再帰誘発型能力

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再帰誘発型能力/Reflexive Triggered Abilityは、誘発型能力の一種。


Cornered Crook / 追い詰められた曲者 (4)(赤)
クリーチャー — トカゲ(Lizard) 戦士(Warrior)

追い詰められた曲者が戦場に出たとき、アーティファクト1つを生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、1つを対象とする。追い詰められた曲者はそれに3点のダメージを与える。

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Ill-Timed Explosion / 間の悪い爆発 (2)(青)(赤)
ソーサリー

カード2枚を引く。その後、カード2枚を捨ててもよい。そうしたとき、間の悪い爆発は各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。Xは、これにより捨てられたカードの中のマナ総量の最大値に等しい。


目次

[編集] 解説

呪文能力効果の中で、解決中に何らかの処理をさせ「そうしたとき/When [a player] does」、「そうしなかったとき/When [a player] doesn't」もしくは「これにより[○○した]とき/when [something happens] this way」という書式で、その呪文や能力の解決後に何かを行うよう指示しているものがある。これを再帰誘発型能力という。

例として、追い詰められた曲者/Cornered Crookの誘発型能力には、アーティファクト生け贄に捧げてもよいという効果と、それによって誘発する再帰誘発型能力(ダメージ与える能力)が書かれている。この2つの能力は以下の手順で誘発し、解決される。

  1. 追い詰められた曲者が戦場に出たとき、最初の能力が誘発する。それは対象を選ばない能力であり、単にスタックに置かれる。
  2. その解決時に、アーティファクトを生け贄に捧げるか否かを選択する。生け贄に捧げなかった場合は、再帰誘発型能力は誘発せず、スタックに置かれない。
  3. 「そうしたとき」(生け贄に捧げたとき)、再帰誘発型能力が誘発し、次にプレイヤー優先権を得る際、つまり元の能力の解決後にスタックに置かれる。この能力がスタックに置かれる際に、ダメージを与える1つの対象を選ぶ。プレイヤーはこれに対応することができる。
  4. 再帰誘発型能力が解決されれば、対象にダメージが与えられる。

呪文によって生成された再帰誘発型能力の発生源はその呪文であり、他の能力によって生成された再帰誘発型能力の発生源はその能力の発生源と同じである。再帰誘発型能力のコントローラーは、それを生成した時点での呪文や能力のコントローラーと同じである。

[編集] 利点

前半の結果を見てから他のプレイヤーが対応できる
誘発型能力には、コスト支払った場合のみ実際の効果が発生するようなものが一部存在する。古いカード(例:カルドーサの炎魔/Kuldotha Flamefiend)ではコストを支払ったあと、続く効果の処理が即座に行われるため、他のプレイヤーはそのコストが支払われるかどうかを見てから対応して行動することはできず、解決前に行動しなければならなかった。再帰誘発型能力(例:心臓貫きのマンティコア/Heart-Piercer Manticore)ではコストが支払われたあと各プレイヤーが優先権を得るため、コストを支払ったのを見てから行動できる。
前半の結果を見てから対象を選べる
対象を取る呪文や能力で、効果の量が解決中に決まるものがある。従来のカードでは量が決まる前に対象を選ばなければならなかったが(例:うつろう爆発/Erratic Explosion)、再帰誘発型能力では前半の結果を見てから対象を選べる(例:計算された爆発/Calibrated Blast)。
効果全体が解決失敗することを防ぐ
対象を取る呪文や能力は対象不適正になってしまうと、従来のカードでは対象がいなくても実行できる部分も実行できなくなっていたが(例:天才の煽り/Blast of Genius)、再帰誘発型能力にすることで効果の前半部分は確実に効果を行えるようになった(例:高熱仮説/Hypothesizzle)。
忠誠度以外のコストを持つ忠誠度能力
起動型能力であっても、忠誠度能力は書式の都合で忠誠度の増減以外のコストを持てず解決中に支払う形しか取れなかった(例:巧妙な偶像破壊者、ダレッティ/Daretti, Ingenious Iconoclast)。再帰誘発型能力の導入によって、通常の起動型能力のようにコストを支払う場合のみ対象を選んだり、支払いのあと優先権を得るようになった(例:傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord)。

[編集] その他

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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