ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord
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2018年5月9日 (水) 19:31時点における版
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) キャリアー(Carrier)
(T),ファイレクシアの疫病王を生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-4/-4の修整を受ける。
クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
ウルザ・ブロック初出、除去能力付き、5マナ4/4のアタッカーとしても使える優秀クリーチャー。第8版収録時も、よく黒コントロールなどに投入されていた人気の高いカード。
当時のルールでは、まず1番目の能力により、ブロック・クリーチャーに回った場合は最大タフネスが8のクリーチャーまで道連れにできた(→当て逃げ)。あまり使用されることはなかったが、これだけでも相手クリーチャーの十分な牽制になりえた。またウルザ・ブロック当時、ほとんどのデッキが採用していたマスティコア/Masticoreを確実に倒せたのは魅力的であった。
そして2番目のタップの必要無いこの能力が最も重要で、使い道のなくなったクリーチャーを利用するのはもちろんの事、自身を生け贄に捧げることによって、追放による除去や、当時猛威を振るっていた不実/Treacheryを回避できたりとその汎用性は高い。実際にこの能力を死体のダンス/Corpse Danceやゾンビ化/Zombifyなどで使い回されると、対戦相手にとっては相当に厄介である。
- 現在のルールではいずれの能力も戦闘ダメージをスタックに乗せてから生け贄に捧げる、ということができなくなっており、当時と比べて弱体化してしまっている。
- いずれの能力も、自身をコストとして生け贄に捧げても、自分自身を対象にできる。対象の決定はコストの支払いよりも先だからである(「唱える」の記事も参照)。このため、自分自身以外戦場にクリーチャーが居ない時でも不実/Treacheryを回避できる。
- マスクス・ブロックが出た当初のたうつウンパス/Thrashing Wumpusにお株を奪われかけたが、上記のようにマスティコアや不実に高い耐性を持つことがメタゲームにマッチし、最終的には多くの黒コントロールでこちらが採用されていた。
- 自軍のクリーチャーを能動的に墓地に送ることができるのも重要な点。特に生ける屍/Living Deathは強力な相棒であり、スタンダードのnWoやエクステンデッドのマルカ・デスなどで猛威を振るった。
- キャリアーサイクルのフレイバー・テキストは、順番に読んでいくとファイレクシア/Phyrexiaによるある病気の研究記録を網羅でき、ウルザズ・レガシーでは「ファイレクシア病」と病気自体に名前を付けた日本語版独自の味付け訳をされていた。第8版は「ファイレクシア病」の部分を直訳した「ファイレクシア人」に改められたが、ファイレクシア病が日本では通りが良いためか、その後の再録では再び「ファイレクシア病」に戻っている。
- デュエル・マスターズでそれらしいクリーチャーが登場している(コミックス第1巻58ページ1コマ目参照)。
関連カード
サイクル
ウルザズ・レガシーのファイレクシアン・キャリアー・サイクル。生け贄に捧げることでクリーチャーにマイナス修整を与える。フレイバー・テキストにはファイレクシア病の病状の各段階が書かれている。
- ファイレクシアの告発者/Phyrexian Denouncer
- ファイレクシアの堕落者/Phyrexian Debaser
- ファイレクシアの汚染者/Phyrexian Defiler
- ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord
類似カード
パーマネントを生け贄に捧げる事でクリーチャーを除去する起動型能力を持つパーマネント。特記しない限り黒のクリーチャーで、生け贄はクリーチャー1体。
火力を飛ばすものはゴブリンの砲撃/Goblin Bombardmentの項を、この類の効果の使い切りの呪文は骨の粉砕/Bone Splintersの項を参照。
- ヴィセリッドの徒食者/Viscerid Drone - 青2マナ1/2。アーティファクトでないクリーチャー1体を破壊。再生不可。タップ能力。生け贄はクリーチャー1体と沼1つ。生け贄が氷雪沼だった場合はアーティファクトも破壊可能。(アライアンス)
- 要塞の暗殺者/Stronghold Assassin - ダブルシンボル3マナ2/1。黒でないクリーチャー1体を破壊。タップ能力。(ストロングホールド)
- 漸減/Attrition - ダブルシンボル3マナのエンチャント。黒でないクリーチャー1体を破壊。起動コスト(黒)。(ウルザズ・デスティニー)
- 陰謀団の総帥/Cabal Patriarch - トリプルシンボル6マナ5/5。クリーチャー1体に-2/-2修整。起動コスト(2)(黒)。生け贄の他に、自分の墓地のクリーチャー・カード追放でも起動できる。(オデッセイ)
- よだれ垂らしのグルーディオン/Drooling Groodion - 黒緑6マナ4/3。クリーチャー1体に-2/-2修整。別のクリーチャーに+2+/2修整も与える。起動コスト(2)(黒)(緑)。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 病に倒れたルサルカ/Plagued Rusalka - 1マナ1/1。クリーチャー1体に-1/-1修整。起動コスト(黒)。(ギルドパクト)
- 死胞子のサリッド/Deathspore Thallid - 2マナ1/1。クリーチャー1体に-1/-1修整。生け贄は苗木1つ。胞子カウンター3つを1/1苗木・トークンに変換することもできる。(時のらせん)
- 血の調停者、ヴィシュ・カル/Vish Kal, Blood Arbiter - 白黒7マナ5/5飛行絆魂。生け贄のパワー分の+1/+1カウンターを得て、それを全て取り除いた数だけクリーチャー1体に-X/-X修整。(統率者)
- 堕ちし番人/Fell Shepherd - ダブルシンボル7マナ8/6。クリーチャー1体に-2/-2修整。起動コスト(黒)。自身は生け贄にできない。(統率者2013)
- 血統の解体者/Brood Butcher - 黒緑5マナ3/3欠色。クリーチャー1体に-2/-2修整。起動コスト(黒)(緑)。(戦乱のゼンディカー)
- エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper - 白青黒赤4マナ4/4。クリーチャー1体に-4/-4修整。起動コスト(2)。生け贄はアーティファクト2つ。(統率者2016)
- 艱苦の伝令/Herald of Anguish - ダブルシンボル7マナ5/5飛行即席。クリーチャー1体に-2/-2修整。起動コスト(1)(黒)。生け贄はアーティファクト1つ。(霊気紛争)
- イフニルの死界/Ifnir Deadlands - 砂漠・土地。クリーチャー1体に-1/-1カウンターを2つ乗せる。起動コスト(2)(黒)(黒)のタップ能力で、ソーサリー・タイミング限定。生け贄は砂漠1つ。(破滅の刻)
- 死を刻む僧院長/Deathmark Prelate - 4マナ2/3。ゾンビでないクリーチャー1体を破壊。起動コスト(2)(黒)のタップ能力で、ソーサリー・タイミング限定。生け贄はゾンビ限定。(レギオン)
- エルフの空掃き/Elvish Skysweeper - 緑1マナ1/1。飛行を持つクリーチャー1体を破壊。起動コスト(4)(緑)。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 血なまぐさい法務官/Sanguine Praetor - ダブルシンボル8マナ7/5。生け贄に捧げたクリーチャーと点数で見たマナ・コストが同じ各クリーチャーを破壊。起動コスト(黒)。(ギルドパクト)
- オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion - 白黒3マナ2/3。クリーチャー1体を追放。生け贄は白のクリーチャー3体。あなたの黒のクリーチャーが死亡すると白の1/1トークンを生成。(ギルドパクト)
- スカースダグの剥ぎ取り/Skirsdag Flayer - 2マナ1/1。クリーチャー1体を破壊。起動コスト(3)(黒)のタップ能力で、生け贄は人間限定。(闇の隆盛)
- 破砕団の兄弟/Shattergang Brothers - 黒赤緑4マナ3/3。他の各プレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる。起動コスト(2)(黒)。(統率者2013)
- 希望喰らい/Eater of Hope - ダブルシンボル7マナ6/4飛行。クリーチャー1体を破壊。起動コスト(2)(黒)。生け贄は2体必要な上、自身は生け贄にできない。(神々の軍勢)
- 永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim - 白黒2マナ2/3接死。土地でないパーマネント1つを追放。起動コスト(1)(白)(黒)。ゲーム開始時よりライフが10点以上多い時のみ起動可能。自身は生け贄にできない。(ゲートウォッチの誓い)
あなたのクリーチャーが死亡するたびにクリーチャー除去能力を誘発させるカードには墓穴までの契約/Grave Pactなどがある。
参考
- サクり台
- ファイレクシア/Phyrexia(背景世界/ストーリー用語)
- ファイレクシア病(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:ウルザズ・レガシー - レア
- カード個別評価:第8版 - レア