灯争大戦
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灯争大戦/War of the Spark | |
シンボル | ニコル・ボーラス/Nicol Bolasの角とプレインズウォーカー・シンボル |
略号 | WAR |
発売日 | 紙:2019年5月3日 M:TGA:2019年4月25日 |
セット枚数 | 全264+11種類 |
灯争大戦/War of the Sparkは、スタンダードフォーマット用のエキスパンション。2019年5月3日発売。キャッチコピーは「最後の戦いを目撃せよ/Be there when it ends」。
目次 |
概要
ラヴニカのギルド、ラヴニカの献身に続き、ラヴニカ/Ravnicaを舞台とする。ゲートウォッチ/The Gatewatchとニコル・ボーラス/Nicol Bolasとの最終決戦が描かれる三部作の最終作であり、アラーラの断片ブロックから続いた大修復/The Mending後のニコル・ボーラスの野望を描いた一連の物語の完結編。
テーマは「プレインズウォーカー/Planeswalkerの戦争」。総勢36+1名ものプレインズウォーカー達がカード化され、これまで原則神話レアでしか収録されてこなかったプレインズウォーカー・カードが、レアとアンコモンに渡って収録されている。
- 大量のプレインズウォーカーを登場させるためデザイン空間が拡張されており、灯争大戦のプレインズウォーカーはエンチャントのように戦場で機能する常在型能力や誘発型能力を持つ。アンコモンのプレインズウォーカーは起動コストが忠誠度マイナスのみの1つの忠誠度能力、レアのプレインズウォーカーは2つの忠誠度能力を持っており、他にも基本セット2011のように各プレインズウォーカーの呪文を表したカードも収録。コモンにもプレインズウォーカーに影響を及ぼすカードを収録し、セット全体にテーマを行き渡らせている。
また、「ボーラスの脅威に対し団結したラヴニカ市民」もテーマの一つとなっている。絆サイクルをはじめ、ギルド/Guildの垣根を越えて一致団結するギルド構成員を描いたカードが多数収録されており、多色カードであってもギルドの透かしは一切印刷されていない。ラヴニカを舞台として扱ったカード・セットでギルドの透かしが登場しないセットはこれが初となる。また、フェザー/Feather、フブルスプ/Fblthp、虐殺少女/Massacre Girlなど、長らく望まれていたラヴニカのキャラクター達のカード化もされている。
セット固有のメカニズムとして、ボーラスがアモンケット/Amonkhetで創り上げたゾンビの軍団、戦慄衆/Dreadhordeを表すキーワード処理、動員が登場。動員やプレインズウォーカーをサポートする増殖が再登場している。混成カード、有色アーティファクト、機体も収録されており、特に有色機体は初登場となる。その他親和(親和(アーティファクト))が再録されている。また名前は付いていないが獰猛と同じパワー4以上のクリーチャーがいれば強化されるカードが赤と緑に割り当てられている他、同じく名前はついていないが英雄的、大隊、上陸といった、過去の能力語と同じ能力のカードが登場している。
- 再録にあたって増殖のルールが変更された。複数の種類のカウンターが置かれたパーマネントやプレイヤーを選んだ場合、すべてのカウンターを増やすことができ、またカウンターの増加は強制になった。
- 各ブースターパックには最低1枚のプレインズウォーカー・カードが含まれる(変則的な稀少度)。タイムシフトや両面カードのようにブースターパックに専用の枠が存在するわけではなく、ドミナリアの伝説のカードで用いられたものと同様の、封入の照合技術によるものである。
- 試験的に、ヨーロッパのみプレリリースと同時の4月27日が正式発売日となり、同日より灯争大戦リミテッドイベント(プレリリース以外のイベント含む)の開催が許可される[1]。
- また、4月26~28日に開催されるミシックチャンピオンシップロンドン19ではフォーマットとして灯争大戦のブースター・ドラフトが採用され、併催のグランプリロンドン19は灯争大戦のプレリリース・グランプリとなる。これに合わせてイギリスとアイルランドは26日からの販売及びリミテッドイベントの開催が許可される[2]。
- 構築イベントでトーナメント・リーガルになるのは例年通り(世界の)正式発売日となる。
- このセットよりアメリカ合衆国でのマジック:ザ・ギャザリング各製品のMSRP(メーカー希望小売価格)が廃止される[3]。
- セットの背景ストーリーを描いた小説、War of the Spark: Ravnicaが販売される[4]。背景ストーリー小説の発売はJourney into Nyx: Godsend, Part II以来およそ5年ぶり、物理書籍(非電子書籍)としてリリースされるのはScars of Mirrodin: The Quest for Karn以来およそ8年ぶりとなる。
- さらに発行元であるRandom House Newsletterにメールアドレスを登録すると、ゲートウォッチがラヴニカに来る前の前日譚20編が2019年6月初めに配信される[5]。
- 36人のプレインズウォーカーの人気投票トーナメントがWeb上で行われる。また、投票開始前にトーナメント結果を全て予想できたプレイヤーに36枚のプレインズウォーカーのプレミアム・カードが進呈されるキャンペーンが行われた[6]。
- Magic: The Gathering Arenaでは2019年4月3日からプレオーダーが開始した。
日本オリジナルアートプレインズウォーカー
日本語版のブースターパックに限り、50%の確率で日本イラストレーター描き下ろしのオリジナルアート版プレインズウォーカー・カードが通常版の代わりに封入される[7][8]。
- 通常版に比べて枠や文章欄までイラストが拡張され、より派手になっている。またすべてのオリジナルアート版にも通常のカードと同様にプレミアム・カードが存在する。
- 基本セット2020シーズン中に配布される各言語のWPNプロモパックにも、1:4の確率でいずれかのオリジナルアート版プレインズウォーカー・カード(パックの言語に依らず日本語版のみ)が封入される。
登場したプレインズウォーカー達
表記順はステンドグラスに描かれたプレインズウォーカーたちより。また、上述の通り各プレインズウォーカーに関連するカードが最低1枚収録されている(いずれもBOX特典カードでのみ収録されているテゼレット/Tezzeret除く)。
イベント
2019年4月27日、28日(イギリスとアイルランドのみ4月26日~28日)に開催される。参加した各プレイヤーはプレリリース・パックを受け取り、40枚以上のシールドデッキを作り対戦する。
プレリリース・パックの内容は
- 「灯争大戦」ブースターパックx6
- プロモパック
- プレリリース・カード(レアか神話レアからランダムに1枚)
- プレリリース・カード(プレインズウォーカーからランダムに1枚。日本語版の場合、必ずオリジナルアート版プレインズウォーカー・カードとなる)
- トークン・カード
- 裏面にはMagic: The Gathering Arenaで任意のイベントに参加できるクーポンが獲得できる特典コードが印字されている
- スピンダウン・ライフカウンター 1個
- デッキ構築のアドバイスが記載された説明書 1枚
が封入されている。
前述の通り、グランプリロンドン19は灯争大戦のプレリリース・グランプリとなり、ミシックチャンピオンシップロンドン19のブースター・ドラフト部門は灯争大戦のブースター・ドラフトとなる(構築はラヴニカの献身までのモダン)。
共に2019年5月4日、5日に開催される。今回のマジック初心者体験会は通常のセット発売2週間前の日付がイースターのため、ドラフト・ウィークエンドと同期間になっている。マジック初心者体験会ではリリアナの勝利/Liliana's Triumph、ドラフト・ウィークエンドではボーラスの城塞/Bolas's Citadelのプロモーション・カードが配布される。
灯争大戦シーズン(5月3日~7月5日)のフライデー・ナイト・マジックではボーラスの占い師/Augur of Bolas、楽園のドルイド/Paradise Druid、ドビンの拒否権/Dovin's Vetoのプロモーション・カードが配布される。
2019年5月12日より6月15日まで行われる。
2019年5月26日、27日の間に開催される。ドラフトかシールド形式で行われ、プレインズウォーカーのみどの色のマナで唱えてもよいという特別ルールが追加される。時の一掃/Time Wipe、カーンの拠点/Karn's Bastionのプロモーション・カードの他、優勝者にはプレイマットが与えられる。
- 『灯争大戦』クロニクル
2019年5月24日から開催されるMagic: The Gathering Arenaのイベント。5週に渡りストーリーを追体験しながらカジュアルフォーマットで行う。報酬はトレイラーで公開されたステンドグラス風のプレインズウォーカーのスキン。