Phyrexian Devourer
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アーティファクト クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) 構築物(Construct)
Phyrexian Devourerのパワーが7以上になったとき、それを生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する:Phyrexian Devourerの上に+1/+1カウンターをX個置く。Xはその追放されたカードのマナ総量である。
アライアンスらしい、ライブラリーのカードを追放することをコストにするクリーチャー。マナ消費なく自分のサイズを大きくできるのがメリットだが、最大でも6/6(+5/+5の強化)までしかなれないのが弱点。サイズの上昇幅はライブラリーの一番上のカードのマナ・コストに依存し、パワーが7以上になると生け贄に捧げられてしまう。その性質は、どことなくブラックジャックを思わせる。
マナ・コスト6のクリーチャーなので6/6になれればラッキーではあるが、そうでないならば3/3〜4/4くらいの「標準的アーティファクト・クリーチャー並みの効率の悪さ」だし、もっと悪ければライブラリーのカードを道連れにこれも失われる。単体ではギャンブル性が高すぎ使いづらい。どうしても使うのであれば、ライブラリー操作手段を併用したい。自滅の危険性もなくなるし、上手く使えば引きたくないカードを排除できる。
第6版参入直後に、当時のエクステンデッドでおにぎりシュートなるコンボデッキの中核として起用された(後述)。しかし起動型能力の解決時にもパワーをチェックするようにエラッタが出され、このコンボが大舞台で活躍する機会は失われた。
構築環境から落ちて数年後、ミラディンの傷跡で壊死のウーズ/Necrotic Oozeが参入したことで、トリスケリオン/Triskelionとの組み合わせでエターナルのサバイバルで脚光を浴びた(→ウーズ・サバイバル)が、すぐに適者生存/Survival of the Fittestがレガシーの禁止カードに指定されてしまった。
- これが自らを生け贄に捧げる条件は「パワー7以上」なので、自分の能力以外の手段でも自爆強要されるリスクがあることに注意。例えば樫の力/Might of Oaksを使われたら、即死ということ。
- 第6版ルール移行にともない不本意な使われ方が生まれたため、その当時の世界選手権直前にエラッタの出たカードとしても知られている。
- 当時のエクステンデッドで、Phyrexian Devourerを戦場に出し、起動型能力をスタックに積み上げ投げ飛ばし/Flingで対戦相手にぶつけるというコンボが生まれた。起動型能力の方に生け贄に捧げる効果が含まれていなかったため、パワーが7以上になっても、生け贄に捧げる誘発型能力をスタックに乗せたままさらに能力を起動すれば、カウンターを乗せ続けることができたのだ(第6版で導入されたスタックルールにより可能となったコンボであった)。しかし、大会前日にこれに対するエラッタが出て、このコンボがトーナメントシーンを飾ることはなかった。笹沼希予志氏がこれを使用したコンボデッキであるおにぎりシュートを世界選手権エクステンデッド部門で使おうとしていたが、前日エラッタの生け贄となった。合掌。
- 三角形をした特徴的な風貌から、「おにぎり」の愛称がある。上記おにぎりシュートのデッキ名もそこに由来する。
- 任意のクリーチャーの起動型能力を得られるカード(水銀の精霊/Quicksilver Elementalやクラージ実験体/Experiment Kraj)が登場した時から、トリスケリオンと組み合わせた半無限ダメージコンボは知られていた。しかし、上の2枚ではPhyrexian Devourerとトリスケリオンを戦場に出す必要があり、実用性を欠いていた。