土地単
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土地単(Lands)は、その名の通り土地を主軸に組まれたデッキ。
かつてはヴィンテージでも貧乏デッキとしてそれなりに人気があったが、壌土からの生命/Life from the Loamの登場以降はレガシーでの活躍が目覚しい。ヴィンテージでは(他のヴィンテージのデッキと比べれば)貧乏デッキで済むかもしれないが、レガシーだと逆に札束デッキとなりがち。
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[編集] 概要
土地
(T):(◇)を加える。
(1):ターン終了時まで、ミシュラの工廠は2/2の組立作業員(Assembly-Worker)アーティファクト・クリーチャーになる。それは土地でもある。
(T):組立作業員クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+1/+1の修整を受ける。
攻撃にミシュラランド、防御にイス卿の迷路/Maze of IthやThe Tabernacle at Pendrell Vale、マナ拘束に不毛の大地/Wastelandやリシャーダの港/Rishadan Portさらには幽霊街/Ghost Quarter を駆使して戦う。かつては完全に土地だけで組むこともあった様だが、現在では補助に他のカードを用いることが主である。
以前からこれらの土地を用いたデッキは細々と存在していたのだが、トーナメントシーンで活躍するようになったのは壌土からの生命/Life from the Loamが登場してからである。このカードの登場によって、これらの土地を半永久的に使いまわすことが可能となり、土地とこれだけでも対戦相手を倒すことが可能となったのである。
またそれらの補助として、踏査/Explorationやマナ結合/Manabondを使用し、序盤からこれらの土地を高速展開するタイプが主流となっている。デッキの根幹としてはこれら2種のエンチャントに壌土からの生命を採用した緑のデッキとなるが、大抵は他の色を足して土地やそれ以外のカードの選択肢を増やす。特に土地だけでは対応できない状況への解答は重要だが、壌土からの生命のために土地以外のカードは極力少なくしたいため、サーチの需要が高い。
初期の土地単は下記にも記す通り43枚もの土地が入っていたが、近年は30枚後半にまで削られていることも多く、相対的に手札を捨てるペナルティが大きいのでマナ結合の枚数を抑えたり、採用しないタイプも登場してきている。
- タッチ白
- 悟りの教示者/Enlightened Tutorによるシルバーバレット戦術を組み込むことができる。マナ結合や踏査をサーチしてるだけでなく、相性の悪いコンボデッキのために虚空の杯/Chalice of the Void や三なる宝球/Trinisphere といったマナ拘束ができるアーティファクトをサーチすることができる。他に白のカードでは同じくコンボデッキ対策の法の定め/Rule of Lawや、致命傷となる発展の代価/Price of Progress対策に赤の防御円/Circle of Protection: Redなどが用いられることがある。
- タッチ青
- 直観/Intuitionが強力。墓地に置かれた土地は壌土からの生命で回収することで確実なサーチとなり、またアーティファクトもアカデミーの廃墟/Academy Ruinsで回収ができる。アカデミーの廃墟は壌土からの生命の発掘で墓地に置かれたカードの回収にも役立つ。
- 墓地に落ちると回収が難しい土地以外のカードのためのドロー手段として、打開/Breakthroughや調律/Attunementが採用されることがある。土地を捨てても壌土からの生命で回収できるため、非常に有力なドロー手段となる。
- マナ結合と激動/Upheavalのコンボで一気に戦場をひっくり返すタイプも存在する。しかしドラゴン・ストンピィなど効き目が薄いデッキタイプも多いため、あくまでギミックの一つに留まる。
- タッチ黒
- むかつき/Ad Nauseamが非常に強力。土地単の構成上ドローソースとしては最高の性能を発揮することができる。
- 青と合わせてミシュラランドの忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pitを使うために黒をタッチすることもある。
- 色は関係ないが恐血鬼/Bloodghastや冥界のスピリット/Nether Spiritが採用されることもある。
- タッチ赤
- ギャンブル/Gambleにより壌土からの生命や土地をサーチすることができる。
- 燃え立つ願い/Burning Wishによるウィッシュボード戦略も組み込まれる。特に血染めの月/Blood Moonや基本に帰れ/Back to Basicsといった致命的なカードへの対策カードの重要性が高い。
- 近年は土地単に対して致命的かつ環境に蔓延している死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanへの解答として罰する火/Punishing Fireと燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillowsを採用するためだけに赤をタッチしていることもある。
- タッチアーティファクト
- 白の項目のカード以外にも世界のるつぼ/Crucible of Worldsや仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesが採用される。
- 色マナ確保手段として土地単と相性の良いモックス・ダイアモンド/Mox Diamondもよく使われる。
- 埋没した廃墟/Buried Ruinを採用することで色に関係なく墓地のアーティファクトの回収が可能となる。
発掘で墓地に落ちる構造となりやすいので、フラッシュバックをもつカードや墓地から唱えられるカードを入れる場合もある。
カードプールが広いだけに、上記以外にも様々な土地が選択されており、壌土からの生命と相性がよい各種サイクリングランドをはじめ、火力に蛮族のリング/Barbarian Ring、ライフ回復に遊牧の民の競技場/Nomad Stadiumと、デッキのほとんどが土地とは思えない程の柔軟性を見せる。
非常に特殊な部類のデッキであるが、大量投入されたミシュラランドやイス卿の迷路などによって、クリーチャーを主体とするデッキには圧倒的な強さを発揮する。また、土地は打ち消されないため、パーミッションデッキに対しても強い。反面、手札や呪文に干渉できる土地はほとんど無いことからコンボデッキに対しての相性は最悪で、ゆっくりと即死コンボが決められていく様を黙って見ているといった状況が多々ある。
2013年7月のレジェンド・ルール改正により大きく影響を受けたデッキの1つ。暗黒の深部/Dark Depthsと演劇の舞台/Thespian's Stageという2つの土地により手軽にマリット・レイジ・トークンを戦場に出すことができるようになった。これにより強力なフィニッシャーの確保と同時にコンボデッキとしても戦うことができるようになり、レガシーのトーナメントで目撃することも多くなった。
[編集] サンプルレシピ
[編集] サンプルレシピ1
- 備考
- ドイツレガシー選手権06 ベスト8 (参考)
- 使用者:Sascha Thomsen
- フォーマット
- 初めてトーナメントで結果を残した土地単デッキ。土地が43枚投入されている事から43 Landsと呼ばれる。
- このデッキに因んで、土地枚数に関係なく43 Landsと呼ばれることも多い。
[編集] サンプルレシピ2
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (0) | |
呪文 (18) | |
4 | 壌土からの生命/Life from the Loam |
3 | 根囲い/Mulch |
3 | ギャンブル/Gamble |
4 | マナ結合/Manabond |
4 | 踏査/Exploration |
土地 (42) | |
2 | 蛮族のリング/Barbarian Ring |
1 | 忘れられた洞窟/Forgotten Cave |
4 | イス卿の迷路/Maze of Ith |
4 | ミシュラの工廠/Mishra's Factory |
3 | ナントゥーコの僧院/Nantuko Monastery |
1 | 裂け岩の扉/Riftstone Portal |
4 | リシャーダの港/Rishadan Port |
3 | Savannah |
4 | Taiga |
1 | The Tabernacle at Pendrell Vale |
4 | 平穏な茂み/Tranquil Thicket |
3 | 樹上の村/Treetop Village |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
2 | 吹きさらしの荒野/Windswept Heath |
2 | 樹木茂る山麓/Wooded Foothills |
サイドボード | |
4 | 虚空の杯/Chalice of the Void |
4 | 亡霊の牢獄/Ghostly Prison |
3 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
4 | ハルマゲドン/Armageddon |
[編集] サンプルレシピ3
- カラスロームを取り入れたタイプ。
[編集] サンプルレシピ4
Lands(Legacy) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 暗黒の深部と演劇の舞台のコンボを取り入れたタイプ。