のたうつウンパス/Thrashing Wumpus
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クリーチャー — ビースト(Beast)
(黒):のたうつウンパスは、すべてのクリーチャーとすべてのプレイヤーにそれぞれ1点のダメージを与える。
3/3黒死病/Pestilence能力持ちクリーチャー。一度に3回以上起動すると自分も死ぬ。
能力は1つしかないのだが、実質的にタフネス2以下のクリーチャーは戦場に存在できなくなる、コントロールを奪われそうになっても自滅できる、攻撃しなくてもプレイヤーのライフを削れると実に多機能。能力でチャンプブロック要員を排除できるため攻撃を押し通す機会も多く、場合によっては相手のファッティを道連れにすることもできる。また、攻撃して能力を2回起動するだけでも5点、対戦相手のターンでも能力を使えば合計7点のダメージクロックを刻んだり、十分な黒マナがあれば自滅覚悟でX火力の様にも振舞える。むろん自分のライフもガリガリ削れていくわけだが、1点でもライフが勝っていればいち早くゲームエンドをもたらすフィニッシャーとして十分な活躍が期待できる。
当時の黒の定番である恐怖/Terror系除去は概ね効かないものの、タフネス3の上に自分の能力でダメージを受けるため、除去耐性はお世辞にも高いとはいえない。しかしその多機能性、特に小柄クリーチャーへの制圧力が評価され、マスクス・ブロック構築のカウンターウンパスや、スタンダードの黒コントロールにおいてフィニッシャーとして採用されたりした。もっとも、マスクス・ブロックとウルザ・ブロックのスタンダードでは、不実/Treacheryやマスティコア/Masticoreにより耐性のあるファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelordが優先されることが多く、さらにウルザ・ブロックが抜けたインベイジョン・ブロックの参入後にはファイアーズの流行により黒コントロール自体が活躍できなかったりと、スペックに対してあまり時代には恵まれていなかった。
- 全体にダメージを与えることを応用して、カリスマ/Charismaをエンチャントする「カリスマウンパス」というデッキの根幹をなす。ただ、色拘束が強いのと速度に問題があるため、カジュアル止まりであった。
- 鎖ナイフの障壁/Lashknife Barrierとのシナジーで戦場を制圧するウンパスコントロールも存在した。
- 自らのライフも犠牲にしている点には注意。ダメージレースで先行された時は使用に慎重を要する。特に火力を擁する赤が相手だと、割り込みで追加ダメージが入り危険。
- 単色でコンボを組みたいのならば、メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampireが適任。
- 魂の絆/Spirit Linkや吸血の絆/Vampiric Linkをつけて能力を起動すると、クリーチャーの数次第ではものすごいライフ回復ができる。
- エルドラージ覚醒で同じ能力を持つ、黒死病の悪魔/Pestilence Demonが登場。こちらはP/Tが7/6と大きいため、起動回数に気を使わずに能力を使用できるが、代わりにマナ・コストが8マナと大きくなっている。