流刑への道/Path to Exile
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インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
剣を鍬に/Swords to Plowsharesのリメイク。代償にライフではなく基本土地を与える追放型単体除去。
本家同様、たった1マナであらゆるクリーチャーを死亡誘発も再利用も許さず除去できる。デメリットは本家ほど無視できるものではなく、序盤なら大きなテンポ・アドバンテージを与えてしまうし、多色デッキ相手ならマナ基盤を補助してしまう。しかし中盤以降はクリーチャー1体と土地1枚の交換は等価ではないし、デメリットを無視したり帳消しにしたりする手段もあるため、依然として強力なカードであることは間違いない。土地がタップインであるため、使用したそのターンに限ればデメリットはないという見方もできる。例えばブロッカーを除去して攻撃すれば勝利できる場面などでは、ライフを与えてしまう剣を鍬によりも使い勝手がよいとさえ言える。
スタンダードでは白ウィニー、ナヤ、青白コントロールなど、アーキタイプを問わず白が含まれるデッキ全般に採用されていた。白ウィニーでは白蘭の騎士/Knight of the White Orchidでデメリットを帳消しにし、ヘイトベアーではレオニンの裁き人/Leonin Arbiterによって無視するコンボが組み込まれる。
モダンでは白の基本パーツとされ、色選択の基準にさえ挙げられる時代もあった。基本土地の採用率が低いため、デッキによっては2発目以降は土地が出てこないことも。モダンホライゾン2参入後は虹色の終焉/Prismatic Endingや孤独/Solitudeという強力な対抗馬が出現したことでミッドレンジやコントロールではそれらが優先されるようになったが、軽くてデッキ構築への縛りも少ないという利点があるため、バーンやハンマータイムといった高速デッキのサイドボードでは依然採用されている。
エターナルでは基本的に本家の剣を鍬にが優先されるが、5枚目以降や名前散らしなどで採用されることがある。
- 自分のクリーチャーを対象として唱えることで、不屈の自然/Rampant Growthのようにも使える。そのままだと効率は悪いが、例えば対戦相手の除去に対応すれば2対2交換となり、カード・アドバンテージを失わない運用となる。また土地事故の解消などのために、カード・アドバンテージを失ってでも不屈の自然代わりに使いたい場面は起こりうるため、使用するのであれば自分のデッキにも基本土地を入れておくべきだろう。
- 剣を鍬に/Swords to Plowsharesの俗称であるStPになぞらえ、各単語の頭文字を取ってPtEと呼ばれる。
- このカード(と剣を鍬に)によって「単体除去の最強は白」という、本来の色の役割に反した風潮が作り出されており、開発部の頭痛の種になっている。
- Mark Rosewaterは特に「それらしく見える代償をつけることで、ふさわしくない性能を正当化する」という色の役割の拡大解釈を招く前例になりかねない点を問題視しており、「デザインの観点から言って印刷するべきではなかった」としている[1]。
- 他の色の除去を強化して是正しようという試みも進められている。致命的な一押し/Fatal Pushなどがその一例。
- コンフラックスゲートウェイのプロモーション・カードとして、Rebecca Guayによる新規イラストで配布された。またヴェンセールvsコスにはさらに新規のイラストで収録されている。2015年7月のフライデー・ナイト・マジックではさらに新規イラスト版のプロモーション・カードが配布された[2]。2020年にはグランプリにて、テキストレスのプロモーション・カードとして配布された。
類似カード
対象のコントローラーに土地ないしその他マナ基盤を与えてしまうデメリットが付いた除去。特記しない限りサーチできるのは基本土地のみでタップイン。その他のリソースを渡すものは剣を鍬に/Swords to Plowsharesか死後の生命/Afterlifeの項を参照。
- ドライアドの歌/Song of the Dryads - (2)(緑)疑似除去オーラ。対象パーマネントから全ての能力を奪って、森に変えてしまう。(統率者2014)
- 月への封印/Imprisoned in the Moon - (2)(青)オーラ。対象の土地かクリーチャーかプレインズウォーカーから無色1マナを出す以外の全ての能力を奪って、土地に変えてしまう。(異界月)
- 幽閉/Minimus Containment - (2)(白)オーラ。対象の土地でないパーマネント全般から全ての能力を奪って、宝物に変えてしまう。(フォーゴトン・レルム探訪)
- 裏切りの棘、ヴラスカ/Vraska, Betrayal's Sting - (4)(黒/Φ)(黒)プレインズウォーカーの-2忠誠度能力が、対象クリーチャー限定の永続的な幽閉。(ファイレクシア:完全なる統一)
- 帆凧の窃盗犯/Kitesail Larcenist - (2)(青)クリーチャーのETB能力がクリーチャーかアーティファクト対象の幽閉。各プレイヤーから1つずつ対象にできる。これが戦場を離れると解除される。(イクサラン:失われし洞窟)
- 残骸の漂着/Settle the Wreckage - (2)(白)(白)インスタント。流刑への道の全体版だが、攻撃クリーチャーに限定されている。(イクサラン)
- 暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy - (黒)(緑)インスタント。パーマネント全般を対象に破壊。土地がアンタップイン。自分のものには撃てない。(ラヴニカのギルド)
- 遺棄の風/Winds of Abandon - (1)(白)ソーサリー。超過(4)(白)(白)付き流刑への道。(モダンホライゾン)
- 発掘の技/Excavation Technique - (3)(白)ソーサリー。土地でないパーマネント全般を対象に破壊。土地でなく宝物トークンを2つ与える。実演付き。(統率者2021)
- 凶兆の血の暴行/Dire-Strain Rampage - (1)(赤)(緑)フラッシュバック(3)(赤)(緑)ソーサリー。土地かアーティファクトかエンチャントを対象に破壊。対象が土地なら与える土地は2枚。(イニストラード:真夜中の狩り)
- 耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures - 魂力(1)(緑)の伝説の土地。基本でない土地かアーティファクトかエンチャントを対象に破壊。基本土地タイプを持つ土地全般かつアンタップイン。自分のものには撃てない。(神河:輝ける世界)
- 口止め/Buy Your Silence - (4)(白)ソーサリー。土地でないパーマネント全般を対象に追放。コントローラーに土地でなく宝物トークンを与える。(ニューカペナの街角)
- 街並みの地ならし屋/Cityscape Leveler - (8)蘇生(8)アーティファクト・クリーチャー。これを唱えるか攻撃するたび、土地でないパーマネント全般を対象に破壊。土地でなくタップ状態のパワーストーンを与える。(兄弟戦争)
また、打ち消しバージョンとして断れない提案/An Offer You Can't Refuseも存在する。
脚注
- ↑ 論述問題(Making Magic 2010年11月8日)
- ↑ 7月~9月のフライデー・ナイト・マジック プロモカード更新(Arcana 2015年6月30日)
参考
- 土地サーチカード
- カード個別評価:コンフラックス - アンコモン
- カード個別評価:Jumpstart - アンコモン
- カード個別評価:ダブルマスターズ2022 - アンコモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
- カード個別評価:統率者マスターズ - アンコモン
- カード個別評価:ダブルマスターズ - アンコモン
- カード個別評価:モダンマスターズ2017 - アンコモン
- カード個別評価:Modern Masters - アンコモン
- カード個別評価:速報 - レア
- Signature Spellbook: Gideon
- Secret Lair Drop Series: Fblthp: Completely, Utterly, Totally Lost
- Secret Lair Drop Series: Secret Lair x Arcane