オタリア/Otaria
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− | '''オタリア'''/''Otaria''は[[ドミナリア/Dominaria]] | + | '''オタリア'''/''Otaria''は[[ドミナリア/Dominaria]]の大陸。小説[[The Prodigal Sorcerer]]、および、[[オデッセイ・ブロック]]と[[オンスロート・ブロック]]の舞台である。 |
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+ | 辺境の大陸<ref>[http://web.archive.org/web/20041010142342/http://www.wizards.com:80/default.asp?x=magic/products/storysummaryOD Odyssey Story Summary]より「 the remote continent of Otaria」。日本の宣伝・紹介記事で該当部は「辺境に浮かぶオタリア大陸」。</ref>という触れ込みで[[オデッセイ・ブロック]]で新規設定されたオタリアは、[[Pete Venters]]の[https://media.wizards.com/2018/images/daily/CWbHGUtONB.png ドミナリア球の裏側未公開領域(当時)]のオーストラリア並みの広さの大陸に配置された。 | ||
− | + | オタリアの地勢は大陸上に2つの[[カラー・ホイール]]を描くようにデザインされている。制作陣は[[陰謀団/The Cabal]]の都市のある沼地2か所を東の南北に置き、そこを起点に西海岸に山脈を北から南に配置して色を順に繋げて行った。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/caught-miraris-wake-part-2-2002-05-27 Caught in the Mirari's Wake, Part 2](Feature [[2002年]]5月27日 [[Will McDermott]]著)</ref> | |
+ | *北は、[[黒]]([[カバル市/Cabal City]])→[[赤]]([[パーディック山脈/Pardic Mountains]])→[[緑]]([[クローサ/Krosa]])→[[白]]([[北部地域/The Northern Reaches]])→[[青]]([[アボシャン/Aboshan]]の北の[[海の帝国/Mer Empire]]) | ||
+ | *南は、黒([[アフェット/Aphetto]])→赤([[スカーク峠/Skirk Ridge]])→緑([[ワイアウッドの森/Wirewood Forest]])→白([[ダールの平原/Daru Plains]])→青([[ラワン/Llawan]]の南の海の帝国) | ||
− | + | オタリアの制作陣はこの大陸を空白の地域と捉えていたが、[[ボールシャン湾/Balshan Bay]]の北の海岸線一帯は、小説[[The Prodigal Sorcerer]]の舞台[[タミンガジン/Tamingazin]]の[https://media.wizards.com/2018/images/daily/9P4Xgtuq4l.png 地図]を基に海岸線が作図された既に設定が埋まっている地域だった。同一地域に二つの別設定が重なってしまった。 | |
− | == | + | [[ドミナリア]]期に位置が確定するまでには、タミンガジンをどこか別の地域([[ジャムーラ/Jamuraa]]東部など)に移動させて、問題を解決する検討が何度かされたものの、その方法では問題解決に至らなかった(タミンガジンは明らかに北半球)。最終的に[[Ethan Fleischer]]は、The Prodigal Sorcererの物語はオデッセイ・ブロックよりも過去に発生したとして、同一大陸に二つの別の物語を同居させることに決定した。オデッセイ・ブロックとオンスロート・ブロックの出来事を注意深く調査して地図上に配置したところ、タミンガジン地域が両ブロックの物語に関与していないと判明したことが後押しとなった。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/dominarian-cartography-2018-04-20 Dominarian Cartography](Feature [[2018年]]4月20日 [[Ethan Fleischer]]著)</ref> |
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+ | オタリア大陸は南北に細長い大陸で、大部分は北半球にあるが南端は赤道を越える([https://media.wizards.com/2018/images/daily/7UiWFNy1SI_%208TtRE0aGpX.jpg 地図])。西に広がる[[Great Ocean|Great Ocean(大海洋)]]の先には[[ヴァーデンス/Verdenth]]そして[[ジャムーラ/Jamuraa]]、北西に[[シヴ/Shiv]]、南西に[[カリマン/Caliman]]がある。一方、東の[[Ilesemare Sea|Ilesemare Sea(アイルズメア海)]]を挟んで[[テリシア/Terisiare]]があり、北東には[[Umber|Umber(アンバー)]]、南東に[[サーペイディア/Sarpadia]]がある。 | ||
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+ | ドミナリアの主要地域各地からは位置的にはそう離れていないものの、[[インベイジョン・ブロック|ファイレクシアの侵略]]以前は辺境の大陸とみなされていた。しかし、太古の昔には[[神霊/Numera]]がこの大陸から何世紀もの間ドミナリア全土を支配していた。 | ||
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+ | 主な種族は[[人間/Human#ドミナリア|人間/Human]]、[[エイヴン/Aven]]、[[ドワーフ/Dwarf#ドミナリア|ドワーフ/Dwarf]]、[[ケンタウルス/Centaur#オタリア|ケンタウルス/Centaur]]、[[ナントゥーコ/Nantuko]]。海洋の支配種族は[[セファリッド]]である。森林や山地には、オタリア独特の各種[[ビースト]]が生息している。[[リス]]も見られるが、'''多重リス'''/''Sciurus multus''と呼ばれる種では一匹のリスに何匹ものリスが内包されるという<ref>多元宇宙のリスたち/Squirrels of the Multiverse([[モダンホライゾン2]]のプレリリース・パック同梱冊子)</ref>。またオタリアには多種多様な[[エイトグ]]や[[ルアゴイフ]]も確認できる。ファイレクシア侵略後は故郷を追われた難民が流れ着いており、南方には[[エルフ/Elf#ドミナリア|エルフ/Elf]]や[[ゴブリン/Goblin#ドミナリア|ゴブリン/Goblin]]が定着した。 | ||
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+ | *オデッセイとオンスロート両ブロックの地名や組織は「定冠詞付きの一般名詞」が非常に目立つ点が特徴になっている。主要組織からして「The Cabal(陰謀団)」と「The Order(騎士団・教団)」であるし、各勢力の中心地もそれぞれ「The Cabal City(陰謀団の都)」、オーダーの「The Citadel(城塞)」、海の帝国の「The Capital(首都)」と簡素。その他の地名も単に平地とか砂漠、沼とだけで、固有の定まった名称が登場しないことも多々ある。 | ||
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+ | *[[Scourge]](小説) | ||
+ | *Seasons of Slaughter([[The Monsters of Magic]]収録の短編) | ||
+ | *An Atog Comes to Aphetto(The Monsters of Magic収録の短編) | ||
+ | *[[Future Sight]](小説) | ||
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+ | ==脚注== | ||
+ | <references /> | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] | ||
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+ | [[Category:ドミナリアの地名|おたりあ]] |
2024年6月22日 (土) 22:18時点における最新版
オタリア/Otariaはドミナリア/Dominariaの大陸。小説The Prodigal Sorcerer、および、オデッセイ・ブロックとオンスロート・ブロックの舞台である。
目次 |
[編集] 概要
辺境の大陸[1]という触れ込みでオデッセイ・ブロックで新規設定されたオタリアは、Pete Ventersのドミナリア球の裏側未公開領域(当時)のオーストラリア並みの広さの大陸に配置された。
オタリアの地勢は大陸上に2つのカラー・ホイールを描くようにデザインされている。制作陣は陰謀団/The Cabalの都市のある沼地2か所を東の南北に置き、そこを起点に西海岸に山脈を北から南に配置して色を順に繋げて行った。[2]
- 北は、黒(カバル市/Cabal City)→赤(パーディック山脈/Pardic Mountains)→緑(クローサ/Krosa)→白(北部地域/The Northern Reaches)→青(アボシャン/Aboshanの北の海の帝国/Mer Empire)
- 南は、黒(アフェット/Aphetto)→赤(スカーク峠/Skirk Ridge)→緑(ワイアウッドの森/Wirewood Forest)→白(ダールの平原/Daru Plains)→青(ラワン/Llawanの南の海の帝国)
オタリアの制作陣はこの大陸を空白の地域と捉えていたが、ボールシャン湾/Balshan Bayの北の海岸線一帯は、小説The Prodigal Sorcererの舞台タミンガジン/Tamingazinの地図を基に海岸線が作図された既に設定が埋まっている地域だった。同一地域に二つの別設定が重なってしまった。
ドミナリア期に位置が確定するまでには、タミンガジンをどこか別の地域(ジャムーラ/Jamuraa東部など)に移動させて、問題を解決する検討が何度かされたものの、その方法では問題解決に至らなかった(タミンガジンは明らかに北半球)。最終的にEthan Fleischerは、The Prodigal Sorcererの物語はオデッセイ・ブロックよりも過去に発生したとして、同一大陸に二つの別の物語を同居させることに決定した。オデッセイ・ブロックとオンスロート・ブロックの出来事を注意深く調査して地図上に配置したところ、タミンガジン地域が両ブロックの物語に関与していないと判明したことが後押しとなった。[3]
[編集] 解説
オタリア大陸は南北に細長い大陸で、大部分は北半球にあるが南端は赤道を越える(地図)。西に広がるGreat Ocean(大海洋)の先にはヴァーデンス/Verdenthそしてジャムーラ/Jamuraa、北西にシヴ/Shiv、南西にカリマン/Calimanがある。一方、東のIlesemare Sea(アイルズメア海)を挟んでテリシア/Terisiareがあり、北東にはUmber(アンバー)、南東にサーペイディア/Sarpadiaがある。
ドミナリアの主要地域各地からは位置的にはそう離れていないものの、ファイレクシアの侵略以前は辺境の大陸とみなされていた。しかし、太古の昔には神霊/Numeraがこの大陸から何世紀もの間ドミナリア全土を支配していた。
主な種族は人間/Human、エイヴン/Aven、ドワーフ/Dwarf、ケンタウルス/Centaur、ナントゥーコ/Nantuko。海洋の支配種族はセファリッドである。森林や山地には、オタリア独特の各種ビーストが生息している。リスも見られるが、多重リス/Sciurus multusと呼ばれる種では一匹のリスに何匹ものリスが内包されるという[4]。またオタリアには多種多様なエイトグやルアゴイフも確認できる。ファイレクシア侵略後は故郷を追われた難民が流れ着いており、南方にはエルフ/Elfやゴブリン/Goblinが定着した。
孤立主義のタミンガジン/Tamingazinの谷は他地域とは異なる文化圏を築いおり、人間やガラン・エルフ、ヴィーアシーノが主要種族である。
後にドミナリア全土で活動することになる陰謀団/The Cabalの発祥地である。
AR4305-4306年のミラーリ/Mirariを発端とする度重なる災厄と、カローナ/Karonaの降臨で混沌と破滅に見舞われ多くの都市や種族が壊滅的な打撃をこうむった。AR4560-4562年ごろ(ドミナリアや団結のドミナリアの時代)でも未だに地上は荒れ果てており[5]、わずかな都市が再建されるに留まっている[6]。一方、洞窟に住まうゴブリン達は健在のようだ。
- オデッセイとオンスロート両ブロックの地名や組織は「定冠詞付きの一般名詞」が非常に目立つ点が特徴になっている。主要組織からして「The Cabal(陰謀団)」と「The Order(騎士団・教団)」であるし、各勢力の中心地もそれぞれ「The Cabal City(陰謀団の都)」、オーダーの「The Citadel(城塞)」、海の帝国の「The Capital(首都)」と簡素。その他の地名も単に平地とか砂漠、沼とだけで、固有の定まった名称が登場しないことも多々ある。
[編集] 地名・国・組織
- ボールシャン湾/Balshan Bay
- ブレーカー湾/Breaker Bay
- 陰謀団/The Cabal
- Corian Escarpment(コーリアン断崖)
- ダールの平原/Daru Plains
- エローシア/Eroshia
- クローサ/Krosa
- 海の帝国/Mer Empire
- 北部地域/The Northern Reaches
- オーダー/The Order
- パーディック山脈/Pardic Mountains
- スカーク峠/Skirk Ridge
- タミンガジン/Tamingazin
- ワイアウッドの森/Wirewood Forest
[編集] 失われた地名・国・組織
- アフェット/Aphetto
- アヴェールの都/City of Averru
- カバル市/Cabal City
- 大闘技場/Grand Coliseum
- 悪夢の国/Nightmare Lands
- 激浪計画/Riptide Project
- スダーボッド/Suderbod
[編集] 登場
[編集] 登場作品
オタリアを舞台とする作品(刊行順)
- The Prodigal Sorcerer(小説。タミンガジン地方)
- The Lady of the Mountain(The Myths of Magic収録の短編。オタリアのドワーフと山の蛮族の神話)
- Dragon Lord(The Dragons of Magic収録の短編)
- Odyssey(小説)
- Chainer's Torment(小説)
- Journey Home(The Secrets of Magic収録の短編)
- Stolen Harvest(The Secrets of Magic収録の短編)
- Family Man(The Secrets of Magic収録の短編)
- Judgment(小説)
- Onslaught(小説)
- Legions(小説)
- Scourge(小説)
- Seasons of Slaughter(The Monsters of Magic収録の短編)
- An Atog Comes to Aphetto(The Monsters of Magic収録の短編)
- Future Sight(小説)
[編集] 脚注
- ↑ Odyssey Story Summaryより「 the remote continent of Otaria」。日本の宣伝・紹介記事で該当部は「辺境に浮かぶオタリア大陸」。
- ↑ Caught in the Mirari's Wake, Part 2(Feature 2002年5月27日 Will McDermott著)
- ↑ Dominarian Cartography(Feature 2018年4月20日 Ethan Fleischer著)
- ↑ 多元宇宙のリスたち/Squirrels of the Multiverse(モダンホライゾン2のプレリリース・パック同梱冊子)
- ↑ スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ドミナリア版)のフレイバー・テキスト
- ↑ Death and Salvation/サイドストーリー:死と救済(Magic Story 2022年8月16日 Dan Sheehan著)