両面カード
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*[[イニストラード・ブロック]]では{{Gatherer|id=274531|両面カードの第1面は「太陽」、第2面は「月」で表していた}}ため、[[闇の隆盛]]発売時に第1面には「昼の面」、第2面には「夜の面」という訳語があてられていた。[[マジック・オリジン]]の両面カードは{{Gatherer|id=400104|プレインズウォーカー・シンボルが用いられている}}ため、現在の訳語に変更された。 | *[[イニストラード・ブロック]]では{{Gatherer|id=274531|両面カードの第1面は「太陽」、第2面は「月」で表していた}}ため、[[闇の隆盛]]発売時に第1面には「昼の面」、第2面には「夜の面」という訳語があてられていた。[[マジック・オリジン]]の両面カードは{{Gatherer|id=400104|プレインズウォーカー・シンボルが用いられている}}ため、現在の訳語に変更された。 | ||
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+ | *カードの裏面が表面と同じカードのイラスト違いになっているリバーシブル・カード([[Heads I Win, Tails You Lose]]、[[Secret Lair Drop Series/2022年#Transformers: Optimus Prime vs. Megatron|Transformers: Optimus Prime vs. Megatron]]、[[Secret Lair Drop Series/2022年#Just Add Milk|Just Add Milk]])が存在するが、ルール上は両面カードではない。 | ||
==関連項目== | ==関連項目== |
2022年12月12日 (月) 20:55時点における版
両面カード/Double-Faced Cardとは、表裏両面に表面を持つカード群の総称。
クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、エストワルドの村人を変身させる。
2/3Howlpack of Estwald / エストワルドの吠え群れ
〔緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)
各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が2つ以上の呪文を唱えていた場合、エストワルドの吠え群れを変身させる。
4/6クリーチャー — ミノタウルス(Minotaur) 戦士(Warrior)
トランプル
4/5Akoum Teeth / アクームの歯
土地
アクームの歯はタップ状態で戦場に出る。
(T):(赤)を加える。
目次 |
解説
1枚のカードの表と裏、両方にマジックのカードの表面があるカードであり、定型のマジックのカードで初の裏が「デッキマスター」デザインになっていないカードである。イニストラード・ブロックで初登場して以降、いくつものカード・セットで登場しているメカニズムである。
「裏面では区別できない」というトレーディングカードゲームの基本原理に反する仕様である。当然、裸のままで通常のカードと混ぜて使うと不都合が生じるため、スリーブか差し替えカードの使用が必須となる。フレイバーとしては単純明快で美しいが、ゲームにおける扱いはかなり特殊。
両面カードには大きく分けて2つの種類があり、それぞれ変身する両面カード(TDFC)、モードを持つ両面カード(MDFC)と呼ばれる。
- さらなる変種として合体カードというカード群も存在するが、合体カードは両面カードではない。詳細は同項目を参照。
共通ルール
両面カードの2つの面は対等ではなく、第1面と第2面として明確に区別されている。カードの両面の左上にはそのカードの第1面/第2面を表すシンボルが描かれている。このシンボルは、変身する両面カードにおいてはカード・セットやカードごとに異なる。モードを持つ両面カードにおいてはカード・セットによらず共通である。詳細は第1面、および第2面の項を参照。
デッキに入れるに際して
両面カードがライブラリーや手札といった非公開領域にあるとき、同じ領域にある他のカードと区別が付かないようにしなければならない。それゆえ両面カードをデッキに入れる場合、完全に不透明なスリーブを用いるか、差し替えカードを使わなければならない。
- 差し替えカードに関する基本的なルールは差し替えカード#ルールを参照。
- 特定の両面カードを差し替えカードで表す場合、その特定のカードについてデッキ内のすべての両面カードを差し替えカードで表さなければならない[1]。
- デッキに4枚の差し替えカードを入れて1枚しか所持していない両面カードを使いまわすような水増しはできない。差し替えカード1枚が両面カード1枚の代用品である。
- チェックリストカードのチェックや差し替えカードのカード名ははっきりと誰にでもわかる形で書かなければならない。
- トーナメントでは、スリーブが透けていて区別がつく状態になっていると、故意の違反として失格処分となる可能性があるので注意[2]。
特性
両面カードの各面はそれぞれに独立した一連の特性を持つ。呪文、能力、効果、あるいはルールが両面パーマネントの情報を必要とする場合、それは現在有効になっている面が与える情報のみを見る。
戦場とスタックを除く各領域とゲームの外部において、両面カードは原則として第1面の特性を持つ。統率者戦における固有色についてのみ例外で、双方の面を考慮して決定する(CR:903.4d)。
第1面と第2面のカードはそれぞれ別のカード名を持つため、カード名を参照する効果はそれぞれ片一方のみに発揮される。
- 例:ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyを指定した真髄の針/Pithing Needleは束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unboundの能力の起動を禁止できず、逆も同じである。
両面カードのコピー
両面カードのコピー可能な値は現在有効になっている面の特性のみである。反対の面の特性は一切コピーされない。反転後の特性もコピーする反転カードとの違いに注意。
裏向きの両面カード
第1面か第2面かということと、表向きか裏向きかということは別のものである。両面カードは裏向きになる事は有り得る。ただし、既に表向きになっている両面パーマネントは裏向きにする事はできない。効果やルールがそうするよう指示した場合、それを無視する。また裏向きである間は両面カードは変身する事は無い。
- イクシドロン/IxidronのETB能力は、両面のクリーチャーには何も行わず、通常のクリーチャーのみを裏向きにする。
- 予示などで裏向きの状態で戦場に出す場合には、「第1面、裏向き」という状態で戦場に出る。それは他のカードと同じく表向きの特性は隠され、両面カードだと公開する必要は無い。第1面がクリーチャーである両面カードを予示した場合には第1面のマナ・コストを支払うことで位相を表向きにすることができる。無論第1面であることは変わらない。
その他のルール
- 両面カードを見ることができるプレイヤーは、その両方の面を見ることができる。
- 統率者戦での固有色を決定する際、第1面と第2面の両方を考慮する。
- 例:情け知らずのガラク/Garruk Relentlessはその第1面は緑だが、第2面は黒緑の色指標を持っているため、その固有色は黒緑である。
- 第2面がクリーチャーである変身する両面カードには、第1面の文章欄右下に第2面のP/Tが灰色の文字で印刷されている(カード画像)。これは注釈文であり、ルールに影響しない。
- モードを持つ両面カードの両方の面の左下隅には、もう一方の面に関する情報を含むヒントバーが描かれている(カード画像)。これは注釈文であり、ルールに影響しない。
- テーブルトップのドラフトにおいて、一部のルール適用度(REL)「プロ」のイベントを除く、両面カードは公開情報となる。通常のドラフトと同じように、ピックした両面カードは次のピックまでの間、ピックしたカードの束の一番上に置いておかなければならない。なお、ピックした両面カードは、好きな面を上にして置くことができる。
- 両面カードを含むセットのREL「プロ」のドラフトにおいて、使用したブースターパックの両面カードの出現率によりさらなるルールが追加される。
- イニストラードを覆う影ブロックドラフトの場合、事前にジャッジによりパックが開封され、マーキング終了後スリーブに収めた形でプレイヤーに配布され、全カードは非公開情報となった[3][4]。
- イクサラン・ブロック、基本セット2019のドラフトの場合、プレイヤーによりパックが開封され、各自が開封したパックに入っていた両面カードをすべてのプレイヤーに公開し、その後、通常ドラフトと同じように進行した。
- 両面カードの発表当初は「公開してもよいし、適切な手段(束の一番下に置くなど)で隠してもよい」というルールであったが、プレイヤーの物理的な能力による有利不利が生じないよう、イニストラード発売を待たずしてルールが変更された。
- 両面カードを含むセットのREL「プロ」のドラフトにおいて、使用したブースターパックの両面カードの出現率によりさらなるルールが追加される。
- コンピューターゲームにおけるドラフトでは、両面カードは非公開情報である。
変身する両面カードに関するルール
両面カードのうち、第1面か第2面のどちらか、あるいは両方に、そのカードを「変身/transform」させる、あるいはそのカードを「変身した状態で~/transformed」という能力を持つものを、変身する両面カードと呼ぶ。
変身する両面カードを唱える場合、通常それは第1面でスタックに置かれる。戦場に出る場合、通常第1面で戦場に出る。
- 降霊は変身した状態で唱えることを許可するため、呪文は第2面でスタックに置かれる。また能力や効果によって「変身させた状態で戦場に出す」とき、パーマネントは第2面で戦場に出る。
- 夜のときに日暮/夜明を持つパーマネント・カードが戦場に出る場合、夜明面(第2面)で戦場に出る。ただし唱える時点やスタック上では昼か夜かに関係なく常に第1面である。
- 変身した両面カードが墓地に置かれたら、それは第1面で墓地に置かれる。ただし誘発型能力によっては戦場にあった時の特性を参照する事もあるので注意(領域変更誘発)。
変身する両面カードの第2面はマナ・コストを持たない(マナ・コストの無いカード)が、第2面のマナ総量を参照する場合のみ、第1面のマナ・コストに基づいた値を参照する。ただしオブジェクトが第2面のコピーとなった場合は、(それが変身する両面カードだったとしても)そのマナ総量は0である。
- 例1:束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unboundのマナ総量は、第1面のヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyのものを参照するため、2である。
- 例2:賢いなりすまし/Clever Impersonatorが束縛なきテレパス、ジェイスのコピーになった。そのマナ総量は0である。
変身する両面カードのコピー可能な値は現在有効になっている面の特性のみである。反対の面の特性は一切コピーされない。反転後の特性もコピーする反転カードとの違いに注意。また上述の通り、第2面のコピーとなった場合はコピーになっているパーマネント自身が変身する両面カードだったとしても、そのマナ総量は0である。
変身する両面カードではないカードが変身する両面カードのいずれかの面のコピーになった場合、それを変身させる効果は無視される(CR:701.28c)。変身する両面カードが変身する両面カードのいずれかの面のコピーになった場合、それを変身させる効果は実際にそのカードを変身させるが、その特性はコピーされた特性のままである。モードを持つ両面カードは変身しないことに注意。
- 例1:クローン/Cloneが戦場に出る際、コピー先として第2面であるガツタフの咆哮者/Gatstaf Howlerを選んだ場合、クローンは第1面のガツタフの羊飼い/Gatstaf Shepherdではなく、現在表になっているガツタフの咆哮者のコピーとして戦場に出る。ガツタフの咆哮者であるクローンがアップキープに変身することになっても、それは変身する両面カードではないので変身することはない。
- 例2:ガツタフの羊飼いが無謀な浮浪者/Reckless Waifのコピーになった場合、その後変身しガツタフの咆哮者の面が表になってもその特性はガツタフの咆哮者でも無慈悲な捕食者/Merciless Predatorでもなく、コピーされた無謀な浮浪者の特性のままになる。
変身する両面カードの各面の能力は関連している能力になりうる。ただし双方の能力は元々そのカードが持っている能力でなくてはならない。
- 例:薄暮薔薇の墓所/Tomb of the Dusk Roseは「このパーマネントにより追放されたクリーチャー・カードを戦場に出す」能力を持っている。これは第1面の「クリーチャー1体を追放する」起動型能力と関連しており、この方法で追放されたカードを参照できる。
その他変身に関する詳細なルールは変身の項も参照のこと。
旧ルール
イニストラードを覆う影での両面カードの再登場に際し、いくつか重要なルールの変更が行われた。以下に変更前のルールを記す。
- 両面カードの第2面はマナ・コストを持たない(マナ・コストの無いカード)であるため、戦場にある第2面を向いた両面カードのマナ総量は0であった。
- 両面カードが起動型能力または誘発型能力でそれ自身を変身させる場合、そのパーマネントはその能力がスタックに置かれている間にすでに変身している場合でも再度変身できた。
- これにより起動型能力をコピーする事で礼儀正しい識者/Civilized Scholarを無限に変身させ続けるなどといったプレイングが可能であった。
- 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsが持つ「《カード名》に変身するたび」に誘発する能力は、変身する前と後で別々の名前でなければ能力が誘発しなかった。そのため両面カードがコピーしても能力を使用する事ができなかった。
モードを持つ両面カードに関するルール
両面カードのうち、そのカードを「変身」させる、またはそのカードを「変身した状態で~」という能力を持たないもの(=変身する両面カードでないもの)を、モードを持つ両面カードと呼ぶ。
モードを持つ両面カードは両面ともに土地またはマナ・コストを持つ呪文である。(通常は手札から)プレイする際には、唱え始める時にどちらかを選んでプレイする。
モードを持つ両面カードをプレイすることが適正であるかどうかを判定するには、あなたがプレイしようとしている面の特性のみを考慮し、他の面の特性は無視する。
- 「あなたのライブラリーの一番上からクリーチャー呪文を唱えてもよい。」を持つガラクの大軍/Garruk's Hordeがあるとき、ライブラリーの一番上が星界の神、アールンド/Alrund, God of the Cosmosであった場合、第1面も第2面もクリーチャーであるためあなたはそれをどちらの面でも唱えることができる。だが一番上が戦闘の神、ハルヴァール/Halvar, God of Battleであった場合、クリーチャーであるハルヴァールとして唱えることはできるが、アーティファクトである領界の剣/Sword of the Realmsとして唱えることはできない。
- 白日の下に/Bring to Lightなど一部の効果はある条件のカードを見つけた後、それを単に唱えさせる。その場合第2面の特性が前段の条件と合致していなくても唱えられる。かつては続唱も同様の効果だったが、ルール変更により不可能になった。
何らかの効果がプレイヤーにモードを持つ両面カードをプレイさせるなら、どちらの面をプレイすることを選んだかに応じて、それを呪文として唱えても土地としてプレイしてもよい。効果がモードを持つ両面カードを(「プレイする」のではなく)唱えさせるなら、それを土地として唱えることはできない。
- 第1面/第2面を選択できるのはプレイする際だけで、それ以外では両面カード共通のルールである「普段の特性は第1面」「単に戦場に出る際は第1面」に従うことに注意。
- 例1:自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathなどの「土地カードを戦場に出す」とする効果では、第1面がクリーチャー、第2面が土地であるスカイクレイブの僧侶/Skyclave Cleric/スカイクレイブの列柱廟/Skyclave Basilicaは戦場に出すことはできない。また両方の面が土地である枝重なる小道/Branchloft Pathway/石重なる小道/Boulderloft Pathwayも、第1面で戦場に出すことしかできず、第2面で出すことはできない。
- 例2:戦場に出ている第2面の石重なる小道/Boulderloft Pathwayを一時的に追放するカードで追放した場合、第1面の枝重なる小道/Branchloft Pathwayとして戦場に戻る。戦場に出ている第2面のセジーリの氷河/Sejiri Glacierを同様に追放した場合、第1面はパーマネントでないセジーリの防護/Sejiri Shelterであるため、戦場に戻ることができず追放されたままになる(CR:304.4、CR:307.4)。
モードを持つ両面カードのマナ総量は、考慮している面の特性に基づいて決まる。スタックと戦場では、表向きの面を考慮する。他のすべての領域では、第1面のみを考慮する。変身する両面カードとは第2面のマナ総量の決定方法が異なるので要注意。
変身させたり変身させた状態で戦場に出したりできるのは、変身する両面カードのみである。モードを持つ両面カードを変身させたり変身させた状態で戦場に出したりするという指示は無視する。
その他
- デュエル・マスターズからの逆輸入システムである。もっとも、あちらはデッキの外部の領域に用意して特別なカードで場に出すカードであるのに対し、こちらはメインデッキに入れて使うカードであるため、かなり事情が違う。
- 開発中には反転カードのシステムを使用することも検討されていたが、最終的に両面カードを用いることとなった。そのためこの2つのシステムには似ている部分が多い。
- 反転カードが没となった理由については、Mark Rosewaterはコラム(#参考参照)で、「市場調査で反転カードの評価が低く、R&Dは失敗作とみなしている。そのため失敗を繰り返すよりも新規開拓を選択した」と回答している。
- 非常に評価の高いメカニズムであることを何度も公式に言及されている。両面カードのストーム値は2とされ(変身は3)、マジック史上最も愛されたメカニズムの最高位とまで言われている[5]。一方、それほどの高評価でありながら毎セットに入れない理由についても幾つか挙げられている[6][7]。また、あまりにも突飛な発想であったため、当初は賛否両論であった[8]。
- 異界月以前の狼男はすべて同じ変身条件を持つ。文章量削減のために変身条件をキーワード化することも検討されたが、既に「変身」がキーワード処理であるため、キーワード内にキーワードを含んでしまうとルール上の問題になりやすいため避けられた。
- 結局これはイニストラード:真夜中の狩りで日暮/夜明メカニズムとして(変身条件を一部調整して)実装された。
- イラストが両面にあるトークン・カードもある。詳細はトークン・カードの項を参照。
- 当然ながら、エラーカードではない。
- 登場当初のルールでは裏向きになる事はできなかったが、予示の登場に伴い2015年1月23日の総合ルール更新で特定の条件下でのみ裏向きの位相になれるようになった。
- イニストラード・ブロックでは両面カードの第1面は「太陽」、第2面は「月」で表していたため、闇の隆盛発売時に第1面には「昼の面」、第2面には「夜の面」という訳語があてられていた。マジック・オリジンの両面カードはプレインズウォーカー・シンボルが用いられているため、現在の訳語に変更された。
- マジック・オリジンや基本セット2019の伝説のクリーチャー/プレインズウォーカー・カードは、月霧/Moonmistなどで変身させる場合、忠誠カウンターは置かれない。そのため、変身後には忠誠度が0であるため状況起因処理で墓地に置かれる。
- カードの裏面が表面と同じカードのイラスト違いになっているリバーシブル・カード(Heads I Win, Tails You Lose、Transformers: Optimus Prime vs. Megatron、Just Add Milk)が存在するが、ルール上は両面カードではない。
関連項目
脚注
- ↑ マジックイベント規定
- ↑ Feature: ジャッジ、世界の舞台で(Event Coverage)
- ↑ Update to Pro Tour Shadows over Innistrad Draft(GatheringMagic.com)
- ↑ Double-Faced Cards Procedure for Professional REL Drafts(News 2016年5月25日 WotC著)
- ↑ Storm Scale: Innistrad and Shadows over Innistrad/ストーム値:『イニストラード』『イニストラードを覆う影』(Making Magic 2017年3月27日 Mark Rosewater著)
- ↑ Odds & Ends: Amonkhet, Part 1/こぼれ話:『アモンケット』 その1(Making Magic 2017年5月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ Odds & Ends: Ixalan, Part 2/こぼれ話:『イクサラン』 その2(Making Magic 2017年10月16日 Mark Rosewater著)
- ↑ 『マナバーン2022』(ホビージャパン、2021年12月23日初版)p.92 ISBN 9784798626918
参考
- Every Two Sides Has a Story/両面それぞれの物語(Feature 2011年8月29日 Mark Rosewater著)
- Werewolves Gone Wild/狼男、猛る(Latest Developments 2011年9月16日 Tom LaPille著)
- Unanswered Questions: Innistrad/未回答問題:イニストラード(Feature 2011年10月10日 Mark Rosewater著)
- 『イニストラード』両面カード よくある質問集
- 両面カード よくある質問集 2017 年 9 月 25 日更新(WPN、PDF文書)
- Zendikar Rising Release Notes(
- From the Vault:Transform
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 712 両面カード
- 712.1 両面カードとは、カードの一方にマジックのカードのオモテ面、もう一方にマジックのカードのオモテ面か大判カードのオモテ面の半分があるカードである。(マジックの裏面が存在しない。)両面カードには3種類存在し、変身する両面カード、モードを持つ両面カード、合体カードである。
- 712.2 変身する両面カードは、両方の面にマジックのカードがあり、その一方あるいは両方の面にそのカードを「変身/transform」または「トランスフォーム/convert」させる(もう一方の面へ裏返す)、あるいはそのカードを「変身した状態で/transformed」または「トランスフォームした状態で/converted」(第2面をオモテにして)唱えたり戦場に出したりする能力を持つ。
- 712.2a 変身する両面カードの第1面には、左上の角に第1面シンボルが記されている。『兄弟戦争』の発売以降に印刷されたカードでは、黒い円の中にある白い上向きの三角である。それ以前の変身する両面カードでは、異なる第1面シンボルが使われている。『マジック・オリジン』『基本セット2019』の両面カードでは、第1面シンボルはプレインズウォーカー・アイコンを元にしたシンボルである。『イニストラード』ブロックと『イニストラードを覆う影』セットと『イニストラード:真夜中の狩り』セットと、『異界月』の《爪の群れのウルリッチ》では、第1面シンボルは太陽である。それ以外の『異界月』の両面カードでは、第1面シンボルは満月である。『イクサラン』と『イクサランの相克』のカードでは、第1面シンボルは羅針図である。『神河:輝ける世界』のカードでは、第1面シンボルは閉じた扇である。
- 712.2b 変身する両面カードの第2面には、左上か右上の角に第2面シンボルが記されている。『兄弟戦争』の発売以降に印刷されたカードでは、黒い円の中にある白い下向きの三角である。それ以前の変身する両面カードでは、異なる第2面シンボルが使われている。『マジック・オリジン』『基本セット2019』の両面カードでは、第2面シンボルはプレインズウォーカー・アイコンである。『イニストラード』ブロックと『イニストラードを覆う影』セットと『イニストラード:真夜中の狩り』セットと、『異界月』の《揺るぎない頭目、ウルリッチ》では、第2面シンボルは三日月である。それ以外の『異界月』の両面カードでは、第2面シンボルはエルドラージの巨人エムラクールを元にしたシンボルである。『イクサラン』と『イクサランの相克』のカードでは、第2面シンボルは土地アイコンである。『神河:輝ける世界』のカードでは、第2面シンボルは開いた扇である。
- 712.2c 変身する両面カードの第2面がクリーチャーである場合、そのカードの第1面には、その第2面のパワーとタフネスが、パワー/タフネス欄の上に斜体灰色の文字で書かれている。これは注釈文であり、ゲーム上は効果を持たない。
- 712.3 モードを持つ両面カードは独立した2つのオモテ面を持ち、それらの面はお互いに独立している。
- 712.3a モードを持つ両面カードの第1面には、左上の角に第1面シンボルが記されている。第1面シンボルは、横向きの水滴型の中に描かれた黒い単一の三角形である。
- 712.3b モードを持つ両面カードの第2面には、左上の角に第2面シンボルが記されている。第2面シンボルは、横向きの水滴型の中に描かれた白い2つの三角形である。
- 712.3c モードを持つ両面カードの両方の面には、もう一方の面に関する情報を含むヒントバーが左下隅に描かれている。これは注釈文であり、ゲームプレイ上の効果はない。
- 712.4 合体カードは、一方の面にマジックのカードのオモテ、もう一方に大判のマジックのカードのオモテの半分が書かれている。
- 712.4a 合体する組それぞれのうち1枚は、そのオブジェクトとその対になるものを追放して合体させる能力を持つ。合体する組のカード2枚を合体させるとは、それらを第2面をオモテにして戦場に出し結合させる(rule 701.37〔合体する〕参照)ことである。結果のパーマネントは、カード2枚によって表される単一のオブジェクトである。
- 712.4b 合体する組の第2面は、その組がなる合体したパーマネントの戦場での特性を決定するためにのみ用いられる。ルールや効果が戦場にある合体したパーマネントの一部でない合体カードの第2面を参照する場合、そのカードの第2面に合体したパーマネントのどの部分が書かれていようとも、特性を決定することに失敗する。
- 712.5 合体する組は6つ存在する。
- 712.5a 《夜深の死体あさり》と《墓ネズミ》が合体すると《騒がしい徒党》になる。
- 712.5b 《ハンウィアー守備隊》と《ハンウィアーの要塞》が合体すると《のたうつ居住区、ハンウィアー》になる。
- 712.5c 《消えゆく光、ブルーナ》と《折れた刃、ギセラ》が合体すると《悪夢の声、ブリセラ》になる。
- 712.5d 《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》と《ギックスに拾われし者、ミシュラ》が合体すると《ファイレクシアに下りし者、ミシュラ》になる。
- 712.5e 《マイトストーンとウィークストーン》と《護国卿、ウルザ》が合体すると《プレインズウォーカー、ウルザ》になる。
- 712.5f 《自然の聖域、アルゴス》と《ガイアの声、ティタニア》が合体すると《ガイアの具現、ティタニア》になる。
- 712.6 両面カードを見ることができるプレイヤーは、その両方の面を見ることができる。
- 712.7 プレイヤーは、非公開領域にある両面カードを、同じ領域にある他のカードと区別ができないようにしなければならない。そのため、両面カードのオーナーは完全に不透明なスリーブか、差し替えカードを用いることができる(rule 713〔差し替えカード〕参照)。認定イベントでの両面カードの使用に関しては、追加の規定が存在する。rule 100.6 参照。
- 712.8 変身する両面カードやモードを持つ両面カードの各面はそれぞれに独立した一連の特性を持つ。合体カードの第1面と合体する組によって作られる結合した面はそれぞれに独立した一連の特性を待つ。
- 712.8a 両面カードがゲーム外あるいは戦場やスタック以外のゲーム内にある場合、それは第1面の特性のみを持つ。
- 712.8b スタック上にある合体カードは、第1面の特性だけを持つ。
- 712.8c 通常、変身する両面呪文がスタックにある間は第1面をオモテにしており、その第1面の特性のみを持つ。しかしながら、効果によってプレイヤーが変身する両面カードを「変身した状態で/transformed」または「トランスフォームした状態で/converted」唱えることができる場合、その呪文は第2面をオモテにし、第2面の特性だけを持つ。そのマナ総量は第1面のマナ・コストを用いて計算される。
- 712.8d 両面パーマネントが第1面をオモテにしている間、それは第1面の特性だけを持つ。
- 712.8e 変身するパーマネントの第2面がオモテになっている場合、それは第2面の特性のみを持つ。ただし、マナ総量は第1面のマナ・コストから計算される。そのパーマネントが変身する両面パーマネントの第2面をコピーしていた場合(そのコピーであるオブジェクトがもともと両面パーマネントだったとしても)、そのパーマネントのマナ総量は0である。rule 202.3b 参照。
- 712.8f モードを持つ両面呪文がスタックにある間、あるいはモードを持つ両面パーマネントが戦場にある間、それはオモテになっている面の特性のみを持つ。
- 712.8g 合体する組のカード2枚が合体 パーマネントとして戦場にある間、それらのカードが表すオブジェクトはその合体した第2面の特性だけを持つ。パーマネントが合体 パーマネントをコピーした場合、そのコピーのマナ総量は0である。rule 202.3c 参照。
- 712.9 変身する両面カードで表されるパーマネントや変身するトークンだけが変身またはトランスフォームできる(rule 701.28〔変身する〕、rule 701.50〔トランスフォーム〕参照)。呪文や能力がプレイヤーに変身する両面カードで表されているパーマネントでも変身するトークンでもないものを変身させようとしても、何も起こらない。
- 712.11 両面呪文は、通常、第1面をオモテにして唱える。rule 601〔呪文を唱えること〕参照。
- 712.11a 変身する両面カードや変身する両面カードのコピーを「変身した状態で/transformed」または「トランスフォームした状態で/converted」唱える場合、その第2面をオモテにしてスタックに置く。
- 712.11b モードを持つ両面カードやモードを持つ両面カードのコピーを呪文として唱えるプレイヤーは、それをスタックに置く前にどちらの面を唱えているのかを選ぶ。
- 712.11c 唱えられるかどうかを決定するために評価されるのは、スタック上でオモテになる面だけである。その面だけがスタックに置かれるとして扱われる。
- 712.11d 変身する両面カードの第1面の能力がそれを「変身した状態で/transformed」または「トランスフォームした状態で/converted」唱えることを認めている場合、その能力はその呪文を唱えられるかどうか決定するためにその呪文を評価するときに考慮に入れる。これはrule 712.11cの例外である。
- 712.12 モードを持つ両面カードやモードを持つ両面カードのコピーを土地としてプレイしているプレイヤーは、それを戦場に出す前に土地であるオモテ面1つを選ぶ。それはその面をオモテにして戦場に出る。rule 305〔土地〕参照。
- 712.13 通常、パーマネント になる両面呪文は、解決されるとスタック上でオモテだった面をオモテにして戦場に出る。
- 712.14 スタック以外の領域から戦場に出る両面カードは、通常、第1面をオモテにした状態で戦場に出る。
- 712.14a 呪文や能力が変身する両面カードを「変身した状態で/transformed」または「トランスフォームした状態で/converted」戦場に出す場合、それは第2面をオモテにした状態で戦場に出る。プレイヤーが変身する両面カードでないカードを変身またはトランスフォームした状態で戦場に出すように指示された場合、そのカードは現在の領域に残る。
- 712.14b プレイヤーがモードを持つ両面カードを戦場に出すように指示され、その第1面がパーマネント・カードでなかった場合、そのカードは現在の領域に残る。
- 712.14c 合体カードがその対になるものと合体する場合、それらのカードはそれらの第2面をオモテにして単一のパーマネントとして戦場に出る。
- 712.15 効果によってプレイヤーが両面カードを裏向きのクリーチャー・呪文として唱える場合、あるいは両面カードが裏向きで戦場に出る場合、それはそれを裏向きにしたルールや効果が得させた特性を持つ。そのカードは、裏向きの差し替えカード(rule 713 参照)あるいは不透明のスリーブを使い、非公開であり続ける。rule 708〔裏向きの呪文やパーマネント〕参照。
- 712.16 合体 パーマネントや両面パーマネントは裏向きにできない。呪文や能力により両面パーマネントが裏向き になろうとする場合、何も起こらない。
- 712.17 裏向きで追放された両面カードは、裏向きの差し替えカードあるいは不透明のスリーブを使い、非公開であり続ける。rule 713〔差し替えカード〕参照。
- 712.18 変身する両面パーマネントが変身またはトランスフォームする場合、それは新しいオブジェクト になるわけではない。そのパーマネントに適用される効果は適用され続ける。
- 712.19 何らかの効果によりプレイヤーが名前1つを選ぶ場合、そのプレイヤーは変身する両面カードやモードを持つ両面カードのいずれか一方の面の名前を選ぶことができるが、両方は指定できない。同様に、合体カードの第1面や合体する組の結合した第2面の名前のいずれかを選ぶことができる。
- 712.20 変身する両面カードが、変身またはトランスフォーム後に「[このパーマネント]が変身するに際し……/As [this permanent] transforms . . .」という能力を持つことになる場合、その能力が適用されるのはそのパーマネントが変身やトランスフォームする間であり、その後ではない。
- 712.21 合体したパーマネントが戦場を離れる場合は、1つのパーマネントが戦場を離れ、2枚のカードが該当する領域に置かれる。
- 712.21a 合体したパーマネントがオーナーの墓地かライブラリーに置かれるなら、そのプレイヤーは、それを表していた2枚のカードを望む順番に並べ変えてもよい。それがオーナーのライブラリーに置かれるなら、そのプレイヤーはその順番を公開しない。
- 712.21b プレイヤーが合体したパーマネントを追放するなら、そのプレイヤーはその時点で2枚のカードの間のタイムスタンプ順を決める。これはrule 613.7mの定める手順の例外である。
- 712.21c 合体したパーマネントが戦場を離れる時点でそれがなる新しいオブジェクトを見つけることができる効果は、両方のカードを見つける(rule 400.7 参照)。その効果がそれらのカードに対して処理を行うなら、それらのカードそれぞれにその処理を行う。
- 712.21d 合体したパーマネントが戦場を離れたり他の領域に移動したりすることに複数の置換効果が適用されうるなら、2枚のカードのうち一方にいずれかの置換効果を適用すると、両方のカードに影響を及ぼす。ただし、その合体したパーマネントが統率者であるなら、それはこのルールの例外になることがある。rule 903.9b-c 参照。
- 712.21e 効果が、領域を変更したオブジェクトの数を知る必要がある場合、合体したパーマネントは1つのオブジェクトとして数える。効果が、領域を変更したカードの数を知る必要がある場合、合体したパーマネントは2枚のカードとして数える。
- 712 両面カード