青白黒コントロール
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==テーロス・ブロック構築== | ==テーロス・ブロック構築== |
2015年4月20日 (月) 02:29時点における版
青白黒コントロール(UWB Control)は、青白黒3色で構成されるコントロールデッキ。エストニアの国旗の色にちなみエストニア・コントロール、アラーラの断片ブロックの次元エスパー/Esperに由来しエスパー・コントロールと呼ぶところもある。
概要
基本は、青のカウンター・ドローをベースにしたパーミッションの形態をとる。青白コントロールにタッチ黒、または青黒コントロールにタッチ白の形をとる場合が多い。
白の各種パーマネントコントロールに黒の手札破壊、除去を活用できるため、汎用性は非常に高い。
しかし、3色ともなればマナ基盤を整えにくくなるため、強力な特殊地形が使用可能な環境でないと難しい。
- ここで挙がっている以外のデッキタイプについては、白青黒#代表的なデッキも参照。
テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
同環境の青黒コントロールの亜種として、白をタッチしたものが存在する。
基本的な動きは青黒コントロールと同じで、思考囲い/Thoughtseizeなどの手札破壊、解消/Dissolveなどのカウンター、英雄の破滅/Hero's Downfallなどの単体除去で1対1交換を繰り返し、土地が伸びたら時を越えた探索/Dig Through Timeで手札を補充する。フィニッシャーはシルムガルの嘲笑/Silumgar's Scornや忌呪の発動/Foul-Tongue Invocationとのシナジーがあるドラゴンとなっており、強力なドラゴンである龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutaiを採用するためだけに白をタッチしているものが多い。
グランプリクラクフ15ではTop8に5人を送り込み、ワンツーフィニッシュを飾った。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリクラクフ15 優勝 (参考)
- 使用者:Alexander Hayne
- フォーマット
テーロス・ブロック構築
神々の軍勢の参入後、青黒タッチ白のコントロールデッキが登場した。
予言/Divinationで手札を増やしながら思考囲い/Thoughtseizeと解消/Dissolve、黒の豊富な除去で対戦相手の脅威を捌き続け、最後は予知するスフィンクス/Prognostic Sphinxや太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Championで勝負を決める。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「ニクスへの旅」 第128位、テーロス・ブロック構築部門8-1-1 (参考/参考)
- 使用者:Eric Damain Andrews
- フォーマット
Esper Control [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
テーロス参入直後より、同環境の青白コントロールに黒を足した亜種が存在する。
青白コントロールと同様に、至高の評決/Supreme Verdict、スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation、アゾリウスの魔除け/Azorius Charmなどの白青のカードを中心とする。黒を足したことで、破滅の刃/Doom Bladeや英雄の破滅/Hero's Downfallなどの軽量単体除去を使えるようになったのが大きな利点。
フィニッシャーには霊異種/AEtherlingや思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought、太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Championなどの青白コントロールでも使われるもののほか、ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopaなども使われる。
青白コントロールとの対戦においては、思考囲い/Thoughtseizeや罪の収集者/Sin Collectorのような手札破壊に加えて、対コントロール戦で強い悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver、対戦相手のプレインズウォーカーを除去できる英雄の破滅を使えることから基本的に有利。色を足したことによるマナ基盤の懸念についても、静寂の神殿/Temple of Silenceと欺瞞の神殿/Temple of Deceitが使えることからそれほど厳しいものではない。こういった事情から、プロツアー「テーロス」では使用者数が青白コントロール(アゾリウス・コントロール)を大きく上回った(参考)。
特殊地形を多用するデッキであるため、燃え立つ大地/Burning Earthは弱点。また青白コントロールほどではないが序盤の守りが薄めなので、立ち上がりにてこずると高速ビートダウンに押し切られる恐れもある。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「テーロス」 ベスト8 (参考/参考)
- 使用者:Guillaume Wafo-Tapa
- フォーマット
Esper [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ラヴニカへの回帰ブロック構築
至高の評決/Supreme Verdict、思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought、スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelationを中心とする基本構成は青白コントロールと同じで、黒を足したことで肉貪り/Devour Fleshや幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Councilが使えるようになっている。
ドラゴンの迷路からは遠隔+不在/Far+Away、罪の収集者/Sin Collector、霊異種/AEtherlingなどを獲得し、大きく強化される。プロツアー「ドラゴンの迷路」ではトップメタとなり、27.1%という高い使用率を記録した。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「ドラゴンの迷路」 準優勝 (参考/参考)
- 使用者:Dusty Ochoa
- フォーマット
Esper Control [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
青白の構成をベースに、黒を加えたコントロールデッキが存在する。
基本構成は至高の評決/Supreme Verdictやスフィンクスの啓示/Sphinx's Revelationを用いる青白コントロールであり、黒が足されたことで各種単体除去やネファリアの溺墓/Nephalia Drownyardを採用できるようになっている。
ギルド門侵犯での湿った墓/Watery Graveと神無き祭殿/Godless Shrineの再録により大きく強化される。さらにドラゴンの迷路からは遠隔+不在/Far+Awayや歪んだ体形/Warped Physiqueを獲得した。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「ギルド門侵犯」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Ben Stark
- フォーマット
Esper Control [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 修復の天使/Restoration Angelを多めに採用した、同環境のフラッシュに近い構成のタイプ。
ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
イニストラードでフラッシュバック(特に禁忌の錬金術/Forbidden Alchemyと堀葬の儀式/Unburial Rites)が再登場したことで太陽拳が復活を果たす。
詳細は太陽拳を参照のこと。
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
青白のCaw-Bladeに、黒をタッチしたデッキがいくつか存在。
特にボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolasを採用し青黒テゼレットとハイブリッドしたデッキはTezzerator-Bladeと呼ばれる。
アラーラの断片ブロック期
アラーラの断片ブロック期の白青黒のコントロールデッキは、アラーラの断片の次元エスパー/Esperからエスパーコントロール(Esper Control)の名で呼ばれることが多い。同時期のスタンダードやアラーラの断片ブロック構築で活躍した。
構成はデッキごとで様々だが、ガラス塵の大男/Glassdust Hulkなどのサイクリングを持つアーティファクト・クリーチャーでライブラリーを回しつつ境界石でマナを伸ばし、除去で対戦相手をコントロールしつつフィニッシャーで仕留めるという基本方針は同じである。スタンダードの場合、蔵の開放/Open the Vaultsを利用した大量リアニメイトも組み込まれることが多い。
場合によってはガラス塵の大男と覇者シャルム/Sharuum the Hegemonを利用した瞬殺コンボも搭載される。また、鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Windなどのスフィンクスを多用するタイプは特にスフィンクス・コントロール(Sphinx Control)と呼ばれる。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーサンディエゴ10 ベスト8 (参考)
- 使用者:Niels Viaene
- フォーマット
Esper Control [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ワールドウェイク参入後のデッキ。
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
また、一瞬の瞬き/Momentary Blinkを活用するブリンクのうち、黒を入れたバージョンも登場した。
第10版導入後の後期のバージョンではカウンターとリアニメイトの要素を排除し、印鑑によるマナ加速からのパワーカードの連打を基本とした一種のグッドスタッフ的な構成も多く見られる。→参考
サンプルレシピ
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (12) | |
3 | 永劫の年代史家/Aeon Chronicler |
3 | 絶望の天使/Angel of Despair |
4 | 宮廷の軽騎兵/Court Hussar |
2 | 骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire |
呪文 (26) | |
3 | 酷評/Castigate |
4 | 強迫的な研究/Compulsive Research |
2 | 滅び/Damnation |
1 | 無残な収穫/Grim Harvest |
2 | 否定の契約/Pact of Negation |
4 | 差し戻し/Remand |
1 | 神の怒り/Wrath of God |
3 | アゾリウスの印鑑/Azorius Signet |
3 | ディミーアの印鑑/Dimir Signet |
2 | 信仰の足枷/Faith's Fetters |
1 | オルゾフの印鑑/Orzhov Signet |
土地 (22) | |
1 | 幽霊街/Ghost Quarter |
4 | 神無き祭殿/Godless Shrine |
2 | 神聖なる泉/Hallowed Fountain |
3 | 島/Island |
2 | 雨雲の迷路/Nimbus Maze |
3 | オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica |
1 | 平地/Plains |
2 | 涙の川/River of Tears |
1 | 沼/Swamp |
1 | 地底の大河/Underground River |
1 | ウルザの工廠/Urza's Factory |
1 | 湿った墓/Watery Grave |
サイドボード | |
1 | 滅び/Damnation |
1 | 永劫の年代史家/Aeon Chronicler |
3 | 根絶/Extirpate |
2 | 信仰の足枷/Faith's Fetters |
1 | 無残な収穫/Grim Harvest |
3 | 屈辱/Mortify |
1 | 否定の契約/Pact of Negation |
3 | 永遠からの引き抜き/Pull from Eternity |
ラヴニカ・ブロック構築
八十岡翔太製作のコントロールデッキがプロツアーチャールストン06を制した。
詳細はヤソコンを参照のこと。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期
ディセンションで白青のギルド/Guild、アゾリウス評議会/The Azorius Senateが登場すると、印鑑からマナ加速して重いカードを連発し大型クリーチャーをリアニメイトするグッドスタッフ系コントロールデッキ、太陽拳が登場、メタの中心を担った。
またそれとは別路線で、コールドスナップの相殺/Counterbalanceと師範の占い独楽/Sensei's Divining Topのソフトロックを搭載したメガパーミッションデッキ、ストラクチャー・アンド・フォースが作られ、その年の日本選手権06を制した。
インベイジョン・ブロック期
インベイジョン・ブロックが多色を推奨していたことから注目を浴びる。追放するものドロマー/Dromar, the Banisherの色のためドロマーコントロールとも呼ばれる。
マスクス・ブロックの頃はドロー・ゴータイプのパーミッション、Go-Marが活躍。
また、オデッセイ・ブロック参入後は、影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltratorと翻弄する魔道士/Meddling Mageを併用するフィンキュラが登場した。
エクステンデッド(ローテーション前)
インベイジョン以降、フィンキュラなどの多色グッドスタッフが時折組まれている。
エクステンデッドの強力な多色地形(デュアルランドやショックランドなど)でマナ基盤を安定させる。
レガシー
レガシーでは、世界選手権07においてシルバーバレット戦略を組み込んだ墓忍び/Tombstalkerをフィニッシャーとするコントロールデッキ、Tomb Stompyが登場した。
詳細はTomb Stompyを参照。