ラースの灼熱洞/Furnace of Rath

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Furnace of Rath / ラースの灼熱洞 (1)(赤)(赤)(赤)
エンチャント

いずれかの発生源がパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりにそれはそのパーマネントかプレイヤーにその2倍のダメージを与える。


元祖ダメージを2倍にするエンチャント

これを出して火力を連発できると、あっという間にゲーム勝利できる。ただし、対戦相手がこちらに与えるダメージも2倍になるので注意。ミラージュ・ブロックスタンダードだった頃は、戦場を圧倒していてもフルバーンが4枚目の山/Mountainと共にこれを置き、即火炎破/Fireblast2連発で大逆転ということがよくあった。そのため、当時のには「ライフ10は射程圏内」とまで言われていた。

ブロックモグの偏執狂/Mogg Maniacとの相性が非常に良い。「ダメージを受けてから返す」という性質上、置換効果を2度適用して4倍にできるからだ。例えば、ラースの灼熱洞とモグの偏執狂が戦場にある状態で火炎破をモグの偏執狂に撃ち込むと、対戦相手に16点ダメージが入る。稲妻の斧/Lightning Axeならば20点で一撃である。後に登場したぬいぐるみ人形/Stuffy Dollでも同じことが可能。

上記のように基本的にマナを使わないダメージ源(ピッチスペルの火力など)やダメージ置換効果との相性が抜群に良い。逆に言えば、それらの中でも優秀なカードカードプールに存在しない環境では対戦相手にも恩恵を与えてしまうデメリットが先に立つため、イマイチ真価を発揮できない事が多い。

ドミナリアでのプレインズウォーカーへのダメージ移し変え効果ルール廃止に伴うオラクル更新により、「クリーチャーかプレイヤーにダメージを与える場合」から「パーマネントかプレイヤーにダメージを与える場合」に変更された。それまでは後述のとおりプレインズウォーカーへのダメージは実質的に2倍にすることはできなかったので、大幅に強化されたといえる。

ルール

その他

  • このカードのせいでトランプルのルールが変更されたという逸話がある。当初のルールでは、トランプルを持つクリーチャーが与える戦闘ダメージは、一旦全てブロック・クリーチャー割り振られた後、「溢れた」ダメージが改めてプレイヤーに割り振られるという仕組みであった。ダメージの割り振りが2度発生しているため、この置換効果も2度適用されてしまうのである。具体的には、ボール・ライトニング/Ball Lightningを2/2クリーチャーでブロックすると、まず「2/2クリーチャーに(パワー6の2倍の)12ダメージ」が与えられ、この余剰の10ダメージが再度プレイヤーに割り振りされた結果、プレイヤーに(余剰の2倍の)20点のダメージが与えられた。
    • しかし、ブロックしなかった場合には「倍付け」が1度しか起こらないので、かえってダメージが減るというおかしなことになっていた。上記の例では、6×2点で12点しかダメージが与えられない。
    • 現在のルールでは戦闘ダメージは「クリーチャーとプレイヤーに同時に1タイミングで割り振り」になっているので、上記例ではプレイヤーに4点割り振ってそれが2倍で8点ダメージとなるだけである。
  • ドミナリアでのオラクル変更以前には、プレインズウォーカーへの戦闘ダメージはそのプレインズウォーカーがクリーチャー化してない限りは置換効果が適用されないし、火力呪文などは後述のとおり受ける側が望まない限りはプレインズウォーカーへ倍のダメージを与えることができなかった。
    • 戦闘ダメージ以外のダメージがプレイヤーに与えられようとする場合、「ラースの灼熱洞による倍化」と「プレインズウォーカーへの移し変え」の2つの置換効果が適用できる状態になる。影響を受けるプレイヤー=ダメージを受ける側のプレイヤーがどちらを先に適用するのかを決める。「プレインズウォーカーへの移し変え」を先に適用することにした場合、まずダメージの発生源のコントローラーが移し変えを行うかどうかを決定する。移し変えることにした場合、「クリーチャーかプレイヤーに与えるダメージ」ではなくなるので、ラースの灼熱洞は適用できなくなり、ダメージは倍にならない。移し変えないことにした場合、ラースの灼熱洞が適用され倍になったダメージがプレイヤーに与えられる。逆の順番を選べばダメージが倍になった後で移し替えるかを決めることになるが、普通は損害が少ない前者を選ぶだろう。

関連カード

主な亜種

ダメージを倍化するエンチャント。特記しない限り赤。

エンチャント以外

倍化でなく加点

参考

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