けちな贈り物/Gifts Ungiven

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(基本土地4枚を探す使い方を削除。その為には基本土地を4種類採用する必要があり、現実的でない。)
 
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一方で、テクニカルな使い方が難しい[[リミテッド]]での評価はいま一つ。[[神河物語]]単独の[[リミテッド]]の場合、[[花の神/Hana Kami]]と[[転生]]持ちを選ぶことで好きな[[秘儀]]をサーチすることができなくもないが、揃うのは稀であろう。とはいえ最低限適当な[[中堅クリーチャー]]を4枚サーチすれば「結果を多少操作できる[[空民の助言/Counsel of the Soratami]]」ぐらいにはなるので悪くはない。
 
一方で、テクニカルな使い方が難しい[[リミテッド]]での評価はいま一つ。[[神河物語]]単独の[[リミテッド]]の場合、[[花の神/Hana Kami]]と[[転生]]持ちを選ぶことで好きな[[秘儀]]をサーチすることができなくもないが、揃うのは稀であろう。とはいえ最低限適当な[[中堅クリーチャー]]を4枚サーチすれば「結果を多少操作できる[[空民の助言/Counsel of the Soratami]]」ぐらいにはなるので悪くはない。
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==禁止指定==
  
[[プリズマティック]]では、2004年12月23日より[[禁止カード]]に指定された。[[ヴィンテージ]]では、2007年6月20日より[[制限カード]]に指定されたが、[[2015年]]1月23日より制限が解除された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/banned-and-restricted-announcement-2015-01-19 January 19, 2015, Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0012018/ 2015年1月19日 DCI禁止制限カードリスト告知](Feature 2015年1月19日)</ref>。[[統率者戦]]では2009年6月20日より禁止カードに指定された(2009年7月1日より[[司令官戦]]で禁止)。
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[[プリズマティック]]では2004年12月23日より[[禁止カード]]に指定された。
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[[ヴィンテージ]]では2007年6月20日より[[制限カード]]に指定されたが、[[2015年]]1月23日より制限が解除された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/banned-and-restricted-announcement-2015-01-19 January 19, 2015, Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0012018/ 2015年1月19日 DCI禁止制限カードリスト告知](Feature 2015年1月19日)</ref>。
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[[統率者戦]]では2009年6月20日より禁止カードに指定されたが、[[2025年]]4月22日に禁止解除された<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/announcements/commander-bans-and-restrictions-april-22-2025 Commander Banned and Restricted Announcement – April 22, 2025]([[2025年]]4月22日 [[Gavin Verhey]]著)</ref>。[[統率者戦#ブラケット|ブラケット]]システム下において、コンボ目的でない「フェアな」使い方は楽しく問題ないと判断されたため。
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[[司令官戦]]では2009年7月1日より禁止カードに指定された。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
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*[[赤緑]]で、手札に加えられないカードが対戦相手でなく[[無作為]]によって選ばれる、[[一族の信号/Signal the Clans]]も[[ギルド門侵犯]]で登場。
 
*[[赤緑]]で、手札に加えられないカードが対戦相手でなく[[無作為]]によって選ばれる、[[一族の信号/Signal the Clans]]も[[ギルド門侵犯]]で登場。
 
*その他、手札に加えるのではなく、そのまま[[戦場]]に出したり[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]ものに、[[動物の魅了/Animal Magnetism]]、[[怪しげな挑戦/Dubious Challenge]]、[[出現の根本原理/Emergent Ultimatum]]、[[生態学的な理解/Ecological Appreciation]]がある。
 
*その他、手札に加えるのではなく、そのまま[[戦場]]に出したり[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]ものに、[[動物の魅了/Animal Magnetism]]、[[怪しげな挑戦/Dubious Challenge]]、[[出現の根本原理/Emergent Ultimatum]]、[[生態学的な理解/Ecological Appreciation]]がある。
==参考==
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==脚注==
 
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==参考==
 
*[[サーチカード]]
 
*[[サーチカード]]
 
*[[カード個別評価:神河物語]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:神河物語]] - [[レア]]

2025年4月23日 (水) 15:41時点における最新版


Gifts Ungiven / けちな贈り物 (3)(青)
インスタント

対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリーから異なる名前のカードを最大4枚まで探し、それらを公開する。そのプレイヤーはそれらのカードから2枚を選ぶ。選ばれたカードをあなたの墓地に置き、残りをあなたの手札に加える。その後ライブラリーを切り直す。


ライブラリーからカード名が異なるカードを4種類、合計4枚も探すことができるが、実際に手札に加えることができるのはその半分、しかもどれが加わるかは対戦相手に決められてしまうという、変則的なサーチ呪文

その制限上、単純に考えればデッキの3番目と4番目に強いカードをサーチする効果のようなもの。いわゆる「相手に選択権のあるカードは弱い」に該当するようなカードに見えるし、事実漫然と使うと探したいカードを探せない状況も生じ得る、癖のあるカードではある。しかし工夫すればその癖が気にならないような使い方が可能であり、実際にその名を冠したけちコントロールの主軸として各種フォーマットで大活躍した、強力なカードである。

もっともよく使われるのは、必要なカード2枚+それを墓地から回収できるカードかそれに直接アクセスできるサーチカード2枚とサーチしてくることで、実質的に必要なカードを2枚サーチできる効果と同等にするプレイング。当時のスタンダードでは永遠の証人/Eternal Witness回収/Reclaim喚起/Recollectなどとコンビを組んだ。ヴィンテージでは、欲しいカード+埋め合わせ/Recoupまたは新たな芽吹き/Regrowthヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willとサーチすることができる。またエターナル全般において、コントロールデッキを中心に、壌土からの生命/Life from the Loam土地回顧カードをサーチする使い方も多い。エクステンデッド青緑トロン#エクステンデッドでは壌土からの生命/Life from the Loamウルザランド(+トレイリア西部/Tolaria West孤立した砂州/Lonely Sandbar)をサーチすることで、確実にウルザランドを揃えつつ次の展開に繋げる役目を担った。モダンストーム系デッキでは炎の中の過去/Past in Flamesをサーチ先に含めることでどのように選ばれても確実に残り3枚のインスタント・ソーサリーを唱えることができ、ぶどう弾/Grapeshotによるゲームエンドへ持っていくことができる。

特に墓地回収カードを仕込まなくとも、似た役割のカードを3種類以上(例えばクリーチャー除去したいときは除去や火力を合計3種類以上という具合に)選ぶことで、必要なカードを最低1枚はサーチすることができる。デッキに似た役割のカードを複数種類入れる必要はあるが、これなら回収カードを唱えるためのマナが不要となる。

また、あえて2枚以下しかサーチしないというプレイングもある。その場合、下記ルールにもある通り、サーチしたカードは必ず墓地に置かれることになるため、いわば2倍納墓/Entombのように使うことができる。例えばモダンの青白トロンでは掘葬の儀式/Unburial Ritesエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeriaをサーチするために使われる。

一方で、テクニカルな使い方が難しいリミテッドでの評価はいま一つ。神河物語単独のリミテッドの場合、花の神/Hana Kami転生持ちを選ぶことで好きな秘儀をサーチすることができなくもないが、揃うのは稀であろう。とはいえ最低限適当な中堅クリーチャーを4枚サーチすれば「結果を多少操作できる空民の助言/Counsel of the Soratami」ぐらいにはなるので悪くはない。

[編集] 禁止指定

プリズマティックでは2004年12月23日より禁止カードに指定された。

ヴィンテージでは2007年6月20日より制限カードに指定されたが、2015年1月23日より制限が解除された[1]

統率者戦では2009年6月20日より禁止カードに指定されたが、2025年4月22日に禁止解除された[2]ブラケットシステム下において、コンボ目的でない「フェアな」使い方は楽しく問題ないと判断されたため。

司令官戦では2009年7月1日より禁止カードに指定された。

[編集] ルール

  • カード名さえ異なっていれば、探すカードに制限はない。
  • 3枚以下のカードを探すことも適正である。その場合、対象となった対戦相手は探したカードから「必ず」2枚を選んで、それらを墓地に置き、残りのカードを手札に加えることになる。
    • 探したカードが1枚である場合は、2枚を選ぶことができないので、その1枚を墓地に置く。
    • 2013年1月のオラクル更新までは探すカードの枚数に「最大」の文言がなかったが、探すカードに条件がついているので、4枚のうちの一部または全部を「見つからなかった」ことにして、「見つかった」カードを3枚以下にすることができた。そのため、機能自体はオラクル更新前から変わっていない。
  • 対戦相手を対象に取るため、2人対戦象牙の仮面/Ivory Maskなどを出されて対戦相手を対象に取れなくなると唱えられなくなるので注意。

[編集] 主なデッキ

[編集] 関連カード

[編集] 脚注

  1. January 19, 2015, Banned and Restricted Announcement/2015年1月19日 DCI禁止制限カードリスト告知(Feature 2015年1月19日)
  2. Commander Banned and Restricted Announcement – April 22, 20252025年4月22日 Gavin Verhey著)
  3. Gifts Rapt(Feature 2004年9月9日)
  4. Card of the Day 2005/08/16(Feature 2005年8月1日)
  5. Card of the Day (2005/08)(個人サイト「Abominable Empire」 上の記事の邦訳)
  6. ダブルで入手 その1(Making Magic -マジック開発秘話- 2022年6月20日)
  7. Nouns Unverbed(Arcana 2010年5月5日)

[編集] 参考

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