ドミナリア/Dominaria
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2023年5月13日 (土) 11:48時点における最新版
ドミナリア/Dominariaは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeの1つ。かつてはマジックのストーリーの中心に位置付けられ、多くのカード・セットの舞台となった。
目次 |
[編集] 解説
多元宇宙の中心となる次元。我々が住む実際の地球によく似た惑星の形をとり、広大な海に隔てられたさまざまな大陸が存在している(地図)。気候帯や季節も地球と大差ないが、赤道周は地球のほぼ1.5倍もあり、表面積はおよそ地球の2.5倍[1]にもなる。[2]
地球より巨大であるにもかかわらず重力は地球より大きくもないため、惑星の深部に秘密があると示唆されている[2]。これに関して、ドミナリア内部には隙間が空いていることが原因であるという説がある。その根拠はオタリア/Otariaやジャムーラ/Jamuraa南西部の地下において、水で満たされたトンネル網[3]の存在が確認できることである。[4]
ドミナリアには太陽と2つの月(霧月/Mistmoonと虚月/Null Moon)がある。ドミナリア太陽系[4]の惑星として宵の明星ジヌオウ/Jinuoe[5]の存在が確認できる[6]。
ドミナリアという名は「ドミニアの歌」を意味する(ドミニア/Dominiaとは多元宇宙の古い呼び名)。多元宇宙においても非常に特殊な次元で、他の次元と比べて、常に多くの別次元と繋がっているという特徴がある。豊かなマナ資源があり、召喚しやすい多様なクリーチャーがいるため、プレインズウォーカー/Planeswalkerたちが好んで訪れる理由の一つとなっている。こういった諸事情により、ドミナリアは様々な意味で多元宇宙(ドミニア)の中心的存在になっていた。
ドミナリアの1年は420日である。ほとんどの文明圏では1か月を35日、1年を12か月とし、ウルザ/Urzaとミシュラ/Mishraの生まれた年を紀元0年とするアーギヴィーア暦/Argivian Reckoningを採用している。[2]
[編集] ストーリー
ドミナリアは極めて長い歴史を持つ。古代に栄えたエルダー・ドラゴン/Elder Dragonやスラン/Thran帝国は滅びて久しいが、今なおその遺物が次元中から見つかり、人々の財産になっている。豊富で多様なマナによる魔法の研究も盛んである。
[編集] アンティキティー、ウルザ・ブロック
テリシア/Terisiare大陸に生まれた工匠の兄弟、ウルザ/Urzaとミシュラ/Mishra。二人の諍いはやがて国と国、そして大陸全体を巻き込み兄弟戦争/Brothers' Warとなる。
ついにはウルザがゴーゴスの酒杯/Golgothian Sylexの力を解き放ち、テリシアを焦土に変えた。この影響はドミナリア全体が被ることになった。
[編集] フォールン・エンパイア・ザ・ダーク
兄弟戦争の影響から気候が変わり、テリシア大陸は寒冷化していく。その影響は多くの人々、国々の運命を狂わせるのであった。
[編集] アイスエイジ・ブロック
さらに寒冷化が進み、氷河期が訪れた時代のテリシアを描く。かつての文明が衰退すると共に言語や文化がアイスランド風になっており、独特の雰囲気を醸し出している。
[編集] ミラージュ・ビジョンズ
赤道直下の大陸、ジャムーラ/Jamuraa北西部での戦争を描く。
[編集] ウルザ・ブロック・ウェザーライト・インベイジョン・ブロック
スラン帝国を滅ぼした異形の軍勢、ファイレクシア/Phyrexiaが再びドミナリアを狙い始めた。ウルザを始め、各地から集ったドミナリアの勇士達がファイレクシアに立ち向かう。
[編集] オデッセイ・ブロック、オンスロート・ブロック
4305-4306AR、オタリア/Otaria大陸を舞台に強大なアーティファクト・ミラーリ/Mirariを巡って陰謀団/The Cabalや様々な人々が争奪戦を繰り広げる。そこから邪神カローナ/Karonaが生まれ、ドミナリア全体に荒廃を齎すことになる。
[編集] 時のらせんブロック
4500AR、度重なる大戦争によってドミナリアは荒廃し、ついに時間そのものが乱れ始めた。ドミナリア出身のプレインズウォーカー/Planeswalker達が時の流れを正すべく奔走する。
時の裂け目/Riftの修復と共に大修復/The Mendingと呼ばれる現象が起き、多元宇宙/Multiverse全体に大きな影響を与える。
[編集] ドミナリア
4560AR、プレインズウォーカーの弱体化と各地の混乱に乗じ、陰謀団/The Cabalが勢力を拡大した。これを討つべく、かつてのウェザーライト号の艦長ジョイラ/Jhoiraがウェザーライト号を復旧し、乗員を集める。
[編集] 団結のドミナリア
4562AR、密かに新ファイレクシア/New Phyrexiaから送り込まれていたシェオルドレッド/Sheoldredがファイレクシア信奉者と接触。旧ファイレクシアの遺物の発掘、現地人の潜伏工作員への改造により侵略を進める。ドミナリア各地は団結し、新ファイレクシアの脅威に立ち向かう。
[編集] 年表
[編集] 主な地名
- ドメインズ/The Domains - エローナ/Aerona大陸を中心に多くの群島からなるドメイン大陸群。
- テリシア/Terisiare - 兄弟戦争/Brothers' Warの舞台となった大陸。アンティキティー、ザ・ダーク、アイスエイジ・ブロックなどの舞台。
- サーペイディア/Sarpadia - 荒廃した大陸。フォールン・エンパイアの舞台。
- コロンドール/Corondor - Armadaコミック・シリーズの舞台。
- ジャムーラ/Jamuraa - 熱帯の超大陸。ミラージュ、ビジョンズ、プロフェシーの舞台。
- トレイリア/Tolaria - 絶海の孤島。
- シヴ/Shiv - 火山島。
- オタリア/Otaria - 他の大陸から隔絶されている大陸。オデッセイ・ブロック、オンスロート・ブロックの舞台。
- カリマン/Caliman - ドミナリアの南の果てにあるとされる島。ポータル・セカンドエイジの舞台。
- マダラ/Madara - ジャムーラ大陸南東部にある島群。青黒赤の3色マナに富む。レジェンド・サイクル2小説三部作(Assassin's Blade、Emperor's Fist、Champion's Trial)の舞台。
- Great Ocean(大海洋) - オタリア・ジャムーラ・コロンドール・シヴの間の広大な海。
- グレーター・ヴィデンス/Greater Videnth
- Umber(アンバー) - 北の諸島。
- 北方/Northland - 北極大陸。
- Frozen Reach - 南極大陸。
[編集] 登場カード
- 次元カードとして
- トレイリア西部のアカデミー/Academy at Tolaria West (次元カード)
- ヴェズーヴァ島/Isle of Vesuva (次元カード)
- クローサ/Krosa (次元カード)
- ラノワール/Llanowar (次元カード)
- オタリア/Otaria (次元カード)
- シヴ/Shiv (次元カード)
- 鉤爪の門/Talon Gates (次元カード)
[編集] 読み物
- DOMINARIA - PLANES/ドミナリア - 次元(公式サイト)
- Planeswalker's Guide to March of the Machine: The Phyrexian Invasion of the Multiverse/プレインズウォーカーのための『機械兵団の進軍』案内:ファイレクシアによる多元宇宙侵略(Daily MTG 2023年4月11日)
[編集] 脚注
- ↑ Pete Ventersコメントによると、元々ウィザーズ社の書籍部門は地球の30倍を想定してコンティニュイティ(連続性)を心配する必要がないようにしていたが、1995年にTRPG版マジックの企画が立ち上がった際に、Pete Ventersらマジック・コンティニュイティが全てが収まるような今の広さにまで縮小させた
- ↑ 2.0 2.1 2.2 Dominian Chronicles(Duelist誌16号の記事)
- ↑ オデッセイ・ブロック小説三部作とレジェンド・サイクル1小説三部作
- ↑ 4.0 4.1 The Magic Story Podcast: Reintroducing Dominaria
- ↑ ジヌオウはThe Magic Story Podcast: Reintroducing Dominariaの発音の音写
- ↑ 短編Foulmereでジヌオウはthe evening starとして登場
[編集] 参考
- ドミナリア年表
- Timeline (MTG Salvation Wiki)
- 次元/Plane
- 次元一覧
- 背景世界/ストーリー用語