神河/Kamigawa

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神河(かみがわ)/Kamigawaは、多元宇宙/Multiverse次元/Planeの一つ。神河ブロック神河:輝ける世界の舞台となった。モチーフは日本。

目次

[編集] 世界観

神河には、物質と定命の者が住む現し世/Utsushiyoと、神/Kamiの住む隠り世/Kakuriyoの二つの世界が存在する。人々は、自然や物質など万物に宿る「神」を崇め、共存して暮らしている。

[編集] 統合

物質界と精霊界はやがて一つに統合され、神と定命の者を隔てる障壁のない単一の次元/Planeが生まれる、哲学者や科学者はそう信じている。だが二つの領域が完全に統合されると実際に何が起きるのか、それは誰にも分かっていない。統合場所はランダムに発生する。その場所は現実の根底にある構造を垣間見ることのできる力の特異点を生むが、同時に危険でもある。統合のゲート/Merge gatesは、その場所と訪問者の両方を守るため、統合が発生した場所の周りに築かれる構造物だ。

[編集] 種族

[編集] 地理

[編集] 歴史

[編集] 神の乱/The Kami War

大修復/The Mendingの千年以上前。永岩城の君主、今田/Kondaが隠り世からあるものを奪い取ったことで、神と定命の者との調和にひびが入った。その奪われし御物/That Which Was Takenは、神河最強の神である大口縄/O-Kagachiの一部だったのだ。

激昂した大口縄は隠り世で暴れ回り、苦しんだ神々は現し世に顕現して破壊をもたらした。最も崇敬された優しき神の数柱ですらも、自らの信者に襲いかかった。今田の行いを知らない人々には神々の怒りの原因が分からず、逆に超自然的な力を得た今田を救世主であると信じていた。この神と定命の者との戦争は神の乱/The Kami Warと呼ばれ、二十年にわたって続いた。

最後には大口縄自身が現し世に姿を現し、破壊の限りを尽くした。だが奪われし御物が砕かれ、その内に囚われし神にして大口縄の子である香醍/Kyodaiが解き放たれると、彼女は今田の娘、今田魅知子/Michiko Kondaと協力して大口縄を討ち、今田にも死を与えた。こうして神の乱は終結した。

[編集] 魅知子の統治

魅知子は香醍の力を借りて神河を統治し、神の乱からの復興を進めた。その活動はあらゆる方面からの抵抗に遭った。ある者は今田の娘である彼女はその役に相応しくないと言い、ある者は魅知子の語った神の乱の真実を信じなかった。だが彼女は諦めなかった。死後、魅知子は初代「皇/The emperor」として見なされるようになった。

[編集] 戦乱時代/The Shattered States Era

魅知子の子孫である今田家は、数百年にわたり、香醍の加護の下で皇として神河を統治し続けた。だがある皇が若くして死ぬと、その弟とその夫との間で後継者争いが勃発した。争いは永岩城から国全体に波及し、多くの命が奪われた。この時代は戦乱時代/The Shattered States Eraと呼ばれる。

今田家に仕える山崎/Yamazaki家のとある兵士が、二人の後継者候補は神河の民を危険に晒しているとして立ち上がった。その兵士は前皇の夫を暗殺し、続いて前皇の弟のもとに向かったが、彼も武装して待ち構えていた。だが自らの居室で争いを目にした香醍はとうとう我慢の限界に達し、今田家から統治者の特権を剥奪した。以後、皇は世襲制ではなくなり、香醍によって一般市民から選ばれるようになった。

[編集] 啓蒙の時代/Era of Enlightenment

皇国/The Imperial courtの統治の下、神河は長い平和と繁栄の時代を迎えた。芸術が花開き、神との関係改善が図られ、再建された水面院は生活向上の研究を行った。神と定命の者との両方を公正に扱う法が作られ、皇は信頼を新たにした。この時代は啓蒙の時代/Era of Enlightenmentと呼ばれる。

そうして数百年が過ぎたあるとき、定命の者の領域で暮らす神々の不自然な増加が問題となった。樹海の兵団/The Order of Jukaiの調査により神々を吐き出す裂け目が発見され、定命の者の領域と神の領域が重なり始めており、いずれ一つの世界に統合されることが判明した。そこで兵力を持つ皇国、知識を持つ水面院、神に仕える樹海の兵団の三組織が協力し、世界が安全に一つとなれるよう、「統合のゲート/Merge gates」を開発した。

[編集] 当世/The Modern Age

神河の歴史の大部分において、力とは特権階級だけのものであった。だが様々な技術革新によって、あらゆる人々が広く安価に力を手にできるようになった。その中心となったのは、霜剣山市/Sokenzanshiの悪忌の職人たちが開発した増強機械と、サイバ未来派/The Saiba Futuristsによる神の領域から直接魔力を引き出す手法である。二つの技術は融合して急速に発展し、神河全域へと爆発的に広がった。この時代は当世/The Modern Ageと呼ばれる。

旧来の特権階級はこれに反発しており、皇国は法で技術を規制しようとしている。神々の間では賛否が分かれているが、技術に関連する新たな神も生まれるようになった。

都和市/Towashiは人口増加に対応するべく急速に拡大し、様々な人型種族が入り混じって暮らすようになった。都市の拡大により樹海の木々は伐採され、森の神々はそれに抵抗した。当時の皇がこの争いを調停した。都市はこれ以上樹海を侵食してはならず、神は都市を攻撃してはならず、そしてすでに都市となった土地は開発してもよいが、都市の中心にある神河最古の木、母聖樹/Boseijuだけは伐り倒してはならないと。

水平方向への拡大を止められた都市は上への拡大を余儀なくされ、街には高層建築が溢れるようになった。だがそれに伴い、長らく沈黙していた母聖樹が再び成長を始め、空の支配を取り戻した。建築家たちが何度その高さを追い越しても、母聖樹はさらに成長し、それを上回り続けている。

[編集] 放浪者の時代

神の乱からおよそ千二百年。神河の皇が姿を消した。長引く皇の不在を受け、永岩城内には権力争いが蔓延し、城の外では皇国制の廃止を訴える浅利の蜂起軍/The Asari Uprisersが支持を拡大していた。

そして失踪から十年後、皇は神河に帰還した。彼女はテゼレット/Tezzeret現実チップ/The Reality Chipを使用されてプレインズウォーカー/Planeswalkerに覚醒したが、一つの次元/Planeに長く留まり続けることができず、「放浪者/The Wanderer」の名で呼ばれるようになっていたのだった。だがその帰還と同時に、神河では新ファイレクシア/New Phyrexia法務官/Praetorの一人であるジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxiasが、テゼレットと共謀し、神を実験台とする謎の研究を行っていた。放浪者は再会した友の漆月魁渡/Kaito Shizuki、そしてタミヨウ/Tamiyoとともに、ジン=ギタクシアスおよびテゼレットと対峙する。最終的に敵は神河を去るも、タミヨウを攫っていってしまった。

その後、自分が神河から再びプレインズウォークしてしまうことを悟った放浪者は、臨時の統治者として、軽脚/Light-Pawsを摂政に指名した。

[編集] 組織・集団

いずれも神河:輝ける世界以降に描かれた組織。


[編集] キャラクター

[編集] 神河ブロック

定命の者


[編集] 登場カード

[編集] 関連ページ

神河ブロック
神河:輝ける世界
機械兵団の進軍

[編集] その他

  • 本来日本の精霊主義にはいないはずの絶対神や最高神かのような神がいたり(→ 大口縄/O-Kagachi、といっても古事記中にも天之御中主神という類する代物はいるのだが)、実際の中世日本では存在しないはずの女性のがいたりと、ゲームとして機能させるためか、かなりアメリカンスタンダードな解釈となっている。
  • アメリカでは発音の感覚から「神奈川ではないか」といわれたことがあるが、違う。ウィザーズ・オブ・ザ・コーストは「架空」の地名だと言い切っている。たしかに神河物語が発売された当初、そのような地名は存在していなかったが、現在では、神河という地名は実在する(正確には「かみかわ」で)。これは2005年11月の市町村合併に伴って新しく誕生した地名であり、マナバーン誌の読者投稿欄にも掲載された。

[編集] 参考

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