面晶体のカニ/Hedron Crab

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[[上陸]]で[[ライブラリー]]を3枚[[削る]]ことができる[[クリーチャー]]。
 
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[[サイズ]]こそ小さいものの、[[能力]]は優秀。1[[マナ]]と[[軽い|軽く]]、最序盤に設置すれば[[土地]]を伸ばしていくだけで大量の[[ライブラリー破壊]]を行うことができる。
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[[サイズ]]こそ小さいものの、[[能力]]は優秀。1[[マナ]]と[[軽い|軽く]]、最序盤に設置すれば[[土地]]を伸ばしていくだけで大量の[[ライブラリー破壊]]を行うことができる。[[あなた|自分]]を[[対象]]にとることもできるため、相手の[[ライブラリーアウト]]を狙うデッキのみならず[[墓地]]を利用するデッキでも採用できる。動きは単純ながらその用途は幅広く、[[ゼンディカー・ブロック]]を代表する名クリーチャー。
  
当時の[[スタンダード]]では[[フェッチランド]]と組んで青黒のライブラリー破壊デッキのキーパーツとして活躍。当時は[[書庫の罠/Archive Trap]][[精神の葬送/Mind Funeral]]など方向性の似ているカードが多く収録されていた環境であり、基本的に「打ちっぱなし」のカードが多く息切れしやすかった同デッキに継戦力を持たせる重要な存在だった。
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*人気のある上陸クリーチャーだったため[[戦乱のゼンディカー]][[再録]]が検討されたが、[[デベロップ・チーム|デベロップ]]段階で[[構築]][[フォーマット]]において問題があると判断され、ボツになった<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-and-ends-oath-gatewatch-part-1-2016-02-01 Odds and Ends: Oath of the Gatewatch, Part 1 ]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0016435/# こぼれ話:『ゲートウォッチの誓い』 その1]([[Making Magic]] 2016年2月1日)</ref>。
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**その後[[ゼンディカーの夜明け]]では直系の[[リメイク]]である[[遺跡ガニ/Ruin Crab]]が登場した。[[対戦相手]]を対象にとらないため[[神聖の力線/Leyline of Sanctity]]に妨害されず、[[タフネス]]も1上がっているが、代わりに自分の墓地を[[肥やす]]ことができない仕様となっている。墓地利用デッキでの挙動が問題視されたということだろうか。
  
さらに[[基本セット2012]]後には、[[探検/Explore]]と組んだ[[青緑コントロール#ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期|青緑ライブラリー破壊]]のキーパーツとなった。
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==各フォーマットでの活躍==
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===[[リミテッド]]===
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最序盤で出せるため上陸しやすく、10枚以上削れることも。[[タフネス]]2なので[[地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudder]]にも[[除去耐性|耐性]]がある。
  
後の[[モダン]]でも[[青黒ライブラリーアウト]]の主要パーツとなっている。
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===[[スタンダード]]===
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[[フェッチランド]]と組んで青黒のライブラリー破壊デッキのキーパーツとして活躍。当時は[[書庫の罠/Archive Trap]]や[[精神の葬送/Mind Funeral]]など方向性の似ているカードが多く収録されていた環境であり、基本的に「打ちっぱなし」のカードが多く息切れしやすかった同デッキに継戦力を持たせる重要な存在だった。さらに[[基本セット2012]]後には、[[探検/Explore]]と組んだ[[青緑コントロール#ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期|青緑ライブラリー破壊]]のキーパーツとなった。
  
[[あなた|自分]]を[[対象]]にとることで[[墓地]]を[[肥やす]]ことも可能。登場当初から[[エクステンデッド]]の[[ナルコブリッジ#エクステンデッド|ナルコブリッジ]]で活躍したほか、スタンダードでは[[蘇生]]を持つクリーチャーを墓地にため込んで[[アガディームの墓所/Crypt of Agadeem]]のマナ加速を狙ったデッキが開発され、キーカードから「カニ蘇生」「アガディームドレッジ」などと呼ばれた。さらに[[復讐蔦/Vengevine]]の登場後は、この構築理論を復讐蔦に特化させた[[ドレッジ・ヴァイン]]の[[キーカード]]になった。
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墓地を[[肥やす]]手段としては、[[蘇生]]を持つクリーチャーを墓地にため込んで[[アガディームの墓所/Crypt of Agadeem]]からのマナ加速を狙う「カニ蘇生」「アガディームドレッジ」などと呼ばれるデッキが構築された。さらに[[復讐蔦/Vengevine]]の登場後は、この構築理論を復讐蔦に特化させた[[ドレッジ・ヴァイン]]の[[キーカード]]になった。Tier1からカジュアルに至るまで、様々なデッキのキーパーツとして登場当初からスタン落ちに至るまで姿を見せ続けた。
  
動きは単純ながらその用途は幅広く、[[ゼンディカー・ブロック]]を代表する名クリーチャー。このカードがスタンダードに存在した当時は、Tier1からカジュアルに至るまで様々なデッキのキーパーツとして登場当初からスタン落ちに至るまで非常に頻繁に見かけた名カードである。
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===[[エクステンデッド]]===
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[[ナルコブリッジ#エクステンデッド|ナルコブリッジ]]で活躍した。
  
[[リミテッド]]でも最序盤で出せるため上陸しやすく、10枚以上削れることも。[[タフネス]]2なので[[地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudder]]にも[[除去耐性|耐性]]がある。
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===[[モダン]]===
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[[青黒ライブラリーアウト]]の主要パーツとなっている。遺跡ガニの登場以降は計8枚体制で採用される。
  
[[ヴィンテージ]]において2019年8月に[[Fastbond]]が制限解除されたことにより、[[雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds]]と合わせて[[ライブラリーアウト]]を狙うデッキが登場した。
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===[[ヴィンテージ]]===
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2019年8月に[[Fastbond]]が制限解除された際には、[[雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds]]と合わせて[[ライブラリーアウト]]を狙うデッキが登場した。
  
*人気のある上陸クリーチャーだったため[[戦乱のゼンディカー]]で[[再録]]が検討されたが、[[デベロップ・チーム|デベロップ]]段階で[[構築]][[フォーマット]]において問題があると判断され、ボツになった<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-and-ends-oath-gatewatch-part-1-2016-02-01 Odds and Ends: Oath of the Gatewatch, Part 1 ]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0016435/# こぼれ話:『ゲートウォッチの誓い』 その1]([[Making Magic]] 2016年2月1日)</ref>。
 
 
==主な亜種==
 
==主な亜種==
 
[[カード]]の[[プレイ]]等に対して切削ないしライブラリー破壊を誘発させるカード。特記しない限り、クリーチャー。戦場に出すたび誘発なのは'''太字'''のみ。同種の誘発条件で[[バーン]]型のものは[[猛然たる突撃/Furious Assault]]の項を参照。
 
[[カード]]の[[プレイ]]等に対して切削ないしライブラリー破壊を誘発させるカード。特記しない限り、クリーチャー。戦場に出すたび誘発なのは'''太字'''のみ。同種の誘発条件で[[バーン]]型のものは[[猛然たる突撃/Furious Assault]]の項を参照。
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'''面晶体のカニ'''/''Hedron Crab''は[[ゼンディカー/Zendikar]]の[[カニ]]で、海岸線で小型の[[面晶体/Hedron]]を拾っては殻を飾り立てる({{Gatherer|id=180348}})。
 
'''面晶体のカニ'''/''Hedron Crab''は[[ゼンディカー/Zendikar]]の[[カニ]]で、海岸線で小型の[[面晶体/Hedron]]を拾っては殻を飾り立てる({{Gatherer|id=180348}})。
  
[[フレイバー・テキスト]]には「Hedrons perplex minds both great and small.(面晶体は精神を混乱させる。貴賎を問わずに。)」とあり、公式記事「The Moment of Discover<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/moment-discovery-2009-10-06 The Moment of Discovery](Daily MTG 2009年10月6日)</ref>」では、このカニのカード・メカニズムと設定の関わりが解説されている。それによると、このカニ自身のちっぽけな心は混乱した状態にあり、その上、面晶体が隙間なく集められたことで、近づいた魔道士の精神にも深刻な影響を及ぼしてしまう。また、[[上陸]]によって新たな海岸を増やし面晶体を更に集めさせるならば、他の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の魔法庫([[ライブラリー]])にすら悪影響を与えられる、という。
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[[フレイバー・テキスト]]には「Hedrons perplex minds both great and small.(面晶体は精神を混乱させる。貴賎を問わずに。)」とあり、公式記事「The Moment of Discover<ref>[https://web.archive.org/web/20091010121658/http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/59 The Moment of Discovery(Internet Archive)](Savor the Flavor 2009年10月6日 [[Doug Beyer]]著)</ref>」では、このカニのカード・メカニズムと設定の関わりが解説されている。それによると、このカニ自身のちっぽけな心は混乱した状態にあり、その上、面晶体が隙間なく集められたことで、近づいた魔道士の精神にも深刻な影響を及ぼしてしまう。また、[[上陸]]によって新たな海岸を増やし面晶体を更に集めさせるならば、他の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の魔法庫([[ライブラリー]])にすら悪影響を与えられる、という。
  
 
*日本語版フレイバー・テキストの「面晶体の混乱した思考は、偉大であり矮小である。」は明らかな[[誤訳/名訳|誤訳]]。「Hedrons perplex minds」を「Hedron's perplex minds」と誤読したか。
 
*日本語版フレイバー・テキストの「面晶体の混乱した思考は、偉大であり矮小である。」は明らかな[[誤訳/名訳|誤訳]]。「Hedrons perplex minds」を「Hedron's perplex minds」と誤読したか。
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==参考==
 
==参考==
 
<references />
 
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/wallpaper-week-hedron-crab-2009-12-04 壁紙]([[Daily MTG]] 2009年12月4日)
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*[https://web.archive.org/web/20091207113621/http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/335 壁紙(Internet Archive)](Arcana 2009年12月4日)
 
*[[ライブラリー破壊カード]]
 
*[[ライブラリー破壊カード]]
 
*[[面晶体/Hedron]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[面晶体/Hedron]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[カード個別評価:ゼンディカー]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:ゼンディカー]] - [[アンコモン]]
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__NOTOC__

2024年6月23日 (日) 04:16時点における版


Hedron Crab / 面晶体のカニ (青)
クリーチャー — カニ(Crab)

上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚切削する。

0/2

上陸ライブラリーを3枚削ることができるクリーチャー

サイズこそ小さいものの、能力は優秀。1マナ軽く、最序盤に設置すれば土地を伸ばしていくだけで大量のライブラリー破壊を行うことができる。自分対象にとることもできるため、相手のライブラリーアウトを狙うデッキのみならず墓地を利用するデッキでも採用できる。動きは単純ながらその用途は幅広く、ゼンディカー・ブロックを代表する名クリーチャー。

各フォーマットでの活躍

リミテッド

最序盤で出せるため上陸しやすく、10枚以上削れることも。タフネス2なので地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudderにも耐性がある。

スタンダード

フェッチランドと組んで青黒のライブラリー破壊デッキのキーパーツとして活躍。当時は書庫の罠/Archive Trap精神の葬送/Mind Funeralなど方向性の似ているカードが多く収録されていた環境であり、基本的に「打ちっぱなし」のカードが多く息切れしやすかった同デッキに継戦力を持たせる重要な存在だった。さらに基本セット2012後には、探検/Exploreと組んだ青緑ライブラリー破壊のキーパーツとなった。

墓地を肥やす手段としては、蘇生を持つクリーチャーを墓地にため込んでアガディームの墓所/Crypt of Agadeemからのマナ加速を狙う「カニ蘇生」「アガディームドレッジ」などと呼ばれるデッキが構築された。さらに復讐蔦/Vengevineの登場後は、この構築理論を復讐蔦に特化させたドレッジ・ヴァインキーカードになった。Tier1からカジュアルに至るまで、様々なデッキのキーパーツとして登場当初からスタン落ちに至るまで姿を見せ続けた。

エクステンデッド

ナルコブリッジで活躍した。

モダン

青黒ライブラリーアウトの主要パーツとなっている。遺跡ガニの登場以降は計8枚体制で採用される。

ヴィンテージ

2019年8月にFastbondが制限解除された際には、雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Cloudsと合わせてライブラリーアウトを狙うデッキが登場した。

主な亜種

カードプレイ等に対して切削ないしライブラリー破壊を誘発させるカード。特記しない限り、クリーチャー。戦場に出すたび誘発なのは太字のみ。同種の誘発条件でバーン型のものは猛然たる突撃/Furious Assaultの項を参照。

反対に対戦相手がカードをプレイするたびにライブラリーを破壊するものには無理強いた成果/Forced Fruition記憶の浸食/Memory Erosion淀みの種父/Sire of Stagnationが存在する。誘発条件が攻撃するたびのものは道理の宿敵/Nemesis of Reasonの項を、カードを引くたびのものは心理腐食/Psychic Corrosionの項をそれぞれ参照。

ストーリー

面晶体のカニ/Hedron Crabゼンディカー/Zendikarカニで、海岸線で小型の面晶体/Hedronを拾っては殻を飾り立てる(イラスト)。

フレイバー・テキストには「Hedrons perplex minds both great and small.(面晶体は精神を混乱させる。貴賎を問わずに。)」とあり、公式記事「The Moment of Discover[2]」では、このカニのカード・メカニズムと設定の関わりが解説されている。それによると、このカニ自身のちっぽけな心は混乱した状態にあり、その上、面晶体が隙間なく集められたことで、近づいた魔道士の精神にも深刻な影響を及ぼしてしまう。また、上陸によって新たな海岸を増やし面晶体を更に集めさせるならば、他のプレインズウォーカー/Planeswalkerの魔法庫(ライブラリー)にすら悪影響を与えられる、という。

  • 日本語版フレイバー・テキストの「面晶体の混乱した思考は、偉大であり矮小である。」は明らかな誤訳。「Hedrons perplex minds」を「Hedron's perplex minds」と誤読したか。

参考

  1. Odds and Ends: Oath of the Gatewatch, Part 1 /こぼれ話:『ゲートウォッチの誓い』 その1(Making Magic 2016年2月1日)
  2. The Moment of Discovery(Internet Archive)(Savor the Flavor 2009年10月6日 Doug Beyer著)
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