モグの狂信者/Mogg Fanatic
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クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
モグの狂信者を生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。モグの狂信者はそれに1点のダメージを与える。
1/1テンペストの強力ウィニークリーチャー。一時期のルール改定も手伝って最強のゴブリン、最強の1マナ・クリーチャーとも謳われたカード。
テンペスト期の環境では、当時全盛を迎えたスライを支えるキーカードとして活躍した。また、赤の速攻系デッキだけでなく、グッドスタッフ系のコントロールや、カウンターバーンにも多数投入された実績がある。
それより遥かのちに、第10版を選ぼうに出場し、密林の猿人/Kird Apeとの対決に勝利。これにより第10版に再録された。それ以降のスタンダードでは、ラクドス・アグロやグルール・ビート、グレーター・ゴイフなどの赤系ビートダウンデッキによく採用された。
その活躍はスタンダードにとどまらずエクステンデッド、レガシーでも頻繁に採用されていたが、近年ケルドの匪賊/Keldon Marauders、ゴブリンの先達/Goblin Guideなどより尖ったクリーチャーが多数輩出された上、戦闘ダメージのルール変更で弱体化し、勢力を大きく失ったというのが実情である。
- 起動型能力ではあるが焦熱の槍/Scorching Spearの上位互換と言って問題ないだろう。
- 第6版のルール改定によって、一時期、大幅に強化されていた。第6版ルールでは戦闘ダメージの割り振りは一度スタックに置かれるため、その割り振りがスタックに置かれた状態で能力を起動することで、それ以前のルールでは不可能だったタフネス2のクリーチャーや、2体のタフネス1と相打ちすることが可能であった。基本セット2010発売に伴うルール改定により、戦闘ダメージの割り振りにスタックを用いなくなったため、現在ではこのテクニックは不可能となっている。
- フレイバー・テキストがゴブリンらしくてよい。第10版で、フレイバー・テキストである「I got it! I got it! I―」の訳が日本語版のみが変更された。
わかったぞ! わかったぞ! わか・・・・・・(出典:モグの狂信者(テンペスト))
やったぞ! やったぞ! やっ・・・・・・(出典:モグの狂信者(第10版))
- 通称はモグファナ。英語版のカード名であるモグ・ファナティック(Mogg Fanatic)の略である。
開発秘話
このカードは、元々自身の生け贄を起動コストとする起動型能力を持つ1マナクリーチャーのサイクルの一部としてデザインされていた。テンペストではそのサイクルから、これとブラッド・ペット/Blood Petのみが収録されることになった。収録されなかった残りの3枚は少し形を変え、ジャッジメントで心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard、不運な研究者/Hapless Researcher、クローサの旅人/Krosan Wayfarerとして収録された。(Card of the Day 2004/07/20(→邦訳)、Ask Wizards 2004/07/23参照)
関連カード
- アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers - 同じく1マナで1点のダメージを飛ばせるクリーチャー。
- ゴブリンの火つけ役/Goblin Firestarter、火矢の弓兵/Fire Bowman - ポータル系列における下位互換。起動型能力を起動できるタイミングが制限されていることを除いて、起動型能力の内容、マナ・コスト、P/Tが同じ。
- 凍らし/Frostling、胆汁小僧/Bile Urchin - 神河謀叛で登場したそれぞれ対象がクリーチャー限定とプレイヤー限定版。これらの登場で、モグの狂信者の強さを改めて噛み締める人も多くいた。
- デュルガーの通り魔/Duergar Assailant - イーブンタイドで登場した白赤混成クリーチャー。クリーチャー限定のレンジストライク。
- ゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonist - PIGで似たような能力を持つ。
- 燃えさし運び/Ember Hauler - 起動にマナがかかるが、ほぼ上位種。