呪文やクリーチャーそのものを的確に捌かれてしまうとじり貧になってしまう。また手札のクリーチャーと強化カードのバランスの兼ね合いもあるため、手札が合わなければ積極的にマリガンしていくことになる。

2013年2月6日から激励が禁止され、弱体化を余儀なくされた。

その後、ファイレクシア:完全なる統一で毒カウンターや増殖関連のカードが登場したことで、増殖シナジーを活用する黒緑青のタイプが登場した。



各種枯渇ランドに加えて、永遠溢れの杯/Everflowing Chalice五元のプリズム/Pentad Prismといったマナ・アーティファクトマナ基盤を構成する。それらのカウンター論議を呼ぶ計画/Contentious Plan実験的占い/Experimental Auguryなどの増殖呪文で使い回すことでマナ加速し、ファイレクシア病の前触れ/Prologue to Phyresis伝染性尋問/Infectious Inquiryで毒カウンターを与える。後は増殖や追加の毒カウンターでトドメを刺す。

コントロールデッキ向きの色の組み合わせだが、打ち消し除去といった相手に干渉するカードはほぼ採用しない。大量のキャントリップがそのままコンボパーツになるデッキ構成は、ストームに近い。もしくは、各カードが似通った役割を持ち特定のエンドカードを持たないというデッキコンセプトは、バーンに近い面もある。

デッキ名はこれといって決まったものがなく、増殖コントロール(Proliferate Control)、増殖ストーム(Proliferate Storm)、毒ストーム(Poison Storm)などマチマチである。

緑単

Infect(Pauper) [9]
土地 (19)
19 森/Forest
クリーチャー (15)
4 荒廃のマンバ/Blight Mamba
4 ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf
4 胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr
3 腐敗狼/Rot Wolf
呪文 (26)
1 使徒の祝福/Apostle's Blessing
4 地うねり/Groundswell
4 激励/Invigorate
4 変異原性の成長/Mutagenic Growth
4 捕食者の一撃/Predator's Strike
4 怨恨/Rancor
1 レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile
4 巨森の蔦/Vines of Vastwood
サイドボード (15)
2 使徒の祝福/Apostle's Blessing
1 濃霧/Fog
3 スズメバチの一刺し/Hornet Sting
4 自然の要求/Nature's Claim
1 レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile
4 砂嵐/Sandstorm
  • 激励禁止前の緑単タイプ。公式サイトのデッキ紹介に掲載されたレシピ。

タッチ黒

Gb Infect(Pauper) [10]
土地 (15)
11 森/Forest
1 セジーリのステップ/Sejiri Steppe
1 沼/Swamp
2 ぐらつく峰/Teetering Peaks
クリーチャー (18)
4 荒廃のマンバ/Blight Mamba
3 解剖妖魔/Flensermite
4 ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf
4 胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr
3 疫病のとげ刺し/Plague Stinger
呪文 (27)
4 輪作/Crop Rotation
3 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 地うねり/Groundswell
4 激励/Invigorate
4 水蓮の花びら/Lotus Petal
4 怨恨/Rancor
4 巨森の蔦/Vines of Vastwood
サイドボード (15)
3 濃霧/Fog
1 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
3 変異原性の成長/Mutagenic Growth
3 自然の要求/Nature's Claim
4 砂嵐/Sandstorm
1 セジーリのステップ/Sejiri Steppe

タッチ青

Gu Infect(Pauper) [11]
土地 (17)
4 進化する未開地/Evolving Wilds
8 森/Forest
1 島/Island
4 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
クリーチャー (16)
4 荒廃のマンバ/Blight Mamba
4 荒廃の工作員/Blighted Agent
4 ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf
4 胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr
呪文 (27)
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
4 地うねり/Groundswell
4 激励/Invigorate
3 水蓮の花びら/Lotus Petal
4 変異原性の成長/Mutagenic Growth
4 怨恨/Rancor
4 巨森の蔦/Vines of Vastwood
サイドボード (15)
2 使徒の祝福/Apostle's Blessing
3 目くらまし/Daze
3 残響する真実/Echoing Truth
4 自然の要求/Nature's Claim
3 腐敗狼/Rot Wolf

激励禁止後

Infect(Pauper) [12]
土地 (19)
17 森/Forest
2 カルニの庭/Khalni Garden
クリーチャー (17)
4 荒廃のマンバ/Blight Mamba
1 嚢胞抱え/Cystbearer
4 ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf
4 胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr
2 ラノワールの占い師/Llanowar Augur
2 腐敗狼/Rot Wolf
呪文 (24)
4 ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe
2 植生噴出/Phytoburst
4 使徒の祝福/Apostle's Blessing
2 地うねり/Groundswell
2 変異原性の成長/Mutagenic Growth
2 捕食者の一撃/Predator's Strike
4 巨森の蔦/Vines of Vastwood
4 怨恨/Rancor
サイドボード (15)
3 死体の野犬/Corpse Cur
2 輪作/Crop Rotation
2 木化/Lignify
2 レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile
1 嚢胞抱え/Cystbearer
1 腐敗狼/Rot Wolf
1 ムルタニの命令/Multani's Decree
1 自然の要求/Nature's Claim
1 捕食/Prey Upon
1 もつれ/Tangle

増殖型

Proliferate Control(Pauper) [13]
土地 (19)
4 ヒッコリーの植林地/Hickory Woodlot
4 泥炭の沼地/Peat Bog
4 サプラーツォの岩礁/Saprazzan Skerry
1 冠雪の森/Snow-Covered Forest
5 冠雪の島/Snow-Covered Island
1 冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
クリーチャー (0)
呪文 (41)
4 永遠溢れの杯/Everflowing Chalice
4 五元のプリズム/Pentad Prism
4 実験的占い/Experimental Augury
4 ファイレクシア病の前触れ/Prologue to Phyresis
4 嵐の乗り切り/Weather the Storm
2 強迫的な研究/Compulsive Research
4 論議を呼ぶ計画/Contentious Plan
3 綿密な分析/Deep Analysis
4 伝染性尋問/Infectious Inquiry
4 渇き根/Thirsting Roots
4 生体解剖医の見識/Vivisurgeon's Insight
サイドボード (15)
4 終焉よ来たれ/Bring the Ending
4 水流破/Hydroblast
3 一瞬の平和/Moment's Peace
4 鋸刃の矢/Serrated Arrows


参考

  1. Metagame Mentor: 10 Spicy Standard Decks for Your January 2024 RCQ(Magic.gg 2024年1月12日)
MOBILE