雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds
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神河救済で追加された伝説の土地。1マナで手札に戻すことができる。
水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water's Edge同様、島/Islandの代わりとして1枚使うことができる。後述するように、小さいながらもメリットがいくつか存在するため、スタンダードでは様々な青系デッキで1枚挿しされた。モダンにおいてもしばしばサイドインされる窒息/Chokeへの対策としてマーフォークに採用されることがある。また、死者の原野/Field of the Dead登場後は、既に条件を達成していれば追加の土地がなくてもゾンビ・トークンを生成することができるため重宝される。遺跡ガニ/Ruin Crabの登場後は青黒ライブラリーアウトにおいて、遺跡ガニや面晶体のカニ/Hedron Crabによるライブラリー破壊を継続的に行うために使用されている。
[編集] 利用
- 青マナ発生源として島以外のカードを散らすことで、沸騰/Boilなどの被害を軽減することができる。
- 土地が余ったときには好きなタイミングで手札に戻せるため、神河救済で多数出た知恵カードと相性が良い。スタンダードでよく使われた強迫的な研究/Compulsive Researchとも相性が良く、またエクステンデッドではサイカトグ/Psychatogとの相性の良さからサイカトグ系デッキにお守りとして投入された。
- 非常に小さいものの、土地破壊対策の効果がある。マナさえ残っていれば、対戦相手はわざわざこの土地を狙うことはしないだろうが、つまり少なくとも青マナ発生源を全て破壊される様な事態は防げるということ。あるいは、ハルマゲドン/Armageddonなど土地リセットに対しても有効。土地が1枚も残らないことと、手札に1枚確保できることとの差は大きい。
- ただし、例えば土地破壊対策のために常に1マナ浮かせる(=自分で1マナ縛る)ようなことをすると本末転倒。過大な効果を期待するべきでは無いだろう。
- Fastbondがあればライフの限り出し入れできるため、「土地が戦場に出る」ことを誘発条件とする誘発型能力を持つカードと相性が良い。のちに登場した上陸を持つ面晶体のカニ/Hedron Crabやハグラへの撤退/Retreat to Hagraと合わせて無限コンボを狙うデッキがヴィンテージに存在する。
- Fastbondがなくても、毎ターン1回は確実に土地をプレイできるという意味はある。ただし手札に他の土地があるならば、わざわざ朧宮を戻さずにそちらをプレイした方がよい。
- 多少重くなるが、Fastbondの代わりに千の顔の逆嶋/Sakashima of a Thousand Faces+東の樹の木霊/Kodama of the East Treeを使うとライフ消費無しで出し入れが可能となる。統率者戦では両者で共闘するデッキにこのギミックが搭載されていることがある。
- 手札破壊対策。鼠の短牙/Nezumi Shortfangやヴェールのリリアナ/Liliana of the Veilなどの、捨てる側に選択権のある手札破壊や無作為な手札破壊に対応して手札に戻すことで、他の重要なカードを守ることができる。
[編集] ルール
- 土地のプレイもレジェンド・ルールによる墓地送りもスタックに乗らないため、自分が2枚目をプレイした後に起動して手札に戻すことはできない。
- 手札に戻る能力を大量にスタックに乗せることで任意の量のマナを消費できる。
- かつてはマナ・バーン対策にもなった。
[編集] 関連カード
- ゴースト・タウン/Ghost Town - これより前に存在した、手札に戻る能力を持つ土地。起動コストは0マナだが、自分のターンには起動できない。(テンペスト)
[編集] ストーリー
朧宮(おぼろぐう)/Oboro Palaceは天上の都市大田原/Otawaraに存在する空民(ムーンフォーク)の宮殿。空民の政治の中心地であるが、下界の定命たちはその存在さえ知ることはない。
後にアヴァシンの帰還でタミヨウ/Tamiyoの設定が公開されたとき、彼女が論文を持ち帰ろうとする場所として名前が挙がっており、神河ブロックから数千年が経過しても健在であることが明らかになった。
神河:輝ける世界の時代では大田原はあらゆる種族に開放されているが、朧宮だけは聖地としてムーンフォーク以外の立ち入りを禁じている。