ぶどう弾/Grapeshot
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ソーサリー
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。ぶどう弾はそれに1点のダメージを与える。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「1つを対象とする」に読み替えてください。
乱射/Scattershotと比較すると、任意の対象に撃てる点はパワーアップしたが、ソーサリーになったことで除去としての機能は下がっている。特に、乱射は対戦相手がクリーチャーを唱えたターンに撃てばストームが1つ確定するため、それだけでタフネス2まで焼くことができたが、この使い方ができないのは辛い。したがって、これは能動的にストームをためる工夫をして使っていくべきであろう。
2マナという軽さもあり比較的ストームも稼ぎやすく、同ブロックの待機呪文等と組み合わせれば2〜4点は簡単に叩きだせるだろう。実質的に割り振り火力として機能することもあって割と便利である。
構築のストームデッキのエンドカードとしては、苦悶の触手/Tendrils of Agonyより必要なストーム量が多く、思考停止/Brain Freezeは青であるため使い勝手に差がある。しかし紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer's Swathと合わせてダメージを上げればストームは7回前後で足りることから、刈り痕ストームというデッキが作り出された。エクステンデッドのThe Extended Perfect Stormにこのシナジーが搭載される場合もある。炎の儀式/Rite of Flameなど、同時期の赤に優秀なマナ加速手段が多数存在していたことも追い風だった。
- ストーム呪文はどれもそうだが無限コンボのフィニッシャーにもなる。スタンダード当時には、タイムシフトした永劫の輪廻/Enduring Renewal+野生の朗詠者/Wild Cantorのコンボなどが存在した。→エンデュアリング・キャンター
- 急かし/Quickenと組み合わせることで3マナ2点割り振りのインスタント火力のようにもなる。急かしのキャントリップによってカード・アドバンテージの喪失は実質1枚で済む。もっとも急かしが使える環境ならばカード・アドバンテージを得られる可能性が高い電解/Electrolyzeも使えるので、ストームを稼いで3点以上を狙いたいところ。
- ぶどう弾とは元々「袋などに小さな鉄球を詰めた」、散弾効果を持った対人攻撃用砲弾のこと。時のらせん版のイラストでも小さな散弾状の弾が飛び散る様子が描かれている。ストームが乗れば乗るだけ散弾が増えるイメージなのだろう。
- 古いカードにぶどう弾カタパルト/Grapeshot Catapultがあるが、効果面ではまったく別物である。
- Modern Mastersに新規イラストで再録された。デュエルデッキ:精神vs物理版にもこのイラストが使用されている。
2013年2月6日よりパウパーで禁止カードに指定。対策カードが少なすぎる上にコンボ成立が早いとあっては禁止も仕方のないところか。同時に巣穴からの総出/Empty the Warrensも禁止されたため、赤系ストームデッキは消滅を余儀なくされた。