猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
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エルフの指導霊/Elvish Spirit Guideのタイムシフトカード。エルフの指導霊同様、クリーチャーとしてよりマナ加速に用いるのが主な役割となるだろう(→戦場に出ないクリーチャー)。カード1枚で赤マナが1つ増えるため、炎の儀式/Rite of Flameの1枚目と同様の効果である。インスタント・タイミングでの起動やコストの支払いの要求に応じて起動できる分、1枚目の炎の儀式より上とも言える。マナが不要な状態になっても最悪3マナ2/2として使える点も柔軟性があると言えよう。クリーチャーの質が高い緑と違い、赤にとってこのサイズは悪くない。
手札から追放するだけなので、どんな色のデッキに入れても無色マナ相当の加速として使うことができる。ただしあくまで起動型マナ能力であるため、ドラゴンストームなどのストームを利用するデッキでは呪文である炎の儀式/Rite of Flameなどの方が優先して使われる。超起源では、「続唱に引っかからないマナ加速」という特徴が見いだされることでその基本パーツとなった。
土地がフルタップしている状態でもマナを生み出せるため、対戦相手の計算を狂わせることができる。戦闘での粗暴な力/Brute Forceや対戦相手のマナの税収/Mana Titheに対応したマナ生産など。また手札になくとも、対戦相手にこのカードの存在を警戒させて、テンポを奪うことができれば御の字である。
モダンでは貴重な軽量マナ加速として死せる生、むかつき、グリセルシュートなどの各種コンボデッキの定番カードとして活躍した他、アミュレット・ブルームでも採用されることがあった。
レガシーではベルチャーやThe Spyといった土地を採用しないか極限まで削ったコンボデッキや、ドラゴン・ストンピィ、ペインター・グラインドストーンなどで採用される。またドラゴン・ストンピィの後継デッキである赤単プリズンにおいても使われる。相手を拘束している間に殴り切るために唱えられることもしばしば。
また、エルフの指導霊と異なりコモンであるためパウパーでも使用可能。あまり使われることはないものの、レガシー同様The Spyで採用される。なお、マスターズ25thではエルフの指導霊同様アンコモンに格上げされている。
- デザイン段階では、「アナーバの指導霊/Anaba Spirit Guide」というミノタウルスであった(アナーバ/Anabaとはホームランドで登場するミノタウルスの一族)。しかし、タイムシフト元のエルフの指導霊が収録されているアライアンスではゴリラがテーマになっていたため、このカードもそれに合わせて類人猿になった。
- このカードの日本語版は、エルフの指導霊の日本語版よりも前に登場している。
- フレイバー・テキストには、その筋の大御所ヤヤ・バラード/Jaya Ballardが顔を見せている。
最近のあたしの呪文は、みんな焦げた髪の臭いがするのよね。― 特務魔道士、ヤヤ・バラード(出典:次元の混乱)
「マナがどこから来るかなんて、気にしてもしょうがないわ。ありがたく使えばいいのよ。」― 特務魔道士、ヤヤ・バラード(出典:マスターズ25th)
禁止指定
2021年2月15日より、モダンで禁止カードに指定される[1]。コンボデッキを加速させるカードとして以前から注視されていたが、カードプールの広がりにより最序盤で勝利するデッキも登場するようになったため。
脚注
- ↑ February 15, 2021 Banned and Restricted Announcement/2021年2月15日 禁止制限告知(Daily MTG News 2021年2月15日 Ian Duke著)