英雄譚

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登場セット
ドミナリア
テーロス還魂記
カルドハイム
モダンホライゾン2
神河:輝ける世界
団結のドミナリア
Warhammer 40,000統率者デッキ
Unfinity(どんぐりシンボル)
兄弟戦争統率者デッキ
機械兵団の進軍
指輪物語:中つ国の伝承
指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ
統率者マスターズ統率者デッキ
エルドレインの森
ドクター・フー統率者デッキ
イクサラン:失われし洞窟
ジュラシック・ワールド・コレクション
Fallout統率者デッキ
モダンホライゾン3
Assassin's Creed
ダスクモーン:戦慄の館
タルキール:龍嵐録
FINAL FANTASY
FINAL FANTASY統率者デッキ

英雄譚/Sagaは、エンチャント・タイプの1つ。ターン毎に過去の重要な出来事に関する物語を紡いでゆく。

これを持つパーマネントは総合ルールで専用の処理が定義されている。


The Eldest Reborn / 最古再誕 (4)(黒)
エンチャント — 英雄譚(Saga)

(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 各対戦相手はそれぞれクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を生け贄に捧げる。
II ― 各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。
III ― 墓地からクリーチャーかプレインズウォーカーであるカード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。



Summon: Choco/Mog / 召喚:チョコボ&モーグリ (2)(白)
クリーチャー エンチャント — 英雄譚(Saga) 鳥(Bird) モーグリ(Moogle)

(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンター1個を加える。IVの後に、生け贄に捧げる。)
I,II,III,IV ― 必殺技!! ― ターン終了時まで、あなたがコントロールしていてこれでないすべてのクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。

3/3

[編集] 定義

英雄譚の文章欄には複数の章シンボル/chapter symbolと区切られた文章欄がある。この章シンボルは誘発型能力を表すキーワード能力であり、章能力/chapter abilityと呼ばれる。

  • 章シンボルにはローマ数字が含まれている。ここではそれを「{rN}」で表す。
    • 「{rN} ― [効果]/{rN}-[Effect]」は、「この英雄譚の上に1つ以上の伝承カウンターが置かれたとき、これの上の伝承カウンターの数がこれまでN未満でN以上になった場合、[効果]。」を意味する。
    • 「{rN1}, {rN2} ― [効果]/{rN1}, {rN2}-[Effect]」は「{rN1} ― [効果]」と「{rN2} ― [効果]」と同じである。
    • 英雄譚の最終章の番号は、それの持つ章能力の中で最大の値である。英雄譚が章能力を持たない場合、その最終章の番号は0である。
  • 先読を持たない英雄譚が戦場に出るに際し、それのコントローラーはそれの上に伝承カウンターを1個置く。先読能力を持つ英雄譚1つが戦場に出るに際し、それのコントローラーは1からその英雄譚の最終章番号までの間の数1つを選ぶ。その英雄譚は、その選ばれた数の伝承カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
  • プレイヤー戦闘前メイン・フェイズが開始するに際し、そのプレイヤーは自分がコントロールしてており、1つ以上の章能力を持った各英雄譚の上にそれぞれ伝承カウンターを1個置く。これはターン起因処理であり、スタックを使わない。
  • 英雄譚・パーマネントの上にある伝承カウンターの数がそれの最終章の番号以上であり、それが1つ以上の章能力を持っており、かつ誘発してまだスタックを離れていない章能力の発生源でない場合、その英雄譚のコントローラーはそれを生け贄に捧げる。これは状況起因処理であり、スタックを使わない。
  • クリーチャーでもある英雄譚はP/T欄と、タイプ行の下に追加の文章欄を持つ。タイプ行の下の能力は章カウンターとは関連を持たない。ルール上は章能力もタイプ行下の能力も合わせて1つの文章欄であり、文章欄を交換する場合はまとめて交換される。

[編集] 解説

ドミナリアで新たに登場したエンチャント・タイプ。カード文章欄が左半分、イラストが右半分を占め、タイプ行は下段に置かれた特殊なレイアウトになっている(カード画像)。その次元/Planeでかつて起こった出来事を、まるで「章立てされた物語を順に語る」ようにしてなぞっていく。

[編集] メカニズムの発展

複数回登場しているメカニズムで拡張も多い。ばらつきはあれど全色に収録されることが多い。

[編集] ルール

  • 注釈文ではカウンターを置くのは「あなたのドロー・ステップの後」と書かれているが、総合ルールでは「戦闘前メイン・フェイズが開始するに際し」である。通常はこれらに差は無い。
  • 戦場に出た時点で伝承カウンターを置くのは英雄譚による置換効果である。戦闘前メイン・フェイズの開始時に置くのはターン起因処理である。
    • いずれもスタックを使わないため、カウンターを置くことに対して対応して何かすることはできない。それによって誘発した章能力に対応して行動することはできる。
    • 倍増の季節/Doubling Seasonをコントロールしている場合、前者は効果であるため乗るカウンターの数が倍になるが、後者は効果ではないため倍にならない。
  • 同時に複数個のカウンターが乗った場合、その間にある章能力が全て同時に誘発する。それらは好きな順でスタックに乗せてよい。
  • 最終章の番号以上の個数のカウンターが乗っており、1つ以上の章能力を持っており、スタック上にその英雄譚から誘発した章能力が無い場合、状況起因処理として英雄譚は生け贄に捧げられる。
    • 「生け贄に捧げること」自体はスタックに乗らずに処理されるため、これに対応して何かすることはできない。
    • 章能力がスタック上にある間はまだ生け贄に捧げられないため、その間にバウンスしたりカウンターの数を減らすなどして生け贄を回避することはできる。
    • 1つ以上の章能力を持っている事が条件のため、英雄譚・クリーチャーが能力をすべて失った場合はバニラクリーチャーとして戦場に残り続ける。
  • 乗っているカウンターを取り除いてもその時点では何も起こらない。そこから新たにカウンターが乗せられたとき、章能力が再び誘発することになる。
  • オパール色の輝き/Opalescence謙虚/Humilityなどで英雄譚が能力を持たない状態で戦場に出る場合でも、伝承カウンターを置くことは英雄譚が持つ能力ではなくルールのため伝承カウンターを置いて戦場に出る。

[編集] 旧ルール

  • 登場当初はターン起因処理や状況起因処理の条件に「それが1つ以上の章能力を持っている場合」が無かったため、能力を失った英雄譚は「伝承カウンターの数がそれの最終章の番号以上」であるとして即時に生け贄に捧げられていた。もっともエンチャントの能力を失わせる方法は少なく、これがプレイヤー同士の話題に上るのはウルザの物語/Urza's Saga血染めの月/Blood Moonとの相互作用に関してだった。その後FINAL FANTASY英雄譚・クリーチャーが登場したことにより、英雄譚が能力を失う機会が増えたため、直感的でない挙動として修正された[1]。これにより実質的にウルザの物語が強化された。

[編集] その他

[編集] 英雄譚を参照するカード

歴史的は割愛。

[編集] 脚注

  1. Magic: The Gathering®—FINAL FANTASY™ Release Notes/マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』リリースノートDaily MTG 2025年5月30日 Eric Levine著)
  2. Returning Home/懐かしの地に(Making Magic 2018年4月2日 Mark Rosewater著)
  3. The Saga of Sagas/英雄譚の英雄譚(Making Magic 2018年5月7日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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