代替コスト

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代替コスト/Alternative Costとは、呪文唱える際に、本来のマナ・コスト以外で支払うことができるコストのことである。


Bringer of the White Dawn / 白の夜明けの運び手 (7)(白)(白)
クリーチャー — 運び手(Bringer)

あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、(白)(青)(黒)(赤)(緑)を支払うことを選んでもよい。
トランプル
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とする。あなたはそれを戦場に戻してもよい。

5/5


Massacre / 虐殺 (2)(黒)(黒)
ソーサリー

いずれかの対戦相手が平地(Plains)をコントロールしており、かつあなたが沼(Swamp)をコントロールしているなら、あなたはこの呪文をそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
ターン終了時まで、すべてのクリーチャーは-2/-2の修整を受ける。



Comparative Analysis / 比較分析 (3)(青)
インスタント

怒濤(2)(青)(あなたかチームメイトがこのターンに他の呪文を唱えていたなら、あなたはこの呪文を怒濤コストで唱えてもよい。)
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚引く。


目次

[編集] 概要

その名の通り、本来のコストの「代わりに」支払って唱えることができるコストのこと。ルール文章には「あなたは[このオブジェクト]のマナ・コストを支払うのではなく、[処理]することを選んでもよい」あるいは「[このオブジェクト]はマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい」と書かれる。

特定の状況でのみ代替コストを支払えたり、特定の代替コストを支払った場合にのみ追加の効果を得たりする例もある。これらは特にキーワード能力による代替コストに多い。

そのカードがもともと持っている場合もあれば、別のカードの効果によって与えられる場合もある。

[編集] ルール

  • 代替コストを適用した場合でも、通常の呪文を唱える手順に従う。対象がないのに勝手に唱えたりはできないし、打ち消しされたりもする。
  • どのようなコストで支払っても、呪文自体の性質は変化しない。その呪文のマナ・コストやマナ総量なども変化しない。特別に許可されていない限り、ソーサリーインスタント・タイミングで唱えたりもできない。
  • 代替コストも「唱えるためのコスト」であるため、コストを減少させる効果増加させる効果が適用される。
  • 代替コストで代わりに支払えるのはマナ・コストのみである。追加コストまでは代替しない。
  • 1つのオブジェクトが複数の代替コストを適用できる場合でも、そのうちの1つしか適用できない。また、1つ1つの代替コストは独立しており、組み合わせたり混ぜ合わせたりすることもできない。
  • 代替コストを適用した場合、呪文の性質によっては不利になることがある点に注意。
    • 例えば、ドリーム・ホール/Dream Hallsの代替コストで輝く群れ/Shining Shoalを唱えた場合、代替コストにXを含まないため、X=0しか指定できない。
      • 輝く群れ自身の持つ代替コストならば、代替コストにXが含まれているため、Xを指定できる。
    • また例えば、ドリーム・ホールの代替コストで炎渦竜巻/Firespoutを唱えた場合、赤マナ緑マナも支払われていないため、どちらの効果も現れない。一方、太陽の拳/Fist of Sunsの代替コストで炎渦竜巻を唱えた場合、赤マナも緑マナも支払われているため、どちらの効果も現れる。

[編集] 代替コストを定義するキーワード能力

能力の詳細は各ページを参照のこと。

「制限」の欄に記載のない場合、それが唱えられるときならいつでも指定の代替コストを支払って唱えることができる。通常それは手札から、インスタント瞬速を持つカードでなければソーサリー・タイミングにのみ唱えられる。

それ自体を代替コストで唱える能力
キーワード能力 制限 備考 マナ支払い
フラッシュバック 墓地からのみ可 スタックを離れると追放 指定コスト
マッドネス 手札から捨てたとき(誘発) - 指定コスト
変異/大変異/変装 クリーチャー呪文を唱えられるとき 裏向きのクリーチャー呪文として唱える (3)固定
待機 待機状態で最後の時間カウンターが取り除かれたとき(誘発) 特別な処理を含む能力 支払うことなく唱える
想起 - 戦場に出たときに生け贄に捧げる 指定コスト
徘徊 特定のクリーチャー・タイプのクリーチャーでプレイヤーに戦闘ダメージを与えたターン - 指定コスト
反復 手札から唱えて解決された次の自分のアップキープ開始時(誘発) - 支払うことなく唱えられる
奇跡 そのターンで最初に引いたカードだったとき(誘発) - 指定コスト
超過 - 対象を取らなくなり効果範囲が全体化 指定コスト
授与 - オーラ呪文として唱える 指定コスト
疾駆 - 終了ステップに手札に戻る 指定コスト
覚醒 - 追加で自分の土地をクリーチャー化 指定コスト
怒濤 あなたかチームメイトが他の呪文を唱えたターン - 指定コスト
現出 - 追加コストとしてクリーチャー1体を生け贄 指定コスト(生け贄に応じて減少)
絢爛 いずれかの対戦相手ライフ失ったターン - 指定コスト
脱出 墓地からのみ可 追加コストとして他の墓地のカードを指定枚数追放 指定コスト
変容 - 変容したクリーチャー呪文として唱える 指定コスト
予顕 予顕した次のターン以降 事前に(2)を支払って裏向きに追放 指定コスト
降霊 墓地からのみ可 変身させた状態で唱える 指定コスト
切除 - ルール・テキストの一部を無視する 指定コスト
奇襲 - 終了ステップ生け贄に捧げる 指定コスト
見た目以上のもの - トランスフォームさせた状態で唱える 指定コスト
計画 計画された状態になったターン以降 特別な処理を含む能力 支払うことなく唱える
そのカード以外を代替コストで唱える効果を含む能力
  • 波及 - 唱えたときにライブラリーの一番上からN枚の中にある同名カードをマナ・コストを支払わずに唱えられる。
  • 続唱 - 唱えたときにライブラリーの一番上からそれよりマナ総量の低いカードがめくれるまで追放、めくれたらそれをマナ・コストを支払わずに唱えられる。
  • 暗号 - 解決時に任意で自分のクリーチャーに暗号化して追放、それがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび暗号化されたそれのコピーをマナ・コストを支払わずに唱えられる。
勘違いを起こしやすい非該当の能力

以下は代替コストを定義しない。

  • 献身は追加コストの支払いによってインスタント・タイミングで唱えることを許可する能力である。
  • 回顧再活は追加コストの支払いによって墓地から唱えることを許可する能力である。
  • 蘇生は墓地にある間に有効な起動型能力であり、唱えることを含まない。
  • 実演は呪文を唱えたときに選択を行う能力である。
  • 試作は代替の特性を持つ試作型呪文として唱えることを許可する能力である。

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

引用:総合ルール 20231117.0

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