両面カード

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*[[イニストラード・ブロック]]では{{Gatherer|id=274531|両面カードの第1面は「太陽」、第2面は「月」で表していた}}ため、[[闇の隆盛]]発売時に第1面には「昼の面」、第2面には「夜の面」という訳語があてられていた。[[マジック・オリジン]]の両面カードは{{Gatherer|id=400104|プレインズウォーカー・シンボルが用いられている}}ため、現在の訳語に変更された。  
 
*[[イニストラード・ブロック]]では{{Gatherer|id=274531|両面カードの第1面は「太陽」、第2面は「月」で表していた}}ため、[[闇の隆盛]]発売時に第1面には「昼の面」、第2面には「夜の面」という訳語があてられていた。[[マジック・オリジン]]の両面カードは{{Gatherer|id=400104|プレインズウォーカー・シンボルが用いられている}}ため、現在の訳語に変更された。  
 
*[[マジック・オリジン]]や[[基本セット2019]]の[[伝説のクリーチャー]]/[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・カードは、[[月霧/Moonmist]]などで変身させる場合、[[忠誠カウンター]]は置かれない。そのため、変身後には[[忠誠度]]が0であるため[[状況起因処理]]で[[墓地に置く|墓地に置かれる]]。
 
*[[マジック・オリジン]]や[[基本セット2019]]の[[伝説のクリーチャー]]/[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・カードは、[[月霧/Moonmist]]などで変身させる場合、[[忠誠カウンター]]は置かれない。そのため、変身後には[[忠誠度]]が0であるため[[状況起因処理]]で[[墓地に置く|墓地に置かれる]]。
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*カードの裏面が表面と同じカードのイラスト違いになっているリバーシブル・カード([[Heads I Win, Tails You Lose]]、[[Secret Lair Drop Series/2022年#Transformers: Optimus Prime vs. Megatron|Transformers: Optimus Prime vs. Megatron]]、[[Secret Lair Drop Series/2022年#Just Add Milk|Just Add Milk]])が存在するが、ルール上は両面カードではない。
  
 
==関連項目==
 
==関連項目==

2022年12月12日 (月) 20:55時点における版

両面カード/Double-Faced Cardとは、表裏両面に表面を持つカード群の総称。


Villagers of Estwald / エストワルドの村人 (2)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)

各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、エストワルドの村人を変身させる。

2/3
Howlpack of Estwald / エストワルドの吠え群れ
〔緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)

各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が2つ以上の呪文を唱えていた場合、エストワルドの吠え群れを変身させる。

4/6


Akoum Warrior / アクームの戦士 (5)(赤)
クリーチャー — ミノタウルス(Minotaur) 戦士(Warrior)

トランプル

4/5
Akoum Teeth / アクームの歯
土地

アクームの歯はタップ状態で戦場に出る。
(T):(赤)を加える。


目次

解説

1枚のカードの表と裏、両方にマジックのカードの表面があるカードであり、定型のマジックのカードで初の裏が「デッキマスター」デザインになっていないカードである。イニストラード・ブロックで初登場して以降、いくつものカード・セットで登場しているメカニズムである。

「裏面では区別できない」というトレーディングカードゲームの基本原理に反する仕様である。当然、裸のままで通常のカードと混ぜて使うと不都合が生じるため、スリーブ差し替えカードの使用が必須となる。フレイバーとしては単純明快で美しいが、ゲームにおける扱いはかなり特殊。

両面カードには大きく分けて2つの種類があり、それぞれ変身する両面カード(TDFC)モードを持つ両面カード(MDFC)と呼ばれる。

  • さらなる変種として合体カードというカード群も存在するが、合体カードは両面カードではない。詳細は同項目を参照。

共通ルール

両面カードの2つの面は対等ではなく、第1面第2面として明確に区別されている。カードの両面の左上にはそのカードの第1面/第2面を表すシンボルが描かれている。このシンボルは、変身する両面カードにおいてはカード・セットやカードごとに異なる。モードを持つ両面カードにおいてはカード・セットによらず共通である。詳細は第1面、および第2面の項を参照。

デッキに入れるに際して

両面カードがライブラリー手札といった非公開領域にあるとき、同じ領域にある他のカードと区別が付かないようにしなければならない。それゆえ両面カードをデッキに入れる場合、完全に不透明なスリーブを用いるか、差し替えカードを使わなければならない。

  • 差し替えカードに関する基本的なルールは差し替えカード#ルールを参照。
    • 特定の両面カードを差し替えカードで表す場合、その特定のカードについてデッキ内のすべての両面カードを差し替えカードで表さなければならない[1]
    • デッキに4枚の差し替えカードを入れて1枚しか所持していない両面カードを使いまわすような水増しはできない。差し替えカード1枚が両面カード1枚の代用品である。
    • チェックリストカードのチェックや差し替えカードのカード名ははっきりと誰にでもわかる形で書かなければならない。
  • トーナメントでは、スリーブが透けていて区別がつく状態になっていると、故意の違反として失格処分となる可能性があるので注意[2]

特性

両面カードの各面はそれぞれに独立した一連の特性を持つ。呪文能力効果、あるいはルールが両面パーマネントの情報を必要とする場合、それは現在有効になっている面が与える情報のみを見る。

戦場スタックを除く各領域ゲームの外部において、両面カードは原則として第1面の特性を持つ。統率者戦における固有色についてのみ例外で、双方の面を考慮して決定する(CR:903.4d)。

第1面と第2面のカードはそれぞれ別のカード名を持つため、カード名を参照する効果はそれぞれ片一方のみに発揮される。

両面カードのコピー

両面カードのコピー可能な値は現在有効になっている面の特性のみである。反対の面の特性は一切コピーされない。反転後の特性もコピーする反転カードとの違いに注意。

裏向きの両面カード

第1面か第2面かということと、表向き裏向きかということは別のものである。両面カードは裏向きになる事は有り得る。ただし、既に表向きになっている両面パーマネントは裏向きにする事はできない。効果やルールがそうするよう指示した場合、それを無視する。また裏向きである間は両面カードは変身する事は無い。

  • イクシドロン/IxidronETB能力は、両面のクリーチャーには何も行わず、通常のクリーチャーのみを裏向きにする。
  • 予示などで裏向きの状態で戦場に出す場合には、「第1面、裏向き」という状態で戦場に出る。それは他のカードと同じく表向きの特性は隠され、両面カードだと公開する必要は無い。第1面がクリーチャーである両面カードを予示した場合には第1面のマナ・コストを支払うことで位相を表向きにすることができる。無論第1面であることは変わらない。

その他のルール

変身する両面カードに関するルール

両面カードのうち、第1面第2面のどちらか、あるいは両方に、そのカードを「変身/transform」させる、あるいはそのカードを「変身した状態で~/transformed」という能力を持つものを、変身する両面カードと呼ぶ。

変身する両面カードを唱える場合、通常それは第1面でスタックに置かれる。戦場に出る場合、通常第1面で戦場に出る。

  • 降霊は変身した状態で唱えることを許可するため、呪文は第2面でスタックに置かれる。また能力効果によって「変身させた状態で戦場に出す」とき、パーマネントは第2面で戦場に出る。
  • のときに日暮/夜明を持つパーマネント・カードが戦場に出る場合、夜明面(第2面)で戦場に出る。ただし唱える時点やスタック上ではか夜かに関係なく常に第1面である。
  • 変身した両面カードが墓地に置かれたら、それは第1面で墓地に置かれる。ただし誘発型能力によっては戦場にあった時の特性を参照する事もあるので注意(領域変更誘発)。

変身する両面カードの第2面はマナ・コストを持たない(マナ・コストの無いカード)が、第2面のマナ総量を参照する場合のみ、第1面のマナ・コストに基づいた値を参照する。ただしオブジェクトが第2面のコピーとなった場合は、(それが変身する両面カードだったとしても)そのマナ総量は0である。

変身する両面カードのコピー可能な値は現在有効になっている面の特性のみである。反対の面の特性は一切コピーされない。反転後の特性もコピーする反転カードとの違いに注意。また上述の通り、第2面のコピーとなった場合はコピーになっているパーマネント自身が変身する両面カードだったとしても、そのマナ総量は0である。

変身する両面カードではないカードが変身する両面カードのいずれかの面のコピーになった場合、それを変身させる効果は無視される(CR:701.28c)。変身する両面カードが変身する両面カードのいずれかの面のコピーになった場合、それを変身させる効果は実際にそのカードを変身させるが、その特性はコピーされた特性のままである。モードを持つ両面カードは変身しないことに注意。

変身する両面カードの各面の能力は関連している能力になりうる。ただし双方の能力は元々そのカードが持っている能力でなくてはならない。

  • 例:薄暮薔薇の墓所/Tomb of the Dusk Roseは「このパーマネントにより追放されたクリーチャー・カードを戦場に出す」能力を持っている。これは第1面の「クリーチャー1体を追放する」起動型能力と関連しており、この方法で追放されたカードを参照できる。

その他変身に関する詳細なルールは変身の項も参照のこと。

旧ルール

イニストラードを覆う影での両面カードの再登場に際し、いくつか重要なルールの変更が行われた。以下に変更前のルールを記す。

モードを持つ両面カードに関するルール

両面カードのうち、そのカードを「変身」させる、またはそのカードを「変身した状態で~」という能力を持たないもの(=変身する両面カードでないもの)を、モードを持つ両面カードと呼ぶ。

モードを持つ両面カードは両面ともに土地またはマナ・コストを持つ呪文である。(通常は手札から)プレイする際には、唱え始める時にどちらかを選んでプレイする。

モードを持つ両面カードをプレイすることが適正であるかどうかを判定するには、あなたがプレイしようとしている面の特性のみを考慮し、他の面の特性は無視する。

何らかの効果がプレイヤーにモードを持つ両面カードをプレイさせるなら、どちらの面をプレイすることを選んだかに応じて、それを呪文として唱えても土地としてプレイしてもよい。効果がモードを持つ両面カードを(「プレイする」のではなく)唱えさせるなら、それを土地として唱えることはできない。

モードを持つ両面カードのマナ総量は、考慮している面の特性に基づいて決まる。スタックと戦場では、表向きの面を考慮する。他のすべての領域では、第1面のみを考慮する。変身する両面カードとは第2面のマナ総量の決定方法が異なるので要注意。

変身させたり変身させた状態で戦場に出したりできるのは、変身する両面カードのみである。モードを持つ両面カードを変身させたり変身させた状態で戦場に出したりするという指示は無視する。

その他

関連項目

脚注

  1. マジックイベント規定
  2. Feature: ジャッジ、世界の舞台で(Event Coverage)
  3. Update to Pro Tour Shadows over Innistrad Draft(GatheringMagic.com)
  4. Double-Faced Cards Procedure for Professional REL Drafts(News 2016年5月25日 WotC著)
  5. Storm Scale: Innistrad and Shadows over Innistrad/ストーム値:『イニストラード』『イニストラードを覆う影』(Making Magic 2017年3月27日 Mark Rosewater著)
  6. Odds & Ends: Amonkhet, Part 1/こぼれ話:『アモンケット』 その1(Making Magic 2017年5月22日 Mark Rosewater著)
  7. Odds & Ends: Ixalan, Part 2/こぼれ話:『イクサラン』 その2(Making Magic 2017年10月16日 Mark Rosewater著)
  8. 『マナバーン2022』(ホビージャパン、2021年12月23日初版)p.92 ISBN 9784798626918

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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