キーワード能力
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キーワード能力/Keyword Abilityは、ルール・テキストが長い能力、よく使われる能力をキーワードでまとめたもの。その機能を注釈文により説明していることもある。
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解説
能力語とは異なり、キーワード能力はそれ単体でルール上の意味を持つ。例えば、飛行は「飛行」とだけテキスト欄に書いてあっても意味を持つが、能力語である暴勇は「暴勇」とだけ書いてあっても、それに続くルール・テキストがなければ何の意味もない。
複数の能力が一語のキーワードでまとめられたものもあり、その場合もルールに従って、個別の能力ごとに分けて処理する。この個別の能力の性質により、起動型能力、誘発型能力、常在型能力のいずれかに分類される。
ブロック毎に新しくでき、そのブロック内でのみ使われるキーワード能力も多い。その中には復活を果たしたサイクリングや、二段攻撃のように複数のブロックにまたがって使われるようになったものもいくつかある。
インベイジョン・ブロックの頃までは、1ブロックにつき1~2つ程度の追加であったが、現在では、類似カードを一括りにしやすいなどの理由で積極的にキーワード化しており、頻繁に登場している(能力語が作られたのも同じような理由である)。一部のクリーチャー・タイプさながらに、ある特定のサイクルのカードのみが有するキーワード能力も存在する(→献身、歴伝、秘匿)。
- 昔は直接テキストで書かれていたものがキーワード化されたものや、防衛のように壁のルールから移されてきたものもある。これらは該当する能力を持っていた過去のカードもオラクルでその能力を持つように変更されている。
- 一方でキーワード能力でなくなったものも存在している。通常のテキストになった生息条件、能力語になったスレッショルド、特殊タイプになった雪かぶり(現在は氷雪)、キーワード行動になった占術など。
- キーワード能力は、あるルールを短い言葉にしているものだが、「そのルールそのものがテキストに書かれている」とはみなされない。例えば、畏怖はルールの中に「黒」という色を表す言葉が存在しているが、これを書き換えることはできない。
- 新しく追加されたキーワード能力は注釈文つきで表記される傾向にあるため、記述スペースの節約という点では本末転倒であることも。ただしはじける子嚢/Saproling Burstなど、カードのその他の能力の記述が長い時には注釈文は省かれる。
- ブロックごとにキーワード能力を追加することを決めたのはレジェンド以降であり、その第1弾がランページであった。
- 時のらせんブロックではタイムシフトを含め、新規キーワードが16個、再登場のキーワードが17個もある。これにより「第10版+コールドスナップ+時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック」のスタンダードでは合計58個という過去最大個数のキーワード能力が同時に存在していた。
- オンスロート以降、キーワード能力は基本的に二字熟語で訳されている。
キーワード能力一覧
起動型能力
誘発型能力
- 戦闘時 - 側面攻撃 / ランページ / 挑発 / 武士道 / 激情 / 有毒 / 賛美
- アップキープ開始時 - 累加アップキープ / エコー / 消散 / 歴伝 / 消失
- スタック上の呪文 - ストーム / 複製 / 波及 / 墓地ストーム / 共謀
- 墓地に置かれたとき - 接合 / 転生 / 憑依 / 復活 / 頑強
- その他 - マッドネス / 刻印 / 移植 / 待機 / 絆魂 / 接死 / 覇権 / 想起 / 秘匿
常在型能力
- 回避能力 - 飛行 / 土地渡り / シャドー / 馬術 / 畏怖 / (プロテクション)
- 戦闘関連 - 先制攻撃 / トランプル / バンド / 警戒 / 二段攻撃 / 防衛 / 到達 / 萎縮
- スタック上の呪文 - バイバック / キッカー / 親和 / 双呪 / 召集 / 複製 / 刹那 / 探査 / 想起 / 徘徊 / 共謀
- 場に出る際 - 消散 / 増幅 / 接合 / 烈日 / 狂喜 / 移植 / 消失 / 秘匿 / 貪食
- 特殊なプレイ - フラッシュバック / マッドネス / 変異 /献身 / 回顧
- その他 - 速攻 / プロテクション / フェイジング / 変異 / 被覆 / 連繋 / 歴伝 / エンチャント / 発掘 / 実存 / 瞬速 / 待機 / 吸収 / 多相
CR順一覧
「主な登場セット」の欄に記載のないものは、基本セットや多くのブロックにまたがって登場。(アンヒンジドなど、特例での再登場は考慮しない)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 5 ターンの構造