基本セット2010
提供:MTG Wiki
(→収録カード: 象徴的クリーチャーは基本セット2020現在も収録されている) |
(→収録カード) |
||
19行: | 19行: | ||
西洋ファンタジー的世界観への原点回帰を目指しており、カードのフレイバーを重視して制作されたカードが多い。いくつかのカードはフレイバー重視から意図的に[[色の役割]]が崩されている(例:[[黒騎士/Black Knight]])。また、[[同型再版]]を含む[[リメイク]]が多いのも特徴である。 | 西洋ファンタジー的世界観への原点回帰を目指しており、カードのフレイバーを重視して制作されたカードが多い。いくつかのカードはフレイバー重視から意図的に[[色の役割]]が崩されている(例:[[黒騎士/Black Knight]])。また、[[同型再版]]を含む[[リメイク]]が多いのも特徴である。 | ||
− | 各色ごとの[[象徴的クリーチャー|魅力的な象徴]]として[[白]]:[[天使]]、[[青]]:[[スフィンクス]]、[[黒]]:[[デーモン]]、[[赤]]:[[ドラゴン]]、[[緑]]:[[ハイドラ]] | + | 各色ごとの[[象徴的クリーチャー|魅力的な象徴]]として[[白]]:[[天使]]、[[青]]:[[スフィンクス]]、[[黒]]:[[デーモン]]、[[赤]]:[[ドラゴン]]、[[緑]]:[[ハイドラ]]が設定された。本セット以降、これら5種のクリーチャー・タイプは基本セットを中心に頻繁に登場するようになっている。[[象徴的クリーチャー]]の項も参照。 |
[[リミテッド]]として見てみると[[空中浮遊/Levitation]]や[[火の玉/Fireball]]、[[踏み荒らし/Overrun]]といった強力な[[エンドカード]]が[[アンコモン]]に存在するため評価を下げる人もいる。 | [[リミテッド]]として見てみると[[空中浮遊/Levitation]]や[[火の玉/Fireball]]、[[踏み荒らし/Overrun]]といった強力な[[エンドカード]]が[[アンコモン]]に存在するため評価を下げる人もいる。 |
2019年8月17日 (土) 14:38時点における版
マジック基本セット2010/Magic 2010 Core Set | |
シンボル | M10 |
略号 | M10 |
発売日 | 2009年7月17日 |
セット枚数 | 全249種類 |
マジック基本セット2010/Magic 2010 Core Setは、11番目の基本セット。2009年7月17日発売。日本では基本セット2010、北米ではMagic 2010(マジック2010)と略される。
目次 |
概要
基本セットを区別する「第○版」という名称を変更し、発売年の翌年の年号を表記するようになった基本セットである。今後は1年に1度、7月に基本セットが発売され、約15か月後の次々大型エキスパンションの発売とともに基本セットがスタンダードから外れるようになる。第10版に引き続き、黒枠が採用される。
収録カード
基本セット2010では(元祖のリミテッド・エディションを除く)基本セットとしては初の新規カードが収録された。エキスパンション同様に神話レアが導入され、ローウィンのプレインズウォーカーが神話レアとして再録された。第10版に収録していた伝説のカードは今回収録されていない。
過去の基本セットはカードパワーが控えめだったが、基本セット2010は過去と比べてカードパワーが全体的に高くなっており、白騎士/White Knight、強迫/Duress、稲妻/Lightning Boltなど過去の強力カードも再録された。
西洋ファンタジー的世界観への原点回帰を目指しており、カードのフレイバーを重視して制作されたカードが多い。いくつかのカードはフレイバー重視から意図的に色の役割が崩されている(例:黒騎士/Black Knight)。また、同型再版を含むリメイクが多いのも特徴である。
各色ごとの魅力的な象徴として白:天使、青:スフィンクス、黒:デーモン、赤:ドラゴン、緑:ハイドラが設定された。本セット以降、これら5種のクリーチャー・タイプは基本セットを中心に頻繁に登場するようになっている。象徴的クリーチャーの項も参照。
リミテッドとして見てみると空中浮遊/Levitationや火の玉/Fireball、踏み荒らし/Overrunといった強力なエンドカードがアンコモンに存在するため評価を下げる人もいる。
ルールの変更
基本セット2010では、イメージの再定義やルールの直感化のために、いくつかのルール・用語変更が行われた。
- マリガンの手順はすべてのプレイヤーが同時に行う。
- 「場」は「戦場」に、「呪文のプレイ」は「呪文を唱える」に、「起動型能力のプレイ」は「起動型能力を起動する」に変更された。これらは英語での「Play」の混同を防ぐのが主な目的である。
- 「ゲームから取り除く」は「追放する」に、ゲーム外領域は追放領域に変更された。
- 「ターン終了時に」は「終了ステップの開始時に」と改められた。「ターン終了時まで」との混同を防ぐのが主な目的である。
- 同時に、「ターン終了時まで」の効果が終了するのに合わせて誘発すべき誘発型能力(→実存)は「クリンナップ・ステップの開始時に」と表記されるようになった。これに伴い、実存は廃語となった。
- マナ・プールはフェイズだけでなく各ステップの終了時にも空になるようになった。また、空になったときそのマナの量だけライフを失うマナ・バーンが廃止された。
- トークンのオーナーは、それが戦場に出る段階でそれをコントロールしていたプレイヤーになった。禁忌の果樹園/Forbidden Orchardなどに影響する。
- 戦闘ダメージはスタックを使わないようになり、新たにダメージ割り振り順のルールが追加された。
- いわゆる「当て逃げ」が不可能になった。
- 絆魂および接死が誘発型能力から常在型能力に変更された。
- これに伴い、これらの能力を単一のオブジェクトが重複して持っても意味をなさなくなったなど、挙動の変更がいくつか発生している。各記事を参照。
- フェイジングは、領域の変更ではなく位相の変更として処理されるようになった。当該記事を参照。
- 他の〜とのバンドのルールが変更された。
- 刻印がキーワード能力から能力語へ変更された。
関連商品
ファットパック
テーマデッキ
いずれも基本セットのテーマデッキとしては初めての2色デッキであり、メインカラーに1色をタッチする構成となっている。タッチカラーは土地5枚・コモン2枚・アンコモン1枚となっている。
- 栄光の軍団/We Are Legion (白タッチ赤)
- 精神の在処/Presence of Mind (青タッチ黒)
- 死神の下僕/Death's Minions (黒タッチ緑)
- 火炎の炸裂/Firebomber (赤タッチ青)
- 自然の憤怒/Nature's Fury (緑タッチ白)
パッケージ・イラスト
- 警備隊長/Captain of the Watch
- スフィンクスの大使/Sphinx Ambassador
- ザスリッドの悪魔/Xathrid Demon
- 火をつける怒り/Kindled Fury
- 棍棒のトロール/Cudgel Troll
主な開発スタッフ
- デザイン・チーム - Aaron Forsythe (リード)、Brady Dommermuth、Mark Rosewater、Devin Low、Brian Tinsman、Bill Rose (参考)
- デベロップ・チーム - Erik Lauer (リード)、Mike Turian、Tom LaPille、Greg Marques (参考)
関連リンク
- 基本セット2010 製品情報 (WotC)
- 2009年夏、基本セットが変わる!(News 2009年2月23日)
- Recapturing the Magic with Magic 2010(News 2009年2月23日 Aaron Forsythe著)
- マジック2010でマジックの再体験(↑の私訳)
- Magic 2010 Rules Changes(2009年7月10日 Aaron Forsythe著)
- 基本セット2010 カードリスト (Wisdom Guild)
- 画像付きカードリスト(WotC)