ターボフォグ
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ターボフォグ(Turbo Fog)は、タイム・デストラクション系ロックデッキの1つ。吠えたける鉱山/Howling Mineを利用したターボ系デッキの一種であり、主にクリーチャーの攻撃を防ぐことに重点を置く。
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[編集] 概要
吠えたける鉱山/Howling Mineで濃霧/Fogなどの主にクリーチャーに対する妨害カードを毎ターン確実に引き、対戦相手のライブラリーアウトを狙う。
ターボアベイヤンスやターボオアリムと動きは似ているが、濃霧系のカードはスタンダードのカードプールでも多くの種類を確保しやすいため、復習/Relearnなどに頼らずともデッキの成立が可能であり、またそのような呪文を使う隙がないのが利点。序盤からロックを仕掛けやすいため、特にウィニーの様な高速ビートダウンに対して高い耐性がある。
弱点は、ビートダウンへの対策に特化しているため、クリーチャーに頼らないデッキに対して無駄になるカードが多いこと。そのため、ビートダウンが強いメタゲームでなければ活躍しづらい。また、基本的にライブラリーアウトを狙うため、ゲームが終わるまでに時間がかかりやすいことも、時間制限のある大会ではネックとなる。
- 開発部が、強くなりすぎないよう注視しているデッキタイプの1つでもある。根の罠/Root Snareの項も参照。
[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期
運命のきずな/Nexus of Fateを採用したエターナルブルー系のターボフォグ、ターボネクサスが登場した。
詳細はターボネクサスを参照。
[編集] アラーラの断片ブロック期
吠えたける鉱山/Howling Mineに加え、その上位種である神話の水盤/Font of Mythosや相性抜群のプレインズウォーカー、ジェイス・ベレレン/Jace Belerenを使用し、ドローとライブラリーアウトの効率を高めている。
- 求道者テゼレット/Tezzeret the Seekerを用意したタイプはジェイスレイターという。
- 時の篩/Time Sieveを導入した亜種は時の篩を参照。
[編集] 後期型
- 備考
- 世界選手権09 スタンダード部門 初日全勝 (参考)
- 使用者:Joel Calafell
- フォーマット
Turbo Fog [1] | |||||||||||||
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- こちらはゼンディカー参入後の後期型。
[編集] 初期型
- 備考
- フォーマット
- ローウィン=シャドウムーア・ブロック期のもの。
- 求道者テゼレット/Tezzeret the Seekerはドローエンジンをサーチして安定性を高めたり、アーティファクトをクリーチャー化してフィニッシャーとすることもできる。
- 土地が少ないのは境界石を用いているため。これらも求道者テゼレットとの相性が良い。
[編集] 時のらせんブロック期
未来予知で栄華の儀式/Rites of Flourishingを得たことにより時のらせんを含むスタンダードで少数ながら存在する。
色の役割の変更があったことにより濃霧/Fog系の呪文が白に移ったこともあり、白メインでタッチ緑となっているものが多い。緑を足す最大の理由は栄華の儀式の存在であり、吠えたける鉱山/Howling Mineと合わせて8枚体制をしくこともできる。
その他のカードとしては濃霧系呪文の聖なる日/Holy Dayや暁の魔除け/Dawn Charm、全体除去の神の怒り/Wrath of God、強力なライフゲインカードである砂の殉教者/Martyr of Sandsなどがよく採用され、場合によっては物語の円/Story Circleも使用される。特に砂の殉教者は再誕の宣言/Proclamation of Rebirthなどのリアニメイト手段と共に恒久的なライフゲインエンジンを形成し、このデッキの中核とも言える。
ローウィン以降は、緑の代わりに青を用い、ジェイス・ベレレン/Jace Belerenをドローエンジンに据えるものも存在する。これは同時にライブラリー破壊によるフィニッシャーも兼ねている。
[編集] サンプルレシピ
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (0) | |
呪文 (36) | |
4 | 暁の魔除け/Dawn Charm |
4 | 花粉の子守唄/Pollen Lullaby |
4 | 忘却の輪/Oblivion Ring |
1 | 黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane |
4 | 神の怒り/Wrath of God |
3 | 質素な命令/Austere Command |
4 | ジェイス・ベレレン/Jace Beleren |
4 | 謎めいた命令/Cryptic Command |
4 | 吠えたける鉱山/Howling Mine |
4 | 道化の王笏/Jester's Scepter |
土地 (24) | |
9 | 冠雪の平地/Snow-Covered Plains |
8 | 冠雪の島/Snow-Covered Island |
4 | ボリアルの氷棚/Boreal Shelf |
3 | 占術の岩床/Scrying Sheets |
サイドボード | |
4 | 雄鹿の蹄の跡/Hoofprints of the Stag |
3 | 物語の円/Story Circle |
3 | 吸収するウェルク/Draining Whelk |
1 | 徴用/Commandeer |
4 | 真髄の針/Pithing Needle |
[編集] インベイジョン・ブロック期
登場したのはインベイジョン・ブロックと第6版の時期。ここでは緑と白で構成され、もつれ/Tangleやオアリムの詠唱/Orim's Chantなど強力な攻撃阻止手段を有する。
白が混ざることにより、悟りの教示者/Enlightened Tutorでより確実に吠えたける鉱山/Howling Mineを引けるようになる他、象牙の仮面/Ivory Maskや浄化の印章/Seal of Cleansing、呪われたトーテム像/Cursed Totemなどを1枚ずつ入れたシルバーバレット戦略も可能となる。もちろん、神の怒り/Wrath of Godが使えるのも大きなメリットとなる。
[編集] テンペスト・ブロック期
テンペスト・ブロックの時期は緑単で構成される。濃霧/Fog、中休み/Respite、小休止/Lullなどの他、緑のライフ回復カードをまじえて時間を稼ぐ。
勝ち手段は石臼/Millstoneまたは丸砥石/Grindstoneによるライブラリーアウト。また、一度使ったカードをエルフの隠し場所/Elven Cacheや回収/Reclaimで再利用する。
[編集] パウパー
パウパー環境にも少数が存在する。
緑青もしくは緑白青で構成され、青のドローで緑や白のフォグ系カードを引いていく。対戦相手をライブラリーアウトさせる手段としてはジェイスの消去/Jace's Erasureが用いられていたが、再利用したいスペルをライブラリーに戻せる思考の流れ/Stream of Thoughtが登場すると、自分のライブラリーアウトも防げるそちらに置き換わっていった。
また命取りの論争/Deadly Disputeのような、追加コストとしてクリーチャーやアーティファクトを生け贄に捧げることを要求する黒のドローを大量に採用した黒緑のタイプも存在する。生け贄要員としては定番の胆液の水源/Ichor Wellspringやカルニの庭/Khalni Gardenが生成するトークンの他に、焚火/Campfireや各種食物といったライフを得る手段が採用される。これらでライフ・アドバンテージを確保してから、墓所のネズミ/Crypt Ratsの起動型能力を複数回起動して対戦相手のライフを削り切る。ライブラリー修復能力を持つ焚火や、自力でライブラリーに戻れるレンバス/Lembasのおかげで、セルフライブラリーアウトによって敗北するリスクも低い。
[編集] サンプルリスト
[編集] 緑白青
Turbo Fog(Pauper) [2] | |||||||||||||||||||||||
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- ライブラリーアウト戦術と相性がいい打ち消し呪文として秘儀の否定/Arcane Denialを採用している。
[編集] 緑青1
Turbo Fog(Pauper) [3] | |||||||||||||||
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- 宝船の巡航/Treasure Cruise禁止直前のリスト。ジェイスの消去/Jace's Erasureとの組み合わせが凶悪であった。
[編集] 緑青2
Turbo Fog(Pauper) [4] | |||||||||||||||||||
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- きらきら親和対策として存在感を増していた時期のリスト。つぶやく神秘家/Murmuring Mysticや対抗呪文/Counterspell、払拭/Dispelなどをサイドインしてフェアデッキのように動くこともできる。
- マナを伸ばして思考の流れ/Stream of Thoughtを複製するために成長のらせん/Growth Spiralがフル投入されている。
[編集] 黒緑1
BG Turbo Fog(Pauper) [5] | |||||||||||||||||||||||
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- 命取りの論争/Deadly Disputeは宝物を生成し、また門を採用することで様々な色をタッチできるため、サイドボードまで含めると5色デッキである。
- 思考の流れ/Stream of Thoughtのためにメインデッキから青をタッチしたタイプ(参考)や、サディスト的喜び/Sadistic Glee対策となる連合儀仗兵/Coalition Honor Guardのためにメインデッキから青に加えて白をタッチしたタイプ(参考)も存在する。
[編集] 黒緑2
uBG Turbo Fog(Pauper) [6] | |||||||||||||||||||||||||
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