先見的発明者、カイロックス/Kylox, Visionary Inventor

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Kylox, Visionary Inventor / 先見的発明者、カイロックス (5)(青)(赤)
伝説のクリーチャー — トカゲ(Lizard) 工匠(Artificer)

威迫、護法(2)、速攻
先見的発明者、カイロックスが攻撃するたび、これでない望む数のクリーチャーを生け贄に捧げる。その後、あなたのライブラリーの一番上にあるカードX枚を追放する。Xは、それらのパワーの合計に等しい。それらの追放されているカードの中から、インスタントやソーサリーである望む数の呪文を、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。

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攻撃するたび、生け贄に捧げクリーチャーパワーの合計分ライブラリーの一番上カード追放し、そこからインスタントソーサリーである呪文を好きなだけ唱えることができる伝説のヴィーアシーノ工匠

当然ながらボード・アドバンテージは失い、ブロック・クリーチャー指定ステップより早く生け贄に捧げられるため、ブロッカーを引きつけたアタッカーを生け贄に捧げて、打点を通す補助をした後に別のリソースに変換するといったテクニックは使えない。とはいえ上手く捲れた場合の恩恵は大きく、マナ総量も問わず大量の呪文を唱えまくり、失った分を帳消しにして余るレベルのアドバンテージを得ることも十分に可能。この手のカードの例に漏れず、X呪文との相性は悪く、追加コストが設定されている場合はしっかり支払う必要がある点には注意。

本領を発揮するためにはクリーチャーが必要なことも考えると、トークン生成できるインスタントやソーサリー、当事者カードなどを中心にしたデッキに組み込むのがよいだろう。これ自身は速攻を持つのでソーサリー・タイミング除去を受ける前に一度は誘発させられ、護法のお陰でインスタント・タイミングで飛んでくることの多い単体除去に対しても多少の除去耐性はある。サイズマナ・コストに対して小さいので討ち取られる心配はそれなりに大きいが、ブロック・クリーチャー指定ステップ前に誘発することから、そこで火力や除去が捲れればブロッカーを減らせ、威迫のお陰で1体までなら構えられてもすり抜けるので、上手く行けば2回以上誘発させることも出来る。1回目の誘発の時点で通常は他のクリーチャーの大半を生け贄に捧げている筈なので爆発力は小さくなりがちだが、そのターンに出たクリーチャーであっても生け贄にする分には問題無く、前述したトークンを生成する呪文を併用しているならば、1回目の誘発で踏み倒して盤面を再構築できている可能性もあるため、討ち取られないことにも意義はある。

最大の短所はその重さ。7マナ出せる終盤となれば、相手がマナを浮かせている場合は護法があっても出落ちに終わる危険も大きい。打ち消しを構えておくのもこのマナ・コストだと厳しめなので、フルタップした瞬間を狙う、予め避雷針を立てておき、除去を使わせてから出すといったプレイング面での工夫も欲しい。使用者の工夫次第でド派手なリターンを獲得できる、ジョニー心をくすぐる1枚。

リミテッドでは基本的に使いづらいと言わざるを得ないだろう。クリーチャー同士の戦闘が軸となるのでボード・アドバンテージを手放すリスクも大きく、自由にデッキに搭載するカードを選べない以上、踏み倒せる呪文が思ったように捲れない可能性も高い。そもそもこれ自体がレアなので、ボムレア級のインスタントやソーサリーと同時にピックできる可能性は相当に低い。一応回避能力と最低限の除去耐性を持つ速攻クリーチャーなので、最終盤に奇襲的に勝利を引き寄せてくれる可能性もあり、完全に無駄になる訳ではないのだが、その重さに見合っているかとなるとかなり怪しい。

生け贄にするクリーチャーに制限はないため、擬似除去置物になったものを有効利用するのがボード・アドバンテージの損失が少ない。

関連カード

サイクル

カルロフ邸殺人事件の2レア伝説のクリーチャーサイクル

ストーリー

カイロックス/Kyloxラヴニカ/Ravnicaイゼット団/The Izzetに所属するヴィーアシーノ/Viashino。男性。

ラヴニカ魔法探偵社/The Ravnican Agency of Magicological Investigationsの捜査用器具の開発に協力しており、探偵社のアルキスト・プロフト/Alquist Proftの知人。

詳細はカイロックス/Kyloxを参照。

参考

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