擬態の原形質/The Mimeoplasm
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伝説のクリーチャー — ウーズ(Ooze)
擬態の原形質が戦場に出るに際し、あなたは墓地にあるクリーチャー・カードを2枚追放してもよい。そうした場合、それはそれらのカードのうちの1枚のコピーとして、もう1枚のカードのパワーに等しい数の追加の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
0/0クローン/Cloneの流れを汲む、別のクリーチャーのコピーとして戦場に出るクリーチャー。墓地にあるクリーチャー・カード2枚を追放し、一方のコピーとなるとともに他方のパワーの値だけ+1/+1カウンターが置かれる。
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解説
単純に考えて、墓地にあるクリーチャー・カード2枚分のパワーとタフネスを合計した、より強い能力を持った方のクリーチャーとして振舞えるため、かなり小回りが利く。状況に応じた能力を持つシステムクリーチャーになりつつ、追加の+1/+1カウンターでサイズを補なって戦力としても活躍できる。終盤、勝負を決めに行きたいときならばフィニッシャーとして回避能力持ちのファッティになるとよい。自分で墓地を肥やしつつ唱えたり、対戦相手の墓地から適当なものを拝借したりとコピーするものには困らない。
また、+1/+1カウンターを利用できるクリーチャーになるのも面白い。トリスケリオン/Triskelionや各種スパイクに化ければ、通常より多く起動型能力を使える。エルフデッキに忍ばせておき、大量のカウンターが乗ったジョラーガの戦呼び/Joraga Warcallerに化けて相手を踏み潰す、なんてこともできる。
ただしコピー先を墓地から追放してしまうため、繰り返し何度も化けるのは得意ではない。単にクリーチャーを使い回すだけならリアニメイトや回収、あるいは類似の能力を持つ影武者/Body Doubleのほうがいいだろう。擬態の原形質の強みは、即効性と、2枚のサイズを組み合わせられる点、統率者戦で統率者になれる点にあるので、ここを生かしていきたい。
- 乗せる+1/+1カウンターの数はパワーを参照するので、頭でっかちを選ぶと効率がいい。
ダブルマスターズ2022
- ダブルマスターズ2022で再録され、初の非プレミアム・カード版が登場したほかボーダーレス版(イラスト)も追加された。
- また、同セットのコレクター・ブースターの表紙を飾っているほか、ドラフト・ブースターボックス内の仕切りにも描かれている。この二つは実際のカードに使用されていない広告用アートであるが、1セットで3種の新規イラストに描かれたこととなる。
- ボックス内に描かれたものはムラガンダ/Muragandaとは無関係の個体なのか、同セットに収録されたカードたちを吸収している。これを手掛けたIvan Shavrin[1]の発言およびRedditによる有志の検証[2]によると、取り込まれたものは以下の通り。
- また、コレクター・ブースター表紙のものにも波止場の恐喝者と思しきゴブリン/Goblinやちらつき鬼火のような目玉模様の翼が見えるため、ボックス内に描かれたものと同じ個体である可能性がある。
ルール
- 「2枚まで」ではないため、1枚だけを追放して戦場に出ることはできない。すべての墓地にクリーチャー・カードが合わせて1枚以下しか存在しない場合、あるいは追放しないことを選んだ場合、何もコピーしていない0/0のクリーチャーとして戦場に出る。通常はその後に状況起因処理で墓地に置かれるだろう。
- 対戦相手の墓地にあるクリーチャー・カードを追放することもできる。また、複数の墓地から1枚ずつ追放してもよい。一定の墓地対策になることも頭の隅に入れておくと役立つだろう。
- 伝説性はコピー可能な値なので、伝説ではないクリーチャーをコピーすれば上書きされて、伝説ではないクリーチャーになる。このため、伝説のクリーチャーではあるがレジェンド・ルールの影響をほとんど受けない。
- もちろん伝説のクリーチャーであるため、統率者に指定できるし、雲を守る山、雲帯岳/Untaidake, the Cloud Keeperのマナ能力で生んだマナも使える。
ストーリー
擬態の原形質/The Mimeoplasmはムラガンダ/Muragandaに生息するウーズ(イラスト)。
飲み込んだあらゆる物の特徴を持つ"それ"を、牙のドルイド/The fang druidsは擬態の原形質と名付けた。南方の蜥蜴人の戦士/The saurid warriorsはそれが死後の世界への鍵であると信じ、その中に遺った愛する人の痕跡を見るために原形質を追いかけている。南洋のエルフ/Elfはそれを自然のサイクルの一部、死を生に繋げる道であると信じている。傷魔女/The scarwitchesはそれを世界の究極の敵だと思っており、近づくと悲鳴を上げる。
結局のところ、擬態の原形質について多くのことは知られていない。それが自然のプロセスであるか悪意ある力であるかは謎だが、間違いがないのは、それが多くの者からの注目を集めているということだ。
- 出典
- Fifteen Commanders, Fifteen Tales/15の統率者、15の物語 (Daily MTG、文:Doug Beyer 2011年6月22日)
脚注
- ↑ @ShavrinIvan1(Twitter 2022年7月13日 Shavrin Ivan)
- ↑ just noticed the mimeoplasm art in the 2X2 box has lots of images of creatures from the set(r/magicTCG 2022年7月11日 Dizzy-Career-740による返信)