向上呪文

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'''向上呪文'''(''Enhanced Spell'')とは、[[ラヴニカ・ブロック]]に登場する、[[唱える]]際に特定の[[色マナ]]を[[支払う]]と[[効果]]が増す[[カード]]の総称。それが[[クリーチャー]][[呪文]]の場合は「向上クリーチャー」「強化クリーチャー」とも呼ばれる。
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'''向上呪文'''(''Enhanced Spell'')とは、[[唱える]]際に特定の種類の[[マナ]]を[[支払う]]と[[効果]]が増す[[カード]]の総称<ref>[[ラヴニカ:ギルドの都]]のリリースノートから使われ、[[ラヴニカ・ブロック]]に関する記事などでも使用される。([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/dissension%E2%80%99s-enhancements-2006-04-21 Dissension’s Enhancements]([[Latest Developments]] [[2006年]]4月21日 [[Aaron Forsythe]]著))</ref>。それが[[クリーチャー]][[呪文]]の場合は「向上クリーチャー」「強化クリーチャー」とも呼ばれる。
  
[[ギルド/Guild|ギルド]]にそれぞれ2枚存在する。
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[[ラヴニカ・ブロック]]で初登場し、[[シャドウムーア・ブロック]]以降複数の[[カード・セット]]で再登場している(→[[#該当カード]])。
  
 
{{#card:Vigor Mortis}}
 
{{#card:Vigor Mortis}}
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{{#card:Firespout}}
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{{#card:Graven Lore}}
  
==カードセットごとの特徴==
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==ルール==
カードセットごとに特徴が異なっている。[[サイクル]]カードとしては珍しく、[[稀少度|レアリティ]]が揃えられていない。
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*[[キッカー]]のように[[追加コスト]]として余分にマナを支払うのではない。[[唱える]]ための[[コスト]]、すなわち[[マナ・コスト]]を含めた[[総コスト]]の支払いに、特定のマナを使って唱えていれば条件を満たす。要求されているのが[[色マナ]]であれば、(通常ならば)マナ・コスト内の[[不特定マナ・コスト]]や[[混成マナ・シンボル]]の部分でそのマナを支払えばよい。[[氷雪マナ]]を参照するもの、「特定の[[発生源]]からのマナ」を参照するもの、マナの色の種類や数を参照するものなども存在するが、考え方はいずれも同じである。
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**例:[[死後剛直/Vigor Mortis]]ならば、(2)(黒)(黒)のマナ・コストのうち、どこかを(緑)で支払うことで[[+1/+1カウンター]]を得られる。([[無色マナ|◇]])(緑)(黒)(黒)や(青)(緑)(黒)(黒)などで支払えばよい。(2)(黒)(黒)(緑)のように支払うわけではない([[コスト増加カード]]の影響を受けていない限りそれは不可能である)。
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*[[コスト減少カード]]によって総コストから不特定マナ・コストがなくなってしまうと、特定のマナを支払う余地がなくなり条件を満たせないことがある。
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**例:マナ・コスト(1)(赤)の[[ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan]]を、[[覚醒の兜/Helm of Awakening]]の影響下で唱える場合、唱えるための総コストは(赤)になり、(緑)を支払う余地がないため条件を満たせない。
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*[[総コスト]]は、[[追加コスト]]や[[コスト増加カード]]によって増加したコストも含めたものである。マナ・コスト部分で特定のマナを支払っていなくても、追加コストや増加したコストの部分に特定のマナを支払っていれば条件を満たす。
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**例:上記のブリキ通りの悪党と覚醒の兜の例において、[[議事会の合唱者/Chorus of the Conclave]]による追加コスト(緑)(緑)(緑)を支払って唱えた。追加コストも唱えるための総コストの一部であるため、この場合でも「(緑)を支払っている」という条件を満たす。
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*「唱える」手順を経ていない場合、支払ったコストは存在しないため、条件を満たすことはない。
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**例1:(白)と(青)を支払った[[侵入の追い返し/Repel Intruders]]を[[コピー]]した場合、コピーの方では白の効果も青の効果も得られない。コストにどのマナを支払ったかという情報は[[コピー可能な値]]ではない。
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***このとき、コピーした手段が(青)を支払って唱えた[[双つ術/Twincast]]だったとしても、コピー分に青の効果が発揮されることはない。コピーを作ることは唱えることではない。
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**例2:[[金切り声の混種/Shrieking Grotesque]]を[[リアニメイト]]で[[戦場に出す|戦場に出した]]場合、(黒)を支払っていないのでETB能力で[[手札破壊]]をすることはできない。
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***このとき、リアニメイトした手段が(黒)を支払って唱えた[[ゾンビ化/Zombify]]だったとしても、(黒)を支払った扱いにはならない。その黒マナはゾンビ化に支払ったものであり、金切り声の混種のマナ・コストを支払ったわけではない。
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*「唱える」手順を経ているのであれば、特殊な支払い方をしていたとしても、それに支払ったコストを参照する。
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**例1:[[太陽の拳/Fist of Suns]]による[[代替コスト]]で(白)(青)(黒)(赤)(緑)を支払って[[死後剛直/Vigor Mortis]]を唱えた場合、「(緑)を支払っている」という条件を満たす。
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**例2:[[全知/Omniscience]]などで[[マナ・コストを支払うことなく唱える|マナ・コストを支払うことなく唱えた]]場合、特定のマナを支払っていないため、条件を満たすことはない。
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**例3:[[クローン/Clone]]で向上クリーチャーをコピーした場合、クローンを唱えるに際して支払ったマナを参照する。
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**例4:[[天界の曙光/Celestial Dawn]]などで色マナを違う色マナである[[かのように]]扱う場合でも、実際に支払ったマナを参照する。
  
;[[ラヴニカ:ギルドの都]]
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*[[ルール・テキスト]]で定められていない限り、追加効果は使うか使わないかを任意に選べるものではない。特定のマナを支払った場合、追加効果の発揮は強制である。
:[[インスタント]]か[[ソーサリー]]のみ。[[ゴルガリ団/The Golgari|ゴルガリ]]のみ[[アンコモン]]2枚、他は[[コモン]]・アンコモン1枚ずつ。対応する[[色]]の[[マナ]]を支払うと効果が追加される。
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:*([[赤白|赤+白]]) [[緊急徴兵/Flash Conscription]] / [[ボロスの怒りの盾/Boros Fury-Shield]]
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:*([[緑白|緑+白]]) [[ドライアドの愛撫/Dryad's Caress]] / [[火花の結実/Seed Spark]]
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:*([[黒緑|黒+緑]]) [[死後剛直/Vigor Mortis]] / [[横揺れの増長/Rolling Spoil]]
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:*([[青黒|青+黒]]) [[妄想の誘導/Induce Paranoia]] / [[夜の飾り紐/Ribbons of Night]]
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:の8種。
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;[[ギルドパクト]]
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:クリーチャーのみ。[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate|オルゾフ]]のみコモン・アンコモン1枚ずつ、他はコモン2枚。対応する色のマナを支払ったときにのみ[[誘発]]する[[CIP]]能力を持つ。
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:*([[赤緑|赤+緑]]) [[ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan]] / [[グルールの潰し屋/Gruul Scrapper]]
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:*([[青赤|青+赤]]) [[蒸気核の奇魔/Steamcore Weird]] / [[オーガの学者/Ogre Savant]]
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:*([[白黒|白+黒]]) [[金切り声の混種/Shrieking Grotesque]] / [[亡霊の首領/Revenant Patriarch]]
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:の6種。
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;[[ディセンション]]
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:クリーチャーのみ。全てアンコモン。対応する色のマナを支払わないと[[戦場]]に残れず、[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]られる。また、そのすべてがそれとは別にCIP能力を持っている。「向上させればクリーチャーがオマケについてくる」というスタイル。のちのCIP能力持ち[[想起]]エレメンタルに近い。
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:*([[白青|白+青]]) [[アゾリウスの伝令/Azorius Herald]] / [[宮廷の軽騎兵/Court Hussar]]
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:*([[黒赤|黒+赤]]) [[墓所の勇者/Crypt Champion]] / [[奇声の悪魔/Squealing Devil]]
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:*([[緑青|緑+青]]) [[翼膜のバイパー/Patagia Viper]] / [[粘体マンタ/Plaxmanta]]
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:の6種。
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==ルール詳細==
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*[[キッカー]]のように、[[追加コスト]]としてマナを支払うのではない。[[不特定マナ・コスト]]の部分に特定の色のマナを支払うということである。
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**例えば[[死後剛直/Vigor Mortis]]ならば、(2)(黒)(黒)(緑)ではなく、(1)(黒)(黒)(緑)や(青)(黒)(黒)(緑)などで支払えばよい。
+
*追加効果は、使うか使わないかを任意に選べるものではない。特定のマナを支払った場合、追加効果の発揮は強制である。
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**例えば[[横揺れの増長/Rolling Spoil]]に(黒)を支払った場合、-1/-1の[[修整]]が使用者に不利だったとしても、それは避けられない。
 
**例えば[[横揺れの増長/Rolling Spoil]]に(黒)を支払った場合、-1/-1の[[修整]]が使用者に不利だったとしても、それは避けられない。
*特定のマナを複数支払ったとしても、追加効果が増すことはない。
+
*ルール・テキストで定められていない限り、特定のマナを複数支払ったとしても、追加効果が増すことはない。
**例えば[[死後剛直/Vigor Mortis]]に(黒)(黒)()(緑)を支払ったとしても、乗る[[+1/+1カウンター]]は1個である。2個に増えたりすることはない。
+
**例えば[[死後剛直/Vigor Mortis]]に(緑)(緑)(黒)(黒)を支払ったとしても、乗る+1/+1カウンターは1個である。2個に増えたりすることはない。
*[[太陽の拳/Fist of Suns]][[代替コスト]]()(青)(黒)(赤)(緑)が支払われた場合でも、その向上呪文は追加の効果を得ることができる。
+
*対象をとる効果があり、それが[[再帰誘発型能力]]でない場合、その色のマナを支払ったかどうかに関係なく対象はとる。
*[[血の呼び水/Blood Funnel]]などによって不特定マナ・コストがすべて[[軽減]]されていると、普通別の色のマナは支払えないので、追加の効果は得られない。
+
*[[カード]]そのものが[[単色]]であっても、[[ルール文章]]中に別の色の[[マナ・シンボル]]を含むものは[[固有色]]が多色になる。
*唱える以外の方法で向上クリーチャーが[[戦場に出る|戦場に出た]]場合、コストとしてマナが支払われていないので、特定の色のマナを支払ったことによる恩恵は受けられない。
+
 
*コストに支払われたマナの色は[[コピー可能な値]]ではない。よって、向上呪文を[[コピー]]した場合、コピーの方で追加の効果を得られることはない。
+
==該当カード==
*[[クローン/Clone]]などで向上クリーチャーをコピーした場合、それを唱えるに際して支払ったマナが参照される。
+
===[[ラヴニカ:ギルドの都]]===
**例えば、[[アゾリウスの伝令/Azorius Herald]]をクローンでコピーした場合、クローンのコストで()を支払っているので、クローンは戦場に残る。
+
[[インスタント]]か[[ソーサリー]]のみ。[[ゴルガリ団/The Golgari|ゴルガリ]]のみ[[アンコモン]]2枚、他は[[コモン]]・アンコモン1枚ずつ。対応する[[色]]の[[マナ]]を支払うと効果が追加される。
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*([[赤白|赤+白]]) [[緊急徴兵/Flash Conscription]] / [[ボロスの怒りの盾/Boros Fury-Shield]]
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*([[緑白|+白]]) [[ドライアドの愛撫/Dryad's Caress]] / [[火花の結実/Seed Spark]]
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*([[黒緑|黒+緑]]) [[死後剛直/Vigor Mortis]] / [[横揺れの増長/Rolling Spoil]]
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*([[青黒|青+黒]]) [[妄想の誘導/Induce Paranoia]] / [[夜の飾り紐/Ribbons of Night]]
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===[[ギルドパクト]]===
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クリーチャーのみ。[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate|オルゾフ]]のみコモン・アンコモン1枚ずつ、他はコモン2枚。対応する色のマナを支払ったときにのみ[[誘発]]する[[ETB]]能力を持つ。
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*([[赤緑|赤+緑]]) [[ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan]] / [[グルールの潰し屋/Gruul Scrapper]]
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*([[青赤|+赤]]) [[蒸気核の奇魔/Steamcore Weird]] / [[オーガの学者/Ogre Savant]]
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*([[白黒|白+]]) [[金切り声の混種/Shrieking Grotesque]] / [[亡霊の首領/Revenant Patriarch]]
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===[[ディセンション]]===
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クリーチャーのみ。全てアンコモン。対応する色のマナを支払わないと[[戦場]]に残れず、[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]られる。また、そのすべてがそれとは別にETB能力を持っている。「向上させればクリーチャーがオマケについてくる」というスタイル。のちのETB能力持ち[[想起]]エレメンタルに近い。
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*([[白青|白+青]]) [[アゾリウスの伝令/Azorius Herald]] / [[宮廷の軽騎兵/Court Hussar]]
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*([[黒赤|黒+]]) [[墓所の勇者/Crypt Champion]] / [[奇声の悪魔/Squealing Devil]]
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*([[緑青|+青]]) [[翼膜のバイパー/Patagia Viper]] / [[粘体マンタ/Plaxmanta]]
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===[[シャドウムーア]]===
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インスタントかソーサリーのみ。全てアンコモンの[[友好色|友好2色]][[混成カード]]。払った色マナによって効果が違い、両方の色マナを支払ったときにのみ両方の効果が発揮される。
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*[[白青|白or青]]) [[侵入の追い返し/Repel Intruders]]
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*([[青黒|青or黒]]) [[川の掌握/River's Grasp]]
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*[[黒赤|黒or赤]]) [[魂魄流/Torrent of Souls]]
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*[[赤緑|赤or緑]][[炎渦竜巻/Firespout]]
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*[[緑白|緑or白]]) [[アケノヒカリの注入/Dawnglow Infusion]]
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===[[イーブンタイド]]===
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インスタントかソーサリーのみ。全てアンコモンの[[対抗色|対抗2色]]混成カード。払った色マナによって効果が違い、両方の色マナを支払ったときにのみ両方の効果が発揮される。
 +
*([[白黒|白or黒]]) [[コウモリ翼の霞/Batwing Brume]]
 +
*[[青赤|青or赤]]) [[狼狽する突撃/Unnerving Assault]]
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*([[黒緑|黒or緑]]) [[腐敗する渇き/Cankerous Thirst]]
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*([[赤白|赤or白]]) [[月抑え/Moonhold]]
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*([[緑青|緑or青]]) [[空の転置/Invert the Skies]]
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===[[イコリア:巨獣の棲処]]===
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[[黒]]のみインスタントで他はソーサリー。全て単色の[[レア]]で、[[対抗色|対抗2色]]のマナを支払うと強化される。[[不特定マナ]]が()に統一されているため、条件を満たすためには全ての[[マナ・コスト]]を指定された色で支払うことになる。
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*([[白]]+[[黒赤]])[[スナップダックスの神話/Mythos of Snapdax]]
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*([[青]]+[[赤緑]])[[イルーナの神話/Mythos of Illuna]]
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*([[黒]]+[[緑白]])[[ネスロイの神話/Mythos of Nethroi]]
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*([[赤]]+[[白青]])[[ヴァドロックの神話/Mythos of Vadrok]]
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*([[緑]]+[[青黒]])[[ブロコスの神話/Mythos of Brokkos]]
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===[[カルドハイム]]===
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{{サイクル/カルドハイムのレアの氷雪呪文}}
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===[[兄弟戦争]]===
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どちらも[[神話レア]]で、Xマナ含む[[無色]]の[[アーティファクト・クリーチャー]]。払った色マナによって効果が違うETB能力を持ち、払ったマナ数に比例して効果が増えていく。
 +
*([[緑白]])[[土の勇者/Clay Champion]]
 +
*([[青黒赤]])[[刃とぐろの蛇/Bladecoil Serpent]]
 +
 
 +
===その他===
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[[烈日]]や[[収斂]]はこのメカニズムの[[5色]]版とも言える。また、[[エルドレインの王権]]では逆に[[単色]]版と言える[[一徹]]が、[[モダンホライゾン3]]では[[無色マナ]]版となる[[ウンパスの逸脱者/Wumpus Aberration]]と[[真実を溺れさせるもの/Drowner of Truth]]が登場した。色マナや[[氷雪マナ]]以外を参照するものとしては[[洞窟]]版の[[コウモリの群棲/Bat Colony]]、[[砂漠]]版の[[激変の試掘/Cataclysmic Prospecting]]がある。
  
==その他==
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==脚注==
[[シャドウムーア・ブロック]]では、このメカニズムの発展として、[[侵入の追い返し/Repel Intruders|混成強化呪文]]が登場した。
+
<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カードの俗称]]
 
*[[カードの俗称]]

2024年11月8日 (金) 20:42時点における最新版

向上呪文(Enhanced Spell)とは、唱える際に特定の種類のマナ支払う効果が増すカードの総称[1]。それがクリーチャー呪文の場合は「向上クリーチャー」「強化クリーチャー」とも呼ばれる。

ラヴニカ・ブロックで初登場し、シャドウムーア・ブロック以降複数のカード・セットで再登場している(→#該当カード)。


Vigor Mortis / 死後剛直 (2)(黒)(黒)
ソーサリー

あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に出す。この呪文を唱えるために(緑)が支払われていたなら、そのクリーチャーはその上に追加の+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。



Firespout / 炎渦竜巻 (2)(赤/緑)
ソーサリー

この呪文を唱えるために(赤)が支払われていたなら、炎渦竜巻は飛行を持たない各クリーチャーに3点のダメージを与える。この呪文を唱えるために(緑)が支払われていたなら、炎渦竜巻は飛行を持つ各クリーチャーに3点のダメージを与える。((赤)(緑)が支払われていたなら、両方を行う。)



Graven Lore / 彫像の伝承 (3)(青)(青)
氷雪インスタント

占術Xを行う。Xは、この呪文を唱えるために支払われた(氷)の点数に等しい。その後、カード3枚を引く。((氷)は氷雪である発生源からのマナを意味する。)


目次

[編集] ルール

  • キッカーのように追加コストとして余分にマナを支払うのではない。唱えるためのコスト、すなわちマナ・コストを含めた総コストの支払いに、特定のマナを使って唱えていれば条件を満たす。要求されているのが色マナであれば、(通常ならば)マナ・コスト内の不特定マナ・コスト混成マナ・シンボルの部分でそのマナを支払えばよい。氷雪マナを参照するもの、「特定の発生源からのマナ」を参照するもの、マナの色の種類や数を参照するものなども存在するが、考え方はいずれも同じである。
    • 例:死後剛直/Vigor Mortisならば、(2)(黒)(黒)のマナ・コストのうち、どこかを(緑)で支払うことで+1/+1カウンターを得られる。()(緑)(黒)(黒)や(青)(緑)(黒)(黒)などで支払えばよい。(2)(黒)(黒)(緑)のように支払うわけではない(コスト増加カードの影響を受けていない限りそれは不可能である)。
  • コスト減少カードによって総コストから不特定マナ・コストがなくなってしまうと、特定のマナを支払う余地がなくなり条件を満たせないことがある。
  • 総コストは、追加コストコスト増加カードによって増加したコストも含めたものである。マナ・コスト部分で特定のマナを支払っていなくても、追加コストや増加したコストの部分に特定のマナを支払っていれば条件を満たす。
    • 例:上記のブリキ通りの悪党と覚醒の兜の例において、議事会の合唱者/Chorus of the Conclaveによる追加コスト(緑)(緑)(緑)を支払って唱えた。追加コストも唱えるための総コストの一部であるため、この場合でも「(緑)を支払っている」という条件を満たす。
  • 「唱える」手順を経ていない場合、支払ったコストは存在しないため、条件を満たすことはない。
    • 例1:(白)と(青)を支払った侵入の追い返し/Repel Intrudersコピーした場合、コピーの方では白の効果も青の効果も得られない。コストにどのマナを支払ったかという情報はコピー可能な値ではない。
      • このとき、コピーした手段が(青)を支払って唱えた双つ術/Twincastだったとしても、コピー分に青の効果が発揮されることはない。コピーを作ることは唱えることではない。
    • 例2:金切り声の混種/Shrieking Grotesqueリアニメイト戦場に出した場合、(黒)を支払っていないのでETB能力で手札破壊をすることはできない。
      • このとき、リアニメイトした手段が(黒)を支払って唱えたゾンビ化/Zombifyだったとしても、(黒)を支払った扱いにはならない。その黒マナはゾンビ化に支払ったものであり、金切り声の混種のマナ・コストを支払ったわけではない。
  • 「唱える」手順を経ているのであれば、特殊な支払い方をしていたとしても、それに支払ったコストを参照する。
  • ルール・テキストで定められていない限り、追加効果は使うか使わないかを任意に選べるものではない。特定のマナを支払った場合、追加効果の発揮は強制である。
  • ルール・テキストで定められていない限り、特定のマナを複数支払ったとしても、追加効果が増すことはない。
    • 例えば死後剛直/Vigor Mortisに(緑)(緑)(黒)(黒)を支払ったとしても、乗る+1/+1カウンターは1個である。2個に増えたりすることはない。
  • 対象をとる効果があり、それが再帰誘発型能力でない場合、その色のマナを支払ったかどうかに関係なく対象はとる。
  • カードそのものが単色であっても、ルール文章中に別の色のマナ・シンボルを含むものは固有色が多色になる。

[編集] 該当カード

[編集] ラヴニカ:ギルドの都

インスタントソーサリーのみ。ゴルガリのみアンコモン2枚、他はコモン・アンコモン1枚ずつ。対応するマナを支払うと効果が追加される。

[編集] ギルドパクト

クリーチャーのみ。オルゾフのみコモン・アンコモン1枚ずつ、他はコモン2枚。対応する色のマナを支払ったときにのみ誘発するETB能力を持つ。

[編集] ディセンション

クリーチャーのみ。全てアンコモン。対応する色のマナを支払わないと戦場に残れず、生け贄に捧げられる。また、そのすべてがそれとは別にETB能力を持っている。「向上させればクリーチャーがオマケについてくる」というスタイル。のちのETB能力持ち想起エレメンタルに近い。

[編集] シャドウムーア

インスタントかソーサリーのみ。全てアンコモンの友好2色混成カード。払った色マナによって効果が違い、両方の色マナを支払ったときにのみ両方の効果が発揮される。

[編集] イーブンタイド

インスタントかソーサリーのみ。全てアンコモンの対抗2色混成カード。払った色マナによって効果が違い、両方の色マナを支払ったときにのみ両方の効果が発揮される。

[編集] イコリア:巨獣の棲処

のみインスタントで他はソーサリー。全て単色のレアで、対抗2色のマナを支払うと強化される。不特定マナが(2)に統一されているため、条件を満たすためには全てのマナ・コストを指定された色で支払うことになる。

[編集] カルドハイム

カルドハイムレア氷雪呪文サイクル氷雪インスタント氷雪ソーサリーで、唱えるために支払われた氷雪マナの点数に応じて効果が大きくなる向上呪文

[編集] 兄弟戦争

どちらも神話レアで、Xマナ含む無色アーティファクト・クリーチャー。払った色マナによって効果が違うETB能力を持ち、払ったマナ数に比例して効果が増えていく。

[編集] その他

烈日収斂はこのメカニズムの5色版とも言える。また、エルドレインの王権では逆に単色版と言える一徹が、モダンホライゾン3では無色マナ版となるウンパスの逸脱者/Wumpus Aberration真実を溺れさせるもの/Drowner of Truthが登場した。色マナや氷雪マナ以外を参照するものとしては洞窟版のコウモリの群棲/Bat Colony砂漠版の激変の試掘/Cataclysmic Prospectingがある。

[編集] 脚注

  1. ラヴニカ:ギルドの都のリリースノートから使われ、ラヴニカ・ブロックに関する記事などでも使用される。(Dissension’s EnhancementsLatest Developments 2006年4月21日 Aaron Forsythe著))

[編集] 参考

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