クローン/Clone
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戦場の好きなクリーチャーのコピーとして戦場に出るクリーチャー。対戦相手の一番強いクリーチャーをコピーして戦力にしたり、稀有な能力を持った自陣のクリーチャーをコピーして5枚目として利用したりと、様々な使い方ができる。
昔はこの能力に関して多くのルール上の問題点があったが、コピーに関するルールが整備された現在では問題なく処理できる。
ルール
- これは戦場に出ることに対する置換効果であるため、コピーするクリーチャーを選ぶのは戦場に出る直前である。したがって同時に戦場に出るクリーチャーは選べない。
- 対象をとるわけではないので、プロテクションや呪禁など能力の対象にならないクリーチャーも選べる。
- コピー可能な値のみをコピーする。
- コピーするクリーチャーの「戦場に出る際、~~する」、「~~の状態で戦場に出る」や「~~として戦場に出る」という常在型能力も機能する。例えば狂喜の条件を満たしていれば+1/+1カウンターが置かれるし、順応する自動機械/Adaptive Automatonをコピーすればクリーチャー・タイプを指定できる。
- コピーするクリーチャーの「(自身のカード名)が戦場に出るたび」という誘発型能力も機能する。
- コピーするクリーチャーの「(自身のカード名)が死亡するたび」「(自身のカード名)が戦場から離れるたび」という誘発型能力も機能する。(CR:603.6d)→領域変更誘発
- 能力の発生源は墓地にあるカードではなく、戦場に存在したクリーチャーである事に注意。例えばゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonistをコピーしたクローンが死亡したとき、スタックに置く能力の発生源の色は青ではなく赤である。
- 「(自身のカード名)がいずれかの領域から~~」と書かれた能力はCR.603.dの範疇外。例えば引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornをコピーしたクローンが死亡したとき、墓地をライブラリーに切りなおす能力は誘発しない。(CR:603.6c)
- コピーするクリーチャーのマナ・コストにXが含まれる場合,それは0である。
- 自分がコントロールする伝説のクリーチャーをコピーした場合、同名の伝説のパーマネントを2体コントロールしていることなり、レジェンド・ルールが適用される。
- コピーしない事を選んでもよい。そうした場合これは0/0の状態で戦場に出る。通常はそのまま状況起因処理で墓地に置かれる事になる。
- 変異によって裏向きになっているカードをコピーした場合、コピー可能な値は無色の2/2でカード名、マナ・コスト、クリーチャー・タイプ、エキスパンション・シンボル、能力を持たないクリーチャーである。既に表向きであるので表向きになることはできない(裏向きであるという位相はコピーされない)。
- 反転カードをコピーする場合、反転カードであるという点まで含めてすべての特性をコピーしたうえで、反転前の状態で戦場に出る(反転後のカードをコピーしても、反転後であるという位相はコピーされない)。その後、条件を満たせば反転できる。
- 両面カードをコピーする場合、現在表を向いている側の特性をコピーする。両面カードではないため変身はできない。
関連カード
エンチャントを介してクリーチャーをコピーしたり、一時的なコピー・トークンを出すクローンの亜種については、コピーカードの項目を参照。
クリーチャーをコピーする亜種
- Vesuvan Doppelganger - アップキープ毎にコピー対象を選択する。(アンリミテッド)
- 不定の多相の戦士/Unstable Shapeshifter - 戦場に出たクリーチャーをコピーする。コピーする能力を保持したままコピーする。(テンペスト)
- 騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor - 戦場に出た際に、カード名と伝説性を保持したままコピーする。(神河救済)
- ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter - 表向きになるか戦場に出た際にコピーする。変異と裏向きになれる能力を持つ。(時のらせん)
- 影武者/Body Double - 戦場に出た際に、墓地にあるクリーチャー・カードをコピーする。(次元の混乱)
- 姿分け/Shapesharer - 自身の次のターンまで多相の戦士をクリーチャーのコピーに変える起動型能力を持つ。(ローウィン)
- 墓地のプーカ/Cemetery Puca - 死亡した相手をコピーしても良い。コピーする能力を保持したままコピーする。(シャドウムーア)
- 瓜二つ/Spitting Image - 同等のトークンを出すソーサリー。回顧持ち。(イーブンタイド)
- 複製の儀式/Rite of Replication - 同等のトークンを出すソーサリー。5体に増やすキッカー持ち。(ゼンディカー)
- ジュワーの多相の戦士/Jwari Shapeshifter - 戦場に出た際に、同盟者・クリーチャーをコピーする。(ワールドウェイク)
- 背教のドッペルゲンガー/Renegade Doppelganger - 自身のコントロール下で戦場に出したクリーチャーをターン終了時までコピーする。(エルドラージ覚醒)
- 水銀のガルガンチュアン/Quicksilver Gargantuan - 戦場に出た際に、7/7であることを除いてコピーする。(ミラディンの傷跡)
- 謎の原形質/Cryptoplasm - アップキープ毎にコピー対象を選択する。(ミラディン包囲戦)
- ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph - アーティファクトもコピーできる。戦場に出た際に、アーティファクトであることを加えてコピーする。(新たなるファイレクシア)
- 擬態の原形質/The Mimeoplasm - 墓地のクリーチャーカードを2枚追放し、一方のパワー分の+1/+1カウンターを置いて、もう一方のコピーとして戦場に出る。(統率者)
- 二つ反射のリクー/Riku of Two Reflections - 戦場に出たクリーチャーのコピーであるトークンを出す誘発型能力を持つ。(統率者)
- 幻影の像/Phantasmal Image - 戦場に出た際に、イリュージョンのクリーチャー・タイプと対象になった時に生け贄に捧げる能力を加えてコピーする。(基本セット2012)
- 邪悪な双子/Evil Twin - 戦場に出た際に、同じカード名のクリーチャーを破壊する起動型能力を加えてコピーする。(イニストラード)
- 逆嶋の学徒/Sakashima's Student - 戦場に出た際に、忍者のクリーチャー・タイプを加えてコピーする。忍術を持つ。(プレインチェイス2012)
- 大笑いの写し身/Cackling Counterpart - 自身がコントロールするクリーチャーのみコピーできるトークンを出すソーサリー。フラッシュバック持ち。(イニストラード)
- ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind - いずれかの領域から対戦相手の墓地に置かれたクリーチャーカードをコピーしても良い。呪禁および、カード名と伝説性、コピーする能力を保持したままコピーする。(ギルド門侵犯)
- 身分詐称/Stolen Identity - アーティファクトもコピーできるトークンを出すソーサリー。暗号持ち。(ギルド門侵犯)
- 前駆ミミック/Progenitor Mimic - 戦場に出た際に、「アップキープ毎に、そのクリーチャーのコピーであるトークンを出す」誘発型能力を加えてコピーする。(ドラゴンの迷路)
クリーチャー以外をコピーする亜種
- Copy Artifact - アーティファクトをコピーするエンチャント。(アンリミテッド)
- 彫り込み鋼/Sculpting Steel - アーティファクトをコピーするアーティファクト。(ミラディン)
- エンチャント複製/Copy Enchantment - エンチャントをコピーするエンチャント。(ラヴニカ:ギルドの都)
- ヴェズーヴァ/Vesuva - 土地をコピーする土地。(時のらせん)
- 演劇の舞台/Thespian's Stage - 起動型能力で土地をコピーする土地。コピーする能力を保持したままコピーする。(ギルド門侵犯)
その他
- 最新の日中辞典によると「クローン」のことを「克隆」と音訳で書くが、このカードでは「仿生妖」(生き物に化ける生物)と意訳となっている。